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26 集金



仕方ない、アリスも居るし.


「アリス、すまない。つい出来心で、この子ビアンカの胸を触ってしまったのだ」


 アリスが。


「貴方、その位どうと言う事は有りませんよ。正妻は、私ですよ。側室の1人や2人何と言う事は有りません」


 何と出来た嫁だ。やはり賢い、良妻賢母だ。と言う事で、ビアンカも連れて行く事にした。

駅に降りて、新幹線に乗る。アリアとビアンカは、初めてなのでビックリである。

2人に、車内の説明をアリスに頼み。新幹線を走らせる。

アリアは、料理が出来ると言うので食材を出して料理を作って貰う。

アリスと、交代で運転と休憩をしながらモルダビア王国の王都を目指す。


 連続運転で、18時間掛かるが。次の日には王都の駅、神殿に着いた。

神殿に、アリアが生活出来る部屋は作って有る。 

王都に以前から有るアルテミア教の支部を脅しに行く、王城からかなり離れていて門前町の様な物に囲まれた神殿が有る。

かなり古い、遷都の時に付いて来たのだろう。寄生虫みたいな物だ。

神殿の前で、神殿の屋根から順番に魔素に変えて行くゆっくりと進める。

屋根の重量が減るから建物の構造材が軋み始める。やっと内部に居るアルテミア教の関係者が出て来る。

此処の連中もたっぷりと貯め込んでいるだろう。


 回収に向かう、俺に歯向かう物は全て眠らせる。ネウストリア王国の神殿と同じ様な建て方だから、

金庫の場所も有るだろう。案の定、此処の神官長らしき男が一生懸命、金庫から。

金目の物を運び出そうとしている。

その男を眠らせてから金庫の中の物全て、空間収納で収納する。

此処も結構貯め込んでいる。

神殿の外に出てから、巫女や神官を集めて。


「この、神殿はもう壊れるから荷物を持って、新しい神殿に移る様に。嫌な物は来るな、これから新しい

神殿がアルテミア教の総本山になる」


 と言って引っ越しを進める。

空間収縮で、駅の新しい神殿に行き。アリスとアリア、ビアンカに。トイロアの今までのアルテミア教の総本山に行って来るから、危険な事が起こったら新幹線の中に避難していてくれと言って。

空間収縮で、モルダビア王国の東海岸のトイロアに急いで行く。

王都は、モルダビア王国の中心だ。スミルナに行くのと同じ位掛かる。

隼より早く行かないと、金貨や宝物を運び出される。

途中で、隼に追いついた。捕まえて手紙を見たらやっぱり神官長が知らせていた。


 総本山に着いた。纏めて空間魔法で包み中に居るもの全てを眠らせる。

金庫に行き、金庫を造り変える。破壊できない様に魔力を込める。もう金庫は開かない。

金庫の扉もハンドルも鍵穴も無くしたのっぺりとした。壁だけだ。

金庫室から出て麻酔を解除する。誰も気づかないが、金庫から何か出そうとして気づくだろう。

帰りは、ゆっくり帰ろう。

どうして、金庫の中身を収納しなかったのか。収納しきれないほどの金貨の山が有ったのです。

後で、集金に来ます。


 王都カディスに帰って来ました。新しい神殿アルテミア教の総本山に、皆集まっています。


「本日を持って、此処がアルテミア教の総本山になりました。賛同できない方は帰って下さい。アルテミア様の加護は、受けられないでしょう。今まで各地に有った、アルテミア教と言っていた教団及び建物は全て廃棄しますから。住まず立ち入らずにして下さい。お知り合いが居ればお伝え願います」


 皆、ざわざわと隣同士で話しているが、誰も文句を言う者は居ない。

神殿内に、作っていた会議室に。旧アルテミア教の幹部だった者を集めて打ち合わせをする。

巨大な組織を解体しても、俺一人では全てを管理出来ない。


「俺、ケント・スミルナが、アルテミア様の使徒である。疑う者、信用出来ない者は、帰って貰っても良いですよ。ネウストリア王国ネウスの教会支部のアリア。教会支部長だった、神官長はあれからどうなった?」


アリアが、立ち上がり話す。


「はい、神官長ビルワ・クルノは。胸の痛みを訴えながら10日程して全身紫色になり、お亡くなりに。

部下だった方も、お腹の痛みを堪えながら七転八倒の苦しみで。同じく10日程でお亡くなりになりました」


 会議室の中はシーンと静まり返っています。


「あの2人は、私腹を肥やしやりたい放題していたから、アルテミア様が天罰を与えなさいと言われたので。俺が、少しだけ体が病気になる様にした。此処に居る、皆さんも。お気を付けて下さいね。アルテミア様は、全て見て居られます」


 皆さん、真剣な表情で俺を見ています。此処は、もうひと押しして置くか。


「此処王都支部の、最高責任者で有った者は何方ですか?」


「私です」


と言って。

1人の、神官が立ち上がる。


「貴方は、神殿が破壊されている最中に。何処に居られて何をしていましたか?」


「・・・・・・・・・・・」


 何も言えませんよね、金庫で、金貨を袋に入れていたなんてね。


「貴方にも、天罰が必要ですね」


 見せしめに、どうしたら良いかな?

