AMARYLLIS（旧版）

〈生贄編〉人狼殺しの性を抱える魔女アマリリスは、次なるターゲットである女人狼カリスを手に入れるために大国を放浪していた。しかし、その最中、たまたま立ち寄った里に隠されていた人間の巫女プシュケとの出会いによって、果てしなく大きな存在同士の攻防へと巻き込まれていってしまう。

〈凶行編〉妻を亡くし、義弟を魔女によって人形にされてしまった青年ゲネシスは、魔女の呪いを解くために聖地巡礼をすべく聖なる山にあるジズの祠へと向かっていた。そんな彼は悪臭の塵に苦しむ夜、女人狼のカリスと出会い興味をもたれる。カリスと距離を保ちつつ旅を続けるゲネシス。しかし、彼の目的には裏があった。

〈断罪編〉愛する夫を殺された女人狼カリスは、仇であり自身の命をも狙っている魔女アマリリスに復讐をするためにつかず離れずの旅を続けていたが、運命のいたずらでなかなか命を奪えないでいた。そんな頃、不幸を引きずる人間の青年ゲネシスを見つけた彼女は、彼に興味を抱いてしまったがために大きな存在同士の戦いへと巻き込まれていく。