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篠原とキスしちまった…… と思ったらおでこにキスされていた。



篠原がゆっくりと顔を上げるがマジで近い、鼻と鼻が触れるか触れないかくらいだ。



「ねぇ、物足りない?」



篠原の吐息が吹きかかり我に返り篠原の体を押して引き離す。



「いやいやいや! いきなり過ぎんだろ! あ……」

「ん?」



気付けば篠原の胸にタッチしていた、ヤベェ……



「ヤられた」

「ヤッてない!」

「あははははッ! 冗談だよ、清っちったらラッキースケベ狙うなんていやん!」

「目的は果たしたんだろ!? さっさと髪乾かしてこいよ!」

「照れちゃって可愛い! あんまり騒ぐと莉亜に聞こえるよ?」

「ぐ…… てことはあの時手掴んだの篠原だったんだな」

「ふふッ、どう? 私とキスして」

「どうって…… 軽々しくすんなよそういう事は。 滝沢だってあんな事されたら変に勘違いするだろ」

「あれはただ単にご褒美としてだよ。 それ以外なんの意味もないよ」

「ご褒美ね…… 別にこんな事しなくたってご飯作ってくれたり部屋とか掃除してもらったりお前らがしてくれる事が十分それに値するよ」

「…… なかなかキュンとしちゃう事言うじゃん清っちってば! 好きになって欲しいのかなぁ〜? なんてね」



篠原はそう言って部屋を出て行った。 



おでことはいえ女子高生の唇に触れてしまった。 いや、くっついたり胸触ったり俺はもうその道に踏み込んでいるのかもしれない。



クソ親父の顔が浮かぶ…… 「お前なら大丈夫と思っていたのになんだその有様は!」なんて。 いやいや、もとはお前のせいだろう!



その時風呂場のドアが開く音が開く音が聞こえたので日向が上がったのだろうと思い俺も風呂に入りに行こうと思って部屋から出ると……



「なんでそんな格好で出てくるんだよ!?」



日向は髪から水滴をポタポタと垂らしバスタオル姿でオロオロしていた。



「どうしたんです? って麻里! なんて格好で…… 柳瀬さんも居るんですよ?」

「…… お風呂場真っ暗になった。 トリートメント流してないのに」

「え?」



風呂場に行ってみると蛍光灯が切れたらようで本当に真っ暗だ。 



「私の時は大丈夫だったけどなぁ。 急に真っ暗になって怖かったでしょ?」

「うん、早く付け替えて」

「蛍光灯の予備はあるしやっちまうか」



と思い携帯のライトで照らしてみる。 高い…… こりゃハシゴないと無理だな。



「ハシゴあるか?」

「ありません……」

「え? じゃあどうしよう」



しばし考えていると篠原が何か思い付いたようだ。



「清っち身長180近いよね? だったら私らの誰か肩車すれば届くじゃん」

「え? 肩車……」

「私が172センチだから清っちがやってくれれば余裕じゃん!」

「ちょっと待って下さい、そんな生の太ももが当たる服で肩車は…… せめてもう少し露出が低い服で」

「えー? 出してくるのめんどくさいよ、それに私なら気にしないし清っちにとっては嬉しいはずだしいいじゃんか」

「ダメです! いくら彩奈が気にしなくても柳瀬さんが耐えられなくなったらどうするんですか?」

「耐えられないって何に?」

「そ、それは…… そ、その……」



神崎は真っ赤になり顔を手で覆った。 何考えてんだこいつ……



「ならあたしがやる。 彩とそんな身長変わんないし」



俺ら3人はそう言ったバスタオル姿の日向を見た。 即却下だなこいつは。



「ならば私がやります! 私だって麻里と同じくらいの身長なので問題ありません!」

「…… 無視?」

「日向はそんな格好だし」

「えー? 莉亜重そうだしなぁ」

「なッ!? 失礼な! 私は平均より少し下なので決して重いわけではありません!」

「莉亜体重何キロ?」

「な、なぜここで発表しなきゃいけないのですか?」

「言えないんだ? もしかして太ったかなぁ?」

「ち、違います!」



神崎はチラッと俺を見た。 居ない方がいいかと思い去ろうとしたら……



「56キロです! これで満足しましたか!?」

「ふぅん、莉亜168だから確かに平均より下みたいだけど私と同じだねププッ!」

「あ、ならあたしが1番軽いね」

「ガーン…… って麻里はダメです!」

「クシュンッ!」

「お前らいつまでもそんな事言ってるから日向寒そうにしてるじゃねぇか、どっちでもいいからさっさとやっちまおうぜ?」

「では私が」

「ああん、必死だねぇ」



結局神崎を肩車する事になった。 



「いいですか? あなたは何も考えないで下さい、決して首や後頭部に意識を集中しないで下さいね」

「それって意識しろって言ってるみたいじゃねぇか、そんな事考えてなかったのにお前のせいで」

「と、とにかく麻里が風邪を引く前にやりましょう!」



神崎が俺の肩に跨る。 意外と重い…… 肩車とか組体操でしかやった事ないからな。



「わわッ! だ、大丈夫ですか?」

「大丈夫だけど…… 早く交換してくれ」

「人を重そうに………… 柳瀬さん」



急に神崎の声のトーンが落ちた。



「なんだ?」

「柳瀬さんはあの時私の手を掴みました、なら…… 私はどうすればよいのでしょうか?」

「へ?」



は? え? 篠原じゃなかったのか? ………… 篠原との会話を思い出してみる。



ああ!! あいつ手を掴んだ事は肯定してなかった、つまり嵌めやがったな! やっぱり神崎だったんだ。 じゃあ篠原はなんであんな事? 



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