せくすぃーなるかくせい さーしーえー
なっげ(●´ω`●).*・゜
※配分ミスりますた(笑)
※挿し絵を追加
我は、問いかける。
目の前の、未来ある、せくすぃーたちに。
( むぅ…… )
彼女たちの過去を、我は知らぬ。
過酷な……せくすぃーだったのだろう。
だが、想われている。
これは……チャンスなのだ。
"日常"への、せくすぃーなる帰還。
彼女たちは……手に入れることができる。
( 今、選ぶことのできるせくすぃーは、
確かに、複数……存在するのだ…… )
だからこそ……我は、問わねばならぬ。
彼女たちの、選択を──。
「……」
「イヴ……」
手前側に座る姉妹の、まとめ役っぽい、
褐色せくすぃーが、
少し……考えているようであった。
むぅ……。
いささか、せくすぃーNGであったか……。
我は少し、嘘をついた。
( このヨロイをカスタムした者……、
おそらく……生粋の鍛冶屋ではない )
彼女たちにヨロイを渡した せくすぃーずは、
決して……彼女たちの未来を、
決めつけようとしていたのでは、
ないように思うであーる。
なんとも、素晴らしい技術だが……恐らく、
他に、ヨロイを造ったことが無いのだ。
装備する者に、ケガをさせたくないという心。
だから、このように……回避と、防御に、
偏り過ぎたモノが出来たのであろう。
ふ、いささか、
心配性せくすぃー、なのやもしれぬな……。
だが、それと、強力な加護のチカラが相成り、
このヨロイは……、
勇ましき乙女たちの戦闘感覚を、
鈍らせるほどに……なってしまったのであーる。
これは……偶然が重なり、
誕生してしまった、
"日常への帰還"を成す事ができるヨロイ。
そのことを……どのせくすぃーも、
知る由も、なかったので、あろうな……。
造りし者すら知らなかったであろう意図を、
我は……さも、当然のように、
褐色せくすぃー達に、
伝えてしまっていたのである。
「……」
「「「「「 …… 」」」」」
……だが、そのくらいの せくすぃーNGが、
今は、必要だとも思った。
彼女たちは……この、"せくすぃーちゃんす"を、
正しく、理解せねばならぬ!
彼女たちは……"普通"を手に入れる事も、
できる場所に、立てたのだ・・・!
──さぁ、選択の、ときであーる。
この、無限の可能性の中の、
せくすぃーなる一本道を。
いかに、選び、進むのかは、
彼女たち、次第なのだから────。
"攻める"、のか、それとも。
"守る"のか──。
小さな罪悪感と共に。
我は、褐色せくすぃーたちを、
じっと、、、待っていたのである。
────すると。
「 …… 」
────バッッ!!!
「むむっ……!?」
──立ったで、あーるうぅ!!
「 ──っ……!/// 」
── カ バ ァ っ !!
「 な、なにいぃぃイイいいいっ──!?!? 」
ぬ ── 、
脱 い だ で 、 あ ー る っ !?
ビ ッ ク リ 、
せ く す ぃ ぃ い い い ── ッ !!?
「……、……くっ……!///」
「ちょっ、イヴッッ!? なにしてるのおーっ!?」
「ヲィヲィオイオイどうした、トチくるったか!」
「わーっ!? と、とまれとまれ!? なにーっ!?」
「あわわわわわわわわわわわわ……」
「いっ……イヴが、コワレタ……!!???」
──ジャキン……!
────カッシュ……!
つッ……!? 次々に、
せくすぃー自身の手によって外されていく、
青銅のヨロイの、とめ金具たち……!!
な、何が起こってしまったのであるか!!?
「こ、これっ……!?
な、なんのつもりであるぅーかっ……ッッ!?」
「……ッ///」
────シャコンッ……!
OH・・・MY・・・SEXY・・・!?
我も、流石に、わたふた、せくすぃーッッ!?
こ、このようなっ……!?
やはり、ヨロイの下は、
薄着せくすぃーの、ようであるっ……!!
せくすぃーが、初対面の者の前で脱ぐなど、
流石に、、、
BIG・せくすぃー・NG であろうっ!!!
おおぅ……っ!? 下もかっ……!?
こ、これは、いかん!!
我は、慌てて商品のシーツを掴み、
血迷った、脱ぎ脱ぎ せくすぃーに、
あたふたと、話しかけた!!
「こ、これっ!!
青銅の せくすぃーよッッッ!?
次々に、ヨロイを脱ぐのは、
ストップ・せくすぃー!!!
