悪役令嬢に転生したので、最高にアイコニックな悪役令嬢になります
最新エピソード掲載日:2026/06/05
私は東京で死んだ。それも、インスタントラーメンのことを考えながら配送トラックに跳ねられるという、なんとも間抜けな死に方で。 次に目を覚ましたとき、私はイザベル・ニクス・レイヴンという体に乗り移っていた。悪役令嬢。王国中の誰からも忌み嫌われ、どのルートを辿っても悲鳴を上げながら死を迎える運命にある女。 だが、どうせ破滅する運命なら、いっそ「伝説」になってやろうじゃないか。 私は、死神そのもののような風貌をした70歳の魔導書番から闇魔法を学んだ。王太子妃をそそのかして禁忌の呪術に手を染めさせた。宮廷の全員の前でアルドリック王子に恥をかかせ、彼にすがる哀れな女などではなく、彼が恐れるべき存在であることを思い知らせてやった。私に気に入られようと犯罪さえ厭わない生徒たちを従え、皮肉屋の使い魔「シャドウヴァイパー」と契約を結んだ。そして、公然と闇魔法を操り、私の本質を見抜くような眼差しを向けてくる、危険な魅力を持つ異国の王子をも惹きつけた。 天才と破滅の狭間、剃刀の刃の上を歩くような危うい日々だった。一歩間違えれば異端の罪に問われ、裏社会に引きずり込まれ、王家から宣戦布告されかねない状況で。 教会は私を監視し、敵対国は虎視眈々と隙をうかがっている。婚約者は私を憎み、裏社会は私を新たな「兵器」と見なしている。そしてリク王子は――私の最大の味方になるか、それとも最高に美しい破滅をもたらす存在になるか。 だが、彼らは分かっていない。私はただ生き残るために動いているわけじゃない。人々の記憶に「決して消えない名」を刻み込むために動いているのだ。 たとえ命を落とすことになっても、「イザベル・ニクス・レイヴン」という名を世界に永遠に刻みつけてやる。 さあ、すべてを焼き尽くす様を見せてあげる。
1章 死と再生
2026/06/05 17:44