荒れ始める生徒会
彩夏による生徒会個人面談が終わり、屋上から綾巻たちが戻ってきて、生徒会室に役員全員が集まった。
「それでは、本日は解散します。お疲れ様!」
「「お疲れ様でした!」」
そして終わり、帰宅ムードになっていた生徒会。
しかし、それも束の間だった。
破壊神の鉄雄は、突然、生徒会役員の全員を巻き込んで異空間に飛んだ。
そして、即座に仮面と衣装をまとい、破壊神になった。
「俺を知ってしまった以上、生徒会役員どもは生かしておけない…。全員この場で殺す!!」
ついに殺人宣言を始めた鉄雄。それに続いて、奈那も、
「…いつかは知られると思ってたけど、まさかこんなに早く気づかれるなんてね…。清海先輩の相手は私がします!」
と、副会長を自分の手で倒すことを宣言した。
「…まさか、刺神さんまで破壊神の一員だったなんてね…」
その事実に驚いてもなお冷静な彩夏。だがしかし…
芝狐村、綾巻生徒会長は勿論のこと、他の役員も巻き込まれ、生徒会が崩壊の危機にさらされる。
「……霧龍くん、刺神さん…本気?」
なんだか少し内心怒りが爆発し気味な綾巻が、そう問う。
「本気ですよ? 生徒会長!」
それに答えたのは、意外にも奈那だった。
「…そのつもりなら、私も本気で相手するわよ?」
「シノンの本気なんて久々に見る…」
本気になろうとしてる綾巻を久しぶりに見ることになる彩夏は、そう言った。
彩夏は昔から綾巻のことを“シノン”と呼んでいた。
…その時だった。
なにやら今居る異空間が変にブレたりしていて、全員がまともに動けなくなっていた。
だが、これを仕掛けたのは……
「言ったわよね? 本気になる、って…」
なんと、綾巻だった。
「さすがはシノン…っ! だけど、これを攻略出来るのは…同じ“二輝幻将”の者だけ…!」
二輝幻将である彩夏は、これを何という事もなく普通に立っている。
だがその時、意外にも…
「…2人が二輝幻将なのは知ってたけど、私もそうだと知ってて会長は私を推薦したんだよね…」
芝狐村も、彩夏と同じように普通に立っていた…!
なんと、生徒会には…
3人の二輝幻将と、超能力者が集っていたのだ。
「そうよ、団。でなければ生徒会に誘わない…」
冷静な面持ちで芝狐村に答える綾巻。
「…さすがは最強の二輝幻将…“超分析”の異名はダテじゃない…!」
「そういう団も“多属性”なだけあるわよ」
二輝幻将の中でも、しっかり呼び名があるようだ。
しかし綾巻は、芝狐村に真実を語る。
「…でも、本当の最強は…」
鉄雄と奈那、2人がかりで彩夏を挟み撃ちにしている。
しかしそれに動じることなく受けきり、そして反撃している。
彩夏の攻撃を前に、奈那と鉄雄は全く歯が立たない。
「……“全逆応”の、清海 彩夏…」
なんと、彩夏は二輝幻将の中でもダントツ強いようだ。
「…そういえば、清海先輩と綾巻会長は幼なじみでしたね…」
「ええ。だから色々と知ってるんだけどね…」
そして綾巻は、過去の真実を話す。
「今まで手合わせしてきた回数は、もう数え切れないけど…
私は一度も彩夏に勝ったことがないのよ…」
「…っ!!」
その告白にとても驚いた芝狐村。
---…そう話しているうちに、鉄雄と奈那は、彩夏の手によって瀕死状態になっていた。
「2人がかりで来たのに、その程度?」
傷一つ負うことなく2人を制し、倒れている2人の背中の上に立つ。
しかも、ただ立つだけでなく、大きなオーラで圧迫しながら。
「ぐっ………、か、勝て…ねぇ……っ」
「二輝幻将……っ。…私らが、到底…かなうことのない…領域の、超能力者…っ」
2人して、あまりの強さに屈した。
「分かったら、二度と裏世界に踏み込まないこと。そして破壊活動も禁止。分かった?」
「分かり…ました…」
その脅迫に答えたのは、奈那だけだった。
「…全てを壊すのが、俺の…使命なんだよ……」
と言い放って、鉄雄は屈しなかった。
「とは言っても、私に勝てない貴方が世界を壊せる?」
そう挑発する彩夏。
…その時だった。
鉄雄の能力の“本質”…それが目を覚ます。
とんでもないパワーで地面をえぐり、彩夏の足を引き込んで地下の下水道に引き入れる。
「っ…!?」
その威力に内心とても驚いて、彩夏は初めて冷静さを欠いた。
下水道で、彩夏と鉄雄の一騎打ちが幕を開く…-----




