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ショトカ解放 さーしーえー

日常回は発作のようなもので、

もはや読み返さないようにしています(笑)

YURI(/ω\)YOMITOBASE.*・゜







 おふろ、かりた。





 と、ぷ、──……、 。





「「 ……──〜〜…… …  」」




 仮面は、いちおー、しています。


 先輩チームに抗議されましたが、

 今さらやろ。べーっ、だ。


 むしろ見ろや、と言って、

 (だま)らせました。



「ふやふやなんね」

「ふやふやぁ〜〜」



 すべてが、木でできた、大きな、お風呂。

 箱庭(はこにわ)のお風呂に、たいそう似ている。


 大きな四角の、お湯に()かっていると、

 驚くほど、音が無いのが、心地いい。


 もくもくと、白い湯気(ゆげ)を、

 ゆっくりと吸い込み、

 マイスナと、となり同士で……楽しむ。


 頭を湯船のへりに乗っけていると、

 身体が、ぷかりと──お湯に浮く。



「ちかれた」

「ちかれたね」



 おぉ……頭以外は、お湯に、浮いている。

 だらんとした身体……不思議な感覚だ。

 チカラを抜けば、ヒトは、こゆふに、

 浮かぶのだ。

 えへん……。

 ちょっと、お湯から出ている所もある。



「おんなじくらいだ」

「おんなじくらいだね」



 ……ほんとに、育っているんだろうか。



「あのさ」

「ん?」

「へんなこと聞くけど」

「なに」

「もっと、大きい方が良かった?」



 ちょっと(はく)が空いたので、

 ホントに変なコト聞いたったな、とか思うけど、

 今さら、そんなコトでビクつく親密度じゃない。



「あんまり大きいと、ぎゅってする時、じゃまだしなぁ」

「きひひ♪ そうだね」

「いまくらいで、アンティと、まったく同じ大きさが、いいなぁ」

「ほれは、ほんとに、ほぅ……」

「もう少しだけ、おっきくても、いいよぉ」

「きひひ♪」

「あんまりでっかいのは、いやだなぁー」



 なんとまぁ、お風呂らしい会話だこと。

 手を繋いでも、私たちの身体は、

 お湯に、ふわりと浮いたままだった。



「……いろいろ、バレちゃったわねぇ」

「ねー」

「だいじょうぶ、だよね……?」

「さーねぇー」

「あら……つめたい、おことば」

「いいひとでは、あったねぇ」

「ん……」

「でも……だから、だいじょうぶかどうかは、私には……むずかしすぎて、わかんないや」

「そぅ、ねぇ……」

「アンティ」

「なーに」

「あの天井の木目(もくめ)、顔みたいだね」

「どれさ」

「あれ」

「ふふふ」

「あれは、アンティの、おへそに似てるよ」

「あんたのと、なぁーにが、ちがうのよーぉ」

「自分のおへそ、真正面から、近くで見たことないもん」

「そりゃそっだわ」

「あの、かわいい感じは、アンティのだよ」



 完全に、ふわふわモードである。



「たまには……」

「ん?」

「こゆ、おっきなお風呂も、いーね」

「そだねー」

「ぁ、箱庭でも、似たの、あるか……」

「でも、向こうでは、あんまりゆっくり、しないからねー」

「む? ……そういえば」

「あっちでは、木の床でさ、はじまるでしょ?」

「ぁ、あー、、、それ以上、言わないのぉー」

「ここでは、やるわけには、いかないからねー」

「ははは……/// 確かに、そうね……」

「わたしは別に、いーんだけどねー」

「ぁー、お湯に浮かぶの、楽シイナー……」

「クラウンさんとカネトキさん、たぶん、箱庭のお風呂、知り尽くしてるよ」



 巻き込み案件である。



「……どなの?」


『────っ……///☼』

『>>>ぃ、いま、()るんじゃないよ……/// コッチは視覚さえぎるのに、全集中してんだよ……///』


「ずぼしだーっ」

「あの純粋なクラウンが……今や、人妻かぁ……トホホぉ」


『────アンティ……☼

 ────(ミラー)を:ご覧になったことは:

 ────ありますかね……///☼』


「あるある。いつも人妻が頭に乗ってる」

「ふしぎだねーっ」


『────そう言えば……:

 ────私の目の前に:

 ────お尻が:ある時があります☼

 ────ふしぎですよね☼』

『>>>やめなさいって……(汗)』


「そんなことあんのねー」


『────えぇ☼

 ────朝方とか:特に☼』

『>>>ぼくは寝ていいか?』



 きひひ、ごめんって、先輩。



「ほぅあぁぁ〜〜っ……。ヒナワくんの腕、どう?」


『────すたこら順調です☼

 ────予定通り:あと32時間以内に:

