⚙⚙⚙ 人気者って、タイヘンです? ⚙⚙⚙ さーしーえー
◆今日のテーマ◆
ぷにぷに( ´∀`)σ)Д`)
※数話前のアンマイ像の高さを
間違っていたので直しました。
なんで18メルとか書いたんやろ
ガンダ〇やと思とったんかなぁ……
ハテ(´・ω・`)?
拝啓、故郷の、父さん、母さん。
ご無沙汰してます、アンティです。
私が、この街で"能力おろし"を受けてから、
早いもので、丸5ヶ月(と1000年)が経ちました。
こちらでの生活も、すっかり板についてきて。
不思議な仲間たちと、どうにか毎日、
楽しく元気に、やっています。
行きつけのお店も、いっぱい増えました!
例えば──。
ドニオスでイチバン有名な、
パン屋さんといったら、
" イーストハニー "というトコロ、
なんですが──。
──ちゃぽんっ。
「なにイィ……!? " 朝ミニピザ&ティーセット "……!? イーストハニーで!?」
「すたこらうまそう」
「確かな筋でございます」
忠実なる押しかけ暗殺メイドさんが、
朝っ風呂から、素晴らしい情報をリークした。
ち、ちくせぅ……!
そんなの、行くしかないじゃないのぉー!!!
今なんじっ……!?
こうしちゃ、いられないわっ……!!
じゃ、ば────ん・・・!!!
「おっ、おじょうさまっ……!?」
「まるで噴火のようだわ……」
クラウン!
服! つかヨロイ!
『────おっ:お待ちを☼
────ちなみに:ピザとは:
────ピッツァの事でしょうか☼』
『>>>だねっ! ぼく、サラミのやつとか好きだなー!』
せんぱいの好みなんぞぉおぉおぉ──、
──── 知 ら ぬ ッ !!!!! (迫真)
『>>>(;A;)……、……』
『────ょ:よしよし……いいこ:いいこ☼』
そっれーぃ♪ いっそげーっ♪
「「「「「「 いってらっしゃいませ 」」」」」」
マイスナと、突撃しますた。
──カランカランっ♪
「あーらぁ! いらっしゃ〜〜い♪♪♪」
「おっ!!! この街イチの、演劇ペアが来たぞ!! ほれ! 席あけろ、席ぃ!」
「よく来たなぁ!!! この前のはぁ、感動したぜぇえええええええええ!!!」
「うおおおおおおお!!! 劇、見たぞぉおおおおおおおお!!!」
「お前たちは、ドニオスの誇りだぁあああああああ!!!」
ピザ食べに来ただけで、
雄叫びあげてくんの、やめてもらっていすか。
「はっははー♪ さてはァ、新メニューお目当てね?」
「おはよーっ♪ お祭り初日の劇、めっちゃ良かったよーっ♪」
「ふっ……やはり現れたかッ!! 義賊と狂銀の、ダブルインパクトッッ……! ククッ、わかる、わかるぞッ……! ハニーバターパンに魅入られたものは、次への高みへと、登らずには、いられぬ運命よなぁぁぁあ……!!(キリッ)」
「だれだおめー」
「こ、こりゃっ、マイスナ……!」
私らは知らないが、
お相手さんは、知っている……!
「やぁ、今日もいい朝だな!! 街のヒーローたち!!」
「いやいや、ヒーローって……。ふたりとも、女の子だろっ!? でも……ひ、ヒロインって言って、いいのかな……?」
お兄さん、首ひねらんといて。
私、ちんこ生えてないよ。
「おぅ!! 食ってけ食ってけ、新しいメニュー、かぁなぁり、美味いぞ!!」
「そこー! なーぁんでアンタが、いばってんのよぉー!」
「む、息災か。息子が喜んでいた。礼を言う」
あ、ども……。
あはは、そりゃ、悪い気はしないけどさ……?
あぁ……変装のための金ピカ仮面のはずが、
超・有名人に、なっちゃってンのよねぇ……。
つーか、まだ劇のガチな詳細、
先輩たちから聞き足りてないからねぇ……!!
「おお、ここ、あけてやろうぜ!」
「皿もて、皿!」
「「「 まかせとけや 」」」
あ、どもども……!
