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4つの交錯  作者: 幡賀 吉紗
~破壊神 編~
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9/67

荒れ始める生徒会

 

彩夏による生徒会個人面談が終わり、屋上から綾巻たちが戻ってきて、生徒会室に役員全員が集まった。

「それでは、本日は解散します。お疲れ様!」

「「お疲れ様でした!」」


そして終わり、帰宅ムードになっていた生徒会。

しかし、それも束の間だった。


破壊神(ダークマター)の鉄雄は、突然、生徒会役員の全員を巻き込んで異空間に飛んだ。

そして、即座に仮面と衣装をまとい、破壊神になった。


「俺を知ってしまった以上、生徒会役員どもは生かしておけない…。全員この場で殺す!!」

ついに殺人宣言を始めた鉄雄。それに続いて、奈那も、

「…いつかは知られると思ってたけど、まさかこんなに早く気づかれるなんてね…。清海先輩の相手は私がします!」

と、副会長を自分の手で倒すことを宣言した。


「…まさか、刺神さんまで破壊神(ダークマター)の一員だったなんてね…」

その事実に驚いてもなお冷静な彩夏。だがしかし…

芝狐村、綾巻生徒会長は勿論のこと、他の役員も巻き込まれ、生徒会が崩壊の危機にさらされる。


「……霧龍くん、刺神さん…本気?」

なんだか少し内心怒りが爆発し気味な綾巻が、そう問う。

「本気ですよ? 生徒会長!」

それに答えたのは、意外にも奈那だった。

「…そのつもりなら、私も本気で相手するわよ?」

「シノンの本気なんて久々に見る…」

本気になろうとしてる綾巻を久しぶりに見ることになる彩夏は、そう言った。

彩夏は昔から綾巻のことを“シノン”と呼んでいた。


…その時だった。

なにやら今居る異空間が変にブレたりしていて、全員がまともに動けなくなっていた。

だが、これを仕掛けたのは……

「言ったわよね? 本気になる、って…」

なんと、綾巻だった。


「さすがはシノン…っ! だけど、これを攻略出来るのは…同じ“二輝幻将(ツインフラッシュ)”の者だけ…!」

二輝幻将である彩夏は、これを何という事もなく普通に立っている。


だがその時、意外にも…

「…2人が二輝幻将なのは知ってたけど、私もそうだと知ってて会長は私を推薦したんだよね…」

芝狐村も、彩夏と同じように普通に立っていた…!


なんと、生徒会には…

3人の二輝幻将と、超能力者が集っていたのだ。


「そうよ、団(まる)。でなければ生徒会に誘わない…」

冷静な面持ちで芝狐村に答える綾巻。

「…さすがは最強の二輝幻将…“超分析(マルチクラッチ)”の異名はダテじゃない…!」

「そういう団も“多属性(マルチチェンジ)”なだけあるわよ」

二輝幻将の中でも、しっかり呼び名があるようだ。

しかし綾巻は、芝狐村に真実を語る。

「…でも、本当の最強は…」


鉄雄と奈那、2人がかりで彩夏を挟み撃ちにしている。

しかしそれに動じることなく受けきり、そして反撃している。

彩夏の攻撃を前に、奈那と鉄雄は全く歯が立たない。


「……“全逆応(インフィニティ)”の、清海 彩夏…」

なんと、彩夏は二輝幻将の中でもダントツ強いようだ。

「…そういえば、清海先輩と綾巻会長は幼なじみでしたね…」

「ええ。だから色々と知ってるんだけどね…」

そして綾巻は、過去の真実を話す。


「今まで手合わせしてきた回数は、もう数え切れないけど…




私は一度も彩夏に(・・・・・・・・)勝ったことがない(・・・・・・・・)のよ…」



「…っ!!」

その告白にとても驚いた芝狐村。


---…そう話しているうちに、鉄雄と奈那は、彩夏の手によって瀕死状態になっていた。

「2人がかりで来たのに、その程度?」

傷一つ負うことなく2人を制し、倒れている2人の背中の上に立つ。

しかも、ただ立つだけでなく、大きなオーラで圧迫しながら。

「ぐっ………、か、勝て…ねぇ……っ」

「二輝幻将……っ。…私らが、到底…かなうことのない…領域の、超能力者…っ」

2人して、あまりの強さに屈した。

「分かったら、二度と裏世界に踏み込まないこと。そして破壊活動も禁止。分かった?」

「分かり…ました…」

その脅迫に答えたのは、奈那だけだった。

「…全てを壊すのが、俺の…使命なんだよ……」

と言い放って、鉄雄は屈しなかった。

「とは言っても、私に勝てない貴方が世界を壊せる?」

そう挑発する彩夏。


…その時だった。

鉄雄の能力の“本質”…それが目を覚ます。

とんでもないパワーで地面をえぐり、彩夏の足を引き込んで地下の下水道に引き入れる。

「っ…!?」

その威力に内心とても驚いて、彩夏は初めて冷静さを欠いた。


下水道で、彩夏と鉄雄の一騎打ちが幕を開く…-----


 

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