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20 近付きたくもなかった場所へと

 あまり気乗りはしなかった。

 家に良い思い出は無い。

 イツキにとって実家ほど嫌な場所はない。

 それでも能力が示しているから向かう。

 面倒だな、鬱陶しいと思いながらも。



 地球の活性化と人間の怪物化が始まって5日。

 気が進まないままに戻ってきた町は、さすがに大きな変化はなかった。

 ただ、窓が割れてる家が何軒かある。

 割れ方、破片の散らばり方から、怪物が飛び出したのだろうと分かる。

 残骸が家の中ではなく外に散らばってるのだから。


 そんなご近所を見つつ、能力の示すままに動いていく。

 出来ればこのあたりにいる怪物の所へ向かってもらいたかった。

 家に近付くより気分はマシだからだ。

 危険はたいそう大きいが。



 しかし、イツキの望みに背いて、能力は見知った道を示し続けた。

 家に続く通りを。

「嘘だろ」

 ため息がもれる。

 よりのもよって、何故そこなのかと。



 ただ、先を見通す能力の事だ。

 最善がこれなのだろうと思う。

 今まではそうだった。

 ならば、おそらくこれからもそうだろうと。

 信じてその先へと向かっていく。



 そんなイツキは見慣れた我が家へやってきて。

 となりのミオの家、夷隅家も視界におさめ。

 嫌になる思い出を振り切りながら家の中に入っていった。

 誘導のための光が家の中へと向かっているので。



 数日ぶりの帰宅。

 それは何一つ心躍る事もなく。

 ただただ陰鬱とした暗澹たる気持ちにさせてくれた。

 もちろん、「ただいま」も言わない。

 言うつもりもないし、そもそもそんな状況ではない。

 見通す能力が示しているのだ、この先に危険があると。

 わざわざ声を出して自分の位置を教えるようなバカな事はしない。




 ブックマークをつけて今後も付き合ってくれるとありがたい。


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これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


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