テーブル席、すぐ、あけてくれたわ。
ほんま、すんません。
……と思ったら、
子供たちに通せんぼされたわ。
なんやキサマら……やる気かコラ。
「ふっふっふ……でたな、きょうぎんめっっ!!」
「わっはー! 今日こそ、このクルルカンが、倒してくれるわぁー!」
敵かと思えば、私の仲間くさい。
ちっこい義賊が、二人もいるが。
ハァイ、あなた達。
私、見えてない設定?
おっ、ガン無視かな?
よし、泣こう!
兄妹っぽいわね? 兄よ、妹をとめろ。
女の子が義賊なんか、するもんじゃありません。
あっ、ママさん。あなた、
この子らのママさんですよね?
お茶しながら、ほほえんでないで。
どうぞ子宝を止めてください?
「なにをっーこしゃくなーっ♪」
「「 ほびああああああああああああ!!! 」」
願いも虚しく、ママが子を庇う前に、
マイスナが小慣れた手つきで対応をした。
両腕を使った、ヘッドクローである。
もちろん優しくキメてはいるが、
顔、モロ鷲掴みなので、
割と見た目は物騒である。
だが、ママさんが笑っているのでセーフだ。
セーフったらセーフなのである。
「くっくっく、何を、よそ見している、おへそクルルカンめ……! ここは通さんぞ、覚悟するんだなぁ……!!」
「狂銀さまの部下の実力、なめるでないわぁー!!」
いつ、私の嫁に下僕が増えた。
腹ペコペコの私のヘソをディスるとか、
アンタたち命知らずね。
部下は銅色のメイドだけで十分なのよ。
ほれ、散った散った。
しっしっ。
あっ、おっ! ちょ……どけぃ、登んなって!
だからツインテを引っ張ん……!
もう怒ったゾー!
「たこやきいぃぃいいいいいいいい!!!!!」
「「ぐわあああああああああああああ!!!!!」」
「おぉっ、またやってら。なぁ? クルルカンちゃんが、ガキンチョ共の ほっぺを、かるーく、丸くツネる時に言うアレ、いったいなんの掛け声なんだ?」
「バカね! ナトリの屋台で売ってる美味しいジャンクフードのことよ! ほっぺたが丸いカタチになってるでしょ!」
「今日も平和だ」
えっ、そうなの。
私、箱庭で食べた勢だけど。
つーかテメーら手加減してっやってっから、
全然イタくねーはずだろ。
デカい悲鳴ノリノリで出すんじゃねーわ。
店内で余計に目立つだろマジでやめろマジで。
「"コナモン"っていう、悪魔の魚が入った料理なのよ!」
「なにそれこわい」
──そっ、そうなの……ッ!?
い、イニィさん、あれって、悪魔が入ってんの!?
イニィさんも箱庭で美味しそうに食べてたよね!?
あっ、イニィさん……バイト行ってて、いないわ。
ともかく教育のなっていない四人のガキんちょを、
横一列に並ばせる。
「いいかおまえら。ピザ食べに来たクルルカンを邪魔するのは重罪なのよ」
「オクセンフェルトもだよ。罰として今日の晩ご飯はピーマンになるのだ」
「「「「 そーなのッ!? 」」」」
それは私も初めて聞いたわ。
だが、お母さま方は、ニッコリと笑っておられる。
ピーマンは運命となったのだ。
ざまーみろ。ぶぇっふぇー!!
つーかママさん方も、
はよ止めてくださいよ……ええけどサ。
ふっ……まぁいい、二代目クルルカンは、
今日も子供たちの健康を守ったのである。
「「「「 お、おぼえてろーっ! 」」」」
「2秒だけな」
「ピザを食う」
頭脳プレーで人様の子宝を排除した私たちは、
無事、席へと着いた。
朝ピザメニューは、お試し期間らしく、
崇高な一種類しか載っていない。
ふと、後ろを向くと、
流石というか、もはや馴染みの店員さんは、
即座に、その新メニューをば、
我らの前へと顕現せしめた。
「ふふふ☆ どーぞっ♪ 冷めないうちに食べてねっ!」
おわっ、これはッ……!
なんかサイドメニューが付くのかと思ったけど、
ドリンクとプチピザのみで勝負か……!
ピザながらアッパレである。
はっ、御託はよいか。
食うに、かぎるっ……!
