ショウタイ? ショウタイ!! さーしーえー
今日もノリでかきますた(*´ω`*)
こ っ ・・・ !
こ の 、 ふ た り に は ── 、
勝 て な い ッ ・・・ !!!
「 ッぁ──・・・ 」
腕には自信が、あった・・・ッ!
母より学んだ、
身体強化と、炎の魔法を併用した、
独自の槍技の修練・・・!
研鑽は、した。
人並み以上の努力も、積んだ。
七人で成す、陣形をも学び、
確かな成長を、感じていた!
でも・・・!!
これは・・・なんだ……!?
わ、私たちは・・・空 中 に 、
拘束、されている っ っ っ !!!
「 ぬ、ぁ 、、、──……! 」
わ、輪と・・・鎖──・・・!!!
い、や……身体に、は、金、きん、だ……!!
金属が、身体に、巻きついている・・・!!!
首、
脇下、
肩、
手首、
腿、
脚、
曲る、全て────・・・!!!
刃を、ひと振りさえ、していない・・・ッ!
なにが、こんな────、、──。
きゅぅぅうううううん──ん──ん──!
「「「「「「「 、 、── 」」」」」」」
だ、だめだっ。
槍、は。
やりは、どこだっ……!?
槍は、……下、、だ。
浮く私たちの足元に、
がんじがらめに、固定されている。
銀の鎖が、巻きついている……。
届か、ない……。
私たちは、宙に……!
金の……金属の、拘束具を、
召喚、、……?
黄金に固められ、
綺麗に整列して浮いている私たちの、
更に周りに……銀色の鎖が、
大きな……鳥かごを作るように、
空間を、支配している。
檻、オリ、だ……。
チェーンの内側には、
矢尻のような先端が付いた、
蛇のような鎖が、
睨むように、切先を向けている。
力を入れる。
ダメだ。
うご……こうと、抵抗する……ことすら、無理だ。
凄いチカラだし、
黄金の輪は、恐ろしく何重にも、
関節を、完全に固めている。
私たちは、まったく姿勢を動かすことができない。
いきなり、鉄の中に、
閉じ込められたかのようだ。
なにも、できない。
はりつけだ。
宙で並ぶ私たちは、
わずかに弧を描き、
私たちの顔は、互いに、少し見えた。
みんな……私も、同じような顔をしてるだろう。
ほんとうに、すぐ、なのだ。
い、いや、時間なんて、経っていない。
はずなのに……。
こ、こん、こん、な一瞬、で、
完全に、拘束される、なんて、ない。
ここまで無力か。
た、たす──。
──ぎゅぅううぅぅぅぅんんん────……!!
大きな鎖で出来た鳥かごの中を、
複数の金色の輪が、
風を斬りながら飛んでいる。
回転している……。
凄い数だ。
ぉ、応用が、利くんだ。
拘束だけじゃ、ない。
多い。
50……は、ある。
回、転……?
まさか……、……"刃"……?
( ────……!!!!!!! )
無数の、
銀の矢の蛇と、
金の廻り刃が舞う中、
そのふたりは、ゆっくりと歩いてきていた。
「「
────
」」
( こ、これは、、、ダメだ!!!
勝機がっっ、、なっ、い・・・ッッ!!! )
おそすぎた。
首に複数、出現した金のリングが、
顎を圧迫していて、
もはや、言葉すら出せない。
向かってきている。
「〜〜〜〜……!!!」
ぎっぎっ、がくがく。
ひざが、なさけない程、戦慄いた。
まったく、、、動けない。
金の拘束が、、、カチカチと動いた。
これも、、、回るのだ。
持ち上げるほどの力だ。
そう、だ……。
ぞうさが、ないんだ。
これは、たぶん、刃だ。
謎のふたりは、近づいてくる。
私たちは、なにもできない。
他の、六人を見る。
目を、見開いている。
家族たちだ。
これは、ダメだ────。
「 ほれは、ダメ……、、、!? 」
こッ……!
なな、七人……!?
ど、同時に……!?
それは……ダメだ!!!!!!!
そんなっ、、、どれ、だけっ、
悲しませる、ことだろうかっっ・・・!!!!!
