表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
979/1216

共同南下作戦開始!

活報で仮死状態 報告したら、

皆さんニューゲーム疑っててヒドイノシ!


今回は〖 Buriedbornes 〗って

スマホゲーと、スイッチに

ダクソリマスターしか突っ込んで

ないからねっ!?

 ٩(๑`Д´๑)۶ ぷんぷんっ!




陽神:『────会話ログを表示します☼

    ────引き続き:

    ────"地図記録(マッピング)"も継続中……☼

    ────そのまま:南下してください☼』




 もちろん、初めての共同作戦時。

 トウゼンローは、当惑(とうわく)した。




ヒゲ:『──バぁカものっ。アンティとマイスナは、先頭には出るなっ! おまえ達を護衛(ごえい)するように、(ほか)の者で、進行方向を(かた)めるべきだ』


金娘:「でも……納得がいきませんっ……!」

銀娘:「なぜ、私たちが……、一番お尻??」


当然:「……、──  」




 森を、(みな)(みなみ)へと(すす)む、

 トウゼンローの耳には。


 " 幻影の(ホログラ)頭部装備(ム・ヘッドセット)"ごしに、

 はるか西(にし)彼方(かなた)にいるはずの、

 大男のギルドマスターの声音(せいおん)が、

 (とど)いている。



ヒゲ:『──おまえたちは、今回の調査の(かなめ)なのだっ! 一番、危険な所に、突っ込んで行って、どうする! 毒を格納する機能は、飛翔体(ひしょうたい)にでもして、先行(せんこう)すれば良かろうっ!』


金娘:「そ、それはっ、、、そぉ、ですけどぉおおー……っ!!」

銀娘:「後ろで、ふんぞり返ってたら、なんだか、えらそうです……?」


ヒゲ:『──うぅむ……。まったく戦うな! とは言わんが、、、(まか)せる事ができる"(つゆ)(はら)い"は、できるだけ周囲に任せてしまえっ! おまえたちは、二人で、(なん)でも、できてしまうからな……。集団行動では、どーうも、前を()(ぱし)り気味な"きらい"がある……! いいから、あまり先走(さきばし)り過ぎるな! "助けてもらえる"ことに、()れろって、ことだ……!』


金娘&銀娘:

「「 ぅぇえーっ……!? 」」


ヒゲ:『──やれやれ……。"人を助ける"より、"人に助けてもらう"ほうが、(むずか)しいことなのだ……! おまえたちは、そろそろ、ソレに、気づいていかねば、ならんっ──!』


当然:「……むッ、……、── 」



 このヒゲイドの言葉は、

 トウゼンロー自身にも刺さる所である。


 (あま)んじて、今は心に(きざ)むことにする、

 トウゼンローである──。



聖女:『──ふふっ♪ (わたくし)も、ヒゲイド氏の意見には、賛同いたしますわっ♪ せっかくの団体行動なのです! お姉さま(がた)? 任せられることは、とことん周囲に、お任せになれば、よろしくってよ♪』


幼聖:『──み、みんな、がんばってねっ!!』


当然:「……」




 ヒゲイド・ザッパーの声だけでは、ない。


 今のは──"東の聖女"に、

 その(もと)で保護されているという、

 元・審議局第一席の、声だろうか……。


 ご丁寧に、視覚の(はし)のウィンドウには、

 会話の内容が、横文字で箇条書(かじょうが)きとなり、

 たいへん見やすく、記録されている。


 (ひか)(かがや)く、視覚補助システム。


 いくらナトリの(おさ)、トウゼンローとて、

 ここまでの、オーバー・テクノロジーは、

 初めて体感する事柄(ことがら)であった。




ヒゲ:『──やれやれ……。"南の"、よ──。聞こえているか? 色々と、驚いているだろうが……、ま──上手く、やってやってくれ』


当然:「……!」



 (はな)れた地の者から、

 リアルタイムで話しかけられるという、

 明らかに突出(とっしゅつ)した技術の片鱗(へんりん)


 だが、動揺(どうよう)に言葉が()まるのは、

 当然、刹那(せつな)の事である──。



当然:「……──ふんっ! この歳になって、ここまで見識(けんしき)(せも)ぅなっておったとは、思わなんだわ……!!」


ヒゲ:『──! く、く……! まだまだ、キモ冷やすなよ、お殿様(トノサマ)──? まったく、そいつらは、ポタタヅル式の、ビックリ箱だぞ?』


聖女:『──ふふっ♪ ほんとうに。(おどろ)(つか)れ、なさらないで……♪』


当然:「──っ、この、トウゼンローを、、、あまり、ナメるでないわッ──……!!」




 すでに、、、(キモ)が冷えることはあったが、

 まぁ……(つま)のほうが、よほど冷えたであろうが。


 おそらく、あの"絵物語の双柱"……。


 誰かが手網(たづな)(にぎ)れるような、

 そんな……飼い慣らせるような、タマではない。


 むしろ、それは逆ですら────。


 なんとも、末恐(すえおそ)ろしい少女たちが、

 ()たものである・・・!