いざいざいざぁ〜〜〜〜♪♪♪
〜〜 実食 〜〜
「うまふぃす……♪♪♪」
これは幸せになれるものです。
コレアレだわ、野菜のせすぎやろ。
クルルカンのおへそには嬉しい仕上がりである。
一見、ベタつきそうな生野菜サラダベース、
しかし、火加減はバツグン、あなたが神か。
これ上から粉チーズかけてあんわね。
ニクイのが小さなサイコロ状のチーズが、
わざと残してあって風味がパナいですわ。
あっ……こっちはチーズじゃねぇ!
まさかポタタ……! ポタタのプチサイコロか。
うわぁーこれは食べごたえバツグンですわ。
女の子向けと見せかけて男性も納得のボリューム。
トマトはスライスじゃなく敢えてのプチを両断。
可愛さと色鮮やかさもあって見事。
やられたぜ。これは至高だ。
これで1000イェル以下とかバグってますわ。
つかピーマンも乗ってるやないの。
さっきの子宝にも食わせておけ。
「んまんまんまんまんまんまんま♪」
我が嫁よ。なんて食い方してんのアンタは。
ワンホールピザを回転させながら、
パン耳を削りとるようにハムハムいってやがる。
早い話が、持ち手から消滅している。
そこ持ってピザって食べるのよ。
つか切りなさい。
ゆるやかに回転しながら、
外周から削り取られるピザは、
まるで歯車のような形状となっている。
いや、もはや何も言うまい。
ん? そのピザでかくない?
ぜったい朝ピザのサイズじゃないでしょ。
ちょと、店員さん? 狂銀ファンか?
嫁が、デブったらどうすんの。
これマイスナ。ちょっと、よこさんかい。
そうそぅ、トマト等分で。
「ぁ……あのっ、サインくださいっ……!!」
ちょっと待ってくださいよ。
今、義賊と狂銀のクチとクチで、
チーズのお橋が架かってますよね?
あなた誰ですか。モグモグ。
たぶん、おんなじくらいの歳の冒険者さんである。
女の子である。
苦手である。
同年代の子は未だに何しゃべっていいか、
モグモグモグ……。
「劇、見て、感動しました!! あなた達みたいになれたらって、思ってます!!!」
よく見ぃさ、アンタ……。
こんな、ギラギラの仮面かぶって、
互いのクチがチーズで繋がってるヤツらに、
なりたいんかホントに……?
「んぐんぐんぐ」
「ふむー! むぐむぐ」
なぜこのタイミングで喋りかけた。
美味さと切なさで言葉が出にゃい。
「というか、あの……! おふたりって、"至高の冒険者"の一員なんですよね……!?」
「「 ……んっ!! 」」
うぅわ、やーな予感がする。
思った通り、近辺のテーブルに座っていた、
比較的、歳の若い冒険者の皆さまが、
ドッ! と、私たちのテーブルに寄ってきた!
「そ! そ! それ! オレも、気になってたんだ!!」
「ねぇ!! プレミオムズって事は、ユユユ様とか……ヒナワ様とかにも、会った事があるんですの!?」
「ツインフェルトは……!? ほら、オシハさんって、すっげぇ美人なんだろ!?」
「なんかクマのカッコイイやつがいるんだろ!?」
「マジカさんって、どんな魔法を使うの!? コケシみたいな顔ってホント!?」
「はい! はい! 王都で定期的に連絡会があるんでしょう!? 王様やお姫様にも会った!? おしえてよー!!」
バカたれが、こちとら中身は食堂娘やぞ。
王様に気軽に会えるわけねーだろ。
夢見すぎじゃ、ばかぁー。
とは流石に言い返せず、
なるほど、ここは黄金の愛想笑いである。
「あ、あの、皆さん、いい人たちですよ……?」
「マジカちゃんは、コケシみたいな時もあるよー」
「──!! ホントに会ったことがあるんだ!!」
「キャー!! やっぱり、ヒナワさんって、カッコイイ!?」
「ぜんぜん顔を出さない獣人のメンバーもいるんだろ!?」
「オレ、オシハさんに憧れて剣技職になったんだ!!」
まてコラ、しずまれ。
「ぁの、あの……あはは……? ホラ、お店の人に迷惑に、なっちゃうです、から……?」
「ゴウガさんは、顔は怖いけど、いいひとなんだよー」
「それって、この街出身の格闘職のヒトだよなっ!?」
「ああんっ、その人はいーんです!! ヒナワ様は!? ユユユさまは、いつもどのような立ち振る舞いなんですのっ!?」
「ベアさんの盾って、どんな能力があるんだ!? 先代から引き継いだ特殊なやつなんだろっ!?」
し、知らんがな……。
やべぇ、朝ごはんどころじゃねぇ。
店員さんも、苦笑いしているし……。
ひぃぃ……! 至高の冒険者の前に、
人として、食堂で育った娘として、
飲食店に迷惑をかけるのはゴメンだわ……!
