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3 訓練

初心者で投稿が慣れていません。


 アルテナと一緒に、冒険者組合から男爵邸の裏に行き、柔軟体操を始める

急激な運動をするとアキレス腱の切断等の心配をする。

しかし、若い体や治癒魔法を考えると。考え過ぎかなとも思う。

体の具合は、何処も異常は感じられない。

少し、走ってみる。魔力で体内の変化を感じながら走る。血圧の上昇は僅かで

心臓の鼓動もそれ程早くならない。天使が、体をいじったのかも?


《そうですよ、異世界からの転移だと現地の環境に適応出来ずに永く生きられません。貴方の場合は、現地人に憑依したので関係有りませんが、異世界に移動する魂は異世界の壁を超える時に変異します。魂の質や量により、魔力量が多くなったり色々な能力が大きくなります》


《此方の世界の現状を教えて置きましょう。貴方が居た世界との違いは、魔法が使える事が大きな違いでしょう。此方の世界の方が新しいのです。新型ですよ。

魔素の開発が大きく進歩しました。魔素は、万能原子です。貴方の世界で○―ベル賞を受賞された方が作られた、I○S細胞は、色々な細胞になれる元になる細胞です。あれと同じ事ですが、この世界の魔素は、何にでも成れるし合成も出来ます、体内の魔力を利用してイメージさえしっかり認識すれば何でも出来ます魔法の世界ですから》


《空気・水・金属・石及び土砂等 原子・電子・分子レベルの魔素だから配合や配置を変えてやれば此の世に有る物全てが造れます。しかし、動物、人間も造れますが、魂は作れません。それは、神の領域ですから。手を出してはいけませんよ》


 はい、分かりました。


《もう一つ、してはいけない事が有ります。出来ないと思いますが、この惑星から月や他の惑星に行く事です。もし、行っても物を、例えば鉱物等の資源などです。

移動させると、重量バランスが狂います。微妙なバランスで運行させていますので持ち帰ったり持って行ったりしない事です》


 月を見たら分かります、絶対にしませんよ。


 俺は、居なくなったけど地球は大丈夫だろうか?アポロ計画で月の石を持って帰ってたな。今は、火星まで行く計画をしていた様な。



《大丈夫じゃ無いですよ、今の世代より数千数万年は大丈夫かも知れませんが

数億年単位になると影響が出ます。鉱石等の採取量が莫大になれば、もっと早く影響が出ます》


 教えてあげないのですか?


《自己責任です、観てはいますが手は出しません。それに、あちらの世界の管理者ではないのです》


 地球では、機械文明が花開いてから150年程度で宇宙船を造り宇宙に飛び出したのだから。

魔法のある世界ならもっと早いだろう。

この、ファンタジー世界が壊れないように頑張ろう。


《頑張らなくても、程々で良いですよ。魔法の方は先ほどの説明で分かりましたか?》


 大体分かりました、今からやってみます。

アルテナは、固まっている。


アルテナの排除有難う御座います。


《貴方でも、出来ますよ。空間制御で彼女を固定して麻酔を施す様にすると意識のみ奪えて記憶も残りませんよ。しかし、動かない事を良いことに悪戯はしては行けませんよ》  


 ケントじゃね〜し! あ、俺ケントだったわ。

やりませんよ! いや、やってみたいかも巨乳なら有かも。

アルテナの廻りの空間を衣装ケースみたいに高さ2mの四角柱をイメージする。

アルテナを閉じ込めてから、息が出来る様に顔の周りだけ固定から外すその他は空気の移動を固定化する。


《麻酔化のイメージを送ります》


 すると、頭の中にイメージが刷り込まれて来た

その通りにすると、アルテナは、時間停止から解除されても寝ている様だ。


 解除する場合は、どうしますか?


《空間制御は、解除をイメージして、麻酔は、治癒魔法で覚醒をイメージすれば目がさめます》


 有難う御座います。これからも、よろしくお願いいたします。


《まだ、若いのだからゆっくりやりなさいよ。》


 はい、死なない程度に頑張ります。

まずは、水を。

天使が、教えてくれた事を思い出しながら。空気中に有る魔素を纏める感覚で、

自分の中の魔力も集めて、右手人差し指から水鉄砲で出る位の少量の水が飛び

出す事をイメージし魔力を込めてみる。


 結果を言うと、成功し失敗しました。

水道の蛇口から噴き出す程の水が出ました。

魔力コントロールが出来ずに、直ぐに止められませんでした。

車に乗る時も、アクセルよりブレーキを踏めないといけませんね。


 魔力コントロールを、昼頃までやってみた随分上手になったと思う。

アルテナに向かって、水を放水してみる、アルテナに当たる手前で水が弾かれる

アルテナが、立方体に囲まれているのが分かる。


 今度は、火魔法を放ってみる。大きさはソフトボール程度をイメージして温度は800°程度で速度は、

50キロで発動する。思い通りの魔法が発動してアルテナの手前で水と同じ様に弾かれる。

成功だ。


 これで、一度、男爵邸に帰り昼食にしょう。

アルテナの、拘束を解き覚醒させよう。待てよ、拘束を解くと寝ているから倒れる。

先に、覚醒させると拘束している事がバレル…これは、卵が先かニワトリがの問題だな。



 ええいーままよ、どうにでもなれ、ここは、開き直って行こう。

アルテナの後ろに回り拘束を解くと同時に抱き留めて、覚醒させる。


「ケント、何をしているのかな?」


「今、王都で流行っている新しい挨拶の練習ですよ」


 両手は、アルテナの胸を押さえている状態、しかし、鎧の上からなので硬い感触しかない、残念、無念、でも揉めてもチッパイですから。


「ケントー!! 」と言って振りほどかれそうになる。


 中世ヨーロッパの騎士は、鎧を着て戦闘で倒されたら起き上がれなくて農民に槍で刺されて死亡する事が有ると、読んだ事があったので。アルテナを突き飛ばして倒してみる。

それから、全力疾走で男爵邸の方に向かって逃げる。


 100m位走ってから、振り返って後ろを見る、もう起き上がっている。

走り始めた、やっぱり剣と魔法の世界だ。


「待てー! 待たんかー! とまれー!」


 色々言っているが止まれるものか、追いつかれたら何をされるかは分かり切っている。

俺は、革鎧で軽い。異世界制の魂なのか身体能力が上昇している。空でも飛べそうだ、2020年のオリンピックに出て見たい位だ。


 アルテナも早い、鎧を着てベン・ジョンソン、クラスの速度が出ていそう。

この世界でも、化物だな。だから冒険者組合で皆逃げたのだな。


 でも、俺の方が早い50キロ位は速度が出ている様だ。若い頃にはトラックやバスの運転をしていたので、景色の流れ具合で速度がどの位出ているか分かる。

もう、男爵邸の門が見えてきた。門番のハマトに、


「サキュバスがアルテナに化けて追って来ているから早く門を閉めろ!」


 ハマトが。


「坊ちゃん、バレバレですぜ。サキュバスは巨乳だって子供でも知っていまさー」


 俺の、異世界人生も今の一言で終わった。



お読みいただきありがとうございました。

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