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20話 ひいおじいちゃんと終わらぬ戦い

投稿遅れました、すいません

昨日は少し用事があって投稿できなかったということと原爆が投下された日ということもあって投稿を見送ったということです。もう二度と戦争なんてして欲しくないです

それではゆっくりして行ってください

花世や浩一が家に帰宅したのはこの事件の四時間も後のこと。騒ぎの一報を聞きつけてというかその場に乗り込んだ友人であり刑事であり源一郎の監視をしていた吉野優子からことの一部始終を聞きつけた慌てて帰ってきた。本人に何があったのか直接聞こうとしたが涼子と晶子が人差し指を口の前に持ってきてシーっとジェスチャーをしている。寝室で寝巻きに着替えそのまま微動だにしないくらい深い眠りについている源一郎がそこにはいた。




「涼:家に帰ってきたのは良かったんだけど相当疲れたのね、家についてお風呂はいったらそのままリビングで寝てしまったのよ」

「花:そうなんだ。にしてもちょっと顔色悪いね」



そっとしてあげましょうといって涼子は寝室の前を後にする。よっぽど疲れるようなことがあったのだろうその本当

に動かない。花世も寝室を立ち去ろうとした時だ、寝言だと考えられるが聞こえてきたことが胸を締め付けた。




行かないで、一人にしないでくれ



 振り返り源一郎を見ると泣いているのだ。過去の戦時中の思い出のせいなのかそれとも別なもの、幼い時に天涯孤独となったと話していた過去からきたものなのかわからないがきっと源一郎の本心なのかもしれない。一人ずっと気を張っているからこそなのだろう、弱さを一瞬だけ垣間見た瞬間だった。そうとなればひ孫は行動に出た、というか




花世と創真が幼い時に叶わない野望を実行するチャンスができた。

ひいおじいちゃんと一緒にねんねしたいというちっぽけな夢。今ならできるんじゃないかな。

なんて考えながら源一郎の落ち着いた表情を見つつその場を後にする。





時間はだいぶと経って午前5時


源一郎がいつもの癖として朝早くに目が覚めてしまう。そしてゆっくりと体を起こし頭をかいて両脇を見ると可愛らしいくらいに幸せな光景が写っていた。花世と創真が源一郎の布団を挟むように布団をひいて眠っていたのだ。創真の枕元にはたくさんの紙が散らばっていて卒論を書こうとしたのだろうがそのまま寝落ちたらしく電気スタンドの電源がついたままになっている。



徐々に意識がはっきりしてきたわかった左腕全体が軽く痺れていてその原因は自分の介護用ベットと言われるベットでは眠らずに源一郎の腕にすっぽりと入るように眠っている梅子が愛する人がいたのだ。


微笑ましく感じ、着替えて素振りをしようとして寝室を出た時だ。刑事軍団が廊下で寝袋を広げて眠っている、というかこいつら本気で監視するつもりがあるのかなんて思っていた時だ






「おはようございます、うちの軍団が迷惑かけてすいません」






その声の主は源一郎が護送車に乗っていた時に助手席に座っていた島津という刑事でこの軍団の中でも一番筋肉質で肉弾戦ができそうな人物だ。だがそんな彼でもこの地べたで寝転がっている軍団に呆れているようだ。というか吉野と下川は寝相が悪く吉野に至っては座ったまま眠り、下川に至っては寝袋の意味がないほどに蹴飛ばして床に顔を埋めている。アホの子魂だ



「島:朝早いのですね。昨日はお疲れ様でした。我々の警備がいたらず、すいません」

「源一:いや、仕方ないさ。そういうこともあるものだ、いやあまりないのか?まぁいい、島津隆久といったかな?朝は強いのか」

「島:いいえ、実は・・・」



視線を落としそれを追っていくと大の字になって寝る同じ護送車の中にいた刑事である浅野基が大の字になって眠っていてどうやらやられたくない男の急所を大の字になった瞬間運悪く蹴られたらしくそのまま目を覚ましたという



「源一:かわいそうに、気を紛らわせんか?どうだ一緒に素振りでもするか?」

「島:いいですか?ではお言葉に甘えて」



着替えを済ませ庭先に出た途端に一気に汗が吹き出した。昔はクーラーなど使わずに夏の暑さに耐えてきたというのになんたること!クーラーガンガンの部屋じゃないと死ぬ。

だが外に出て見て意外と風が吹いていたために気分的にはなんとかなるかもしれない。

二人は庭に出て素振りを始めたかと思うと互いに木刀を当ててしまいには剣道なんて始める始末。



剣道じゃない。これは剣術だ!