「おこる?」
「ま、まって……!」
マイスナと、どうしようかと迷っていると、
どうやら幸運にも、
また同じ歳くらいの落ち着いた感じの男の子が、
声をあげてくれた。
「──ぉぃ、おい! そろそろ抑えるんだ! これ以上、騒いだら、僕らはいい笑いものだよ」
「「「「「「 ・・・!!! 」」」」」」
「つい、この間、冒険者になったばかりの僕らだ。ほら、周りを見てごらんよ。いきなり、こんな騒ぎを起こしていたら、僕らを迎え入れてくれたギルドだって、とんだ面汚しさ」
「ぉ、おお……」
「そうね……」
「つい、熱くなっちまったな……」
「だいたい、歳は近いだろうけど、彼女たちは、"至高の冒険者"に選ばれているんだ。たぶん、僕らとは潜った修羅場の数が違う。敬意を払わなければ、いけないはずだよ」
「むっ、そ、そうだな……」
「そのとおりだわ」
「いっけね、あの巨大なギルマスに、しばかれるのはカンベンだよな……」
ぉ、いい感じだ。
彼は剣を持っているから、
まぁ、剣技職なんだろう。
ふぅぅ、助かった。
まぁ、敬意なんて、
払ってもらわなくても、
ぜんぜん構いやしないのだが。
今は、ややこしくなりそうなので、
笑顔で黙っておいた。
「あら……何とか落ち着きそうね?」
「あの若いの、いいまとめ役になりそうだな」
「自分を素直に見つめ直せるってのは、いい事だぜ」
「うん。今期も、イキのいいのが入ってんじゃねぇか!」
「義賊ちゃん達が呼び寄せてくれたおかげよ♪」
「つーか、あの二人に敬意が足りねぇのは、オレ達も……かもしんねぇよな?」
「違いない。知らぬ所で多く、助けられているのだろう」
微笑みながら注視していた店員さんや、
場合によっては立ち上がろうとしてた常連さんも、
通常の流れに乗っかった……。
みんな、食事を楽しんでいる。
危なかった……。
ホッとしていると、
知らぬ間に、頭を下げられていた。
「すみませんでした……実を言うと、僕もプレミオムズの方に会っているというのは、けっこう興奮する事なんです」
「「「「「「 す、すみませんでした……!!! 」」」」」」
「こ、こうふっ……!? あぁ、いやっ! いいんですよ……! あはは、これから、仲良くやりましょうね……?」
「よろしくなー!」
「はいっ! 歳が近いのに、シンプルに凄いと思います。色々、学ばせてもらいますっ!」
「「「「「「 もらいますっ……!!! 」」」」」」
「ぇ、えィっ……!? ぃ、いや、ははは……まぁ、私たちは? "郵送配達職"だから……モノを運ぶのが、仕事だし、学ぶっつったって……?」
「あんま、参考には、ならないかもしれないねー。すみませーん! ビックリドッキリ☆ぜんぶのせすぎやろレエン湖ピザ、お持ち帰りでーっ♪」
「はーいっ、ただいまー♪」
「いやでも、あの祭りの時の芝居……? すごかったっすよ!!」
「もう、途中から模擬戦闘みたいだったよね!?!?」
「それな!! あんな動き、出来るようになりてぇえええ……!!!」
「運び屋だからって、甘く見てたけど……あんなにも、戦えるんですね!! やっぱプレミオムズってのは、違うよなぁ……!!!」
「そりゃそうよアンタ! ただのお届け物屋さんが、"至高の冒険者"に選ばれるワケ、ないじゃない……!!」
っ! そ、それ……。
「いやぁ、やっぱり羨ましいよなぁー!!! 他のプレミオムズの人らとも、ナマで会えるんだぜ!?」
「それはそう。憧れて冒険者になる人は、私たちと一緒で、メチャクチャいるはず」
「でも、こうやってメンバーの人と関わりが持てるのは、普通に嬉しいよな?」
「ホントにそれ。親に自慢できるレベルだもん」
「ぁ、あ、あのーっ!!」
声を、はりあげた。
「な、なんでしょうか……???」
同年代の冒険者くんらが、
いきなり変な声だした私を、
心なしか、緊張した顔で見ている。
いや、ごめんて……。
ただ、気になることがあるんよ……。
もう、聞いてみた。
「あの……質問、なんだけど……。なんで、私たちが" 至高の冒険者 "だって、知っているの……?」
「「「 ・・・??? 」」」
「ほ、ホラ、だって……" 郵送配達職 "って、つい最近まで消滅してた中クラスだし……プレミオムズになっている事は、あんま、有名じゃないはずよね……?」
「それは、私も気になる。知らない間にバレてる」
私たちの質問に、
そこにいる新人組の人たちは、
互いの顔を見て、キョトンとしていた。
やがて、さぐりさぐりな感じで、
その中の一人が、答えてくれる。
「いや、だって……。あの、コレ、なんですが」
「「 ?? 」」
見せられたのは、
小さな、紙の冊子である。
なんじゃ? この"遠足のしおり"、
みたいなのは……?