するで、あぅるぅうう──ッ!!!!!
我とて、一応はオノコせくすぃーであるぞっ!?
ちょ、と、止まらぬか……っ!?」
「……っ/// ……っ///」
──・・・デュウオオオオオンン・・・!
──・・・ドォウウウンンンンン・・・!
な、なぜだ・・・ッ!?
次々と、脱ぎ捨てられていく、
青銅のヨロイのパーツが床へと跳ね、
何とも、せくすぃーな反響が、
我が店に、響きわたるっ……!
「ぃ──イヴ!? 何してるのよ!?」
「なに考えてんだ、てめっ……!?」
「──……ッ///」
──ガチャガチャ、するーん!!!
青銅せくすぃーは、
ドンドンと、ヨロイを脱ぎ捨て!!!
まさに、褐色せくすぃーへと、なっていく……!
な……。
我は……、どうしたら・・・?
「ふーっ……、ふーっ……///」
「せ……せくすぃー、ばいおれんす……」
な ん と い う こ と で あ ろ う。
いま、目の前にいるのは、
すっかり肌着となった……、
褐色せくすぃーさんであった。
やはり、銅の色に似た、
美しい褐色の肌である……。
ちょっと分かりづらいが、
その頬は、せくすぃーに、紅潮している……。
やはり、照れ照れ せくすぃーではないかっ!!!
なぜ、脱ぎ捨てたのだっ……!?
「「「「「 ……、…… 」」」」」
他の、せくすぃー姉妹たちも、
この突然の、せくすぃーあくしょんには、
度肝を、抜かれているようであった……!
我も、言葉が出ぬ……ッ!!
乙女心は……複雑、せくすぃいいい──ッ!!
な……なぜ、この褐色せくすぃーは、
肌着せくすぃーと、
なったのか……!?
我の……せくすぃーぶれいんでは、わからぬ……!!
「 む、むぅ……? 」
「ふぅーっ/// ふっー/// 」
ちんぷんかんぷんな、我の前で。
赤面せくすぃーは、
我に──要望した!
「 み……、ミスター・アブノ。
手を……前に出してください……/// 」
「 な、に……!? 」
イヴと呼ばれた せくすぃーの、
言葉の せくすぃーが……、
──わからないっ……!!
「イヴ……!?」
「ぉ、おまえ……」
「この人には……伝えないと……! 私たちが……このままじゃ、幸せになれないって、ことを……!///」
「「「 ……っ! 」」」
──!?
なんと……、言った……??
" 幸せに、なれない……? "
どういう意味であろうか!!
うむむ、しかし……目のやり場に困るであーるぅ!!
当店の目玉商品のひとつ、
" ぱんてぃシリーズ "よりは、
布面積が大きい肌着ではあるが……。
だっ、ダメだ!!!
かっぱー、せくすぃぃいいいーっ!!!
初対面のMENに見せるべき光景ではない!!
やっ、やはり、
このシーツを掛けてやらねば……!
だが……!
「は、はやく手を前に出して!!!
ミスター・アブノ……!!//////」
「なっ、何故、にっ──……!?」
まるで、訳がわからぬ!!
か、かくなる上は、
"せくすぃー前まわり土下座"しか、
ないのではないか……ッ!?
混乱を極める、せくすぃーぶれいん。
だれか、このせくすぃーを、止めてくれ!!
しかし、止めてくれそうな他の姉妹たちも、
何やら……様子が、変であるぅ……???
「……っ///」
「ねぇ……ハル、いっかな……」
「マジかよ……。……、しょうがねぇな……」
「……、私も、付き合います……」
「はは、ホンキですか……きびぃなぁ……」
「……ま、避けては通れないもんね……」
「 なぜだ…… 」
我は──信じられなかった。
イヴという者に続き……なんと。
残りの5人も、ヨロイを脱ぎ捨てていくのだ。
「 What's sexy ──……? 」
何が……起こっているのであるか?
このままでは、
幸せになれないとは、どういう事だ?
我に、手を……前に出せ?
意味が分からぬ。
「ミスター・アブノ……///」
「「「「「 ……/// 」」」」」
「・・・・・」
わからぬ、が、、、。
我の、手を……上げれば良いのか?
こ……こうか?
我は、" 前へならえ "せくすぃーをした。
シーツは、床へと滑り落ちる。
乙女ゴコロの分からぬ我は、
じっと……待った。
緊張せくすぃーである……。
我は、マヌケにも、
褐色☆肌着せくすぃすたーずの前で、
両腕を前に出し、固まっているのだ……。
「「「「「「 ……、////// 」」」」」」
6人の、褐色せくすぃーたちは、
そろり、そろりと、我に近づいてくる。
ど、どうするべきか……。
よ、よもや! 世にも奇妙な、
せくすぃーとらっぷでは、
あるまいな……!?