「島:チェェェェェェストォォォォォォォォ!!!!」

「源一:お前さんよもや薩摩生まれかぁ!!我が先祖の恨み晴らしてくれようぞ!!」



こうなったら止まらない朝早く源一郎が家族を起こす担当になっているのにこっちに熱中しすぎて気がつけばもうすぐ朝の6時になろうとしている!

互いの意地と意地のぶつかりが謎のカオスを呼び込み木刀からはぶつけ合う衝撃でバチンッバチンッと火花が立ち始めていた!



そして源一郎が何かに気がつき時計を見ると5時59分だ。そして縁側に置いておいたラッパを手にとってあとわかりますね?起床ラッパですよ!





「「「「「「「「ウルセェ!近隣の皆様に迷惑だろうが軍人ジジイ!!!!」」」」」」





家族からの説教を受けながら島津の哀れな目線でその日の気分はK点超えたブルーな気持ちです。この声につられて廊下で寝ていた刑事軍団もぞろぞろと起きてきて涼子の朝ごはんの手伝いをしながら報告書と名うって作業を始める、寝ぼけ眼な李は涼子の指示で冷蔵庫から納豆を取り出してテーブルに並べ始める。下川も同じようにお手製の卵焼きを焼き始めそれを浩一と花世の弁当に入れた。


その働きぶりを見て源一郎はただただすごいというか養子にしてもいいのではとアホな考えまで思いついた、外の熱気にやられてまともな判断がつかないんですねわかりま・・・せんわ。



「島:自分も手伝います、源一郎さんありがとうございました。大変有意義な時間を過ごせました」

「源一:ならいいのだが。またやろうぞ」



ゆっくりと頷いて早速部屋の中にな入ろうとした時だ。見られている、誰かに見られている感覚がする。後ろを振り返っても何もないただブロック塀がそこにあるだけだ


だが確実に嫌な予感はしている、いや的中していると言った方が正しい。この勘が働いたら絶対に外れることはありえない。島津が見ているブロック塀の向こう側ちょうどブロック塀の模様の隙間から反対方向を向くように白いワンボックスタイプの車が停車している。別に車が止まっているのはおかしくはないがあまりにも不自然だ。



「源一:部屋に入れ島津殿。儂も見られているような感じがしてたまらぬ」

「島:一体なんですか?・・・・・・一瞬光ったか!」

「源一:はよう入れ。話はそこからだ」



しかしそれでもその方向をじっと睨む島津に源一郎も同じように睨みをきかせている。そこから見られているのは絶対的にわかっていた。

二人が来ないことを心配した花世が庭先に出てくると外の様子をじっと見た。ワンボックスカーは花世が出てきたと同時に発進しその場所からいなくなった



二人の間から緊張という時は消えて気分がだいぶと楽になる、だがそれは白石の追っ手なのかそれとも別のものなのかそれは定かではない




「花:二人ともごはんですよ」



心の中で生まれた不安が的中しなければいいのだがと思いながら部屋に入る。リビングに入っていくといつも以上に食卓が大変なことになっていた、刑事軍団もいるためにテーブルに朝食入りきらずリビングに置いてあるテーブルにまで朝食が並んでいた。



まじかーなんて浩一が部屋の周りを見渡して台所に置かれている弁当を見て気がついた、明らかに妻の涼子が作ったものではない、晶子でもなければ梅子でもない

完璧に野郎が作った料理だ。生姜焼きを作ったのだろうが明らかに生姜の繊維の塊が豚肉にくっついている。もっと言えば浩一の好物であるオクラがいつもなら入っているはずが入っていない。

モロヘイヤ煮浸しみたいなものが入っている。ドウシテコウナッタ




「涼:これ作ったの誰?」




テーブルに置かれているお皿にはスクランブルエッグとトマト、レタスと洋風な朝ごはんが並べられているのがあるのだが一つだけとんでもないものが混じっている。スクランブルエッグだったのだろうがなんとも言えないものを放ち周りの空間を飲み込もうとするくらいの質量を誇りそして今にも新しい生物が生まれるのではないかと感じてしまう

「李:すいもはん(ごめんさない)、そんダークマターは(おい)のです」



とんでもねぇもの作りやがった!!



なんでダークマター生成できんだよ、頭おかしいだろと田中家一同、李を除く刑事軍団は思った。しかし源一郎はダークマターなんてものを知らないから興味本位で食べてしまった

誰も止められなかった、気がつかなかった。明らかに咀嚼音がおかしい普通スクランブルエッグでジャリジャリなんていうのか!そして動きが止まってしまった。



「源一:・・・・・・龍一といったか・・・・・・・ご馳走さま・・・・・・・・・」バタン!!