当然:( よもや……"西の荒くれ巨人"と、"東の聖女"も、一枚、噛んでおったとは、な……ッ! )




 " 黄金と、白銀、(あなど)(がた)し "──。


 すでに一部のギルドマスターの中で、

 "公然の秘密"となっている、と(さっ)したことに、

 何とも言えぬ(まゆ)の形をする、

 トウゼンローである。


 立場を(わきま)えつつある殿(との)に、

 西のギルマスは、(かま)わず、伝え行く──。



ヒゲ:『──では、(まか)す。俺と聖女サマは、今日は、それぞれ部屋に(こも)って、リアルタイムで視聴する気・マンマンだ。マッピング情報も、どうせ転送できるのだろう……? できれば、詳細な伝達を頼みたい』


聖女:『──お手数ですが、お願い致しますわ』




陽神:『────了承いたしました☼

    ────できる限りは:提供いたします☼』

金神:『>>>ま、いいけどね。だけど……立て込んできたら、そっちの優先度は下げるぜ?』




ヒゲ:『──ああ、もちろんだ』


聖女:『──感謝いたしますわ』


当然:「……」




 "ここには居ない者"……の声も、

 時折(ときおり)、聞こえてくるのだが、

 何やら、質問はできない雰囲気(シンエル)である。




ヒゲ:『──ふぅ……。ちなみに……アンティとマイスナには、、、" 銅の処刑者(ブロンズ・ワークス) "について、(ワリ)と、ガチ目に()()めたいことがある。その件が片付(かたづ)いて、帰ってきたら──俺の執務室で、正座して待ってろ。──いいな?』


金娘&銀娘:

「「 うっ、げ……!? 」」


聖女:『──ほ、ほほほほほほ……。パパさん、オコですわよぉぉ……?』


幼聖:『──ねぇ、リビおねぇちゃん! ブロンズ・ワークスって……あの、ブロンズ・ワークス……!?』


聖女:『──いやっ、私、なにも聞いてナーイっ♪』




 リビエステラと、エコープルの関係は、

 思ったより良好なのだな──と、

 トウゼンローは理解する。




ヒゲ:『──あと、" 格納人格(てんのこえ) "についても、、、そろそろ……リストか何かで、寄越(よこ)さんか……。いったい、何人いるんだ……』


姉乳:「あ、そこら辺は、知らないんだ……」

妹乳:「声が、苦渋に満ちている……」


ヒゲ:『──以上だ! じゃあな! がんばれよっ!!』


金娘&銀娘:

「「 うぇぁあああ〜〜〜い……!! 」」



当然:「……、……── 」




 遠距離通信が、やっとこさ、中断(ちゅうだん)され。

 トウゼンローは、常識が塗り変わっていく(さま)を、

 身をもって体験している。


 この(よう)な技術が、悪人の手に渡っていないことを、

 神に祈りたくも、なる事象(じしょう)である──。




金娘:「うぇあーっ!! だぁーからイヤだったんだぁ〜〜っ……!!」

銀娘:「よびだしくらった。かみなどいない」


姉乳:「へっへー♪ ヒゲイド・ザッパーったら、完全に保護者っツラね?」

妹乳:「理想の父親がいれば……あのような方なのでしょうね? 人情味(にんじょうみ)があって、良いとは思いますわよっ♪」


熊神:「はっは。なんかオレ、わかっちまったけどよォ……ありゃあ、苦労人だぜーっ?? ビックリ()れしてやがる」

白童:「胃袋(ストマック)は、なかなか強そうな(かた)ですよねーっ!!!」


銃侍:「ふうぅ……過去の、あれやこれやの話から、怖い御仁(ごじん)かとも思っておったが……此度(こたび)の件で、実に(ふところ)の お深い(かた)だと、知れた事は僥倖(ぎょうこう)にござる」

萌殺:「にひひ……! マジで次から、全員" ヒゲイドパパ "って呼ぼうぜ?」


獣王:「ガォオウ! ガオガオガオガオゥウ……!!!」



当然:「……ふんっ」



 これには、トウゼンローも軽く失笑する。



金娘:「そいえば、ヒキ姉の通信うんぬんは、問題ない?」


妹乳:「……! ええ。問題なく、"光の地図"も、"会話記録"も見えていますわ!」




 今、ヒキハ・シナインズの(あし)には、

 姉の、オシハ・シナインズの装備する、

 "プレミオム・アーツ"と、ほぼ同等のものが、

 (そな)えられている。


 (こと)なってところを()げれば、


 姉のアーツは"金"で、

 妹のアーツは、"銀"であることだろうか──。



銀娘:「複製したアーツは、"通信デバイス"しか再現していません。私のと(くら)べると、少し、質は落ちるはずです。それで、ガマンを、お願いします」


妹乳:「あの……(おっしゃ)っている意味が、わかりませんわ……。"質が落ちる"など、と……? "アーツ"の一番の利点は"遠距離での意思疎通(いしそつう)"ですし……。"コレ"は、素晴らしいシロモノです。どう隠そうか……戦々恐々(せんせんきょうきょう)としている、というのがホンネですわね……?」


