18 辺境伯領へ
読んで貰って有難う御座います。
感想文も戴き、勉強になります。
これからも、よろしくお願い致します。
取り敢えず、スミルナに引き返す事にする。
帰りは早い、2,000kmを時速250kmで帰る。途中で1回休み点検もしながら2日程かけて帰った。
まだ、母の処に行くには辻褄が合わない。馬車で12日掛かる。歩いてなら半月以上かかる。
今日で、男爵領を出てから10日位だ。もう少し時間つぶしをしよう。
スミルナ駅に、第3アジトを造ろう。そこで、ペルシス男爵の整形手術をする。
3日程掛けてアジトを造りあげていく。今回は、時間が有るので排水管も設置して水洗トイレ等も、
造って完璧な物を造っていく。
色々物を造っていたら、時間も来たのでそろそろ母の所に行って見ようと駅から出て地上に出る。
アルテナの後を、フードを被って付いて行く。今は春である、ポカポカ陽気である。
何処を見回してもフードを被って歩いている奴は居ない。目立つ、特に目立つ。
巨乳のアルテナも、目立つ。特に目立つ、皆振り返って見る。誰かが気が付く連鎖反応が起こる。
核分裂反応が起きる。
気が付いた1人が叫ぶ2人目も叫ぶ。皆が叫ぶ
「キャー!キャー!逃げろー!皆逃げろー!」
阿鼻叫喚の嵐ですよ。
大通りが、逃げ惑う人々で大混乱になる。中には俺の事を知らない人もいる。
帝国等他国から来た人達は何事かと、回りを見たり逃げる人に聞いているが。教える奴は居ない。
逃げるのに皆一生懸命なのだ。
誰もいなくなった大通りを、静かに歩いて伯爵邸の門に着いた。
門も、男爵領とは比べ物にならない。王都の王城には劣るが立派です。
門の前は、橋が架かっているが有事の際は。橋を跳ね上げて門扉になるのだ。
門の左右は、高さ5m程の石造りの塀が城の周りをぐるりと囲んでいる。
門番が、2人立っている。2人が。
「「アルテナ様、坊ちゃんお帰りなさいませ」」
と声を揃えて言ってくれる。
「ただいま、ご苦労さん」
俺が答えてやると、2人共ビックリしている。
門を、潜り玄関の方へ行くと芝生の上で遊んでいた黒い犬が。突然立ち止まり耳を立て、気配を探っている。俺を見ると全力で逃げていく尻尾はお腹の方へ回している。犬小屋にまっしぐらである。
門から玄関まで、1km程ある。建物も石造りの城であるデカイとにかくデカイ辺境の守りの要である。
玄関で召使達が待っている、ほんの数人である。
俺の取り扱いはそんなに高く無い。
父なら、数十人がずらりと並び迎えてくれる。
しかし、今日は、特別なのかネアテが待っている。
ネアテの後に付いて、母の部屋まで行く。ネアテがドアをノックして。
「奥様、ケント坊ちゃまをお連れしました」
と言う、部屋の中から。
「入りなさい」
と母の声。
ネアテに続いて、俺とアルテナが入る。
ネアテが母の横、所定の位置に納まると。
「ケント、最近は大人しくしている様ですね」
「お母様、私は、何時も大人しく慎み深く穏やかに過ごしていますが」
「ふ〜〜ん、そうかしら?お父様から手紙が届いてね、フフフ」
ギクッ、あの笑い、気味が悪い。何かしら知っている事をプンプン匂わせている微笑みだ。
この世界には、電話もファックスも無い。そうだ、隼便が有る。
伝書バトの異世界版だ、王族か伯爵より上の貴族しか運用出来ない。
俺が、王都でやった事はバレテ居ないはずだ。多分、アルテナの婚約が決まった事だろう。
「貴方がくれた、宝石箱が此処で盗まれていたのが王都の屋敷で見つかったのよ。あんなにも、遠くで見付かるなんて不思議よね」
「えっ、盗まれていたのですか?」
惚けて答える。
「アスカロンに、宝物庫に運ばせている時に襲われて。奪われたのよ」
「犯人は、何者でしょうか?」
「お父様は、王家の影だろうと推測している見たい。それが、宝石箱が見つかった翌日に王城内の部屋で爆発が起きて、4〜5人の重症者が出たそうよ」
そうか、魔法の言葉が効いた様です。風圧だけなので死人は出なかったのか。
箱は、破壊出来ない素材になっていたから。キーとなる言葉で箱を魔素に戻しただけなので、固形物が飛び散らなかったのだ。元の世界の、鑑識の方が頭を悩ます事件の発生ですね。
しかし、マズイ、かもね。辺境伯邸から持ち帰った箱が爆発したのだ。それも王城内で、犯人達も生き残っている。これは、辺境伯の警告と取るか反逆と取るかは上層部の考え次第だ。
貴族の世界も、足の引っ張り合いだ。父も王都で苦境に晒されているだろう。
《アラアラ、心配無用ですよ。取り仕切っていたトップが箱に1番近い所で言ったのよ、「スミルナ辺境伯メ!」とね。吹き飛ばされて壁に頭からぶつかったから、アラ大変、脳がシェイクされてね。寝たきり状態よ一生介護生活ね。貴方も前世で、お母様、の介護生活大変だ「思い出させるな!!」たでしょう》
そうだよな、介護大変ですよ。特に寝たきりはね。まだ、よちよち歩きでもしている時は良い方ですね。
どうして、異世界転生から介護になるんだヨ!