まちがったんだッッ!!!
ま、まずい……! でもっ、、!!!
そっ、それ、はッ・・・──ダメだっ!!!
そんなことを──、
しては、ならない・・・ッッ!!!
ちち、う、は、あにさ、、、!?
うあぁ……、
七人、同時に、死ぬなどっっ・・・!!!??
あ 、 あっては、ならないから・・・・・・!!
「「 」」
「「「「「「「 〜〜…… 」」」」」」」
すぐ下で見つめる二人を見て、
命乞いをしようと思い、
やはり声が出ず、泣く。
圧迫されているからではない。
弱いのだ。
終わりの、震えだ。
動けない──。
「──……よく、わかったわね?」
拘束は、驚くほど、アッサリと解かれた。
寝ぼけたように、立っている。
「「「「「「「 ……、…… 」」」」」」」
ちょっと、、、よく分からな、い。
完全に、、、やったと思った。
人生、最期の失敗を、だ。
この人たちには、、、ぜったい、
本当に、あっと言う間に、
私たちを、くびり殺す力が、
ある、はずだ────。
「やれやれだ。ホラ、槍っ、持ちな?」
「しかたが、ないなぁー」
槍を拾われ、
順番に、ポンポンと手渡される。
私たちは、唖然としている。
「家族のこと、頭に浮かんだろ」
「「「「「「「 っ! ……、…… 」」」」」」」
図星だった。
肩が……いやな痛みを引きずっている。
恐怖を軽んずる者が、
受ける、愚かな、感覚、、。
「あんま言いたかないけどさ、、、むてっぽうすぎ」
悔しさは起きない。
「家族のために戦うのなら、自分を危険な目に合わせるようなヤリ方は、最後までしないっ!」
「生き残る覚悟が足りないんだよ。もし、自分より強い相手なら、どーするの。ナメてかかって、はい、全滅しましたー、大切な人が悲しみましたー。それを引き起こしたのは、自分たちですー。あさはかだよね」
「言葉を選ばんなぁー……」
お説教……されている。。。
「いや、気持ちは、わかンだけどサー……。ランク宣言して、斬りかかってくるってのは、やっぱ……なんか、もぅ、やっちゃダメだし……。ぅーん、なんてったらいーんだろーなぁ」
「戦う前に、相手に自分たちの、目安の強さを教えるなんて、底無しのバカがすることだよ」
「あんたは言い過ぎ」
「死んでも生き残る覚悟が無いのに、家族のためとか言ってケンカ売るんじゃねぇよ」
言葉が……でない。
ええ、と……敵じゃ、ないのか……?
これは……怒られて、いるよね……?
つまり……心配されているのだ。
それくらいは、わかる歳だ。
でも、まだ……槍を抱きしめ、
放心している。
「はぁ……。ぅーん、、、つまり……。まず、自分の身を守れるような立ち回りを、考えてから行動しろってことよ……。話くらい、聞けよ……。不審者に、いきなり斬りかかって、どうすんのよね」
「まったくだー。あやしくないのにねぇー」
「いや、まぁ……、多少、あやしいとは思うのよ……。顔、見えないしさ? だからこそ……アンタらの、さっきの行動は、超・危ないのよ……」
「えっ。そ、そうかなぁー……???」
「「「「「「「 …… 」」」」」」」
この時点で、私たちは、
この人達が、悪意が無い人達という事には、
あたりがついて。
少し、言い方が優しい方の人が、
少し屈み、目線を低くして。
目は、隠れて見えない。
だが、声は穏やかで──。
「……いい、今度は、ちゃんと聞くのよ? 信じられないのは……よく分かるわ。けど……ぅん……。たぶん、あなた達のお兄さんの、髪と、腕を治せるのは……私たちだけなの」
「そうだね」
私たちは、どういう顔をしていいか、
分かりません。
「あと……これも、信じてもらえない、かも、だけど……私たち、本当に、髪の件しか聞いてなかったの」
「うでが壊れてるのは、秘密にされてたんだぞーっ」
「な、なん、で……」
「「 ! 」」
私たちの一人が、思わず、声を出します。
機嫌を損ねて、攻撃されるかも、と、
愚考しましたが、
そんなことには、なりません。
