ショウタイ・ム? さーしーえー
続投だ続投。ε( ε ˙³˙)з.*・
え"っ……!? ぜ、前話はケッシテ
コウソクプウカチャンヲ
カキタカタカラハナシモタワケジャ
ケシテナイヨ……!((((;゜Д゜))))
────封火です。
なんと、ヒナワ兄様が頼られたのは、
御同業の、至高の冒険者の方でした!
マズいです……。
たいへん、マズいです!
プレミオムズさんといえば、
普段、五大都市のために、
心骨を砕いて働いてくださっている、
尊敬すべき方々なのです。
そんな立場の人に、
よもや、斬りかかってしまうとは……。
それに、さっき、ヒゲイドさん、
とか言ってたような……?
も、もしかして、、、あの、
" 荒くれ巨人 "の、ヒゲイドさん、でしょうか……!?
や、ヤバい。
母様のノリ、そのままで、
勇み足するんじゃなかった……。
兄様に、怒られるかなぁ……。
西の街と、何かトラブルになったら、
どうしよう……!!
私たち七姉妹は、ガクブルですぅ……。
「んじゃ、案内してくれる?」
「はやくしないと、歩きながらランチするよ」
お、お腹が減って、いらっしゃる!
あわわわわわ、、。
と、とにかく、
母様と、会っていただかないと……!
四の五なく、お城へと向かうことになりました。
き、きまずい……。
まさに、自業自得ですが。
「ぁーあァ、お城かぁー……。気が乗らないわねぇー……!!」
「忍び込むハメにならなくて、よかったかもね?」
えっ、し、忍び込むって言いました……?
ウチの城……けっこう警備、凄いですよ……?
あっ、でも……。
さっきの技なら……。
や、やれそうだな、、。
先の、お話が本当ならば、
この御二人は──"至高の配達職"、
……に、なるのかな?
よく、ギルドの外周出張所に、
出入りされているとか。
確か……噂では、恐ろしく配達が早く、
資材面では、本当に助かっているのだと、
ギルド職員の方が、仰っていましたね。
とにかく、はやくて素晴らしいのだとか。
でも、つい、この間まで、
消滅していた、大クラス職ですよね……?
大衆的には、最低ランクの冒険者と、
認識されている、というのも、
受付嬢のみんなから聞いています。
でも……そんなはずが、ありません。
赤子の手をヒネるよう……とは、
正しく、あの事です。
この御二人、、、並の強さでは、ありません。
恐らく……まだまだ、奥の手を、
隠していらっしゃいます。
「今日、まさかさァ……城に泊まる、とか……ないよね?」
「ヒナワ君ナオしたら、窓から脱出しようね!」
……。すごい相談を、なさっていますが、、、
ぃ、いや……この二人が本気で逃げたら、
誰も……捕まえられないかも。
しかし……未だに、信じられません……。
みんなが弱いと思っている冒険者さんが、
実は……メチャクチャな強さなのです!
なのに、なにゆえ、
配達屋さんなんかに……?
いや、そう言っては、失礼なのでしょうが……。
「……まさか、城って、アレなの……?」
「でっけーなぁー」
「は、はいッ……もうすぐです」
この、おふたり……。
強さや能力を、隠している……。
そう、言っていましたね。
そのことを、兄様も、知っていると……。
深い神官服の帽子は、
お二人の顔、上半分を、
綺麗に隠しきっています。
この街は、まだ神官に敏感ですから、
確かに、よい方法ですね……。
誰も、進んでは話しかけない。
私たちが突貫したことで、
その思惑は、
無茶苦茶にしてしまいましたが……。
「も、、」
「「 も? 」」
「もうしわけ、ありませんでした……」
「……ま、こっちも、故意に正体、隠してたからね」
「きいていい? ヒナワ君って、すぐ喋った?」
「ぃっ、いぇ! その……。最初に気づいたのは、母様でして……私たちは、その……詳細を、なんとか引き出そうと──///」
「ヤバい香と、トンガラシを使ったと……」
「ちょっと、いい気味だなーっ」
だ、だって……なかなか、言わないから……!!
ううぅ……!
そうこうしているウチに、
我が家たる、ナトリのお城が、
目の前まで迫っています!
すると、正面門に、懐かしい顔がありました。
「──うおっ、マジで、きやがったぁ!」
まっ、──マジカちゃんだ!!
「「 ── も、戻ってるっっ!? 」」
……、……もどってる???????
「おっ♪ へっへー♪ マジ、どーよぉっ♪ ウチっつったら、マジやっぱ、コレだろよっ! マジコレなっ♪」
「よ、よかったっすねー」
「なだらかだねー」
やっぱり、マジカちゃんとも、
本当に知り合いみたいだ!!!
「ぁ、ホウキ、どしたんすか?」
「んだんだ。好きだったよね?」
「う"っ……!? ま、マジ、イタイとこ、つきやがるな……。マジ色々あんだよ! マジ、ウチにもよぉ……」
この二人、マジカちゃんが、
ホウキ・ジャンキーなのも知ってる……!!
やはり、ホンモノのお仲間さんだぁ……!!!