《箱を盗んだ犯人は、腕が立つから頭も良いのよね。自分が、箱をすり替えたと嫌疑を掛けられると思い
帝国方面に逃げたわ》
何時も居何時も、貴重な情報を有難う御座います。
しかし、原因不明では暫く王都も大変だな。お父様、ご愁傷様です。
俺の方は、これはこれで、父と母の思い込みが数段高くなったな。
俺の、命を握って要る存在がいかに強大な力を持っているか十分に身に染みたはずだ。
「アルテナ、貴女の、婚約が決まったわ、この国の者なら皆知っているでしょう
ハルモ・ペルシス男爵22歳よ」
俺と、アルテナは、知っているから驚かないのだが、一応驚いた振りをする。
「「「エーッ!」」」
もう1人いた、ネアテだ、彼女も教えて貰って居なかった様だ。
ネアテが、アルテナに近づき肩をそっと抱いている。別室へ連れて行く。
美女と野獣の映画を思い出すな・・・・・・・・・・・・・
「ケント、この話は、お父様が宰相に持って行った話です。もう曲げられません」
「お母様は、ペルシス男爵のお顔は見られた事は有りますか?」
「1度だけ、チラリと見たわ。顔の左半分位を大きめの眼帯で隠していたから傷がどの様な物かは分からなかったわ」
傷は、割と広範囲なのか。サーベルタイガーの前足も結構大きかったな。
男爵は、運動神経も良いのだろう。一応戦って撃退したのだ、腕も立つだろう。
麻酔を掛けるタイミングが問題だな、1人では来ないだろうから1人にさせる場面を作らないといけないな。
昔の、時代劇シーンが思い浮かぶ。松林の並木が立ち並ぶ街道を、ペルシス男爵が引き連れた一団が歩いている。その前方で1人の妙齢の女性が道端に倒れ込む。男爵が慌てて駆け寄り娘さん如何いたした。(普通は聞くよね)駆け寄りもせず、介抱もしない男爵なら。この世から消えて貰おう。
最初に戻って、男爵が娘を抱き起し「どうしましたと聞く」「娘は、はい、持病の癪がと答える」
その、良い所で俺が登場する。取り巻きの男爵一行を遠ざける為に。町人風に、皆さんそんな無粋な真似はしないで若い2人だけにさせてあげましょうとか言って引き離す。離れたらもうこっちのものですよ。
空間魔法で包み、一気に連れ去ります。
この、シナリオで行こう、あとで、アルテナ、と打合せしょう。
アルテナの演技力??
母が「ケント、ケント」と呼んでいる。
考え事をしていたら、あちらの世界に逝ってましたよ。
「お母様、済みませんアルテナが可哀想で考え込んでいました」
「私も、可哀想と思うけどね。アルテナが婚約者を酷い目に遭わせなっかたら、今回の様な事は無かったのにね」
「お母様、もう決まった事です。色々考えても仕方有りません、神様が奇跡を起こしてくれるかも知れませんよ」
「ケント、婚約が決まるまでは此処に居なさい。外には出ては行けませんよ」
「はい、お母様、分かりました」と言って退室する。
自室に入る、広いですよ5男ですが個室です。どこかの国のウサギ小屋では有りません。
辺境伯の城ですよ。迷子になる位広いです。
広い自室、外には出られない。暇は有る。学校に行く事も無い。仕事も無い、食事も作ってくれる。
最高の生活感ですが。暇、暇ですよ。
パソコン無いテレビも無い、取り敢えずは、体を鍛えようと言うのはうそです。
昼間は、運動をします。アルテナと一応、剣とか弓等の訓練をします。
昼寝をして体力を温存して、夜間工事を行います。
この部屋の位置は、5男だから良い場所では無いのです。それが、今回は、良かった。
隠し通路を作ります、部屋は、2階で1階は倉庫になっている。
自室のクローゼットから、下階へシャフトを作り地下室までエレベーター状態で降りられる様にする。
地下室からスミルナ駅に行ける様に、トンネルで繋ぎ第3アジトにも行ける。
ペルシス男爵の手術は、第3アジトで行う。
色々やっていたら、婚約の日が近づいて来た。ペルシス男爵の日程を把握しないと誘拐出来ないので、
アルテミア様にお願いして日程とサーベルタイガーのトラウマ除去をお願いした。
当日、ペルシス男爵の一行が来たので、誘拐計画は発動された。
50話位は、書きたいですね。
寿命が先にくるかもしれないですが。




