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4つの交錯  作者: 幡賀 吉紗
~神源 編~
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44/67

王国側

 

ーーーーー…

シェガンゾフ帝国、某レストラン。


「ごちそうさま。おいしかったよ♪」

食べ終わった泉美。感激してテンションが上がっている。

「こう美味しい料理は久しぶりね。アタシの居た宮廷は、ここまで美味しくなかったわ…」

智歌も食べ終わり、テンションが上がっている。


「…それじゃあ、ちょっとだけ私達の集合場所(ホームグラウンド)に招待するわ♪」

上機嫌なニェンテ。しかし、ニヒツは…

(…2人とも、可愛い…)

と、泉美と智歌に惚れ、頬を赤らめていた。



ーーーー…そして、集合場所(ホームグラウンド)に着く。


「初めまして、私はシヴォ。ニェンテとニヒツの母親よ。よろしく」

そこにはシヴォがいて、ニェンテとニヒツは引き下がった。

客人の泉美と智歌は、シヴォの前に出る。


「よろしくお願いしますね? 私は高良(たかよし) 泉美(いずみ)。魔源域(ダークオリジン)から来た者です」

丁寧に挨拶を交わす。

「アタシは羽多浜(うたはま) 智歌(ちか)と申します。歌聖神(セイクリッド)と呼ばれていて、出身は“絶世森海(エンゾバース)”です。よろしくお願いします」

智歌も、最強として宮廷に住んでいたからか、礼儀作法は心掛けているそうだ。


「ここに来た理由は、このシェガンゾフ帝国から不穏な空気を感じたから、だったわね?」

ニヒツは既にシヴォに連絡していたため、目的は知っていた。

「その通りです。でも、それは他国の人が入国することを恐れていた(・・・・・)からで、別に私たちには恨みは無い…。だから戦闘態勢も解かれている。これで合ってますよね?」

この帝国のことを把握している泉美。

「その通りよ」

とシヴォは肯定した。


「…ただ、気がかりなのは別の案件なのよ…」

2つの違和感を同時に察知したシヴォは、姿勢を改め、4人に向けて頼み事を始める。


「どうやら、ここに“王国側”の追っ手が向かってきてるし…“全世界最強”も、何やら動き始めてて…何が起きるか分からないのよ、今…」


「そこで、2人に頼みがあって呼んだんだ…」

と、シヴォだけでなく、ニヒツの口からも伝えられた。

「この2つを解決するために、どちらかに協力してほしいんだ…」

“全世界最強”の相手をするか、“王国側”の相手をするか…

それを頼まれ、泉美と智歌は悩む。


「…智歌は、どっちがいい?」

「そういう泉美こそ、どっちがいいの?」

悩んでいて決まらない2人に、シヴォは提案した。


「だったら“王国側”に対抗するのは、私と智歌とニヒツ。“全世界最強”から帝王を取り戻す(・・・・・・・)のは、泉美とニェンテ。でいいかしら?」

ここまで言った時、耳を疑った泉美は、すかさず聞く。


「えっ? 帝王を取り戻す(・・・・・・・)…?」


ーー……シヴォは、泉美に事の詳細を伝え、それに泉美は納得した。


「…なるほど、分かりました!」

「了解だよ、シヴォ」

泉美とニェンテは、禍々しいオーラ(・・・・・・・)を辿り、全世界最強である夢芽に対抗するべく、動き始めた。



ーーーーー…某世界、某所。


「…あれ? 予想外…。イズミンと、もう対峙することになるなんて…」

予想外の展開に戸惑いを隠せず、動きを止める夢芽。

「…でも、いずれ戦う運命だったし、少し早まったってだけで捉えよっと♪」

ポジティブ思考になる夢芽だった。



ーーーーー…

シェガンゾフ帝国に着いたバルミ一行。


「…ここが、シェガンゾフ帝国…」

真っ先に言葉を放ったのは、亜久未だった。

「…予想してたより平和だね。本当に荒れてる(・・・・)帝国なの…?」

疑問を抱く円。そこにバルミが口を挟む。


「他国を拒絶し続け、最強の座に辿り着いた国…それがシェガンゾフ帝国よ? 国内は平和だけど、国外との外交は全く平和じゃなく、武力行使で潰している(・・・・・)の。それが“平和な国”って言える?」


「…確かに」

怒りを露わにしながら、バルミに共感する。


…そしてついに、バルミはシュロナ(シヴォ)と対峙した。


「ようこそ、バルミッフェ…いや、王女様(・・・)…♪」


「久しぶりね。シヴォ…いや、シュロナ姉さん♪」


 

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