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4つの交錯  作者: 幡賀 吉紗
~神源 編~
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41/67

夢芽

 

ーーーーー………某世界、某所。


「…エフティルシパ王国が動き出すかな~? シェガンゾフ帝国は動きに気付いてないみたいだけど…いや、そりゃそうだよねぇ~♪ 帝王のレーシァ…いや、フォゲウスが私に封印されてるんだから、そっちに先に来るよね~♪」

夢芽は、レーシァの本名を知っている上に、全ての国の(・・・・・)動向も全て把握している、とても恐ろしい存在。


「エフティルシパは、芝狐村と滝宮、そして王女バルミッフェね…。シェガンゾフは、シヴォとニェンテ、そしてニヒツ…。どっちに転がるか分からないのが、イズミンと歌聖神(セイクリッド)…。なんだか微妙な展開…ちょっとツマンナイなぁ~…♪」


夢芽も“過激派”なのだろうか…?

そう思える発言である。


「…そもそも、復興支援中に円と亜久未が仲良くなったのが最大の誤算だねぇ…。本来なら破壊神(ダークマター)と二輝幻将(ツインフラッシュ)は相容れない予定だったのに、狂ったよ…」


ここまで言った後、レーシァ…いや、フォゲウスを拷問し始めた。


「シェガンゾフ帝国の絆を試させてほしいだけだから、大人しくしててね? お願い♪」

そう優しく言いながら、チカラを込めた拳や脚で、身動きが全くとれないように雁字搦(がんじがら)めにされているフォゲウスに向けて、正拳や蹴撃を繰り返す。


「こ、こんなことして、何になる…っ」

「この世界がつまんないから(・・・・・・・)盛り上げようとしてるの。それだけが理由だよ? “過激派”の帝王様なら分かるでしょ~?」


…しかし、さすが帝王だ。これだけ散々強大な攻撃をくらっても、まだ意識がある。タフさが人間離れしている。


「確かに“過激派”だが、我が輩が何をしたって言うのだ…? 貴様には害を与えていないだろう…」

正論を言うフォゲウス。しかし、

「害があったかどうかは関係なくてね? ただ単にシェガンゾフ帝国を試したかっただけ♪」

と、理不尽な理由を答える。


「…我が輩には理解できんな。我らを試す意味が分からぬし、貴様にとっては全人類が弱く見えるのだろう? 世界最強(・・・・)は名ばかりじゃない。現に我が輩の“無源魔能(アルケミック)”は世界最強を誇っていたが、そんな我が輩を圧倒的に凌駕し、無傷で倒した…。そんな世界最強が、なぜ今さら我らシェガンゾフ帝国を試すのか…」


その質問に対し、夢芽は、こう答える。


「私はイズミンを試したい。その上で、私の思い描いた通りに世界が動いてくれてれば、こんなことしなかったんだよ? でも、予想外の事態が多くて困ったよ…」


突然、不思議なオーラを放ち、また語り始める。


「本当は、父親の羅宇がイズミンと対峙するハズだったのに、そこに智歌が入ってくるし…。その最中に復興支援に励む円と亜久未が、二輝幻将(ツインフラッシュ)と破壊神(ダークマター)なのに仲良くなってるし…。シェガンゾフ帝国は、さり気なく平和になってきて…全てが予想外の展開になってるんだよ。だったら、この歪んだ世界を予定通りに動かすためには、自分から動かなきゃダメなんだって思い始めてね? それで帝王のあなたを捕まえたのよ♪」


こうして言葉を交わした後、夢芽は、自主トレに励む。


しかし、そのトレーニングは、尋常じゃない速さとパワー、そして神速の反射神経、魔力や超能力、その全てを極めた“真極(しんごく)”の域に達する者のみ可能なモノだった。


「…そのトレーニング、我が輩の領域では絶対に出来ない上に、有り得ない…」

その動きに、心底驚いて唖然とするフォゲウス。


「私には、このくらい出来て当然。もし私以外にコレが出来る人が居るとすれば…イズミンかな?」

夢芽は、なにかと泉美のことを気にかけている。

彼女は一体、泉美とどういう関係なのか…


「…それよりも前に、少し気になる事があるんだよねぇ~…」

突然なにかを思い始める。


「…バルミッフェと、シュロナの事か…?」

心当たりがあり、口を開くフォゲウス。


「2人が会うと、これまた予定通りになる(・・・・・・・)と思うんだけどねぇ~…」



ーーーーー……

一方その頃、エフティルシパ王国では………


 

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