共同南下作戦開始!
活報で仮死状態 報告したら、
皆さんニューゲーム疑っててヒドイノシ!
今回は〖 Buriedbornes 〗って
スマホゲーと、スイッチに
ダクソリマスターしか突っ込んで
ないからねっ!?
٩(๑`Д´๑)۶ ぷんぷんっ!
陽神:『────会話ログを表示します☼
────引き続き:
────"地図記録"も継続中……☼
────そのまま:南下してください☼』
もちろん、初めての共同作戦時。
トウゼンローは、当惑した。
ヒゲ:『──バぁカものっ。アンティとマイスナは、先頭には出るなっ! おまえ達を護衛するように、他の者で、進行方向を固めるべきだ』
金娘:「でも……納得がいきませんっ……!」
銀娘:「なぜ、私たちが……、一番お尻??」
当然:「……、── 」
森を、皆と南へと進む、
トウゼンローの耳には。
" 幻影の頭部装備"ごしに、
はるか西の彼方にいるはずの、
大男のギルドマスターの声音が、
届いている。
ヒゲ:『──おまえたちは、今回の調査の要なのだっ! 一番、危険な所に、突っ込んで行って、どうする! 毒を格納する機能は、飛翔体にでもして、先行すれば良かろうっ!』
金娘:「そ、それはっ、、、そぉ、ですけどぉおおー……っ!!」
銀娘:「後ろで、ふんぞり返ってたら、なんだか、えらそうです……?」
ヒゲ:『──うぅむ……。まったく戦うな! とは言わんが、、、任せる事ができる"露払い"は、できるだけ周囲に任せてしまえっ! おまえたちは、二人で、何でも、できてしまうからな……。集団行動では、どーうも、前を突っ走り気味な"きらい"がある……! いいから、あまり先走り過ぎるな! "助けてもらえる"ことに、慣れろって、ことだ……!』
金娘&銀娘:
「「 ぅぇえーっ……!? 」」
ヒゲ:『──やれやれ……。"人を助ける"より、"人に助けてもらう"ほうが、難しいことなのだ……! おまえたちは、そろそろ、ソレに、気づいていかねば、ならんっ──!』
当然:「……むッ、……、── 」
このヒゲイドの言葉は、
トウゼンロー自身にも刺さる所である。
甘んじて、今は心に刻むことにする、
トウゼンローである──。
聖女:『──ふふっ♪ 私も、ヒゲイド氏の意見には、賛同いたしますわっ♪ せっかくの団体行動なのです! お姉さま方? 任せられることは、とことん周囲に、お任せになれば、よろしくってよ♪』
幼聖:『──み、みんな、がんばってねっ!!』
当然:「……」
ヒゲイド・ザッパーの声だけでは、ない。
今のは──"東の聖女"に、
その元で保護されているという、
元・審議局第一席の、声だろうか……。
ご丁寧に、視覚の端のウィンドウには、
会話の内容が、横文字で箇条書きとなり、
たいへん見やすく、記録されている。
光り輝く、視覚補助システム。
いくらナトリの長、トウゼンローとて、
ここまでの、オーバー・テクノロジーは、
初めて体感する事柄であった。
ヒゲ:『──やれやれ……。"南の"、よ──。聞こえているか? 色々と、驚いているだろうが……、ま──上手く、やってやってくれ』
当然:「……!」
離れた地の者から、
リアルタイムで話しかけられるという、
明らかに突出した技術の片鱗。
だが、動揺に言葉が詰まるのは、
当然、刹那の事である──。
当然:「……──ふんっ! この歳になって、ここまで見識が狭ぅなっておったとは、思わなんだわ……!!」
ヒゲ:『──! く、く……! まだまだ、キモ冷やすなよ、お殿様──? まったく、そいつらは、ポタタヅル式の、ビックリ箱だぞ?』
聖女:『──ふふっ♪ ほんとうに。驚き疲れ、なさらないで……♪』
当然:「──っ、この、トウゼンローを、、、あまり、ナメるでないわッ──……!!」
すでに、、、肝が冷えることはあったが、
まぁ……妻のほうが、よほど冷えたであろうが。
おそらく、あの"絵物語の双柱"……。
誰かが手網を握れるような、
そんな……飼い慣らせるような、タマではない。
むしろ、それは逆ですら────。
なんとも、末恐ろしい少女たちが、
居たものである・・・!
