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六条家、とらぶるデイズ!  作者: よむら代村
こんばんは。六条家へようこそ。
2/14

宵闇騒動〜彼女と人形と黒い猫。〜

初めまして。見ていただいていた方、お久しぶりです。

よむらです。

この度、内容を全修正いたしました。

拙いですが、楽しんで見ていただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。

彼女の行く道の両脇には、美しい薔薇が咲いている。

夜の道に咲く美しい薔薇。明るい時間ならば、美しいと素直に感じるそれも、夜であるからか不思議と気味悪く見える。彼女はそんな道を歩く。ーーすると、途中にベンチがあった。

ベンチには人形が座って居た。美しい少女の人形だ。黒く長い髪、雪のような白い肌、ガラスのように透き通る空の色の瞳。黒いアンティーク調の『不思議の国のアリス』に出てくるような可愛いドレスと黒い靴。ーー伏し目がちに俯いているのはそういう仕様であるのだろうか?

そんな事を思いながら、その人形(ひとがた)を見つめていると、足元にいつの間にやら黒い猫が居た。人懐こい猫だ。猫は、彼女の足に身体をすりつかせ、甘えていた。彼女はその場にしゃがんで猫を撫でる。黒い猫は嬉しそうに喉を鳴らした。

彼女はそんな姿を見て、柔らかく微笑む。


ーー視線。


視線を感じた。顔を上げると、人形と目が合った。人形は、先程までは、こちらを見ていなかったはずなのに。


恐怖。なのに、目が離せない。美しい人形はゆっくりと立ち上がり、彼女の方に歩んでくる。1歩。2歩、…。ついに、彼女の目の前まで来た。

何か話さなくては、けれど、声が出ない。人形は見つめる。彼女と見つめ合う。


ーーー「サカキ。」……彼女の後ろから、声がした。

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