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クレリアズと、内面世界。

やたら日常回になりました(笑)^^




 最初は、不安ながらも、まだ見ぬ道を進む。


 でも、綺麗なナトリの街並みと共に、

 聞こえてくる反応は、けっこう愉快(ゆかい)で──?



 どれどれ……──。





「むぅ……? 花嫁衣装かのゥ?」


「あらぁ、おじいさん、どうか、しましたか?」


「おう、タエよ。見なァ、花嫁がふたり、歩いておる」


「まぁまぁ、ほんとですねぃ♪ お婿さんは、どこにいるのかしらねぇ♪」




 いや……すんません、実は、カポーですぅ……///。

 お(たが)いに、(はじ)めてを(ささ)げました。


 ナトリのウェディングドレスって、

 こんな服、なのかな……?

 花嫁さん、だってさ???




「わっ! なにあのふたり、おそろいじゃん!」


「ほんとだ〜〜! あんなカッコ、流行ってんのかなー」


「えっ、何あれ欲しい。あーゆぅ深いフードって、なんか、いいよねー!」




 レンタル相談は……大司教サマまで、ドーゾ……?

 美味(おい)しい()(めし)を作ると、

 貸してくれますよ、多分。

 仮面で表情、見えないから、超・コワイけんども……。

 




『>>>ええっ……!? い、いまの子らって、まさに、"女子高生"って感じの服じゃないの……!? ナトリって……着物だけじゃあ、ないんだねぇー……!!』




 先輩は、なーんか、たまに、

 しゃべり方が、女っぽくなる(せつ)




『────あの……☼

 ────こんど:私も着ましょうか……?☼』

『>>>……ゴッフぉッ、、、。ちょっ……、い、今は、やめようね……みんな聞いてっからね……///』




 ははは、新婚さん、バクハツしろ?

 あっ、ダメだわ、

 私の頭部(ヘッド)黒焦(くろこ)げんなる。




「ねぇ……アンティ。おそろいの制服、アブノさんに作ってもらって…………する?///」

「ご……//////」




 今は、やめよーね……?///。

 みんな、聞いてっからね……?///。




「おっ……!? ありゃ……神官、かッ……!?」


「コレぇ、あんたぁ! あんまり、ジロジロ見るもんじゃないよゥ!」


「べっ、別に、いーだろ! 今は教会とは何も、()めちゃ〜〜ねぇ〜〜だろってんでぃッッ!! けっ……でも、ミョーな仮面とフード、してやがんなぁ……?」


「おんや、そうだねぃ……(あつ)くないのかねぇい??」





 おっ、きづかれた!

 やべっ、逃げろっ!

 そそくさ、そそくさ!

 ちなみに、この服、

 亜空間式・空調管理バッチリです。




「どんな服でも、スースーします」

「マイスナ、あんた誰に言ってんの」


〘#……ふむ……。意外と、良い感じだな?〙

〘------えっ☆

 ------服スースーが;のんかっ☆〙

〘#……バカ者。街の者の反応が、だ──〙

〘------あいたっ☆〙




 ぅん、思った。

 そもそも、神官の服だってこと、

 あんまり、気づかれてないっぽいわ!




「アンティ……私の予想、はずれちゃったかも。思ったよりも目立ってないね」

「ううん、そんなことない。たまに神官の格好だって気づかれてる時は、マイスナの言ったとおり、上手く()けてくれているもの!」


『>>>そうだね。初めて外国人を見て、おっかなビックリになって避けている日本人、的な……?』

〘#……くっくっく! 言わんとする事は分かるが、あまり感心せん例え方だな?〙




 うんっ……!

 これ、イケるぞ……!?

 つーか、後ろから見られる分には、

 白いフードかぶってる、

 ただの、ふたり組だしさ……!?


 教会の関係者の人が見たら……、

「あれっ!? 大司教の聖兵(クレリア)じゃね?

 ヤバくねっっ?」ってなるんだろーケド──、



「そもそも、この街には、神官さんが少ないっぽいもん!」

「初めて神官を見る人も、多いのかもしれないね!」

「きひひ、別に本物じゃ、あーりませんが」

「そうだった!」



 私、そうだったマイスナ可愛い病。 


 うん、でも、今回の変装は、コレ当たったわね!

 あ、変装の変装、かな──?


 

 いやはや、()(かく)────。




「きっひー! こりゃア、お刺身の調査は、上手く敢行(かんこう)できそうってもんだわ……!!」

「ねぇ、アンティ! この服でも、エッチできるかな!」

「よっし、後で話そうね!」




 まだ、シャバダバやかんな?




