Ninth Peel
●丸みを帯びた楽曲からタイトな演奏を聴かせる楽曲まで、様々なアイディアが詰め込まれた40分間。
【収録曲】
1.スペースシャトル・ララバイ
2.恋する惑星
3.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
4.カオスが極まる
5.City peel
6.Nihil Pip Viper (Album mix)
7.Numbness like a ginger
8.もう君に会えない
9.アンチ・トレンディ・クラブ
10.kaleido proud fiesta
11.フレーズボトル・バイバイ
タイトル通り、これで9作目となるUNISON SQUARE GARDENの新作アルバム。前作はほぼメンバー3人の演奏のみで完結させていましたが、今作は曲によってそれ以外のサウンドも積極的に取り入れている感じでしょうか。中には、ホーンやピアノを取り入れて軽快に進める『恋する惑星』やシティポップ調の『City peel』『Numbness like a ginger』のような、シングル曲のイメージからすると随分「丸み」を帯びた雰囲気の曲もあったりします。
もちろん、手数の多いタイトな演奏で畳み掛ける曲も健在。『Nihil Pip Viper』は「全身にくるくるくるくる刺激」「耳からスパゲッティで肘で茶沸かすわ」等といった独特なフレーズが聴いていて楽しいですし、『アンチ・トレンディ・クラブ』は短調のメロディと目まぐるしい展開がある種の緊張感を駆り立ててきます。今作を締めくくる『フレーズボトル・バイバイ』は祝祭感すらあり、シンプルな楽器構成でこういう楽曲を作り出せるところがまさに「UNISON SQUARE GARDEN」といったところでしょうか。
どうやら今作は「構築のロマンを考えないで作った」ようで(『「Ninth Peel」SPECIAL SITE』内の『"Ninth Peel" SPECIAL INTERVIEW』より)、確かに、前作のように歌詞等で分かりやすく「流れ」を作っているわけではありませんが、かといって適当に曲を並べたような感じでもなく、「アルバム」としての「作品性」もしっかりと保持されている印象があります。単純な完成度では前作に譲るところがありますが、約40分の中にエンタメ性に満ちた様々なアイディアが詰め込まれており、良い意味で「取っ付きやすさ」が増したように感じられるアルバムでした。
評価:★★★★★




