それでいい
(*´ω`*)変な話はさみます。
「 # ……────ふん──…… 」
ふたつ、ある。
ひとつは、
集ってくれた大衆に、
つまらぬものを、見せぬため。
ひとつは、
私のせいで曲がった、
彼奴の性根を、
──叩き直す。
その為だ────。
「#……──サマに 」
「>>> 」
「#──サマに、なって、、、いるではないか 」
仮初の、
乙女の身体に、
番いの刃、携えて。
夏の祀りの幻夜に浮かぶ、
ほろ苦い、黄昏かな──。
「>>> ── 」
──美麗、也。
黄金色の、三角連の、首巻帯。
微かに……。
死の前の記憶に、遺っている。
私は……最期に、アレを見た。
アレを、見たのだ──。
「# ……」
「>>> ……」
どうだろう。
正気を失った恩師と、
歳下の娘を、降させた。
恥ずかしながら、想像に尽かぬ。
そんなことを、超えて、あいつは。
逃げ、隠れ討つことを、"義"とした。
然り。
死角にて、虚を衝くことも、
時には、活路となるだろう。
だが、それは陽向歩く者が、
是として、良いものではない──。
あいつは……恐らく、
私より、ケタを超えて、殺している。
そうでは……。
そのままでは、いけないのだ──。
「>>> ── 」
金時。
私たちは、死んだな?
だが、生きている。
魂が、生きている。
なんと、数奇な。
まだ、未来には。
続きが、あるのだ。
「# ──── 」
私を見ろ。
実に、愚かだ。
ついぞ、雫の娘だという者も現れ、
私は、とうとう、沸き立った。
冷静を失い。
部屋を、歩き回る老害を見ろ。
無様也。
過去に、あれ程を擦ってまで。
どこまで行っても、私は罪だ。
澱みない、事実である。
だが、金時。
お前まで──それを、被るな。
贖罪は、私のものだ。
生きながら、背負っていこう。
だから、お前は。
前へ、進め。
後ろから、泣き叫ぶな。
それでは、いけない。
金時よ。
魂は、繋がるのだ。
噛み合うのだ。
そうだろう……?
死して尚、お前が、誰かと、
噛み合うのなら。
お前は、逃げ討つ以外を、
学ばねばならん。
「>>>……」
先の逃避を見ろ。
そうでは、ない。
何故、後ろへ逃げるのだ。
ちがうだろう。
ちがう。
それでは、いけない。
金時。
黄野、金時。
おまえに噛み合う者にまで、
背を、見せるな────。
「#────……」
「>>> 」
私は、刀を構え直す。
奇しくも、彼奴の、
遺した刀だ。
氷の曲芸は、今は、収め。
私は、斬りかかろう。
我が背部へと、刀身を隠し。
呼吸を、最後の一とする。
不安定な足場は、今は、問題ではない。
何故か、ふんばる後ろ足より装甲が開き、
私の助走を、文字通り、
噴出により、助けるようである。
ふ、ローザめ。
余計な真似を──。
「>>> ── 」
彼奴にも必ず分かる、
殺陣の構えを示し。
しかし、金の構えは、皆無である。
──。
……いいだろう。
先手は、私だ。
お前の答えを、見せるがいい。
「>>> 」
「# ふ ぅ ─ 」
金時よ。
まだ、お前には、
お前を慕う、仲間がいるのだ。
お前が、受け取るだけではない。
お前が……誰かに、届けられるのだ。
お前だって、教えられる。
だから──。
「#……──わたしだけを 」
「>>>……!」
私だけを気にして、
後ろを、向くな────。
祈りを篭め、
だが、手は抜かず。
私は、一閃する。
踵からは紫電が漏れ。
稲妻も、今は落ちぬ。
鮮烈な、音が成った。
空中に、斬りかかったはずの私が、
浮いている。
正直、驚いた。
少し、諦めていた私が居た。
あの黄金の少女に憑いたアイツは、
下で、ふんぞり立っている。
多くの人。
突き出る、足場で。
上の私を、
ふんぞり、見ている・・・!!
右の黄金の腕に、
三角連の、首巻帯・・・!!
巻きついている。
防いだのだ・・・!!!
「>>> どーぉ、だ、このヤるおおー……!! 」
あ い つ は 、
一 歩 も 、
ひ か な か っ た ・・・ !!!
「# ぁ── 」
宙に弾かれ、
思わず、綻ぶ──。
「#──ふふ、そうだ……。それで、いい ─ 」
多分、私は、
乙女のように。
うれしそうに、わらった。
。゜(´∩ω∩`)゜。