姉乳:「ひゃっひゃっひゃ♪ ホント、それよぉ♪ "プレミオム・アーツ"を、劣化版とはいえ、複製できる! なぁんてバレたら──五大都市(じゅう)、大騒ぎになるわよ?」




 まったく、その通りであるな、と、

 トウゼンローも思う。




金娘:「あの、さぁ……。やっぱり、"アーツの複製"って、マズいンだよねっ……?」



 弱々(よわよわ)しい声で、

 黄金の王が問う。



熊神:「そりゃ、なァー……。ま、オレも、できるヤツがいるとは、思ってなかったケドよォー……??」


銃侍:「か、からから……。悪いヤツらが、遠距離で連絡など取り合えば、大事(おおごと)に、なりかねんで、ござるからなぁー……」


萌殺:「水晶球とかの不正所有(ふせいしょゆう)も、マジで、(きび)しいかんなぁ……。ま、バレたら、マジ有無(うむ)を言わさず、とりあえず"ブタ(バコ)"(おつ)、マジ取り調べ、マジ終了よ!」


金娘:「うえぇ……」

銀娘:「ぶたばこ? お弁当ですか?」



 少々、狂銀には常識が欠けていると、

 トウゼンロー以外も、再認識する。



金娘:「ヒキ姉……ソレ、迷惑なら、後で返却──」


妹乳:「仲間はずれは、もう、イヤですわよ?」

姉乳:「素直な(いもうと)かわいい()せる」




 剣士姉妹の言い(あらそ)いが、五秒ほど。




熊神:「心優しいクマさんから質問だぁ。銅のねーちゃんたちと、ヒナワの妹たちはァ、この視覚、共有してんのか? ヒキハみてぇに、パッチモン・アーツ、つけてねぇだろ?」


妹乳:「ぱ、ぱっちもん……!?」




金娘:「"ウチの"と、妹ちゃんチームには、空間接続でアナライズ・ホロのメガネだけを転送してます。一応、会話も出来るし、地図も見えてるはずです」


銀娘:「銅チームには、私たちと同じで、仮面の目の穴に投影してるよ。でも、あまり会話人数が多いと、こちらが混乱します。必要最低限の発言を心がけるよう、通達しました」




 トウゼンローの、すぐ(となり)()ける、 

 冷や汗を浮かべるプウカの眼にも、

 半透明のゴーグルのようなモノが形成されている。




熊神:「はっ……なんでも屋さんだなぁ、オメェらはよォー。ほんっと、頼りになるぜェーっ!! "ビックリ箱絵本コンビ"、さまさまっ──てな!!」


金娘:「れ……"郵送配達職(レター・ライダーズ)"だって、言ってるでしょーっ……!!」

銀娘:「んだぞーっ!」


白童:「気になってたんですが、"んだぞーっ!!!" って、どーゆぅーイミなんですかねぇええええええええええええ!!!」


姉乳:「えっ、、、いや……、"そうだぞーっ"って、イミでしょ……?」

妹乳:「ユユユ殿は、いつも、その声量なのですか……?」


白童:「そぉおおおおおおお、ゆぅううううううううう、ことかああああああああああああああああぁぁぁ!!!」


熊神:「わかっとらんかったんかぃ……」

獣王:「ガオガオォウ……」








陽神:『────談笑中に申し訳ありませんが:

    ────"敵影"を確認☼』








 ──いっきに、空気が、引き締まる。







『────マップ上に:敵影を投影します☼』



当然:「──ッ……!? そのような、事まで……!!」








 いや────もう。


 驚くヒマなど、ないのだ。









陽神:『────アナライズ:スキャンによる:

    ────全:視覚補助を開始☼

    ────みなさん☼

    ────ご健闘を:お祈りします☼』



金娘:「 ──クラウン。飛行ユニット、出せ 」






 ──── そして、はじまる。








〖 こだいのはおう 〗、つえぇ……!

 (((;゜Д゜)))

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[良い点] 時世に合わせたリモートワークなギルマス達はお仲間出来て良かったなぁ。次は北のお爺ちゃんも勧誘せな プレミオムズ公認パパになったヒゲイドさん。これでナトリでの風評被害もよくなるといいなぁ プ…
2021/08/30 01:42 ズブロッカ
[良い点] ヒゲさんお父さんしてますね。 [一言] プレミオムズメンバーで共有認識になりそうですね、「ヒゲパパ」 ログの表示名は、はぐるまメンバーの共有認識によるものでしょうが、メンテで変更できてまし…
[良い点]  リビエコが仲良しで何より。 [気になる点] エコちゃんが幼聖にタグ変わったのって審議局が半壊してたり教会に身を置いたりで大衆概念が「官」からズレてきたからですかねぇ? [一言]  あれ?…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