表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
914/1216

それでいい

(*´ω`*)変な話はさみます。





「 # ……────ふん──……  」






 ふたつ、ある。




 ひとつは、

 (つど)ってくれた大衆に、

 つまらぬものを、見せぬため。


 ひとつは、

 私のせいで曲がった、

 彼奴(あやつ)性根(しょうね)を、




 ──叩き直す。



 その(ため)だ────。





「#……──サマに 」



「>>>  」



「#──サマに、なって、、、いるではないか 」






 仮初(かりそめ)の、


 乙女(おとめ)身体(からだ)に、


 (つが)いの(やいば)(たずさ)えて。


 夏の(まつ)りの幻夜に浮かぶ、


 ほろ苦い、黄昏(たそがれ)かな──。


 





「>>> ── 」







 ──美麗(びれい)(なり)



 黄金色(こがねいろ)の、三角連(さんかくれん)の、首巻帯(くびまきおび)


 (かす)かに……。

 死の前の記憶に、(のこ)っている。


 私は……最期(さいご)に、アレを見た。


 アレを、見たのだ──。





「#  ……」


「>>>  ……」






 どうだろう。


 正気を失った恩師と、


 歳下の娘を、(くだ)させた。


 恥ずかしながら、想像に()かぬ。


 そんなことを、()えて、あいつは。


 逃げ、(かく)()つことを、"(よし)"とした。


 (しか)り。


 死角にて、(きょ)()くことも、


 時には、活路(かつろ)となるだろう。


 だが、それは陽向(ひなた)(ある)く者が、


 ()として、良いものではない──。


 あいつは……恐らく、


 私より、ケタを超えて、殺している。


 そうでは……。


 そのままでは、いけないのだ──。






「>>> ── 」






 金時(かねとき)


 私たちは、死んだな?


 だが、生きている。


 (たましい)が、生きている。


 なんと、数奇な。


 まだ、未来には。


 続きが、あるのだ。




「# ──── 」




 私を見ろ。


 実に、(おろ)かだ。


 ついぞ、(しずく)()だという者も(あらわ)れ、


 私は、とうとう、()き立った。


 冷静を失い。


 部屋を、歩き回る老害を見ろ。


 無様也(ぶざまなり)


 過去に、あれ程を(なす)ってまで。


 どこまで行っても、私は(つみ)だ。


 (よど)みない、事実である。


 だが、金時(かねとき)


 お前まで──それを、(かぶ)るな。


 贖罪(しょくざい)は、私のものだ。


 生きながら、背負っていこう。


 だから、お前は。


 前へ、進め。


 後ろから、泣き叫ぶな。


 それでは、いけない。


 金時(かねとき)よ。


 魂は、繋がるのだ。


 噛み合うのだ。


 そうだろう……?


 死して(なお)、お前が、誰かと、


 噛み合うのなら。





 お前は、()()つ以外を、


 (まな)ばねばならん。





「>>>……」



 


 (さき)逃避(とうひ)を見ろ。


 そうでは、ない。


 何故(なにゆえ)、後ろへ逃げるのだ。


 ちがうだろう。


 ちがう。


 それでは、いけない。


 金時(かねとき)


 黄野(おうの)金時(かねとき)




 おまえに噛み合う者にまで、


 背を、見せるな────。





「#────……」


「>>>    」






 私は、(けん)を構え直す。


 ()しくも、彼奴(あやつ)の、


 (のこ)した(けん)だ。


 氷の曲芸は、今は、(おさ)め。


 私は、斬りかかろう。




 我が背部へと、刀身を隠し。


 呼吸を、最後の(いち)とする。


 不安定な足場は、今は、問題ではない。





 何故か、ふんばる後ろ足より装甲が開き、


 私の助走を、文字通り、


 噴出により、助けるようである。


 ふ、ローザめ。


 余計な真似を──。





「>>> ── 」





 彼奴(あやつ)にも必ず分かる、


 殺陣の構えを(しめ)し。


 しかし、金の構えは、皆無である。


 ──。


 ……いいだろう。


 先手は、私だ。


 お前の答えを、見せるがいい。




「>>>  」



「#    ふ    ぅ       ─ 」






 金時(かねとき)よ。


 まだ、お前には、


 お前を(した)う、仲間がいるのだ。


 お前が、受け取るだけではない。


 お前が……誰かに、届けられるのだ。


 お前だって、教えられる。 


 だから──。






「#……──わたしだけを 」


「>>>……!」









 私だけを気にして、


 後ろを、向くな────。










 (いの)りを()め、


 だが、手は抜かず。


 私は、一閃(いっせん)する。


 (かかと)からは紫電(しでん)が漏れ。


 稲妻(いなずま)も、今は落ちぬ。








 鮮烈な、音が()った。








 空中に、斬りかかったはずの私が、



 浮いている。



 正直、驚いた。



 少し、(あきら)めていた私が居た。



 あの黄金の少女に()いたアイツは、



 下で、ふんぞり立っている。



 多くの人。



 突き出る、足場で。



 上の私を、



 ふんぞり、見ている・・・!!



 右の黄金の腕に、



 三角連(さんかくれん)の、首巻帯(くびまきおび)・・・!!



 巻きついている。



 防いだのだ・・・!!!






「>>> どーぉ、だ、このヤるおおー……!! 」







 あ い つ は 、



 一 歩 も 、



 ひ か な か っ た ・・・ !!!







「# ぁ──  」







 (ちゅう)(はじ)かれ、


 

 思わず、(ほころ)ぶ──。







「#──ふふ、そうだ……。それで、いい ─   」








 多分、私は、



 乙女のように。







 うれしそうに、わらった。


 






。゜(´∩ω∩`)゜。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新にょきっとです(◍•ᴗ•◍) [一言] 先生のやりたかったこと、出来て良かった(。•́ωก。)…グス それはそれとしてハイテンションクルルカンw
[一言]       ゴ  ゴ       ゴゴゴ       ゴ   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ  濃厚なオク✕クル!◎▽◎  ゴゴゴ◎ゴゴゴ◎ゴゴゴ   ハッスルハッスル!◎▽◎…
[気になる点] そういえば先輩がアンティの体動かしてる時って経験値使わなかったっけ?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