倒れた!やばい倒れたぞ!



じじいは白目剥きながらそのまま倒れてしまいそれを見た梅子も同じように倒れてしまいあわや死亡か!という勢いまで行ってしまう

惜しい人を亡くしてしまった。だがなんとか二人とも息を吹き返しなんとか助かった。つまりこの小説は終わらない。助かったーなんて行っていた途端にだ今度はインターホンがなりとりあえず梅子が応答に出た。



「梅:は〜い、どちらさまでしょうか?」


「すいません、警視庁捜査一課長の橘信義と言いまして・・・・・」




そう聞こえた瞬間に刑事軍団は(親父がきた!隠れろ!!)と料理を持って奥の部屋に逃げ込んだ



「橘:ついでに朝ごはん一緒に食べてもよろしいですか?」

「梅:あらま〜」



その後、刑事軍団は橘にこっぴどく叱られながら朝ごはんをモッグモッグと食べていく。うんまいお




 朝ごはんを食べ終わり、早速涼子は仕事を晶子と源太も涼子と一緒に仕事を始める。花世は会社に創真は大学に浩一も仕事梅子と源一郎は二人家の掃除を始める。

刑事軍団は未だにお説教を受けていた。掃除機をかけていた源一郎だが庭に面する一番大きな部屋である大広間というか座敷ではお説教されている刑事軍団がおわたーと言わんばかりに顔が死んでいる



それを見ながら掃除機をかけるのはなんとも言いようがない、掃除が終わりリビングのソファでゆっくりとくつろいでいる時梅子も掃除を終わらせて源一郎の隣にゆっくりと腰掛けた。



二人のくつろぎの時間邪魔されたくないなーなんて考えていた。テレビのリモコンに手をかけてチャンネルを変えると東京地方検察庁での事件が大々的に取り上げられている。犯人はやはり源一郎を襲ったあの犯人となっているが主犯格が別にいたのではないかという報道がされている。本当は違うのに。



「梅:お父様、優子ちゃんから聞きましたよ。お父様は悪くありません、お気になさらないでください」

「源一:ありがとう、心配させてすまなかったね。」



我ながら梅子に嫌な思いをさせていたのかと思うと辛く反省の言葉かけなければなと思っていた時だ。テレビから嫌な男の声が聞こえてくる

テレビの司会者がその男の名前にこの事件の内容の総まとめをしてもらっている最中だった


「この事件は検察官がなんらかの錯乱を起こしたものです。取り調べをしていた検察官に対しての恨みがこの事件を起こしたのかもしれないですね。」


その声の主はやはり白石富治だった。あの事件の背景にはあいつがいることは間違いなかった、竹田が救急隊に運ばれる前にも源一郎に「取り調べは私がする」・「面白い言い訳を考えてこい」と言い放ちその言動がずっと気になって仕方がない。



それにはまず今テレビの向こう側にいる白石富治が本当に源一郎が知っている白石富治なのかそれを探る必要があった。だがあの時に見た白石の姿は本物の白石富治そのものだった。


そして警視庁にいた時に聞いた、何年かのサイクルで同じ名前の人物が現れるということを聞いた時に白石自身も源一郎と同じものなのかもしれない、記憶の中にある白石について話すしかないようだ。梅子もテレビを見て最初は何も言わなかったが驚きを隠せていない。梅子自身も白石と会ったことがあった。他人の空似とは言えないほど似ている、あるいは本物。ふと意識が失いそうになった。心地の良いクーラーの風に当たっていたからか途端に睡魔に襲われそうになってしまう。

  

                      ナニモオモイダセナイオロカモノ。タナカゲンイチロウ


「源一:何者だ!・・・・・・・・いないのか?」



耳元で何かが聞こえた、自分のことを愚か者と言っていた声が聞こえてきたのだ。あたりに意識を集中させても何も

感じない、それどころか梅子が驚いてしまったようだ



「梅:どうされたのです?」

「源一:・・・・・・どうやら儂の早とちりだったようだ。すまない驚かせてしまって。ウゥゥゥ頭が痛いぃぃぃ!」



頭痛とともに脳裏にあるものがよぎる、場所は旧日本軍の大本営だった場所。偶然そこに用があった時の記憶がジワシワと出てきている。用が済んで帰ろうとした時だ生気のない軍人たちが階級を問わず細い廊下の奥をスルスルと吸い込まれるように進んで行き、ある部屋の前に立つと何かを呟いてその中に入っていく。



