あさのほうこくかい さーしーえー
今回は整理ミスってます(笑)((´∀`;))
ダクソ3のフリーデ、倒したよ!
夢だ。
獅子のような、鬼のような。
白い、髪だ。
誰だろう。
堅固な、金属ヨロイを着て。
しかし、おそらく線は細く。
穏やかな表情で、
その騎士は、こちらを見ていた。
地を貫く、大きなランス。
まぁるい、星のような盾。
知らない。
白いカミの、騎士の亡霊。
これは、夢だ。
はくしのおう。
ぱちくり。
「「 ── 」」
起きた。
目が、覚めると……、
まだ、朝の5時くらいだった。
久しぶりに、変な夢を見た気がする。
おっと……視覚に時刻、出てるんだったわ。
時間に正確な、食堂娘です。
妙な時間に、起きちゃったわね。
「 、」…⏝…「 、」
ちぱ、、、と。
かたくなで、やわらかな、
おくちの封印を解き。
ふぅ、と、同時に息を漏らす。
まだ、だるいのか、
マイスナは、くったりと、
頭を、私の肩へと添えた。
部屋は薄暗く、でも、
外が明るいのが分かった。
夏は、もう終わるけれど、
太陽は、まだ早起きなのだ。
少し開いたカーテンの隙間から、
私たちを、ぶった切るように、
輝く斬撃のような光が、
肌を、あたためている。
ふぅ。
ほんとうに。
幸せなのって、怖いことだ。
" これは、真実だよね? "
" 夢じゃ、ないのよね? "
ふふ、そんな事を思ってしまうくらいに、
ぶっ飛んだ朝を、迎え続けている。
おっと、いけない……。
朝の、ボ──ッとした時間には、
変なことを考えちゃうモンだね。
ふと見ると、
マイスナが、微笑んでいた。
「ん……♪」
「ん……?」
「たいよう、あったかいね」
「そうだね」
「いい、てんきだね」
「ほんとに」
「このまま、いっしょに、ハダカで外でる?」
「なんでやねん」
……ちょっと想像しちゃったじゃない。
やーめーなーさーい。
仮に、ハマったら、どうすんだ。
ドニオスに、これ以上ヘンタイは要らぬっ!
「はだかでアンティと太陽のした……えへへ、楽しいと、おもうけどなぁー♪」
「ばかぁ。楽しかったら困るのよ?」
きひひ、アブノーマルの入り口は、
いつも、ゼロ距離で囁いている。
もぅ、まったく。
素直っていうのは、アブないもんだ。
どこまでも行く気に、なってしまう。
妙な愛情で、笑い合いながら、
温かな朝を、楽しんでいる。
『C7:……』
「 ニャーナ、いいから話せ 」
『C7:ッ!? どうして、わかったにゃ……!?』
ふ、舐めんなよ?
朝っぱらから、
合い挽き肉ムーヴ、
かましていた、私たちに。
末っ子のネコ娘が、
いやに気配を、ひそめていた。
あによ。
あんか用があんでしょ?
えっから言えや。
『C7:出直しますにゃよ?』
「いーから。この後、ずっと気になっちゃうでしょ?」
『C7:にゃー』
マイスナは、ちょっとウトウトしている。
なでなでしてあげた。
『C7:そっ……その体勢で、聞くんにゃ……///?』
「問題ある?」
「ふみゅぅ……♪」
せっかくの、はだかサンドイッチタイムを、
早々に切り上げる気は、サラサラにゃー。
まだ、朝の5時っしょ?
やりたい放題か。
ふっふ……あと2時間は、
体温交換、し放題だもんねーっ!
『C7:にゃーむ。ドンたちもドンたちですが、慣れてくるワタシたちも、ワタシたちですにゃなあ。にゃふー……!』
多少、呆れた感じだったが、
にゃれにゃれ、といった様子で。
達観したニャーナさんは、話し始めた。
『C7:サンドイッチちゅう、失礼しますにゃ。実はですにゃ──…… 』
早起きのヌコによると。
つい、いちじかん前まで。
箱庭勢で、大事な会議が行われていたらしい。
「議事録のログ、私たちの頭ん中にブチ込める?」
『C7:いいんですかにゃ? ほにゃにゃ』
──[[ ダウンロード中です・・・▽ ]]
──[[ ■■■■■■■■ ]]
──。
圧縮された記録データが、
私たちの記憶領域に、直接ダウンロードされる。
私たちの瞳は細やかに点滅し、
繋がった髪の間で、光の流れが行き交い合う。
『C7:どにゃいスか?』
「ぁー……」
「ぁー……」
あっ、コレ、
思った以上に、
あったま、まわってねーなぁ……!
恋人とハダァカサンド、
キメてるヤツって、ダメだな。
特に早朝!