い、いやいやいや……!
「我は、決して逃げぬであーる……!!!」
久しく、ドギマギして待っていると……!
──"""""" ぎゅっ・・・! """"""。
「 ──む・・・? 」
なんのことはない、
6人の せくすぃーたちは、
そっ……と、
我の両腕に、触ってきたのだ。
「 ……?? 」
ずいぶんと、指先だけで、さわる。
こそばゆい。
なんなのだ……?
──そして、気づく。
「……ミスター・アブノっ、おわかり、ですか……」
「……、……」
全ての褐色せくすぃーが、
小刻みに……震えている。
「これ、が……本当の……私たち、ですっ」
「 ・・・・・ !! 」
少ししか、触れていない肌。
彼女たちは、すぐに手を離し、
しかし……まだ、震えていた。
「もし……」
「……」
「私たちが……ヨロイを脱ぎ捨て、平凡に街で暮らすとしたら……このように、肌と、肌で……人と、接することになります」
「……」
我は、問う。
「……なぜ、幸せになれない、などと言う」
「フフ……肌に触れただけで震え出す人間が、明るい街の中で、正気を保てると思う?」
「──っ・・・」
黒き仮面の下で、我は、眼を見開く。
「おかしいでしょう……。夜なら、まだ、平気です。姉妹たち同士では、こうは……なりません。ですが……このような昼間に、少しでも誰かに触れれば……すぐに、拒絶反応が起こります」
「……」
「もち、ろん……、私たちは……愛を、知っています! 両親と呼べる人がいた……、あの人たちが真に愛してくれたこと、私たちは……!」
「……」
「ですが──私たちは、よく知ってる」
「……?」
「人の中にある……醜さを……っ!」
……、……っ、……。
我が……思うよりも。
この姉妹たちは。
地獄を……、……味わってきたのやもしれぬ。
我なんぞが、想像も、つかぬような……。
「……」
「ぐ……」
我も……全ての せくすぃーが、
聖人だとは思わぬ。
だが、それを差し置いても。
彼女たちは、、、
見続け、過ぎたのだ────。
「滑稽、でしょう? 私たちは……とんだ、臆病者です。だから……恐怖をかいくぐる、技を鍛えた! ずっと……生きることに、しがみついてきた……!」
「……」
「このヨロイを着ていたら……恐怖に挑んで、やっと手に入れたチカラが、無くなって……光に震える、愚かな姉妹が残ってしまう。私たちは……普通では、ないんです……いつも、誰も居ない夜が……待ち遠しい……」
「「「「「……、……」」」」」
我は……"不憫"、という言葉を、
強烈に、意識した。
せくすぃー達には、
失礼な言葉だろうが……!
たくさんの、人の行き交う昼間の街を。
この、褐色せくすぃーたちは、
ヨロイ無しでは、歩けないのであーるぅ・・・!!
「もう……ひざが、笑ってきている……」
「バカじゃん……男の人は、とくに、キツいね……」
「は、は……、体を売ろうとまで、してたのによ……いざとなったら、こんなザマ、なんだよな……」
「ぃ……いやに……なっちゃうね……ホントに」
「なさけなく……ぅ、……思います、ね……」
「私たちって、ダメんなんだねぇ……」
「……、……」
大人しそうな せくすぃーも、
気の強そうな せくすぃーも。
皆、ぷるぷる褐色せくすぃーであった。
それは……気の毒でさえ、思えた。
心では……人を、信用できない……カラダ。
なんと、いうこと、なのだ……。
「こんな……臆病者が、ヨロイを脱いで、楽しく暮らし、誰かを愛していけると、思う……?」
「……」
我は、なんと、浅はかな、
せくすぃーだったのだ……。
……、……。
……。
「……でも、ちがった」
「──!!」
「あの方たちは……違った!!!」
その銅の瞳には、
確かに、希望のせくすぃーが、宿っていた。
「ふ……二人とも、歳下で……! 同じ性、だったからかも……しれませんっ! ですが……!!」
「……」
「確かに信じられる……"善意"が、あった……!!
もっとも、信頼できる種類の人間だった……!!」
震えながら、他の姉妹も、頷く。
……。
彼女たちが、生き残れたのは、
悪意ある せくすぃーの満ちた世界で、
それでも尚、
あきらめなかった、精神が故……!