 ────完了する見通しです☼』

『>>>ん、簡潔に言うなら、いい感じだ。今んところ、明確なエラーは、ひとつも出ていない』


「……あんまり、改造しちゃ、ダメよ?」

「んだぞーっ」


『>>>はは、は……それはネコチームに言ってくれよ。ま……過激な案は、2つほど却下したけど』


「たとえば?」


『────量子ビーム砲:などです☼』

『>>>シャレにならん』



 よく分からんが、ヤバいんだろぅ。



「頼むわよ? 親でしょ? 暴走ニャンニャンさせないよーにね……?」

「にゃんにゃんだぞーっ」


『────善処は:致しますよ☼』

『>>>不安になってきた……ちょっと、見てくる』

『────ぁ:では、私も……☼』



 おっ、離席されたみたい……?

 それも、変なハナシだが。



「帰りに風呂、()ってくるわね」

「まちがいないね」



 それだけは、マイスナと確信した。



「ああぁ〜〜……。つーか、明日、なにしよっかな……完全に、そろい待ちだよねぇ……」

「朝から、ヒナコちゃんを仕上げよう」

「──っふ! きっひひゃ……」



 あの提案をしたら、

 思う他、妹ちゃんチームが、乗り気だった。

 ミニスカは死守だが、他は一任している。

 仕上がりが、楽しみだ──。



「きびしく、採点しよう」

「そだねーっ」

「ツインテール以外にも、まんまポニテとか、お団子も、いいな……」

「ねぇ、アンティ」

「ん?」

「思ったんだけど……」

「なんや」

「私たち……髪の長さ、自由に変えられるよね……?」



 ……。



「……せやな?」

「アンティの、短いの……見て、みたいです」



 ……。

 …………。

 …………………ほう?



 ────バチャ……!



「──ほぅ!」

「アンティも……私の、短いの……見て、みたい?」

「ぇ、超みたい」



 すたこら、見まくりたあああぃ。



「ちょ、後で部屋に閉じこもってから、見せ合いっこしましょうよ」

「えぇ……ここで、見たいな……お風呂、だし……///」



 なんでやねん、とも出かけたが、

 マイスナの言いたいことも、なんか分かった。

 その……お風呂だと……いろっぺーのょ……///



「ゃ、やるか……?///」

「ぅ、うん……っ///」



〘------しょうがないのんねぇ──っ☆

 ------じゃ;ちょっとずつ;

 ------短くするのんよぉ──っ☆☆〙



 ローザが、なんかデバイス いじって、

 私たちの髪を調節してくれるようだ。


 ん……? コレ、(みじか)くなってっか?

 ……。

 …………、……!!


 なってる、なってる!!

 湯船の中で、ちょっとずつ、

 変化してる!



〘------こらぁ──っ☆

 ------毛先(けさき);繋がってるのんよぉーっ☆

 ------あたま;ごっつんこ;

 ------したいのんかぁ──っ☆☆☆〙


「ぁ、すません」

「もしわけないっす」



 これ、私とマイスナ(かん)で、

 (くち)グセ、伝染(うつ)()ってんなぁ……。

 ま、いいけど。

 むしろ、ウェルカムだけど。


 と、思ったりなんかしているうちに、

 おぉ……!? 湯船から、

 髪が……ひき上げられてきた!



「すげぇ」

「髪、ないなった」



 それは語弊(ごへい)あるでしょ……。

 でも、首元より髪が短いのって、

 いつ以来だろっか……。


 久しぶりすぎて、マジで覚えていない。

 頭、かるい。

 ふふ、これもいっかな──。


 マイスナを見ると、

 いっかつい、銀色の仮面をしている。

 向こうも、同じことを思ったようだ。



「ね……アンティ……ちょっと、仮面、とって……」

「えっ……で、でも、誰が見てっか、わかんないし……」

「ちょ、ちょっとだけ……ちょっとだけ……、ねっ?///」



 マイスナが可愛いので、

 これは断れない。

 つーか、私も見たい。

 この瞬間は、特別なのだ。



「じゃ……その、ちょっと……だけっ?///」

「うんっ……♪♪♪///」



 なんで、ほぼ毎日あーんなことしてンのに、

 まだ、この子に、照れにゃーならんのだ……!!///

 愛情とは、不思議なモンである……っ///




    スキゃ……──!


    ギゅん……──!



