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翌日、城壁の上から賊を見てみると切り詰めた朝食を不満そうに食べていた。
数日前の夜襲をする前は、酒や肉を楽しそうに口に運んでいた。
だが、今は見る影なしである。
「劉帯殿、時は来ました。出撃の準備をお願いします」
「おお、やっときましたか。すぐにいたしましょうぞ」
劉帯は久しぶりに戦場にでれる上に、賊に罵られていた鬱憤を晴らせるので急いで支度をした。
兵達も待ってましたとばかりに支度を始め、三時間ぐらいで1500人の軍隊を作った。
雷飛は予想外の編成の早さに驚いた。
「雷飛殿、出撃の許可を!」
「よし。門を開けろ!」
雷飛が号令を発すると門は開き、劉帯軍は一気に出た。
銅鑼が鳴り、士気があがる。
賊も戦闘体型となって劉帯軍に正面からぶつかった。
兵力は圧倒的に不利だが、劉帯軍と賊軍の士気の差がそれを埋めていた。
賊はただただ討たれるだけで無駄に屍の山を築くだけであった。
雷飛は城壁から降り、100騎ほどで城門を守っていた。
「おい、城に入れるぞ!」
こんな声が賊の中からしたと思うと、劉帯軍を無視して城門へ駆け出す兵が大軍を作った。
だが、その大軍の進路を阻むかのように横の森から一隊の軍が現れた。
「我こそは周達、城には誰一人入れはせん!」
流れゆく川をせき止めるように周達軍は賊の討掃を始めた。
雷飛の隊は漏れてきた賊を討っていった。
雷飛も槍を振るって城内に一人も入れなかった。
だが、雷飛は武術の方は兵より少しはマシという程度。
いつしか隙が出来、賊兵の一人が雷飛に上段から剣で斬りかかった。
だが、剣は空を切り賊の額には一本の矢が立っていた。
雷飛は矢が放たれた方向を見ると、楊麗が弓を構えて立っていた。