痛みを伴う病気は、そうだ、痛風なんてのは、どうだろう。

その、神官に。尿酸値増大のプレゼントをサービスでお付けします。後で、ゆっくり効いて来ますよ。


「これからの、新しいアルテミア教の教義は。困って居る者を助けるこれを第一にする事。寄付は受け付けるが見返りを求める者には罰を与える。結婚式で神殿を使う場合は、無料とする。世話をする人や備品を使う時は有料にする。子供が出来て、祝福を受ける場合は、1人1銀貨を与える。王都の役人と連携して、戸籍を作る事が楽になる」


 俺が、後98年生きる世界を平和な世界にする為には。努力も金も惜しまない。

しかし、貧乏人が子沢山になりそうだ。


「それから、皆の役職を決めて行くが、皆で推薦して決めてくれ向き不向きが有るだろうから。暫くやって見て良く無かったら替わったら良いと思う」


 アリアに後の事は任す。簡単には、行かないだろうが産みの苦しみだ。

次の日、アリアに。


「俺達の、結婚式の準備はどの位掛かるだろうか?」


 と聞いて見る。


「出席者にもよりますが、此処王都だけなら。10日も有れば大丈夫でしょう」


 そうだよ。この世界は、交通手段が馬車位しか無い。遠方からなら時間が掛かる。

ビアンカにも、聞いて見る。


「私は、自分で王宮を飛び出して来たので、父と母は出席しないでしょう」


 と言う。それなら、俺の、身内だけだな。

アリアに。俺の、身内で王都に居る者たちだけでする事を伝える。

俺は、その間に、集金に行かないといけないのだ。


 アリスとビアンカは、ウエディングドレスを作らないといけない。

俺は、自分で作る。

新幹線に乗って、東海岸までトンネルを掘りながら進む。ゆっくり出来ない10日後までには帰らないと行けない。

新郎が欠席では、ばつが悪い。

しかし、金庫の中の、金貨の山は、1度だけでは無理が有りそうだ。

急いだけれど、4日掛かって着いた。


 駅は、総本山の真下に作った。少し手前の竪坑から地上に上がる。

前と同じで旧総本山を空間魔法で包み麻酔を掛けて眠らせる。

金庫の前には、色々な道具を持った神官や金庫職人らしい人達が眠っている。無駄な努力をしていた様だ。金庫の壁を消して、中に入る。

夥しい量の金貨や財宝が金庫室に、隙間なく置かれている。空間収納で入るだけ入れて。

開いた床に空間魔法で竪坑を掘る。地下数十mまで降りて駅の横に、金庫室の金貨財宝が十分入る量の空間を作る。

其処に、空間収納から入れていた金貨を出す。上の金庫室に行き、空間収納に入るだけ金貨を入れる。

3回ほど繰り返して粗全ての金貨財宝を移し終えた。竪坑は塞ぐ。

上の空になった金庫室の中に、書置きをする。


【私腹を肥やした、偽アルテミア教の皆様。私は、アルテミア様の元へ帰ります】


 金庫を元通りに復元する、鍵が有れば開くはずだ。

新幹線の中に、金貨を置いて見る。シャシーがたわみ悲鳴を上げて居る様だ。

やはり、金は重い。少し減らして床一面に均等に置く。全ての車両に同じ様に置いて載せる。それでも全ては乗らない。半分以上駅に置いて置く、必用になれば又取りに来たら良い。

王都カディスに帰る、新幹線が重い、過積載である。最高速度を200km程度で巡行させる。

眠る時は滑空である、線路の勾配はほぼ0であるから、空気抵抗と車輪の摩擦だけなので、推進力がなかっても結構走る。

起きては、加速、寝ては滑空を繰り返して残り100km位からは起きて加速を止める。

徐々に速度を落として無事に王都の駅に着いた。


 駅の横に通路を掘って金庫室を拵える。収納していた金貨を金庫に入れてから車内の金貨を収納して

金庫へ納める。数えるのが嫌になる位有る、多分数億枚は有りそうだ。

神殿に上がり、アリアとビアンカに異常は無いかと尋ねたがどうも無い様子だ。

王都の、伯爵邸に行、結婚式の準備をする。父も母も準備は出来ている様です。

いよいよ明日が結婚式です。王城にいるアリスに会いに行く。宰相に、結納金として金貨1万枚を渡して

置く。


 領地は要らないと断って置く。金貨は有るし働かなくても良いのだ。無駄な事を抱えなくて良いのだ。

嫁2人連れて世界旅行をするのだ。本拠地は、テーベア山脈の南斜面に作った別荘に住んだら良いのだ。

心残りを1つ片付ける。アリスに、姉のマーガレット王女様に合わせて貰う。

マーガレット王女の部屋に行って、侍女もろとも寝て貰う。

アリスに、姉の服を脱がせて立たせた状態を空間魔法で包み。整形か所を調べて。

顔から順番に整形していく、鼻を少し高くして顎の形も色々変えて見て。


 元の顔の面影も残して整形をする。後は、体を良くする胸は少し大きくして猫背を治し。

背も高くする足が短かった様だ。腰つきも男好きする様に変える。

クルクル回して問題が無いか確認してから、内臓関係も健康か見てみる。異常は無いようです。

アリスに服を着せて貰って完了です。もう、妹と変わらない程の容姿になりました。

後は、能力・性格次第ですね。1度部屋から出てから、麻酔を解除します。改めて、部屋に入り。


「この度、アリス様と結婚する事になりました。ケント・スミルナです」


 挨拶をする。


「アリス、ケント様とは。この姉マーガレットが結婚します。さあ、一緒にお父様の所に!」


 と言って俺の手を引いて部屋から出て行こうとします。

さあ大変です、一目ぼれです。アリスも。


「お姉様、だめですからね」


 と言って反対側の手を引っ張ります。

姉が。


「王国のしきたりで、結婚は姉からと昔から決まっています」


 無理難題ですよ。此処は、魔法で鏡を作り、壁に貼り付けます。


「マーガレット王女様、これを見て下さい」

 

 と言って鏡を見せる。

マーガレット王女様が、自分を見惚れているうちに。

アリスと部屋から脱出です。

俺って女難の相が出てるの?


お読みいただきありがとうございます。

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