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4つの交錯  作者: 幡賀 吉紗
~破壊神 編~
18/67

裏の裏は…

 

パワーアップしたバルミに戸惑いながらも、冷静に分析する綾巻。

すると、そこには…

「バルミ…まさか、貴女は…」

そこに泉美が口を挟む。

「…災厄の使者デストロイア…この世で最も頭がキレて、なおかつ悪魔…そして破壊神でもある人物…」

それに続いて、鉄雄が語り出す。

「その災厄の使者デストロイアに操られ、チカラを引き出して限界を超えた闘いをしている…」


と、そのとき。

鉄雄の背後に、とんでもない威圧感を纏った…


「…そんなことが出来るのは“生まれつきの悪魔”だけだ…」


…そう。終矢が居た!


「く、倉井…終矢!?」

背後に彼が居たことに驚きが隠せない上に、鉄雄は、何やら金縛りされたように動けないでいる。

「な、なぜ動けない!!?」

そのまま無惨に攻撃を受けるばかりの鉄雄。終矢の襲撃は凄まじく、計り知れないパワーで鉄雄を圧倒…抵抗できず、ただ喰らっていた鉄雄は、瀕死状態に陥った。


「て、テッちゃぁぁぁん!!!」

泉美は、鉄雄のもとへ駆け寄る。

しかし…


「スキだらけよ!!」

と、バルミが神速で泉美に襲いかかる。

それを予測していた泉美は、戦闘態勢になりながらも鉄雄に近づいた。

神速の攻撃を避け、カウンターが決まる泉美。それはバルミにクリーンヒットした。

それを喰らったバルミは、少しひるんでいた。


「ふっ…。霧龍 鉄雄も、その程度か…」

終矢は、他人に分からないくらい小さくあざ笑い、そうつぶやいた。

その言葉を発したとき、泉美は終矢に

「騙したね…終矢」

と、怒りを露わにする。そんな泉美を見て終矢は少し笑った。

「騙される方が悪いんだ。オレは悪くない…」

そう言い、悪魔のチカラを泉美に振りかざす。しかし彼女は、それを受ける態勢になる。


「…っ! 何なのよ、このパワー…ッ!!」

受けるのが限界に近づいた時、パッと閃いたアイデアを試した。

すると…


「……よし!」

なんと、押しつぶされることなく受けきった。


……実は、受け止めたのではなく、そのパワーが振りかざされた時、泉美は力量を分散させて・・・・・・・・受け流したのである。


「…終矢、あんたは私が倒……」

そこまで言いかけた時、終矢は不思議な方向を指さす。

すると、そこには…


「……っ!? せ、生徒会長!?」

その分散が直撃して、それを避けたにも関わらず“余波”を喰らい、重傷を負った綾巻の姿が。

「な、何なのよ…今の“余波”…っ!?」

綾巻ですら分析できず喰らうほどの攻撃を、終矢は繰り出していた…という事になる。


…今この時、泉美は窮地に立たされた。


鉄雄と綾巻がやられてしまった今、バルミと終矢を相手に闘うことになってしまったのだから……-----


 

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