当然:( よもや……"西の荒くれ巨人"と、"東の聖女"も、一枚、噛んでおったとは、な……ッ! )
" 黄金と、白銀、侮り難し "──。
すでに一部のギルドマスターの中で、
"公然の秘密"となっている、と察したことに、
何とも言えぬ眉の形をする、
トウゼンローである。
立場を弁えつつある殿に、
西のギルマスは、構わず、伝え行く──。
ヒゲ:『──では、任す。俺と聖女サマは、今日は、それぞれ部屋に篭って、リアルタイムで視聴する気・マンマンだ。マッピング情報も、どうせ転送できるのだろう……? できれば、詳細な伝達を頼みたい』
聖女:『──お手数ですが、お願い致しますわ』
陽神:『────了承いたしました☼
────できる限りは:提供いたします☼』
金神:『>>>ま、いいけどね。だけど……立て込んできたら、そっちの優先度は下げるぜ?』
ヒゲ:『──ああ、もちろんだ』
聖女:『──感謝いたしますわ』
当然:「……」
"ここには居ない者"……の声も、
時折、聞こえてくるのだが、
何やら、質問はできない雰囲気である。
ヒゲ:『──ふぅ……。ちなみに……アンティとマイスナには、、、" 銅の処刑者 "について、割と、ガチ目に問い詰めたいことがある。その件が片付いて、帰ってきたら──俺の執務室で、正座して待ってろ。──いいな?』
金娘&銀娘:
「「 うっ、げ……!? 」」
聖女:『──ほ、ほほほほほほ……。パパさん、オコですわよぉぉ……?』
幼聖:『──ねぇ、リビおねぇちゃん! ブロンズ・ワークスって……あの、ブロンズ・ワークス……!?』
聖女:『──いやっ、私、なにも聞いてナーイっ♪』
リビエステラと、エコープルの関係は、
思ったより良好なのだな──と、
トウゼンローは理解する。
ヒゲ:『──あと、" 格納人格 "についても、、、そろそろ……リストか何かで、寄越さんか……。いったい、何人いるんだ……』
姉乳:「あ、そこら辺は、知らないんだ……」
妹乳:「声が、苦渋に満ちている……」
ヒゲ:『──以上だ! じゃあな! がんばれよっ!!』
金娘&銀娘:
「「 うぇぁあああ〜〜〜い……!! 」」
当然:「……、……── 」
遠距離通信が、やっとこさ、中断され。
トウゼンローは、常識が塗り変わっていく様を、
身をもって体験している。
この様な技術が、悪人の手に渡っていないことを、
神に祈りたくも、なる事象である──。
金娘:「うぇあーっ!! だぁーからイヤだったんだぁ〜〜っ……!!」
銀娘:「よびだしくらった。かみなどいない」
姉乳:「へっへー♪ ヒゲイド・ザッパーったら、完全に保護者っツラね?」
妹乳:「理想の父親がいれば……あのような方なのでしょうね? 人情味があって、良いとは思いますわよっ♪」
熊神:「はっは。なんかオレ、わかっちまったけどよォ……ありゃあ、苦労人だぜーっ?? ビックリ慣れしてやがる」
白童:「胃袋は、なかなか強そうな方ですよねーっ!!!」
銃侍:「ふうぅ……過去の、あれやこれやの話から、怖い御仁かとも思っておったが……此度の件で、実に懐の お深い方だと、知れた事は僥倖にござる」
萌殺:「にひひ……! マジで次から、全員" ヒゲイドパパ "って呼ぼうぜ?」
獣王:「ガォオウ! ガオガオガオガオゥウ……!!!」
当然:「……ふんっ」
これには、トウゼンローも軽く失笑する。
金娘:「そいえば、ヒキ姉の通信うんぬんは、問題ない?」
妹乳:「……! ええ。問題なく、"光の地図"も、"会話記録"も見えていますわ!」
今、ヒキハ・シナインズの脚には、
姉の、オシハ・シナインズの装備する、
"プレミオム・アーツ"と、ほぼ同等のものが、
備えられている。
異なってところを挙げれば、
姉のアーツは"金"で、
妹のアーツは、"銀"であることだろうか──。
