空を見上げて。さーしーえー
ヾ(*・ω・*)ノ
挿し絵を追加。
天
゜
銅壱:「──前を見なさい」
禍火:「──ッ……、はい!」
やはり、天の護り人を見上げ、
それは、二度まで続き。
しかし、妹たちは、
三度目までには、無くなった。
銅の声は、思うより優しく。
乙女が二人、空にて二身を合わせ、
まるで鳥のようになるのだ、
見るなと言う方が、おかしかった。
それは、龍のようにも見えたし、
それは、鯨のようにも見えた。
彼女たちにも転写された色眼鏡には、
言語伝達羅列が三塊に映り、
それぞれ、
神々のチャット欄、
至高のチャット欄、
姉妹のチャット欄、となっている。
火の姉妹は、戦闘に苦労しながら、
多様に感じ取ったが、
なにより、先んじる偉の動と対話を、
天の視点で客観視した事こそ、
最もの益となったのでは なかろうか。
禍火:( 基本となる隊列は、プレミオムズの人たちも、私たちと変わらない……! でも、隣り合う人の組み合わせには、おおいに意味があるのだわ……! )
本来、後衛で構えるはずの魔法職は、
それを守るべきであろう、
前衛の役で挟まれている。
ゴウガリオンと、ヒキハの間に、
マジカが居ることは、必然なのである。
禍火:( 同じく兄様も、クマ様とユユユ様という、前衛で攻撃を防げる二人に挟まれている……! 火力の高い後衛職を、前衛職がフォローするため……! )
神の視点が、幼い戦乙女の感覚を、
確かに養っていく。
禍火:( ユユユ様は、回復職にしては、特殊だが……。──っ! やはり、至高様方にとっても、ゼルゼウルフは脅威──!! だからこそ──…… )
もちろん、初めて、
リアルタイム・チャット・
ウィンドウを見るのだ。
苦労する。戦いながらだ。
だが──。
禍火:( あの、方々たちは──……
"考え"の……──基礎となる、
"常識"が、違う──……! )
まだ、大人とはならぬ柔らかい思考が、
正確に現実を"観測"する。
"至高"のチームワークからは、
再現可能な"目標"を。
"神々"のチームワークからは、
自分たちの知らない"世界"を。
禍火:( チームワークが、ある。あの方たちにも……でも。私たちとは、根本的に学んでこられた、学術が違う……! 全ての障害物を無視して透過する敵の影、離れた所から敵を知る術……! )
射る、歪んだ弾道。
正確無比に、撃ち貫く稲妻。
燃やし尽くす、突然の炎の、円──……!!!
禍火:( 仕舞い込んだ魔素を外に出すだけで、あのような効果になるはずがない……! あの方たちは、"御"する、やり方を知っている……! チカラを、"技"で"制"している……! )
天に位置取る、
乙女同士が──合体したもの・・・!!
未知を、現実とされる恐怖と、
守られているという、絶対の安心感・・・!!
禍火:( 神聖に、幸運を感謝せねば、なりません……! 世界は広い、実は可能である神秘が、あるという事……! それが、味方であるという今……! )
銅壱:「次は、心の感嘆ですか── 」
禍火:「──ッ……!?」
マガカは鮮やかに踏み外し、
苔た岩からスライドした足は、
その先に刺し込むように踏み込まれた、
銅のヨロイの足首を蹴ることによって、
体勢を整えるに至った。
指導を受ける先人の、
自らの思考によって油断した足によって、
善意を蹴り進むなど、もっての他である。
走りつつ、
当然、マガカは赤面した。
禍火:「殺されても、文句は言えません……」
銅壱:「わかっているなら、宜しい。奪われる気持ちは、わかります」
イヴの言葉には「心が」、
という節が略されている。
禍火:「……やはり、あなた様も、義賊、様方に……?」
銅壱:「──ふ、身を捧ぐほどには」
なるほど、力のみなく、
"情"にて連ね動くと察し、
マガカは、たいへん 心強く思った。
銅と、青い閃光の混ざるブロンズの軽鎧は、
今は給仕服のようなナリから変形し、
まさに、" 銅の忍 "といった、
洗練されし出で立ちである。
銅壱:「つま先に中道の意思を持ちなさい。ここは道場ではない、平らではありません。重心を常に芯に捉えるということです。どうしても無理なら、凸を"球"として捉えなさい。手と同じく、足はソレを包み込むことができます」
禍火:「──はいっっ!!」
銅の指摘は少々、難解ではあったが、
そこには丁寧な親切があり、
マガカに、これが王都一の殺し屋と言われる、
そんな人であるものか、
とさえ思わせたほどである。
遠は神、前は至高に殺され、
横槍を去なす火槍は、
正に"露払い"であったが、
心・技・体、共に伸び代、温まり、
これぞ無理、押し貫いた、
甲斐がある、というものである──。
進撃、苛烈を極め、
より、陽の高さが気になる一同である。
禍火:( まだ行けるけど……もう少しして、街まで折り帰らなければ、夕が来てしまう── )
距離が伸び、思わぬ心配を過らす皆に、
陽の神より、入電する。
陽神:『────前方:120メルトルに:
────魔物の群れを観測☼
────数:7☼
────周囲に他の動体反応:無☼』
熊神:「狩り尽くしたか?」
姉乳:「それで、終わり?」
戦闘は落ち着き、まだ余力あるまま、
7つの影は近づく。
すべての遮蔽物は透過し、
視界には、魔物たちの、
ライトブルーに光るシルエットが、
近づいている────。
禍火:「……! 倒れて、いる……?」
陽神:『────対象名:判明しました☼
────名称〖 ジラーティエ 〗☼
────草食個体です☼』
金神:『>>>あの、"波キリン" かぃ?』
禍火:「ジラーティエって、あの、水色の、首が長い……?」
銅壱:「頭突きと蹴りは脅威です。警戒を」
陽神:『────分析完了☼
────全個体:毒汚染状態です☼』
金娘:『……! ……』
銃侍:「コミューンごと、毒にやられたでござるか」
萌殺:「マジ、総出で、ぶっ倒れてんな。マジ不憫」
金娘:『 ── 降下準備、たのむ 』
陽神:『────え?☼』
全、真意を うかがう。
金娘:『──治療して、話を聞く。
全員、攻撃はしないで。
クラウン! 降下よ!』
銀娘:『──ウィングを滑空モードへ。
バランサー展開します。
おはやく── 』
陽神:『────れっ──:レディ……!☼』
月神:〘------Landing - sequence - ☪︎
------Please make sure that -
-you have all your -
-personal belongings -
-with you when leaving -
-the aircraft------✈︎ ☪︎.*・゜〙
ごぉおおぉおおおおおお────・・・!!!
禍火:「 ──…… おりて、くる・・・! 」
──── 空神、地の葉に近つけり。
"
飛行機をお降りの際は、
お忘れ物がないように
ご注意ください---✈☆
"