不審に思った源一郎がその場所をただなんとなく観察していた時だ何人かの軍人を連れて白石がその部屋の中に入っていく。その傍らには白石によく似た人物もその中に入っていく。そして何事もなかったかのようにその場所は静まり返り意を決してそのドアの付近まで行き耳をすませた。中からはなんとも言えない男の声が聞こえてきている。気持ちの悪い声、何かを叩く音、気味が悪かった。さらに聞いていた時だ、部屋の中では聞きたくもない言葉が飛び出してきていた

                          


   「本土決戦」




そういう風に聞こえ、そのあとにそのための兵器を、そのための屈強たる兵士をという声が聞こえてきてた

そんな風に思いたくはないが、そして嫌なことを思い出したのだ、軍の中に秘密結社のようなものが存在するということを名前は知らないがその存在が今ここにいるものたちだとするならば辻褄つじつまがあう。

そしてその扉が開く気配がして源一郎はそこから去った。

そこからは何も覚えていない。





「源一:よもや・・・・・・・・いや・・な」







夜の8時

花世が家に帰ってきたが様子がおかしい。元気そうに家から出た朝に比べて落ち込んでいるというか元気がない。洗面台に行って部屋に戻ったのは確認したが源一郎がご飯できてるよっと行っても部屋から何も返答がない。源太が心配になって声をかけに行っても声が聞こえてこない。そのあとお風呂に入って着替えてきたところで涼子がさりげなく聞いてみた



「涼:どうしたの、あんた元気ないよ」

「花:なんでもない、別に大丈夫だし」


「涼:お母さん何年あなたの母親やってると思うのわかるよ、何か会社であったんでしょ?今男連中だって刑事さんたちだって向こうで宴会してるんだからお母さんにだけ教えて」

「花:なんでもない。ごめん今日はちょっとしんどいからご飯食べたら寝るね」



花世がご飯を食べ終わった頃に源一郎が話があると行ってだけ花世をリビングではなく大広間に呼び出した。お説教かな?と考えたのだがそれにしても様子が違う、その部屋のなかには創真がいるというかみんないる、刑事軍団から晶子に源太本当にみんな集まっていたというか源一郎と刑事軍団以外みんな出来上がっている。その場がお酒くさい



「源一:花世がきたところで早速話がある。刑事さんたちがいるからこの話をすると決めたわけではないが今後何か起こるかもしれないからな」

「花:話っていうのは一体何?」

「源一:白石富治についてだ」



その名前を聞いた瞬間刑事軍団の顔つきが変わった、目つきが鋭くなったというか捜査課員としての目というものだ。その中に微妙なまでに殺気がこもっているというような感覚



テレビや雑誌でその名を聞かない日はないというくらいの有名人としての認識しかない花世や創真だが梅子も顔つきがさっきまでの柔らかい笑顔から強張っている

それほどまでに警戒しないといけない要注意人物なのだという



「源一:大昔だ。あれは儂が士官学校学校を出てすぐの頃」



士官学校を出てそろそろきな臭くなってきた時だった。源一郎が持つ部隊の中に白石富治がいた、最初の頃はあまり気にはしていなかったがある時を境にそうも行かなくなってな。思い出したのだよ



ごますりといったようなものをしていた、白石は大隊長クラスの人間に対して自分の思うとうりにコトが運ぶように仕組んでいた。幹部になるといったことではなく

儂が率いる小隊に居続けるのが目的だった、心底儂のことを好きだったらしい。そのために金や暗躍やおまけには自分の体を売ったとも聞く

だがそれが問題というわけではない、儂が最期に散った場所。そこに白石もいたが白石は儂の背中を銃剣で刺して喜んでいた。


その後、あのお化け工場と呼ばれている場所で目が覚めて、花世の存在を知りそして家族が平和に過ごしていることを知った。だがあのお化け工場の中にはもう一個厄介な場所があった



「源一:儂は見ての通り死んだはずの人間、それなのに平成という世に生きている。あの場所は人造人間、人造兵士を作る場所だったが戦争が終わり意味をなくしたが、儂の眠っていた寝台の隣の区画に似たような寝台と何かの機械が備わっていた。そこに白石がこの世の中にいるということを察すれば白石も儂と同じ人造人間に生まれ変わった存在ということだ」




そういう話を聞いて黙っていられないのが浩一だ、お化け工場の全貌を聞いたことによって今まで単なる廃工場としてしか処理されていないものをましてや大戦中に軍の設備であったのにもかかわらず何も申告も報告もなされていないというコトがどうやら腹立たしかったようだ



「浩:なんだと!それなおg保dh替え保デャオホアジオファ;ごd」

「晶:浩一悪酔いするとあんな感じになるので気になさらないでください」

「創:毎度のことだけどな〜」

「源一:そうか・・・・話を戻すぞ。この前警視庁に行った時にした話だが何年かのサイクルとやらで白石が現れるというように聞く。その点に関してなのだが白石の家なら考えられるのだ