とろけてやがる。
『C7:要点だけ言いますかにゃ〜〜♪』
ウチの末っ子ネコは、良い猫である。
仕事ができるという意味で。
いつもハチャメチャさぼるクセして、
ヤルときゃヤります猫の、このギャップよ。
これはミャーツが堕ちるのも、
わかるってモンである。
さすがメスニャコっ気・代表はひと味ちがうねっ!
めざせ! 箱庭温泉フル混浴制覇の旅……!!
『C7:にゃんか……めっちゃシツレイなコト考えてにゃいスか……?』
「先生とキューちゃんさん、ガチの親子だったんだ……!!」
「せんせぇ、嬉しいだろーねーっ」
『C7:にゃ、にゃーっ♪ 仲、良さそうだったにゃんよ!』
その他にも、"言語崩壊"や、
"先輩たちの召喚"についても、
話し合われたみたいだった。
『C7:クルパパと、ギンガせんせぇ。それに……カオコ・トバシが、222年前の第三新世界……つまりココにゃ? に、召喚されたのが、もし……オリジナル・プレミオムズの血縁関係を利用したプログラムを使用してたとしたら、計画的に行われたことになるにゃ』
偶然じゃなくて、必然で、
先輩が選ばれてた……ってこと?
……それ、自分に置き換えたら、イヤだよな。
マイスナと、いきなり異世界みたいな、
ワケわかんない所に家族と引き離されて、
呼ばれちゃったら──。
ぶるるっ……。
先輩たちって、
いっつも明るいから忘れがちだけど、
かっなり、地獄みたいな目に、
あってンもんなぁ……。
『C7:召喚したのは間違いなく、ローザちゃんの記憶の前身のひとつの、ロザリア王女にゃって。でも、その召喚術式に、元プメンの誰かが干渉している感じがするって、メガネさんとキューちゃんも言ってたにゃ!』
元、サーバー・プレミオムズの、メンバー。
……。
それって、十中八九──……。
『C7:──にゃ。たぶん、オウノ・ジュンヤ──" キングマン "が、裏で手を引いてたんじゃないかって、みんな言ってたにゃ。ワタシも、そんな気がするんにゃ〜〜!』
あーのぉー、ちゃーらぁーぉー……!
むーぅ……。
ま、先輩とクラウンの身体、
乗っ取ってたり、してたもんなぁ。
アヤシイヤツでは、そりゃ、あるのよ。
元・神様メンツの話を聞く限り、
ワルいヤツじゃあ、ないんだろーけど……。
正直、なんか、
めっちゃキナ臭い、サイボーグ野郎ではある。
なーんか、意図的にヒミツにされてる事が、
多そうな感じなのよねぇー……!
『C7:あと、メガネさんが"聖樹ネットワーク"を使って観測した"言語崩壊"は、大きなモノだと500年前が最後にゃんにゃって!』
" 言語崩壊 "、か……。
今では、ホラ話とさえ、言われているモノ。
『C7:それで、" 郵送配達職 "の話になってくるんにゃけど……』
「 ? 」
「 ? 」
『C7:ほにゃぁ、700年前に初めて誕生した" 郵送配達職 "って、" じかん箱 "のデバイスを使って、" 言語修復 "をしてたっぽいにゃんか?』
「「 ──……! 」」
『C7:たぶんにゃ……最初にレターライダーって役目を作ったのは、元プレミオムズのメンツの、誰かだろうって』
……!!
……。それ……、
けっこう、大きな事実じゃない?
『C7:メガネさんとキューちゃんは、"降下組"がアヤシイって言ってたにゃ。キングマンもアヤシイけど、彼は"残留組"だかんにゃ?』
「それって……」
「……限られてくるね」
『C7:地上に降りた神様は、世界のプログラムに溶け込んだ、火曜日のシゼっちゃんと、木曜日のメガネリンゴさんを除いたら、三人にゃ? 土曜日のサンドマンと、月曜日のヒューガさんと、日曜日の……クラウンママにゃ』
……。
大きく分けると、
"衛星残留組"
"地上降下組"
"よくわかんない組"に、分かれるワケだ。
シゼツとアップルさんは、
よくわかんない組だな。
……。
シゼツは人が大量に死ぬと、
それをエネルギーにして再起動するように、
自分をプログラムに溶け込ませて、
眠っていた。
再起動したのは、だいたい200年前で、
先輩が召喚された国で、
カオコさんが" デス "という魔物に、
なってしまったことが原因だ。
アップルさんは、植物のプログラムに、
自分の魂を使ってネットワークを作り、
その結果、自我が崩壊してしまった。
先輩を倒してしまったのは、
暴走したアップルさんだ。
何故か、先輩のお墓に埋まってた、
ツタの一部から、復活できちゃったけど。
「 ……"残留組"、は…… 」
キューちゃんさん……QQさんは、
お空の上の、人工衛星サーバーで、
自分の身体を、魔物に改造して、
無理やり死ななくしていたみたい……。
キングマンに、恐らくギリギリの状況で、