「そぉだ、なんでここに?」
「ぅえーん、おそいよぅー」
「……マジわりぃ。もっかい毒の森、見に行ってたんだわ。するとよ、ヒナワのオヤジにマジ追い返されてよ。ちっ……んで、留守マジ狙って、マジどうにかしようと思ったら、どーも、妹ズが、マジ血相かえて飛び出したって言うじゃねぇか」
だ、だれだぁー!!
しゃべったのォー……!?
うぅぅ、マジカちゃんなら、
ウチの門番さんとも、
顔馴染みだからなぁぁ……。
「しっかし、マジおめーらも、マジこりねーなぁ! その神官服、マジヤバだって、ヒキハらも、マジで言ってたろぉー!?」
「う"っ……!? だ、だってぇ! 顔も髪も隠せて、普通っぽい服っつったら、これしか思いつかなくてぇ……!」
「ホンモノの服だから、大丈夫だもんっ!」
「マジあっふぉっ! マジモンだから、マジヤバなんだよ!」
マジ……マジもん、って……?
えっ、変装じゃなくって、
ホンモノの神官服、ってこと……?
え、えぇ……???
巷でウワサの配達職が、
実は、高位神官……???
ま、ますます、分からないよ……!
と、思ったらマジカちゃんに話しかけられた!
「よォーッ、マジ久しぶりだなぁー、おめーらよー!」
「「「「「「「 ぅ、うん…… 」」」」」」」
「……。もしかして、マジ、やっちゃった?」
……。
なんとも言えない表情の私たち。
神官さんたちが、返答してくれた。
「私たちのチカラの一部、見られたわ」
「ケガは、させてないよ」
「あっ、ちゃー……。マジ、因果な運命だよな、おめーらもよォ」
「まったくです……」
「ごはん、食べそびれたー」
……。
マジカちゃんも……、
この二人に、隠し事があるってことを、
知ってるんだね……。
「どれ。マジ、ウチも、ついてくぜ。ヒナワんとこ、マジ行くんだろ?」
「あ、案内しますっ!」
謎の神官さん、御二人。
マジカちゃん。
私たち姉妹の10人で、門を潜ります。
ゴ、、ゴ、ゴ、、ズ、ズ、、、!
「大きな扉ね……」
「でっかいねぇ」
マジカちゃんは、我が家の門の大きさに、
まるで触れません。
そりゃそうですね。
同じくらいだもの。
そして、少し深刻な様子で、
マジな質問をします。
「なぁ……もしかして、マジ、ヒナワやばそう?」
「あ……、やっぱり知りませんでしたか」
「腕の銃、けっこう壊れてるんだって」
「……っ! ……マジ、すまねぇ。それは、ウチもマジ察しとくべきだったわ」
「……森で毒虫にブッパしてた時は、なんともなかったんですか?」
「知らなかったから、妹ちゃん達と、けっこうコジれたの」
っ! 森でのことも、知っているのね……。
いったい、どうやって、
そこまで大量の情報、こんなに早く……?
「髪がマジ短くなってんのは、マジ、もちろん近くで見てたんだけどよ。腕は、マジ大丈夫だからって、ゴリ押されて、今の状態は……マジ知らんかった」
「生身に、もどっていないんです……」
これは、私が言いました。
「兄様の腕が……壊れたまま、元に、戻らないんです……。そ、の……とても……痛々しくて……」
「私たちは、カラクリに強いわけではありません……。でも、そんな私たちが見ても、明らかなほど……複雑に、壊れていて……」
「あんな……兄様は、可哀想、です……。見て、いられませんわ……。なのに、兄様ったら、ずっと、探索へ行こうとするから……!」
気づけば、涙目になっていました。
大好きな人の身体が、
まるで砕けた甲羅のようになっているのです。
正直……つらいものが、あります……。
「……けっこう、マジでヤベーやつみてーだな……。クソ……ウチにもマジだんまりかよ、マジか、アイツ……」
マジカちゃんは、
いちばん気になることを、
御二人に、聞いてくれました。
「なぁ? マジなとこ、どうだ? マジ、やれそうか……?」
「……もちろん、見てから返事したいですけど、私たちから転用できるトコロは、かなり、あるはずだわ。一回、イジっちゃってるしさ? 手つかずには、ならないわよ」
「肉体の方を治療しながら、パーツも組み替えられるのは、私たちしか、いないと思う。ぜったいに良い方向にはいける」
「……ん。マジ、任せるしかねっな」
ほんとうに……、ほんとうに、
兄様は、治るのでしょうか。
ほんとうに、そうなら……、
私たちは、なんでもします。
「……んな顔しないの! なんとかやってみるわ」
「ちゃんと見るよ。後でパンチするけどね!」
「だっはっは! マジ、そん時のヒナワのツラ拝むのが、マジ楽しみになってきたな!」
そ、それは……。
先ほど言っていたビンタから、
ひどくなっているような……?
「つーか、その服……キワどいですね?」
「おなか……冷えるよ?」
「マジ、そっくりそのまま返すわ、マジウケぷぷぷ」
「えっ、いや、私たちはですねぇ……!?」
「今は、見えてないもんーっ!!」
トントンと、皆で進む廊下。
城に登るための階段が、
見えて、きていました。
ε( ε ˙³˙)з ドウナルワカサマ










