白の世界より ちゅぅう さーしーえー
今日もなんも考えず書いたよ!!
前話にさし絵さしたよ!!!
(ホンマ)
── しろの、おう …… ?
金□:( ……まさ、か? )
銀■:( それって……? )
私たちの" 塔の部屋 "の、
天井まである、
クソ、でッッッかい本棚の壁には、
けっこうな……量の絵本もあり、
割かし、無節操なコレクションとなっている。
ぼ、冒険者になって、ちっとばかしは、
自由にできるお金も、増えたワケだし……?
挿し絵が綺麗なものとか、
ついつい、買ってしまうのだ。
いちどっきりの、人生なんだ。
無駄遣いは、よくないけれど。
楽しく、生きるために。
上手な出費は大切だ。
たのしい、たのしい、
せかいへ、ようこそ。
"黄金の義賊"。
"太陽の巫女"。
"消極の冥王"。
たくさんの、有名な絵本たち。
その中でも──"白の王"と言えば、
とびきり、有名なのが────、
金銀:(( はくしの、おう──……? ))
その、白い甲冑の男は、
おそろしい、黒い目玉に、
金の瞳を以て、微笑んでいる──。
白死:「 私はな──。
祖なる死の神と、
同じ方法を取った 」
む、むゆぅ……!!
ハダカダンゴの私たちなど、
まるで気にせずに、
しゃべり始めやがる……!
私たちの顔は、
かなりヘビー・ディープ・キス気味に、
融合していて……、
声は、出ないけれど……何故か、
思考は──伝達しているようだった。
白死:「 ──そう、"思考"だ。
世界の概念に溶け込み、
時を、騙し続けるために、
私は……それ、そのものとなった。
ふふ、まぁ……私の場合は、
ほぼ、偶然だったろうが 」
金□:( 時を……"だます"……? )
銀■:( ワケ……わからないっ……! )
白死:「 ──ふ、ここは、良い。
圧縮された空間では、
多少の検閲は、
入るだろうが……、
ゆっくりと、話すことができる 」
──ニヤリ、と笑う男の顔は、
何処か……人を食ったような、
そんな顔だった。
金□:( ……、…… )
銀■:( ……、…… )
白死:「 そのように、こわがるな 」
じんわりと、恐怖する。
まるで……感情がない。
その、ひと言は、
なんだろう……形式的に、言われている。
音だ……。
声では、ない。
心の音が、聞こえない。
最悪の──"お芝居"、だ。
金銀:(( ぅ ))
なぜ、冷や汗が、止まらないのだろう。
汗腺の感覚も、共有されているのか。
継ぎ目のない、私とマイスナの肌から、
次々と、しずくが垂れる──。
タラ、リ──。
金□:( ……アンタ、は…… )
銀■:( …… )
白死:「 む? 」
金□:( 心のドコカが、死んでる…… )
銀■:( ……アンティ? )
白死:「……ふふふ……♪ ──然り」
金銀:(( ── ))
次に見せてきたのが、
とても優しい、心からの笑みだったので、
私たちは、混乱した。
さっきまでの声は、
底無しの、氷の沼のようだった。
でも……今は、確かに……"愛情"、
のような……何かが、ある。
白死:「 いくつかの感情を殺さねば、
正常では……いられなかった 」
金銀:(( ……、…… ))
白死:「 いきものとは、みにくい。
ただ、そうおもう 」
白い騎士は、遠くを──見ている。
この人は──この人に、
何が、あったと、いうのか。
白死:「 だからこそ 」
金銀:(( ……、……? ))
白死:「 愛しき者の存在は、
稀有である 」
いきなり、また、両手が伸び、
私たちの、頭を、なでる。
ガントレット越しなのに……、
ホッとする、、、そんな……感じだ。
いったい、なんなんだ……。
こんな、肉ダンゴになってる時に、
そんな事、やられても……こまる……///。
──ガシャ……。
金銀:(( ……、…… ))
白死:「 かの、レエンが滅びた後。
私は"死"の力となった。
あの場所には──それらが、
溢れすぎていた 」
金銀:(( ……、…… ))
私たちは、
唖然と聞いていたのかもしれない。
白死:「 この世界の"死"は、
"4"で出力され、
"3"に分かれる性質を持っている 」
金銀:(( は……? ))
白死:「 ふ。何故だか分かるか? 」
な、何言ってんのぉ、コイツぁ……。
あのねぇ……。
もう……言葉では言い表せない、
何とも……不思議な気持ちが、
湧き上がってくる・・・。
さっきよりはマシだけど、
今も、マイスナと、
血も、呼吸も、混ざり合ってるのは、
相当に……キマっているのだ。
イミわからん、
突発ナゾナゾを考えるのは、
ムリってぇ、モンよぉ……。
汗まみれで、私たちは、
おちゃらけるしか、なかった。
金□:( ……ヒントは、あるのか、しら……? )
銀■:( おてつきは……にかいまで? )
白死:「 ──ふ、ふ……。
死の神の序列は、
本来は"3"だ。
だが、数々の思惑によって、
"4"となった。
──そうだろう? 」
金銀:(( ──……ッッ!? ))
そ、れって、もしや……!?
" サーバー "の、順番、のッ……ことっっ……!?
白死:「 この世界において、
" 言語 "は、特別な意味を持つ。
" 四 "は、" 死 "の力を強化したが、
同時に、元の" 三 "の性質は" 散 "となり、
望まぬ、力の性質となってしまった。
彼女が当初、
三つの身体を借り受けていたのは、
これが……理由である 」
金銀:(( な……!? ))
──こ、コイツっ……!!!