銀娘:「複製したアーツは、"通信デバイス"しか再現していません。私のと比べると、少し、質は落ちるはずです。それで、ガマンを、お願いします」
妹乳:「あの……仰っている意味が、わかりませんわ……。"質が落ちる"など、と……? "アーツ"の一番の利点は"遠距離での意思疎通"ですし……。"コレ"は、素晴らしいシロモノです。どう隠そうか……戦々恐々としている、というのがホンネですわね……?」
姉乳:「ひゃっひゃっひゃ♪ ホント、それよぉ♪ "プレミオム・アーツ"を、劣化版とはいえ、複製できる! なぁんてバレたら──五大都市中、大騒ぎになるわよ?」
まったく、その通りであるな、と、
トウゼンローも思う。
金娘:「あの、さぁ……。やっぱり、"アーツの複製"って、マズいンだよねっ……?」
弱々しい声で、
黄金の王が問う。
熊神:「そりゃ、なァー……。ま、オレも、できるヤツがいるとは、思ってなかったケドよォー……??」
銃侍:「か、からから……。悪いヤツらが、遠距離で連絡など取り合えば、大事に、なりかねんで、ござるからなぁー……」
萌殺:「水晶球とかの不正所有も、マジで、厳しいかんなぁ……。ま、バレたら、マジ有無を言わさず、とりあえず"ブタ箱"乙、マジ取り調べ、マジ終了よ!」
金娘:「うえぇ……」
銀娘:「ぶたばこ? お弁当ですか?」
少々、狂銀には常識が欠けていると、
トウゼンロー以外も、再認識する。
金娘:「ヒキ姉……ソレ、迷惑なら、後で返却──」
妹乳:「仲間はずれは、もう、イヤですわよ?」
姉乳:「素直な妹かわいい推せる」
剣士姉妹の言い争いが、五秒ほど。
熊神:「心優しいクマさんから質問だぁ。銅のねーちゃんたちと、ヒナワの妹たちはァ、この視覚、共有してんのか? ヒキハみてぇに、パッチモン・アーツ、つけてねぇだろ?」
妹乳:「ぱ、ぱっちもん……!?」
金娘:「"ウチの"と、妹ちゃんチームには、空間接続でアナライズ・ホロのメガネだけを転送してます。一応、会話も出来るし、地図も見えてるはずです」
銀娘:「銅チームには、私たちと同じで、仮面の目の穴に投影してるよ。でも、あまり会話人数が多いと、こちらが混乱します。必要最低限の発言を心がけるよう、通達しました」
トウゼンローの、すぐ隣を駆ける、
冷や汗を浮かべるプウカの眼にも、
半透明のゴーグルのようなモノが形成されている。
熊神:「はっ……なんでも屋さんだなぁ、オメェらはよォー。ほんっと、頼りになるぜェーっ!! "ビックリ箱絵本コンビ"、さまさまっ──てな!!」
金娘:「れ……"郵送配達職"だって、言ってるでしょーっ……!!」
銀娘:「んだぞーっ!」
白童:「気になってたんですが、"んだぞーっ!!!" って、どーゆぅーイミなんですかねぇええええええええええええ!!!」
姉乳:「えっ、、、いや……、"そうだぞーっ"って、イミでしょ……?」
妹乳:「ユユユ殿は、いつも、その声量なのですか……?」
白童:「そぉおおおおおおお、ゆぅううううううううう、ことかああああああああああああああああぁぁぁ!!!」
熊神:「わかっとらんかったんかぃ……」
獣王:「ガオガオォウ……」
陽神:『────談笑中に申し訳ありませんが:
────"敵影"を確認☼』
──いっきに、空気が、引き締まる。
『────マップ上に:敵影を投影します☼』
当然:「──ッ……!? そのような、事まで……!!」
いや────もう。
驚くヒマなど、ないのだ。
陽神:『────アナライズ:スキャンによる:
────全:視覚補助を開始☼
────みなさん☼
────ご健闘を:お祈りします☼』
金娘:「 ──クラウン。飛行ユニット、出せ 」
──── そして、はじまる。
〖 こだいのはおう 〗、つえぇ……!
(((;゜Д゜)))