ん、タイトルが書いてあるわ。
なになに──?
『 新人冒険者さんへの諸注意 』
※ 必ず熟読すること!
「これ……、新人冒険者には、必ず配られてるっぽいんですけど……この、最後のページにですね……?」
「「 ── 」」
私たちは、走った。
わき目もふらず。
オミヤの巨大ピザも持って。
貸してくれとお願いしたら、
「いや、丸暗記してるんであげますよ!」
と言われ、パクってきた冊子も持って。
向かう場所は、そう。
決まってらあああ。
この、冊子をば、
発行してしまった、
諸悪の根源の方角にである・・・!
すなわち、ギルドの──……!
ますたあ、執務室ううううううううううう!!!!!!
──バターン!!!
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!!!!!
ギンギンギンギンギンギンギンギンギンギンギン!!!!!
──ドゴーァァァい!!!!
「──……!? び、ビックリしたぁああ──ィ!!!!! な、なんだお前たち。今日は足音も一際うるせぇと思ったら、いきなりドアを蹴り開けよって」
でぇええええ、たぁぁあああ、なぁああああ、
ギルドマスタぁあああああああああああああ。
呑気に、ニュースペーパーなんざ、
読みやがってええええええええええ。
私は、咆哮した。
「ヒゲイドさぁあああああああんんん!!! 何して、、、くれちゃってるんですかああああああああぁぁぁ!!!」
「なっ、なにがだ……?」
「これっ!!」
「んっ?」
冊子を見せたる。
「新人のッ、冒険者さんに配る、"諸注意の冊子"にぃいいいいいいいいい」
最後のページ、ひらく。
「" プレミオムズのメンバーの一覧表 " がァ、あるじゃあ、ないですかァァァァァァあ"あ"あ"あ"あ"あああぁぁぁ!!!!!」
何してくれてんだ、このヒゲおじ。
ガッツリ載ってるやんけ。
「めちゃくちゃ目立つじゃないですかあああああああああああああああああああぁぁぁ」
「バッ、、、、、、バカものおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ヒゲイドさんが、立って、キレた。
「思いっきり正式登録されちまってんだから、自分の街のプレミオムズを、載せないワケにゃあァ、いかんだろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! んな事したらっ、オレが怒られるんだぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
逆ギレヒゲ。
「ぶぅうああああああんんん、バカあああああああああああああああああぁぁぁ・・・!!! ヒゲなんて、そっちまぇええええええええええ!!! うああああああんんんお母さあ"あ"あ"あああああぁぁぁんんんんんん!!!!!!!」
「ぐっ・・・やっ、やっっ、かまし────い!!!!!」
──ガ・キン・コ・・・ドごぉ。
崩れ落ちる、ワタシ……。
これ、今年の大量の新人、
全員、読んどるやないの……。
ゃ、それだけやなぃ……。
「たぶん……、ベテラン勢にもウワサ、拡がるだけ、ヒロガトル……。オワタァ、ワタシ、オワタァ・・・あああぁぁ」
「おみやげに、でっかいピザ買ってきたよ」
「マジで。キッティに食われる前に食お」
もやだ、おうち帰るもん。
(๑•̀∀•́)و.*・゜










