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それはそう。前編 さーしーえー

※挿し絵を追加(●´ω`●)



 配達が終わって、お昼前に帰ってきたら、

 ドニオスギルドに神官ねえちゃんから、




   あまいが ∩ ∩ うまい!

       ( ˙꒳˙ )

  『 にょきっと栗まんじゅう 』




 ……なるものが届いていた。

 どうやら、お芝居のお礼らしい。



「あははは……。アマロンったら、アンティさん達に(ちょく)で会ったら シバかれる可能性もあるので、ブツだけ置いてったみたいですねぃ♪」



 やぁねぃ、キッティ。

 私たち、神官さまをシバくなんてマネ、

 しませんってばぁー。

 チョット、ホンキデ、デコピン、スルクライ、ダョ?



『────アンティ……☼

 ────スナイパーライフルほどの:

 ────火力が出ますので:

 ────それは非推奨かと……☼』



 わーっとるわぃ。


 包みを開けると、可愛らしい、

 うさ丸の形をした、

 栗まんじゅうどもが騎士隊のように整列している。



「にょきっと……」



 普通に美味しかったが、

 私たちが食べている所を見て、

 うさ丸は複雑そうだった。

 ……。

 そんな目で見ないでくださる?

 仲間、食ってるわけじゃないでしょ……?

 ……食べる?



「にょ、にょんにょんやぁ・・・!」



 うさ丸は恐る恐る食べた後、

 なんだか(ふる)えていた。

 どうやら、甘すぎたみたい。


 "にょきっとマスター"で翻訳すると、

 「ぜいたくひんだぁ・・・!」とのこと。


 聖樹の勇者は、わりかし貧乏性(びんぼうしょう)らしい。


 だが、確かに超・デブりそうだったので、

 何個か格納した後、

 ほとんどギルドの皆さんに あげる事にした。



 ──アンマイのドニオスギルドの好感度が

   500 上がった! ◉▼◉.*・゜



 マイスナが、ちょっとブーブー言ってきたので、

 物理的(ぶつりてき)(クチ)(だま)らせた。



「……っ、と。私とおまんじゅう、どっちが甘い?」

「ぁ、あんてぃ……///」



 軽く、お昼を済ませ。

 どうやら二人で、ウトウトしてしまったらしい。 

 


「……珍しい」

「むにゃむにゃ……♪」



 箱庭で目が覚める時は、

 たまーにだけど、

 マイスナと同期が弱くなる事がある。

 久しぶりに見る、寝顔が可愛い。



「ふふ、寝かせとくか……♪」

「ふみゅー……んごーっ」



 和室の、白いソファーの上で目覚めた。

 天守閣(テンシュカク)じゃないのは、これまた珍しい。

 お昼寝だから、かな……??

 何ともまた、不思議空間だ。


 幻影の部屋を見渡すと、

 ツルッとした木のカウンターがある。

 あ……違う、これ、キッチンの渡し口か。

 何これいいじゃん。

 ウチの食堂も、この意匠(デザイン)でイイじゃんねぇ?


 お、なんだこの大皿! ドロップかな?

 "筑前煮(チクゼンニ)"ってやつよね?

 ららら、ラッキー!

 ここで食べた物なら、

 たぶん、ふとらないっぽいし!

 菜箸(さいばし)でウマウマやっていると、

 意外な来客があった。



『──ひぃ、ひぃ…… ▽

 ──おっ、奇遇ぅー! ◎▽◎ .*・゜』


「んあっ、どもー」



 メガネの木の女神さま(元)じゃあ、あーりませんか。

 ……。

 そのグリーンのワンちゃんみたいな帽子なんすか。

 のぞき魔ゴーストを連想して、

 多少イヤなんですが……。


 アップルさんは、かなりルーズな私服だった。

 横乳、見えるわよ……。

 しこたま何かを手に持っている。

 どうやら画材らしい。

 羽根ペンやインクが、たくさん見える。



「どーしたんです? 荷物かかえて」


『──いやー! せんせぇの部屋 ▽

 ──おん()されちまってよー!▽

 ──めたんこ激オコだったぜぇー!!((◎▽◎))』


「あぁ……。まーた例の漫画、描いてたんですか……? こりませんねー……」



 あの、背景がバラの花オンリーの……。

 先生もよく、成敗しないものだわ……。



『──あっこの机と椅子がよぉ! ▽

 ──これまた、いーんだわァー♪▽

 ──あ、ここいい? ▽

 ──あぃ、お邪魔しますよーっと──▽』



 返事は聞かないメガネである。

 もっくそ、

 カウンタ席の(となり)に座られた。

 こらっ、手づかみで筑前煮くうなっ。

 (はし)使えっ、これっ!