何故か魂ごと、勝手に転送されてきたらしい。
それも、私たちの時限結晶内に……。
ま、身体の不具合は、ぜんぶ治っていて、
今は、お父さんとも会えたんだ。
良かったと思う。
キングマンは……。
第三の世界になった時に、
ほぼ生身だったジュンヤさんは、
身体を、機械に改造していた。
……。正直、少しだけだけど、
気持ちが分かる。いや……ウソだ。
宇宙で自分の身体を、生き物から、
ムリヤリ遠ざけていく恐怖が、
私みたいな小娘には、
想像できる、はずがない……。
「 ……"降下組"、は…… 」
サンドマンさんは、
サーバーの転送をミスって、
ドンドン炭鉱の地盤の地下深くに、
閉じ込められてしまっていた。
今は……膨大な記憶の転写をミスって、
ふわふわした自我を持つ、
" スナヌシ "という砂の巨人になっている。
もう一度、彼に会えるだろうか……。
ヒューガさんは、自分のコピーを、
出来るだけ、いっぱい作って……、
"月の神様"の代用品を生み出そうとした。
ロザリア王女も、そのひとりで、
今のローザは、その精度の高いコピーが、
スライムを媒体に、いくつか合体して、
復元された、本人に近い模造人格だ。
そして……。
「クラウン、は……」
「……」
『C7:クラママだけが、地上に降りてから、何をしていたか……誰も、わかんにゃいんにゃ。メガネさんいわく、草花の少ない、砂漠を旅してたんにゃって』
「……」
「……」
『C7:ぶっちゃけて言うとにゃ? 郵送配達職は、記憶が無くなる前のクラママが作ったんじゃないかって』
「「 」」
『C7:そんな話になったにゃ?』
いや、ぉま、、、
それ、は……。
「……なな、700年前、つったって……、そりゃ、私たちにすりゃ、大昔だけど……」
「クラウンさんが、宇宙から地上に降りたのって、もっと……本当に、本当に、もっと、もっと……すごい、前ですよね?」
『C7:神たま方の話がホントウなら、粗末なロボットの身体で、降りたんにゃって』
「「 …… 」」
クラウンが、
レター・ライダーを、
" つくった "……?
「……本人は?」
『C7:別に落ち込んだりとかはしてにゃかったけど、ちょっと、頭を落ち着かせたいってにゃー。まだ、ぜんぜん確かなことが言えない仮説にゃし、でも、色々、気にはなるみたいにゃ』
「気には、なるって?」
『C7:何故か、復活した神様を相棒にして、"郵送配達職"になったおんにゃの子。ホラ……運命かんじちゃうにゃ?』
「……」
「ほんとう、ですね」
確かに。
アナライズ・カードと、
時限結晶。
それに……、"歯車法"。
アナライズ・カードは、
世界を作り直すための、
素材のサンプル、みたいなこと、
言ってたけど……?
あと、時限結晶、は……。
それに、歯車法、って……。
『C7:ま、クラママが、ちょいとゆっくり考えたいってキモチ、わかるにゃん? 今、クラママじゃなくて、ワタシが報告してる時点で、察してほしいにゃ!』
「……ごくろうさんね」
「おつかれさまです」
……クラウンの過去を、
調べて、みてあげようかな。
『C7:" じかん箱 "関連と" 言語修復 "については……また、今度にするにゃ。いきなりだと、頭パンクするにゃ?』
思いやり猫か。
さっすが、彼氏持ちは以下略。
「そう……じゃ、後は、ちょっと覚悟がある時に、聞き直そうかな?」
「ん……アンティ、そろそろ起きる?」
気づけば、けっこうな時間が経っていた。
そろそろ、世界のお子ちゃまたちも、
起きれる時間だわ。
『C7:申し訳ありませんにゃあ、こんな朝っぱらから』
「いや、あやまる必要は、ないんだけどさ……そうだ!」
ちょっと、議事録の内容で、
どーしても、気になる項目があったんだけど?
「おだんごシーニャの画像、見せて!」
『C7:あぃにゃっ♪』
──ヴォん。
・・・!!!
おっ、おだんごって、、、
髪や、あらへんのか────ぃ!!!
「 き っ ひ ゃ っ ひ ゃ っ ひ ゃ っ ひ ゃ っ ひ ゃ っ ひ ゃ っ ひ ゃ っ ♪♪♪ 」
「おおっ、アンティが、ゆれている。ぷくく……♪」
や、やばい、ツボった。
ぷくくくく……と、マイスナも笑っている。
ダイさん、、、す、すごいの作ったわね!
「か、可愛いじゃないのっ!!」
「うまそう♪」
『C7:にゃにゃにゃっ♪ 本人のツラが、ほどよく死んでるのが、いいんにゃんなーっ♪♪♪』
シーニャのシュールな晴れ着のお陰で、
晴れやかな気分で起き上がったった。
コミック第三巻、
よろしくお願いしますぅ(●´ω`●)♪♪♪
▽▽▽ ◎▽◎+ ▽▽▽