「さ、さぁてと……♪ プメンさんが、大集合するまでは……ゅくーり、ナトリ名物でも楽しみましょい♪」

「サーモン! サーモン!」

「もーぅ。後で、(くさ)も食べんのよ?」

「アンティは、冷やした(ナマ)キャベツをセンベェみたいに食べるの、あんまり、やらないほうがいいよ」

「な!? なんでよぉーぅ」

「アンティは、お肉たべた後のチューを気にするけど、私はキャベツたべた後のチューのほうが、げんなりします!」

「なん、で、すって……!」

「肉料理の後のキスはおいしい」

「げんなり、いやだーっ!!!」


『────こ:コホン……☼

 ────センシティブ判定:レベル3です☼』

『>>>きみ達、どんどん、ぼくらが聞いてても、お(かま)いナシになってきたな……』




 ごめんなさい私が悪かったです。

 パリパリキャベツは、時と場合を(わきま)えます。




「今日は、好きなもん食おうぜっ!」

「いちばんは、アンティ〜〜!!」




 今、モンダイに直面(ちょくめん)中の、

 ヒナワくんやら、マジカちゃんには、

 (ワル)いんけんども。


 こっちも、超特急で()けつけとるんじゃ!

 ちょっとくらい、大目に見てやって、

 おくんなましー!!



『────テンションが:高いですね……☼』

『>>>ははは、ガッツリ、観光気分だなぁ……? ま、気持ちは分かる! 修学旅行・感、あるよなぁー!』



「私が気になってんのは、カッツォのタタキってやつでね……!?」

「フィッシュがスパンキングされてるのかなぁ!」

「ふふふ♪ アンタにソレ教えたヤツ、箱庭にいんのね? 後でシメとく決定っ♪」



『C7:ゥニ"ゃッ……!?』

『C2:ウソだと言ってミャ……』




 予想以上に、なんちゃって仮装が上手くいってる!


 んなので、観光気分で、

 ふたりで、ウっキウキ♪ していたら。



 ──我が、太陽の女神さまから、

   御忠告(ごちゅうこく)(たまわ)ることとなる。




『────食べ歩きは:賛成ですが──:

 ────さきに:宿を(さが)された方が:

 ────よいかと思いますよ☼』


「へっ……? なんでぇ……? だいじょーぶよ、どっか、()いてるっしょ!」

「んだんだー!」


『────ふふふ:アンティ──?☼』




 クラウンから、

 (やさ)しい苦笑(にがわら)い、といった感じで、

 返礼された。




『────高位の神官:ふたりが:

 ────教会にて寝泊まりせず:

 ────安宿(やすやど)の:同じ部屋に泊まる──☼

 ────周囲は:どう思うでしょうか☼』


「「 え"っ…… 」」





 そ……。

 そゆーの、マズイん、かなぁ……?




『────あまり安価すぎる宿は:

 ────非推奨(ひすいしょう)判定(はんてい)です☼』


『>>>んー、そうだねぇ。気持ち的にも、身体的にも、同じ部屋には、しなきゃーだろ? ランクが低い宿を選べは、かなり目立つ可能性もあるぜ? 神官さんが、なーんで教会に泊まらないんだ? もしや、(ワケ)ありか? とかね──?』


「「 ぅ、うむむ……! 」」




 そっこらへんは、

 まーるで、考えてなかったわぁ……。

 クラウンと先輩に言われると、

 なるほど、と、思ってしまう……。


 そりゃーたしかに、神官サマとあろう者が、

 教会に入らず、やっすい宿屋さんに、

 ふたり一緒に泊まってたら、、。


 う──んむむむ……。

 



〘------ま;当然のんなぁ──☆☆☆

 ------今回は;良いトコロ;泊まればいいのんっ☆〙


〘#……そうだな。改めて、女子二人組なのだ。安全面を考えても、しっかりした宿を選ぶに、越したことはない──数日間は、安全性の高い宿に宿泊しなさい〙




 うおぉ、

 元・王女サマと、先生からも、

 ダメ押しを食らってしまった……。




「お金……勿体(もったい)なくない、かなぁー……?」

「アンティがいれば、どこでも寝られるけどなーっ」



『────ふふ:あきらめてください☼

 ────せっかくですから:

 ────高ランクのホテルでも:

 ────予約してみては?☼』



「──ほっ、ホテルだぁッ!?」

「ちょ、ちょっと、いいですねっ……///!?」



 ぁ、マイスナ、割と乗り気。

 う、うーん……!???

 でも、食堂娘(わたし)が、だよ……?

 



『>>>やーれやれ、守銭奴(しゅせんど)だなぁ、後輩ちゃんは! お金、(かせ)いでんだから! たまに使わないと、経済まわんないよー?』

〘#……くっくっくっくっく……!! その通りだぞ、アンティ君。いつだって(カネ)は、使う(トキ)が何より、大切なのだよ。クックックックック──!〙




 ぁー……コレ、決定ポイっすね。

 せんせぇ、なにがツボったんだ?