『──んごんご、モグモグ……うっめ……!!▽

 ──ひとりでツマミ食いたぁ、ゴキゲンなこってな?▽』


「そ、そんなんじゃないですってば!」


『──うぇっへっへ、ジョーダンだって!◎▽◎』



 このメガネ女さんのテンションは、

 今イチ、わからん。


 え、ここで続き描くつもりですか!?

 わー、まじかぁー……。

 それ、先輩と先生のやつでしょ。

 ぁ/// あんま見ないようにしよう……。


 綺麗に煮込まれた お野菜を、

 無心で口に放り込んでいると──。


 元神様の漫画家さんに、

 いきなり話を振られた。



挿絵(By みてみん)


『──なぁ、やっぱさぁー▽

 ──"じかん箱"の調査▽

 ──そろそろ、やってくんね?◎▽◎』


「──ンぶっ……っ! ま、また、それでふか……」



 アップルさんは、

 つけペンの動きを止めることなく、

 原稿用紙を見ながら語りかけてくる。



『──おめーらは、世界の▽

 ──時間の単位を"更新"したんだ▽

 ──これ、すっげぇことなんだぜー?▽』


「それは、まぁ……わかりまふけど」



 " ジカ " と…… " フヌ "。

 たぶん、この単位を知っている人は、

 もう……私たちしかいない。




『──アレにアクセスして▽

 ──他の言語も修正できるのか……▽

 ──それだけ、わかりゃーいっからサ?▽』


「うーん……」


『──なんだぃ、つれないねぃ……◎▽◎

 ──神様でも難しい▽

 ──偉業(いぎょう)を成し遂げたっつーのに▽』


「私、ニンゲンだし」


『──あたしだって、そーだっつの▽』


「っ! それは……そう……」



 ……。

 モグモグ……。



「時間を……時間の単位を戻したことで」


『──ん?▽』


「ホールエルの魔物が復活したって、本当ですか?」


『──可能性は、たけぇーなぁ▽』


「……ッ!」


『──"イベントムービー再生"までの時間が正常にカウントをされて、あんな現象が発生した、ってのは、アリよりのアリだと思うぜ▽』


「……それ聞いて、私が……どう思うと、思います?」


『──言ってることは、わからぁ……▽

 ──でもな、"時間"が正常化したってのは▽

 ──マジでデケぇことなんだぜ……▽

 ──黄金ちゃんが思ってるより▽

 ──ずっと、な……▽』


「……」


『──世界を動かしてる▽

 ──いっちゃんヤバイ単位のウチのひとつが▽

 ──完全に正常化したんだ▽

 ──翻訳システムの負荷は、バカみてぇに▽

 ──めちゃくちゃ軽くなったはずだ▽』


「で、も……! あんな……強大な魔物が、他にも……"復活(リポップ)"するかもしれない……」


『──それは、そう……▽』


「それなら、今まで通りで……!」


『──いや……それでも、な?▽

 ──"時間"は、ぜってーに正常化せにゃー▽

 ──なんなかったって!▽

 ──それは……まぁ、間違いねぇよ▽

 ──まさに、"必須事項(ひっすじこう)"ってやつさ▽』


「……なんで、そう言いきれるんスか……」


『──ぁん?▽

 ──うぇっへっへ……!▽

 ──腐女子のカン、ってヤツだよっ♪▽』


「ぁ、あのねぇ……」




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『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[良い点] ドニオス銘菓・にょきっと栗まんじゅう! にょきっと連盟の資金源はコレか! きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。腐ってるんだぜ。それで [気になる点] 管理されてない野生の時間箱って存在…
2021/05/08 17:56 ズブロッカ
[一言] 羽ペン(文)も金属ペン(さしえ)も使うのか…… いやほんとに何だこのかぶりもの!? アレが自分のせいだと思ったらねぇ……
[一言] 横乳ありがてぇ…
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