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AMARYLLIS(旧版)  作者: ねこじゃ・じぇねこ
四章 ティエラ
174/213

0.恐怖の唄

 恐怖を招いたのは何者だっただろう。

 思い出すのは呪われし赤色と、心より愛した強き伴侶の変わり果てた姿だけ。訪れないと信じていた未来がそこにあった。

 恐怖を呼びこんだのは誰だっただろう。

 運命を信じ、役目に従事し、大地を清めるべき存在であったはずの私たちなのに、どうしてこんな事になってしまったのか分からない。

 死の穢れを聖域に振りまいた者。

 愚かで哀れで嘆かわしい大罪人。

 その鋭利な牙を私はどうしても思い出せない。

 恐怖がもたらすのは悲鳴だけ。全てから逃れてしまいたいという渇望に呑まれ、畏怖する弱き私を神々は罰してもくれない。

 そして、勇者は放たれた。

 その名前はアマリリス。

 古き勇者の心臓を継いで、ただただ前進するだけの、美しき赤い花。


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