 けっきょく、旅館クラスの宿を、

 探すことになってしまった……。


 食堂娘が、りょかん……。

 場違いが過ぎるぅぅー。




「アーンティ♡ 内風呂(うちぶろ)あるところ、さがそーねっ♡」

「可愛いがすぎる」




 がぜん、楽しみに、なってきたぁーっ♪♪♪

 部屋に入ったら、ごはん行くの、

 忘れたりしてねっ♪♪♪




〘------まったく;現金なヤツらのんなぁー☆〙

「にょきっと、にょんにょん……!=3 」



「──あれっ……!?」

「うさ丸の声……が?」




 えっ、どこ、から……?

 私の持ってるカバンん(ナカ)で、

 いま、寝てる、よな……?

 この勇者サマ……。




「くゆくゆーっ♪」

〘#……なんだ、気づいていなかったのかね。うさ丸くんと、カンクルなら、さっきから箱庭(こちら)側に来ているぞ。なぜか、私のコックピットにいるが……くくく。私の(ひざ)の上に乗るなど、物好きなものだ──〙

「くゆぅん♪」




 あ、カンクルもか……!

 この子、今、先生のヒザの上で、クタってんの?

 きひひ……想像すると、ホッコリすんわね♪




〘------えっへっへ──☆☆☆

 ------まんまるウサギは;いま;

 ------ウチが;あずかっているのんっ☆

 ------返してほしくば;

 ------新しいカクテルを飲ませるの──んっ☆☆☆〙

「にょきっと、にょんにょん……?」




 それでいいのか、月の精霊王(ヒューガノウン)……。

 酒のために、ウサちゃんを(かこ)()むなよ……。




「んでも、まぁ。こっち側は、この子らが寝てると、助かる、かな……? しばらく、お願いしちゃいます。先生たちのオペレーションルームも、クラウンと先輩みたいに、ごっっちゃごちゃした、椅子みたいな所なんです?」

「あー、あれなー!」


『────ご:ごちゃ……☼

 ────これでも:バージョンUPを繰り返し:

 ────ずいぶん最適化したんですよ!☼

 ────ぷいっ!☼』

『>>>はっはは……。意図的に有線接続も残してある仕様だからねぇ。ぼくの左手とクラウンちゃんの頭髪ジョイントとか、けっこうアレだし──?』


〘#……む、この場所の見た目、か……? そうだな……。こちらはむしろ、ただの椅子が(ちゅう)に浮いているような空間だ。かなり、大きな椅子でな……ローザは、そこの肘掛(ひじか)けに腰掛(こしか)けている〙

〘------シンプル;イズ;ザ;ベストのんなぁ〜〜☆☆〙


「にょきにょき!」

「くゆぅ?」




 へー、そーなんだ。

 ……なんか……。

 絶対に、イッカつい椅子だろうなぁ、

 と思うのは、私 だけだろーか……。




〘------えへへ──っ☆

 ------すっごい弾力(だんりょく)のんなぁ──☆☆〙

「に"ょ……に"ょぷっとぽ……」

〘------えいっ☆

 ------お(ミミ)で;お目目かくしたら;

 ------ホントに;ナゾ生物のんなぁ!☆〙

「にょきっとなー」

〘------ふぁ……☆

 ------耳毛が;こしょばいのん……☆

 ------ハ;ハ;ハ──……☆

 ------バックショ────ィイイッ☆☆☆〙

「に"ょぉおおぉおおわあぉおああああ──っ!?!?」




 ──ドボバボ、デボボボプ。

 



〘#……くく、今日も騒がしい。なぁ……?〙

「くゅくゅー♪」





うさ丸ドンマイッ!!d('∀'*)+

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― 新着の感想 ―
[良い点] 白ずきんちゃんだと思ったら白無垢にもなるのか…! >「ねぇ、アンティ! この服でも、エッチできるかな!」 痴的好奇心旺盛なのは素晴らしいけどリビドーダダ漏れやないの バージョンアップしたあ…
2021/06/01 20:59 ズブロッカ
[一言] ひとさまの耳元でクシャミ、それもオッサンばりのブェックショイでしたらアカンw まぁのんびりもええもんよ?ピンクは程々にな! なにせ「クレリアズ」が「最初からクリアレズとか飛ばし過ぎだろ!…
[良い点] 醤が貴重とされていた時代勿体ないと言う理由で(ひしおが付いた手で)スパンキングされたカツオが本来のカツオのタタキなんやであんちゃん。 [気になる点] キャベツせんべいを食べてる噛み付いた…
2021/06/01 12:27 未来のナトリ住み143歳にっぷる現在池の水飲もうとして目をつけられ岡っ引きとナトリ市内でデットヒートチェイスなう
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