復興支援
ーーーーー……某王国。
亜久未と円は、復興支援していた地に着き、活動復帰した。
「しっかし、ここも立派な王国だったのに…それを破壊するなんて、とんでもない帝王だよね…」
円は、某帝国に苛立ちを覚えた。
「そうだよね…。許せないよ、シェガンゾフ帝国…。この平和だった王国を…っ!」
亜久未も、つられて苛立ちを覚えた。
「本当に、ね」
と、突然現れた女も賛同した。
しかし、その女に面識がある2人。
円「あれっ? バルミ…ッフェ?」
亜久未「バルミ、帰国してたんだ…」
バルミ「当然でしょ? アタシの国なんだから、帰ってくるわよ…」
…ここは、“エフティルシパ王国”だった。
シェガンゾフ帝国の敵対国とは、このエフティルシパ王国の事だったのだ。
「アタシの王国を破壊に導いていった移次元警官は今でも許せないけど、平和だったこの国を
『平和でつまらない国だから』
っていう理由で壊滅させたシェガンゾフ帝国は、絶対に…一生許さない…」
バルミの怒りは本物だった。
「平和が“つまらない”なんて…そんなことない。戦争ばかりで荒れてるだけじゃ“苦しくてツラい”思いしかしない…。だからこそ、みんな平和を求めて頑張るのに…ふざけてるよ…」
「…シェガンゾフ帝国は、荒れて戦争ばかり起こしたがる“過激派”ってことだよね…」
亜久未は不意に、こう呟いた。
「…“破壊神”よりタチ悪いね、それ。世界の更生で破壊する奴は、破壊神以外にも何人か見かけたけど、シェガンゾフ帝国みたいに
“平和がつまらない”
なんていう理不尽な理由で破壊するのは、本当に有り得ない…」
こう言ったのは円。生徒会気質なのは、やはり彩夏譲りなのか、正義感が人一倍強い。
「…あっ。そういえば」
何かを伝え忘れていたと言わんばかりに、バルミが口を開く。
「泉美と羽多浜が、今そのシェガンゾフ帝国に居るのよね……」
ーーーーー……シェガンゾフ帝国。
泉美と智歌は、なぜかクシャミした。
「「誰かに噂された…?」」
2人はユニゾンし、同じセリフまで発言した。