 特徴的(とくちょうてき)な、

 金属がスライドする音がして、

 互いの仮面が、とれる。




「──── ─… 」

「──── ─… 」




 かわいい。




「キスしていい?」

「うん」




   「  「っ」  」



 思わず、秒で承諾(しょうだく)した。

 接近して、まじまじと見る。



挿絵(By みてみん)


「おおぉ……」

「かわいぃ……♪」



 こっちのセリフな?



「こんど……ゆっくり、色々してみよっか♪」

「うんっ……♪♪ わたし……アンティの、前髪……! 見てみたいなっ……♪♪♪」



 めぇがみ……??


 ……ほぅ! なるほど!



「いっつも、なっがいの左右に分けてるだけだかんなぁー……!」

「うんっ♪ んぅっ……♪♪」

「その発想は無かった」



 髪短(かみみじか)Ver.のマイスナの(うなず)きが、

 可愛すぎる件について!



「私も、マイスナの色んな髪型、見てみたいわーっ」

「好きにしていいよっ♪」

「きひ、お互いにね?」



 唯一、お互いに好き放題できる仲だしねっ♪



「マイスナの、眼鏡みつあみとか、見たいなぁ……♪」

「そのまま、する……っ?♪///」

「こらぁーっ///」



〘#……こ、コホン……。コラ、お前たち……〙




 やべッ。




〘#……そろそろ、三時間だ……。疲れが過ぎると、(ぎゃく)に目が()えてしまったりもする。はやく寝なさい……〙




 先生の意見は(もっと)もだが、

 悪い子マイスナが、反論した。



「せっかく頑張ったから、ごほーびは必要だもんっ」

「きひ、そーだ、そーだぁーっ♪」



 先生には悪いが、ノッたった。



〘#……ふむ……。ナトリの城の風呂が、何故か氷漬けになった……などと言う事件は、起こしたくない〙


「「 ……、…… 」」



 こえぇーっ。



〘#……くっくっく。良いから、はやく上がりなさい。どうせ、いつも興奮して、中々、寝ないのだから〙


「ソ、ソナコト、ナイデスヨっ……?///」

「チョ、チョトダケ、イチャイチャダモンっ……///」


〘#……くくく、今度、職員室まで来なさい〙




 ────じゃ、ぱぁァ──……っ!



 仮面をつけなおし、お湯の中で、立ちあがる。

 身体(からだ)の表面を(ぬく)みが(なが)れ、

 ポタポタと、混ざっていった。



「おしっこしてるみたいだ」

「やかましい」



 名残惜しいけれど、

 新鮮な短な髪を、

 ふわり、と首で振るうと────。



 ──ふぁさぁぁぁ────。

 ──しゃらぁぁぁ────。



 金と銀の髪は、一瞬で、お湯まで伸びる。



「あの、アンティ?」

「なんじゃ?」

「やっぱり髪の長いアンティ、好きだよ?」

「私も、今のあんたに、心底ホレてるよ?」



 とりあえず……今日は、メサンコ抱きついて、

 ガマンするとしよっ……///。



 まず、髪の水分から吸い取って……、

 あれっ、タオル、どこやったっけ??



「ぁ、これだ。きひひ、マイスナ? 巻きっこしよーぜ♪」

「なんだ、なんだーっ?」



 脱衣所に行くと、

 マジカちゃんと、妹チームが、

 入れ替わりで突撃してきた。



「マジ、あっるぇ……? おめーら、マジまだ入ってたのかよ!」

「「「「「「 ご、ご無沙汰しています!! 」」」」」」



「「 ……、…… 」」


 マジ、あっぶねぇえええええええええ!!!!!??



「ところで、マジ、よぉ……おめーらサぁ……?」


「な、なんすか……」

「な、なに……???」




 なんだ、そのコケシ眼光(がんこう)は。




「ヒナコちゃん……マジ、キマッてるぜぇ……?」


「「 ほぉおおぅ……?/// 」」





 明日(あす)が、がぜん楽しみだ。






あ、ユリナオール切れました(笑)

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『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[一言] ユリハエールがそろそろ投入されるかなとまったりお待ちしておりまs
[良い点] 笑顔が素晴らしい…。 でも風呂で寝落ちは危ないからな。 気をつけなよ。(2敗 [気になる点] 二人とも意外に胸有りましt(〒拳×3 [一言] イチャイチャして睡眠時間削れてしまうなら、イチ…
[一言] ここ数話、百合と男の娘で性癖に揺さぶりをかけてきてますね、これは。 ショトカもいいですな!デバイスで調節するときは切らなくても短くできるんですね。でも接続できないから寝るときはまた伸ばす?…
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