意外な…
終矢・バルミ vs 泉美
「くっ…。2人の連携が厄介だな……」
苦戦する泉美。
「…それにしても、高良泉美…お前は強い、認めよう」
突然の奨励に戸惑う泉美。だが、終矢は続けた。
「だが、お前はオレに勝てない…」
そう言いつつ、バルミに攻撃を仕掛けさせる。
なんだかんだ長期戦となり、スタミナ勝負というカタチになりつつある戦闘。
とんでもなく長引き、30分が経とうとしていた。
「はぁ…はぁ…」
息を切らせる泉美。それに対し、終矢は、
「ふぅ…」
と、少し息を切らせた程度であった。
その戦闘を傍らで見ている、少々スレンダーな体型の、少しだけ母性本能が滲み出ている、黒いワンピースを着た女。
「終矢が元凶なら、それを絶てば終わり…だね?」
その女の目線は、少しだけ泉美を追っているようにも見えた。
そして、戦闘の中に、その女が舞い降りる。
ドゴォォォン!!
足を着いた場所から地割れし、その音が響きわたり、空間も歪んだ。
「ぅわっ!? な、なんだ!?」
さすがに突然だったため、終矢は冷静さを欠いた。
「…な、なんだ…?」
なにも感じ取れず、バルミも驚きを隠せずにいた。
その女は、そこに立ち、
「倉井終矢…またの名を“真悪魔”…」
と、終矢に向けて発言した。
…と、その時だった。
1人だけ、言葉が出ずに立ち止まった泉美。
驚いた事柄が、2人と少し違ったのだ。
「な、なんで…ここに…っ!?」
意外すぎる人物に、とても驚いた様子。
「魔源域を壊そうとしている元凶を絶つために、裏世界に飛んできただけよ」
「いや、今までそんな話まったくしてくれなかっただろ…!?」
超能力者である事に驚くような、とんでもなく意外な人物だった。
泉美は、驚きを隠せないまま、素直に直接その女に聞く。
「どうして、ここに居るんだよ…!?」
「…“母さん”…!!」