心が、人の醜さに、拒絶反応を起こす中、
それでも、戦い続けてきた、
なんとも尊き、せくすぃーなのだ……!
我は……無粋であった・・・!
想いやりの、せくすぃーなどと……!!
我は……恥ずかしい。
「フ、フフ……ぁ、あなたが、とても……うらやましい。何故、そんな肌を晒していて……初対面の者の前で、堂々と、していられるの……?」
「──ッッっ!!!」
そう言って、
6人の、あられもない姿の姉妹たちは、
震えながら、弱く、笑った。
……。
我は、この乙女たちに、
悪意を染み込ませ続けてきた、
愚かな、せくすぃーNGたちに、
怒りを感じぜずには、いられなかった。
それは……すぐ横の支払いカウンタを、
力いっぱい、ぶん殴りたいほどであったが、
そんなことをすれば、
さらにせくすぃーたちを、
怖がらせてしまう……。
我は、すんでの所で、
思いとどまったのであーる。
「 ひとを……信じたいのです 」
我は、肌をさらす、銅の乙女たちを見た。
「大恩があるのは、もちろんです……!!! 私たちは……もう、それらを忘れて、生きていくことは、できない……!! ですが……それとは別に。このままでは、ダメなんだって、分かっています。ヨロイを脱いでも、笑顔でいられるように……私たちは……練習しないといけない」
「──……」
「あの方たちは、私たちが出会った、最強の、"善意"です……!!! あの方たちのチカラになりたい……そして、私たちの"震え"を、止めてくれるかもしれないと……! 私たちは、そう思わずには、いられない……!」
「……。よく、話してくれたであーる」
このような深い せくすぃーを、
震えながらも、我になど語る乙女の、
なんと、勇敢なことか。
この乙女たちは、
決して、あきらめぬ、せくすぃーなり──。
「……お主たちが仕えたいお方というのは──、
素晴らしい、せくすぃーなのだな」
「ええ、とても・・・!」
まだ、昼下がりで明るい店内で、
肌を晒す姉妹たちは、
それでも、笑った・・・!
「本当に、楽しい、方たちです……!
まるで、本当に、
絵本の中から、出てきたように・・・!」
「 ─ 」
「そばにいれば、私たちは、
いつか……、" 人 "を、信じられる。
それが、私たちの──── 」
「
み な ま で 、 言 う な 。
」
──ぱぁあああああんんん・・・!!
──びたんっ、ビタァァァァあああんんっ!!!
「「「「「「 ──……ッッ!? 」」」」」」
我の、抑えようとしていた魔力が、
肉体の中で、爆発し。
その勢いで飛んだ、ニップレスが、
陽光照らす、店の窓に張り付く……!!!
「び、びっくりしました……」
「だ……大丈夫、ですかぁ……?」
「な、なんか、乳首についてたヤツが……」
「窓に……張り付きましたわよ……っ?」
「つーか、なんで、そんなの、つけてんだよぅー!」
「は、ははっ、へ、へんな人ですね……♪」
「
───── そ う か 。
あ の ふ た り で 、
あ っ た の だ な 。
」
「「「「「「 ! 」」」」」」
彼女たちは……、
重度の、人間不信であーる。
頭では分かっていても、
体が、悲鳴をあげるほどの、だ。
世界の醜き場所を、
彼女たちは……駆け抜け過ぎた。
だが──それでも、救われた!
む っ ぅ う う う う ん ん !!!
我 は ……── わ か っ た ぞ !!!
見 え る ッ ッ !!!
褐色せくすぃーたちの後ろに微笑む、
金色と、銀色の、
キラキラ、せくすぃーが────ッッッ !!!
「 ──"夢"を、もらったのだ・・・!!! 」
「「「「「「 ──!! 」」」」」」
「
あの、黄金と、白銀の、姫君たちに……!
我の造りしヨロイたちは、
"夢"を──もらったのだ・・・!!! 」
「「「「「 ──ッッ!!! 」」」」」
「 み、ミスター・アブノ……!!
あ、あの……美しき、一対のヨロイを、
造ったのは、やはり……!! 」
「 そう、かぁああああ……!!!
お主たちが、仕えたいのはっ……!!
"姫"たちの事であったのだな……! 」
「「「 "姫"……!! 」」」
「「「 ですって……!? 」」」
む ぅ う う う う ん ん ・・・!!
我は、黒き仮面の下で、
目を閉じ、天井を仰ぐ・・・!!
青銅のヨロイに込められた、
素晴らしき、せくすