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モウソウジサツ  作者: 蕈 雪月
馴染めない
8/8

謎の少年の素顔

うわぁ…最悪。絶対今日のイケメン君だ。聞こえていないフリしようかな…。と考えているうちに隣に来やがった。最悪だ…俺人見知りだし、よりによって一番苦手なタイプの奴だぞ…

「藤川君!えっと確か冷人くん…だっけ?せっかくだし一緒に帰ろうよ!」

「別にいいけど。」

いやいやいや…今更…断れるわけねぇだろ!

「冷人君はこんな時間まで何してたの?」

「課題。家でやるのは面倒だからいつも学校で終わらせて帰るんだ。」

「へぇ~偉いね!だからあんなに頭良いんだ。学年で一番なんでしょ!深川らが言ってた。俺は屋上でボーッとしてた。」

別に聞いていないけどな。えっ!?でもちょっと待てよ?おかしくないか…?俺はつい聞いてしまった。

「こんな時間までか…?一体何考えてたんだよ…。」

「……えっ…とね。両親の事を思い出していたんだ。3年前事故で死んじゃって。…でももう今は大丈夫だよ?たまに思い出すだけ。」

そうだったのか…だから不登校だったのかな。こういう人達を見ていると、よく自殺する妄想ばっかしてる俺は情けない。バカだ。

「何か聞いてごめんな…。偉いな。お前は。尊敬するよ。」

 次の瞬間イケメン君は何故か膨れっ面になった。…え?俺何かいけない事言ったっけ?

「ひどい!俺は冷人君の事名前で読んでるのに!」

あぁ…なんだそういう事か。ビックリした。

「分かったよ。ごめんな冬也。」

人の名前を呼び捨てで読んだのは久しぶりだな…俺いつの間に冬也に心開いたんだろう。あっ…そう言えば…

「そう言えば冬也は何で今日俺の方見てたんだ?」

すると冬也の顔が赤くなった。

「えっ?バレてた?何か話してみたいなって思ったから。」

「そうか。お前は女子にしか興味無いと思ったがな。」

「そんな事ないもん!どちらかというと女子は苦手だし。話さなきゃクラスに馴染めないかなって。」

「凄い楽しそうに話していたけどな。」

「もう!冷人君のバカ~っ!」

俺は久しぶりに笑った。まぁ少しだけだけど。俺、冬也の事は嫌いではないかもしれない。馴染むためには自分からも努力しなければならないんだな…







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