シゼツのことを、言っているの……ッ!?
あの子が……!?
イニィさん、ダイさん、サキの、
3人のカラダを借りていたのを、
知っている……ッ!?
白死:「 この法則に則り、
私の"死"の力も、
3つに分かれた 」
金銀:(( み、みっ……つ……? ))
さっぱり……わからない。
なぞの公式を言われても、
そんな……丸暗記しろ、みたいな、
テスト勉強じゃ、ないんだぞ。
白死:「 即ち──。
" 反■ "、" 反■ "、" 反■ "の、
──む、検閲め。
ここまで入ってきてしまうか、
まったく、無粋な── 」
な、な、ん……?
よく、聞き取れなかった……。
白死:「 ──ち。" 反 "とは、
" 生 "より、タチモドル、チカラ。
──即ち、" 死 "。
うらがえり、
ひっくりかえり、
もとに、もどる。 」
あたまおかしいこと、
言ってんじゃねーぞ、てめー……。
白死:「 我が血族に、それは、発現した。
どれも、愚能である。
しかし、それは天地を、
超越した 」
金□:( やべー……、わかんねぇー…… )
銀■:( なにいってだ、てめー )
いってだー。
白死:「 みっつの内、どれかが、発現する。
呪われ、殺し続けねばならぬ、
そのような、ものだ 」
金銀:(( …… ))
" 白死王のゼウガ "は、
老衰で死んだ、王の話だ。
死のチカラで、多くを成し遂げた王は、
その晩年、とある少女を恐れたという。
白死:「 だが……それは、良い。
もう、それは、良いのだ 」
わかったわ。
コイツぁ、くるってる。
なかなかの、デ〇〇っぷりだ。
え? 〇〇パの意味くらい、わかるわよ。
どっかから受信しくさってる、
〇ン〇野郎ってコトでしょ。
白死:「 おまえたちの料理は、うまいか? 」
ほぅら、デンパだ。
金□:( ……ばぁちゃんの代からの、
直伝の、味付けよ )
銀■:( さらに、進化してるんだぞーっ )
白死:「 美味いのか 」
金銀:(( モチのロン ))
白死:「 それは良い 」
騎士さん、ハラでも減ってんの……?
白死:「 ──子孫共々、叩き込め。
必ず、継承せよ 」
なんなん……?
アンタ、食堂のプロデューサーなん?
金□:( そもそも、子供ができるか、
わからンのだけど…… )
銀■:( チンコがあれば…… )
やめなさい。
白死:「 "金"と"土"が、
序列を変えたのは、
"日"を守るためだ 」
この人のスルースキルは、無限か。
白死:「 "日"は、"蝕"む。
あの時のように、
重ならぬ、ように── 」
……さっぱり、わかんなぃ。
白死:「 だからこそ、"陽"となった。
それは、完全なる"個"。
重なる、要素など、ない。
それは、大いなる概念。
だからこそ── 」
だからこそサンド。
白死:「 "反"のものと、
戦うことができる 」
金銀:(( ……、…… ))
音を聞くのは、得意だ。
みんなだって、わかると思う。
声をきいたら、
確かに……この人は、親切だとか、
少し、言い方にトゲがあるとか。
普通な、ことだと思う。
この人の言ってることは、
まったく、わからない。
チンプン、カンプンだ。
ただ──、" 真剣 "なのだ。
どこまでも────この人は、
" マジ "だ。
金□:( あなたは……何を、言いたいの?
私たちに……何を、伝えたいの? )
銀■:( あなたが……伝えたいのは、
伝わったから、だから──…… )
白の王は、笑っている──。
白死:「 ……この、白の草原は、
"黒"から、隠すために、
やっている 」
なぜ……。
そんな、何を……。
分かりやすく、言ってくれれば……。
白死:「 私は、"概念"。
"彼女"もまた──、
そういうことだ 」
何にも、核心は、語られなかった。
でも、聞き流してはいけないような、
そんな感じが、ヒシヒシとしていた。
だから、私たちは、
こんなイミわかんねぇことを、
言い続けるツンツンのバカタレの言葉に、
こんな状態で、全神経を、
集中しなくちゃいけない。
わざわざ聞いていて、
その回りくどさは、怒りすらあった。
同時に、悲しくすらあった。
何かを、この人は……、
伝えたい、はずなのに────……!!!
白死:「 すまんな…… 」
金銀:(( ……、……!! ))
白死:「 まだ……この話は、終わらんのだ 」
肩のチカラが、抜けていく。
なんだってんだ……。
なんで、私たち、なんだ……。
ただ、私は──。
白死:「 ──だから。
もうひとつのほうを、
ちゃんと、言おうと思う 」
金銀:(( ……、……? ))
正直、ここまで聞いてて、
あまり、期待はしていなかった。
さっぱり、わかんないんだもん……。
白死:「 先ほど、"死"のチカラは、
3つに分かれやすいと、
そう、言ったな? 」
私とマイスナは、
片方の目を以て、
ふたつの瞳で、見る──。
白死:「 だからこそ、
トバシ・カオコも、
3つに分かれた 」
血が、沸騰する。
白死:「 助け方を教えよう 」
たのむぜ、デンパ。
うおぉぉおおおおおお
(((((;゜Д゜)))))










