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4つの交錯  作者: 幡賀 吉紗
~破壊神 編~
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17/67

エフティルシパ王国

 

……バルミvs綾巻。


「チッ…鉄雄は負けたか。でもアタシは鉄雄よりも強い…」

ぶつぶつと呟きながら、バルミは言う。

「バルミ…貴女は鉄雄よりも弱いと思うわよ?」

綾巻は、得意の“超分析(マルチクラッチ)”を使い、戦闘力を測った。

「アンタに何が分かるってのよ?」

「分かるわ…全て、ね。私の異名、知ってる?」

「……」

沈黙し、バルミは右目で見破る。

「…“超分析(マルチクラッチ)”…」

「そう、正解」

その刹那、綾巻はスッと素早く動き、右足を垂直に蹴り上げる。

その蹴りを見破っていたのか、バルミは身軽に回避する。

しかし、それを見破っていたのか、綾巻は軸足の左足で前蹴り。右足を素早く地面に着けた。

その蹴りを難なくかわし、バルミが手に気を込め尖らせ、綾巻の鳩尾(みぞおち)を狙ってチョップを繰り出す。

それを先読みして、防御の気力を鳩尾に集中させ、難なく防御した。

そこで綾巻が少し距離をとり、続いてバルミも距離をとる。


……その動きに、なんと1秒もかかっていない。それの繰り返しを、2分以上は続けていた。

とても速い動作でありながら、確実に仕留めに行く2人。

「なかなかしぶとい…っ」

少し息切れしているバルミ。それに対して、

「…手応え無いわね、バルミ…」

ほとんど息切れせずに、あれほどハードに動く綾巻。

「…一気に潰そうかしら?」

身体全体に気力を込め、全力を尽くそうと言わんばかりの態勢に。


…その時だった。

何やらバルミの様子がおかしい。


「う…が……ぞ………む…で……」

何やら意味の分からない言動を始め、みるみるうちに戦闘力が段々に上がっていく。


「まずい、止めないと!!」

綾巻は真っ先に気づき、すっ飛んでバルミを止めようとしたが…周囲の空気が、まるで磁石の反発のように、何人(なんぴと)たりとも近づけなかった。

「アタシを止められるもんなら、止めてみなよ!」

完成したバルミは、まるで操られているように動き始めた。

そして、神速で動作し、攻撃力や防御力も上がっていた。



こうして戦闘してる中で、真実に気づく泉美。

「…まさか、バルミは…」


 

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