「ぅ──ん……。あのね……? 私たちは、あなた達の、お兄さんの修復を行えるわ? でもね……。そのチカラは、出来るだけバレないように、隠しているの。可能ならば、誰にも教えたくないと思ってる。そして──」
「──ヒナワくんは、"それ"を知ってる。だから、実は、腕をケガしてて、ヒドいことになってる。ってバレたら、私たちを無理やり動かしたみたいで、イヤだったんだと思う」
「「「「「「「 …… 」」」」」」」
「ま……お願いのカタチに、したかったんでしょーねぇー」
「そうだね。ただ、今回の隠し方は、サイアクだったね!」
「きひひ! ホントになァー……。ね? アンタたち。お兄ちゃん大好きなトコロ、悪ィんだけど、今回は、イッパツくらいは、ビンタすっかんね!」
「いや、にはつな!」
「「「「「「「 …… 」」」」」」」
……ぅ。
どうやら……本当に、
兄様とは、仲がいいみたいです……、……。
この人たちは、
いったい、何者なんでしょうか……。
「つーか、なーんでマジカちゃんも、何も言ってくれないんだろーなァー!!?」
「意外と、ケガのこと、知らなかったんじゃない?」
「「「「「「「 ……!! 」」」」」」」
マジカちゃんとも、知り合いなの……!?
私たち七姉妹は、小さな頃、
野外での実技演習の時、
マジカちゃんに、
よく遊んでもらいました!
私たちの、上の、
お姉ちゃんのような人です。
最近は、会っていませんが──。
「つーか、いらん気ィ回さずに、ケガしましたって、連絡よこしゃーいーのに」
「ねぇーっ?」
「あ、のっ……!」
私たちの、ひとりが、声をかけます。
「そっ……それが、わかり、ませんっ……! 連絡、って……? 兄様の部屋には、いまっ、鳩は、入れないんです……! そ、それに、ギルドに報告してたから、アーツの連続使用は、色々と、できない、はず、だし……? あの、マジカちゃんに、教えてもらったんです、か……? 」
兄様とも、マジカちゃんとも、
仲がいいなら……信用は、できそう。
でも、いったい、どうやって、
呼ばれたんだろ……?
本当に、兄様を癒せるような、
特別な治癒術の使い手なら、
やはり……教会の関係者、なのでしょうか……?
でも……?
それを、隠してる、
人たち、なんだよね……?
やっぱり、身分が、わからない……。
兄様と、どういった、
お知り合いで────……?
神官さんたちは、
少し、困った声をします。
「んぁ──……、、。ま、今から本人のトコに案内してもらうってのに、隠すってのも、アレかぁー」
「そだねーっ。ヒゲイドさん案件だねぇー」
そういうと、おふたりは、
首元に手を、あてます。
すると、
液体のような金属が、
シュル──ッ、と、形に成って────。
"金"と……"銀"──。
いつの間にか、首元には、
一対の、首輪────。
+
──── .。 *・
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┃ \ / ┃
┃ \/ ┃ `*
┗━ ━┛
\ / * +
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────そろいの、紋章……!!
「えっとね。この子のは、ちっとワケありで、色違いなんだけど──私のは、一応、正規品よ?」
「わたしのも、おんなじ機能なんだぞーっ!」
「「「「「「「 まさか…… 」」」」」」」
「──さて。
あなた達も、ヒナワくんの妹なら?
最近、復活した、
"七番目の至高の冒険者"
のハナシは、聞いているわね──?」
「──えっへへー。
それが、二人組の女の子だって、ハナシもねーっ♪」
「「「「「「「 ぁ、ぁわわわわわわ……! 」」」」」」」
私たちは──。
めちゃくちゃ失礼なコトを、しでかしたのでは!?
────と、、、!
「「「「「「「 も、もうひゃけ、ありまひぇん・・・ッ!? 」」」」」」」
そう、気づくのでした・・・!!!!!!!
ε( ε ˙³˙)з そだぞーっ










