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AMARYLLIS(旧版)  作者: ねこじゃ・じぇねこ
五章 シエロ
184/213

0.悲しみの唄

 悲しくて、悲しくて、何もかも思い出せない。

 涙を流せば流すほど、大切なものまで流れていく。

 私は何者であり、そして、何のために生きてきたのだったか。

 それはとても大切で、尊いものであったはず。

 しかし、あまりにも悲しみは溢れてくるものだから、その苦痛から私は逃れたい一心で涙を流し続けた。

 そして、涙が流れれば流れるほど、悲しみは深まり続け、悪循環を生みだした。

 分かっていた。

 こうしていても、私は救われない。そして、私が恋しくて仕方のない誰かもまた救われはしないのだと。

 悲しくて、悲しくて、何もかも思い出せない。

 それでも、私の脳裏にはちらほらと名前が浮かび上がった。

 その名前はアマリリス。

 彼女だけが今の私に残り続ける希望の花。


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