ゆるしがたき罪にジョークを。
ごめぬ、挿し絵かく前に、
こっち出来たから投げるわ(笑)
前話は、難産やったぬぁー(^ω^;);););)
「#……──ふんッッッ……!」
何もかもが、無駄だ。
実に本質が無く。
面白みが無く。
努力が無い。
大衆演劇とは、教育である。
指導方針があるべきであり、
道徳を教える格好の機会であろうに──。
ここには、この街の子供連れが、
ほとんど、集まっているという。
クハハは……!! バぁカぁな、
いい加減に、するといい。
ここで見せるは、
決して、男二人の、
傷の舐め合い、などでは無い。
ハッ……、まず、
舞台装置が、気に食わん。
絵本は、白く終わるのだ。
なァんだ……この、黒い空は。
許シ難シ。
赦シ難シ。
恕シ難シ。
教育が、必要だ。
まずは、形から、始めよう。
クククククククク・・・!!!
この夜の黒は、死ぬべきである────。
やれ、ローザよ。
〘------し;知らんのんよぉ──……☆〙
時の結晶の刃、双の構えとなりて。
水流舞い、左右に薙ぎ払う。
氷斬、空に霙を食わせ、
闇黒、淡みを持ち始む──。
無粋な丸太どもに、
霜は降りだし、
夏が、白く染まっていた。
「>>>正気じゃ、ねぇぞ……」
わたしは、歩きだしている。
んーん、じつに、良い色になりつつ、
凍る、柱どもを。
「お、おかあさん……! 隣の棒、こ、こおってるよ……!」
「ぇ、ええ……」
「なんだよ、今のワザ……。きゅ、急に、冷こくなったぞ……!」
「二刀流か……? 剃り剣を構えてやがる……!」
「なんか、表情、ヤバくね?」
「オイオィ、歩いてるぞ……建てられた、柱の上をよォ……!!」
「ま、マイスナ……お姉ちゃん……?」
ふ、ふ、ク、くはははははは……!
そうだ、やっと、分かり始めた。
頭から、歓声など上げるものではない。
なぜ、わざわざ作り物の、"悪"が、あるのか。
それ如きには、すぐに気づいてもらおう。
"必要悪"とは、いつだって。
"教育"に、必要なのである。
さぁ、まつりが、はじまるぞ。
愚民どもよ、私を、見ろ────。
「#…… な ぜ 、恐 怖 し な い の だ ──」
私は、氷の粗末な柱の上を、
ガギン、ガギンと歩きつつ、
声を、響かせてやろう。
笑顔は裂け、
愉悦は止まらない・・・!
「#……200年だ・・・。遥かな時を経て、幾多の運命をねじ曲げ、とうとう・・・! 私は、ここに復活した・・・! 」
観客と、かつての生徒が、
ドン引いている。
私は、よく笑い、
刀を持った両腕を上げ、
皆の視線の上を、冷気と共に歩いた。
「#……何故、考えなかったのか・・・!? さぁ、凍りだすぞ・・・!! 私は、だれだ・・・!? あの、キミ達が読み伝えた物語で、なぜ、世界は白いのか・・・!!」
私が大きな歩幅で踏んだ柱は、
バキバキと凍り、結晶の花が咲く。
「#……この街が、白の世界に沈むのが、なァぜ……、私の気分次第だと、理解が、 で き な い ・・・ !?」
〘------せんせぇー☆
------今のカオ;アウトのんよぉ──……☆〙
やっと、、、
恐怖を感じ始めてくれたであろう、
足元の、震え上がっている様子の子供に、
問いかけてやった。
「#……おい! そこの、半ズボンの子供よ・・・!!」
「・・・!? ひ、ひぁい・・・!?」
「#……キミは、今日、ちゃんと、イエの、お手伝いをしたか・・・!?」
「ひっ・・・!? ちょ、ちょっとだけ・・・ぉさらあらぃの、てつだいを、しまし、た・・・」
「#……な ァ ぜ 、 ちょっとだけ、なのだ・・・! キミは、ごはんを、食べさせてもらって、いるのでは、ないのかね・・・!?」
氷と共に、ねり歩く。
「#……おい・・・! そこの、少女よ・・・! キミは、ちゃんと、ニンジンを、残さず、食べたのかね・・・!?」
「いぃ・・・っ!? ぁ、の……、今日ッ……のこしッ、ましたァ・・・!」
「#……な ァ ぜ 、 残して、しまったのだね・・・!! 誰かの思いが、無駄になってしまったのかね・・・!?」
「ははは、やべぇ……こえぇー……!」
「ホントにアレ……マイスナちゃんか?」
「顔はガチで、こえーけど……言ってることは説教じゃね?」
「いやいや、チョット待って……あの、歩いた所から凍るの、どうなってんの……」
「#……やれやれ・・・! 数百年が経っても、ヒトの本質は、何も、変わってはおらん・・・! 私は、ガッカリしたぞ・・・! これでは、この街は・・・凍らしてしまったほうが、良いかも、しれんなぁ・・・♪」
私は、わざとらしく、
刀を握ったまま、
額を手で、おさえてやった。
「#……さぁて・・・ここは、私と同じく、悪い子が、いっっっぱいの街だ・・・! ククククク・・・♪♪♪ これは、街ごと、氷漬けになってもらおうかなぁ・・・? なァ────・・・? クルルカンよ・・・!」
「>>>ぃゃ……なぁ、じゃねぇよ……」
ほぉー。
カネトキは、今までに見せなかった表情で、
少女の見た目ごしに、私を見つめている。
ククク、いいのかね……?
