50 人を集めながら、いわれるがままに移動して
自動車に分乗したイツキ達は、都市部を抜けて郊外へと向かっていく。
行き先はイツキの目が教えてくれる。
その先に何があるのかは分からない。
だが、己の能力を信じてイツキは仲間を引き連れていった。
何の障害もなく、とはさすがにいかない。
途中で怪物に何度か襲われた。
物資を狙う人間も襲ってきた。
それらを容赦なく倒していった。
生かしておけば、必ず後で災いとなる。
死ねば二度と襲ってこないのだから、手加減する理由は無い。
そして、救うべき者達を回収していく。
怪物や人間に虐げられていた者を。
怪物や人間を退け、どうにか生き残っていた者を。
老若男女、様々な者達があちこちに生き残っていた。
それらを回収していく。
数十人だった同行者は1000人に到達しようとしていた。
予想外の大所帯になってしまっている。
これらが、まだ動く自動車やトラックなどに乗って移動していく。
途中、放棄されたガソリンスタンドなどで燃料を回収し。
スーパーにホームセンターなどで物資を調達して。
人数の増加は危険ではある。
養うだけの食料がないといずれ崩壊する。
だが、イツキの目は救出と合流を示していた。
大丈夫なのかと思ったが、今までイツキを導いてきた能力だ。
下手に自分の考えを入れることなく、指示に従っていく。
そうして大所帯になったイツキ達は目的地に到着する。
人の消えた廃村へと。
「なるほど」
こういう事かと納得する。
なぜ能力はここを示したのか。
なぜ人を集めたのか。
その理由がすぐに分かった。
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