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8 新鮮食材

一時はどうなるかと思いましたが、読んで貰えましてポイントも有難う御座います。


 アジトから、アルテナを空間魔法で包んで運び出す。これは、楽だ。

外に出てから、出入り口をカムフラージュして隠す。アルテナを立たせて記憶を消す、拘束を解くと同時に麻酔も解除する。


「やっぱり、薬草も魔物も居ないね」


「だから、何も無いと言っただろう!」


 怒っている。

今は、3時頃だろう。アルテナは何も食べていないから空腹だと思う。

機嫌も悪い、チョコレートを出す訳にはいかないので空間収納に入れていたこの世界に普通に有る、

クッキーもどきをポシェットから出すふりをして取り出して。


「お姉様、これ、食べる」


 わら半紙みたいな紙で包んで有る。

奪い取る勢いで取られる。よっぽどお腹が空いていたのかむさぼるように食べている。

水は、水筒に入れて持ち歩いている。


 男爵邸に帰る道中で、鳥や兎を少量だけ麻酔を使って捕まえる。

多くは取らない、収納魔法を見せない為です。


「ケント、鳥や兎を簡単に捕まえているがどうやったら出来るのだ?」


 それは、不思議でしょう。俺が逆の立場なら首を絞めながら前後左右に揺すって

教えろと言って脅すでしょうね。


「お姉様、偶々、偶々ですよ。動物も調子の悪い時も有ります。老衰で死にかけの物もおります。

偶々、そんな所に私が通りかかり、不運な鳥が私に捕まっただけですよ」


 後ろを向いてペロッと舌を出す。


「ふざけた事を言うな!どれも毛並みも綺麗で老衰や病気らしい物は無いぞ!」


 どうも、素直には納得はしてくれそうに無い。

鶏も丸々と肥え太ったウズラ似で大きい。兎も食べものが豊富なのかどれも大きい5羽ずつ捕まえれば、病気や老衰説は説得力が落ちる。


「お姉様、これは、神様のご褒美と言う事で」速足で帰る。


 男爵邸に到着した、獲物10羽は重かった。足腰の鍛錬と思えば楽です。


厨房の中に声をかける。


「エルスコさん、これ下拵えしときましょうか」


 エルスコが、出てくる。


「え〜全部は要らないな」と言われる。


「全部生きていますので、残りは何処に置きますか?」


「エッ!全部生け捕りしたのか!どうしたらそんな事が出来る?」と聞かれる。


 アルテナが側に居ないので、


「餌に眠り薬を入れて食べて寝た所を捕まえました」


「へぇ〜、初めて聞いたよ??」


嘘に嘘を塗り固めたから収集が付かなくなりそうです。


「それでは、お任せします」と言って撤退するのです。


 井戸の所で、体を拭き着替えてから、自室に帰る。


部屋のドアを開けて入ると、また居ますよね。今日は悪魔では有りません。

考える人がいます。ソファーに座りテーブルに手で法杖を付いて考えています。

そらぁ~、考えますよ5〜6時間の空白期間が有ります辻褄が合いません。


 指折り数えながら、空白の時間を何度も数えているメビウスの帯状態です。

精神障害を起こされてもいけないので明日からは、普通に冒険者生活をしよう。


召使が、夕食ですと呼びに来てくれた。


アルテナと一緒に食堂に行く、皆さんお揃いです。


 お婆さんが、肉を食べながら。


「お爺さん、今日のお肉は柔らかくて美味しいですねえ」と言いながら食べている。


爺さんも「本当だ、柔らかくてうまいぞ」と言いながら食べている。


 オロモさん夫婦も、同じようにウンウン言いながら食べている。

それは、そうだろう、眠っているから生きたまま調理された様な物だ。

新鮮な食材を一流のシェフが調理すれば最高の料理が出来るはずです。

でも大物は、熟成した方が美味しいですよね。

爺さんが。


「これは、ケントが捕って来たらしいなエルスコが褒めていたぞ」


「いえいえ、偶々ですよ、道端で弱って寝ていたので捕まえ易かったのです」


爺さんが。

「偶々で10羽も、捕れたのか?」と聞いて来た。


 またまた、変な空気感になりそうです。アルテナも報告をしたな?


「今日は、私は凄く調子が良くて運も良かったのでしょう。鳥や兎の運が今日は最悪だったのでしょうか、ハハハ」


と笑って誤魔化す。


爺さんが。


「そうか、それは運が良かったのだな」


 と言ってそれ以上の追求を止めてくれた。

アルテナが、何か言いたそうだったが。喉元まで出かかった言葉を止めた。

相互不可侵条約は守られた。


 爺さんに。


「明日は、冒険者組合に行って何か仕事をして来ます」


 明日の予定を伝える、今日の行動も適当に報告する。アルテナは多分報告出来ない。

今日も、寝るまでに魔力コントロールと空間魔法の精密制御をこなしてから眠りにつく。


 次の日は朝食を食べてから、エルスコにパンと肉を焼いた物を貰いバスケットに入れて昼食にする為に持って行く。収納空間に入れたら便利だけど、何時ものお邪魔虫が付いて来るので荷物になるけどしかたない。

そうそう、クッキーモドキも貰っておこうあれは便利だ、非常食になる。


 今日は、冒険者組合に行ます。今日のアルテナは、超優秀な最強のボディーガードです。

組合の中に入ると。もちろん、最強ボディーガード様が先導します。

先日と同じ状態です。受け付けのカウンター前はもちろん事、掲示板前も無人の荒野になります。

異世界での、テンプレ冒険者組合内でのトラブルは起きようが有りません。

アルテナが「コリーン、何か有る?」と聞く。


「はい、狼が多くなって、子育てもしているのか数も多く気性も荒くなって危険なので、高ランクの冒険者しか行けなくなっています」と教えてくれた。


 俺が、おとなしく変わったのが、前回で分かったのか。普通の応対をしている。

今回も、俯いておとなしくしている。受付嬢が三人とも、俺をチラ見している。

早く出たい、針の筵(むしろ)状態です。

アルテナは、狼の数や出没地点等を聞いている。大体の打ち合わせが済んだ様で


「ケント、行こうか」


 冒険者組合から出る

しかし、狼の出没地点を聞いていたが、例の小鬼の村が近いマズイよね。

観察対象=ケント成形外科の大切な患者様です。

俺の、芸術作品がぁ〜 。


お読み下さりありがとう御座います。

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