この場で、私を止められるのは、
おまえしか、おらぬのだぞ────……?
「#……やぁ、やぁ、やぁ♪ クルルカン・・・! 貴様も、少女の肉を借り受け、よみがえったか・・・!」
「>>>あんたなぁ……」
「#……どうだ! この世界は・・・! 私たちが生きた時代から、なぁ────んにも、変わっては、いない・・・!」
「>>>……そうでも、ないだろ?」
ふククククク・・・!
私の教え子は、やはり、胆力がある。
あきれながらも、
この、予想外の舞台の上で、
平気で、言い返してくるのだから────。
「>>>……エルフと人は仲良くなり、皆が協力し、誰もが傷つきにくい世界になった。どうだ? 今なら、笑って許してやるが・・・、この後、ごはんでも、どうだぃ?」
「──ぎゃははははははは!!! アンティちゃんが、マイスナちゃんを、メシに、さそってんぞーっ!!!」
「はっはー!!! そんなの、いつもじゃねーかぁ!!!」
「今のセリフ、さいしょはカッコ良かったのに、台無しじゃない!!!」
「よっ!!! イケメン女子ぃ!! どんどん言ってやれぇー!!!」
私たちの睨み合いは、続いている。
金は、立ち、
私は、歩いている。
距離は、まだ、縮まらない。
「#……私は、もう、うんざりだなぁ・・・! どの時代にも、悪は のさばり・・・温かな愛は、ぬるい風呂のように世界を溶かしている・・・!」
「>>>……正解を、自分で言ったじゃないか、狂銀。いつも、人が誰かを愛する気持ちは、変わらないんだろぅ?」
「#……ククク・・・、誰かが裏切り、誰かが取り残される愛が、今日も悪を産む」
「>>>……子供がニンジンを残しただけで、街を凍らすヤツを、悪って言うのか。はは、それは勉強になったよ、ずいぶんとメンタルが狂ってるんだな?」
私が、感情を凍らせ。
彼が、心情を照らす。
は! は! そうでなくては・・・!
良い減らず口は、いつだって、
絶望の反対側にある────。
「>>>……なぁ、頼むぜ。後ろの斬撃の跡を見ろよ。あんなバカでかい氷は夏場に見るもんじゃないし、さっきアンタに話しかけられた子供は、今日、夢に出るアンタに、チビりそうになんだぜ?」
「#……なるほど、それは悪い子だ・・・♪」
「>>>悪ノリは──ホドホドに、しろっつってんだよ」
「おおっ! か、かけあぃ、やべーッ……♪♪」
「なんなの、コイツら……? 雰囲気、まるで別モンじゃん……!」
「アンティちゃん!! かっこいぃ──っ♪♪♪」
「つか、あの氷って、マジで、どゆこと……?」
「#……あぁ・・・つまらん・・・」
「>>>──あぁ……?」
「#……いいか・・・クルルカン・・・? 人生において、" つまらん "というコトは、死よりも重い、"罪"の証だ・・・。楽しくも、面白くもないのなら、ソイツは、死んでいるより、罪深い・・・・・・」
「>>>屁理屈でコネられたヒト様の持論は、夜、寝る前には聞かないことにしててね?」
「#……ククク・・・やれやれ・・・。私たちが、せっかく、よみがえった、夜なのだぞ・・・? ほぅら・・・! あの時の、ようであろう・・・!!?」
「>>>……!」
気づくと、すでに会場の表情は、
実に・・・きれいなホワイトに染まっている。
「わぁ……♪♪ パパ、きれいーっ♪」
「白い……これ、氷なのかな……?」
「夏なのが、ウソみたいね……!」
ピキ、キ・・・!
柱の上には、ゆっくりと、
氷のオブジェクトが、
植物のように、成長している──。
バキキ。 パリ・・・ガギギ・・・!
さぁ。
しろいぞ、しろいなァ・・・!!!
「>>>……ッ、」
「#……クルルカン・・・! 200年ぶりに、わたしが・・・" おもしろさ "、というのを、
教 え て や ろ う ・・・── 」
「>>>冗談じゃ、ないぜ・・・!」
二刀を構え、ながらッ──・・・!
「#……時に、クルルカン・・・!」
最高に、ニヤついてやる。
「#……いつ、楽しい冗談だと、
わ か っ た の だ ね !!! 」
────ギィィぃいウ"ウ"ウ"ウウウンンン!!!
私の 踏み込みは、
白を砕き、残身とした。
(; ^∀^)ハッハー♪