あいつの家は軍閥、今でもあいつの家が残っているのであればできないこともないのだが」



フーッとため息をついたのは刑事軍団の親父こと橘だ。午後からこの軍団の中にドラフト一位並みに選抜された榛原も登場して家の中の人間がごった返しているというのにやってきたのだ

そして橘は榛原に頼んでタブレットを源一郎に見せるように頼んだ。タブレットが源一郎の前に出されると面白そうにそれを見つめている。興味津々と行ったところ


「橘:あなたのいうコトが本当ならば、白石の家は確実に残っています。政界にも顔が効きます。あなたがいた工場の存在が今の今まで知られていなかったのは力で黙らせていたのでしょう」

「源一:儂が目を覚ました時にはもうすでに奴はいなかった。仮に奴が奴の子孫に出会いそして今も生きているとして、あいつは生と死の両方をごまかしてこの平和は世の中に生きている、あいつは頭脳が良かったからなそういったところで奴は検察官という新しい道を見出してきた。奴は儂の命を狙い続けている、理由はわからないだが儂が生きている以上はそれが絶対。儂は白石本人に出会った時に思ったのだ奴は本気でこの世界を嫌っている。」



その話を聞いていた花世の中に蠢いていた嫌な感覚は、嫌な感覚から今後起きることを予感していた。


確実に当たる未来であると、もう逃げ場なんてない。平和に生きてくなんて生ぬるいことを考えを捨てて血としかばねの道を歩いて行けとそういっているようにしかなかった。白石の話を聞いて察してしまった、もう一人の人造人間兵士である建御名方兵タケミナカタヘイと言える。

神田が言っていたコトが確実に当たっていた。



「源一:これはもう儂と白石が過去に残した戦争を今になって勃発しかねない。終わらぬ戦争をこの時代に残してしたというコトだ」

「花:もう逃げられないんだね。ひいおじいちゃん」

ゆっくりと頷き源一郎自身も嫌な予感を感じていた、二人の人造人間兵士の戦争が始まろうとしていた




東京某所、同時刻

軍服を着てサーベルを腰につけ夜景を見ゆる男がいた。襟についていた兵科色を示す色には黒色に赤い縦線が三本。其の者は顔に白くのっぺりとし仮面をつけその模様にはたくさんの細いうねうねとしたラインが書かれ真ん中に単眼なのだろうがその目を閉じている絵がががれている。そして眉間に当たるところには小さな五芒星が書かれていた。



「源一郎様はいつになったら私のことを愛してくださるのでしょうか?あたなに殺される運命を待つ私にとって何年

待ったコトでしょう。


あなたは建御雷兵タケミカズチヘイ・私は建御名方兵タケミナカタヘイ。日本神話の通りなら私は追放されて遠い場所に行くという運命、でもね私はあなたに殺されたいと思いながらあなたの思う理想郷を作りたいとも思っているのですよ。早くあなたと戦いたいです

殺されたいです、でも私があなたの代わりにあなたが思う桃源郷を作ってあげたいのです。もうあなたは私のものですよ。

終わらぬ戦いに乾杯しましょう」


こののちに源一郎と白石の戦いが激化するとわかるのはこのまた後々、まずは源一郎と白石の前哨戦から入ります



今回はちょっと会話だけです。兵科色についてですが

源一郎→黒に赤い縦線3本に黄色い線が一本

白石→黒に赤い縦線三本のみです

白石の目的が少し垣間見えたところでこの物語は加速します

いったい彼らが作られた目的はいったいなんなのか、それはこの物語の一番最初のことに出てくる途切れた会話の内容や源一郎が思い出して行く記憶と関わってきます


次回予告

花世の元気がない原因が不明であったが、ポツポツとその理由が明らかになり花世は泣き出す

源一郎の話を聞いた浩一は早速源一郎と出会ったあのお化け工場に足を踏み入れるが・・・

源一郎の能力がここでもまた発動される、その時、創真は源一郎と一緒にゲームをしていました

次回

ひいおじいちゃんとゲーマー(創真)

「花:私・・・・・・・ちゃんと言えばよかった」

「浩:これがお化け工場の正体だったのか!!」

「創:ヤベェェェェェェェFPSおもしれ!!」

「源一:これは良い意味で体が戦闘を求めているぞ!!!!」

「創・源一:うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

「涼:あんたたち今何時だと思っているの!」

次回もゆっくりして言ってください

投稿が遅れる可能性があります、ご注意ください

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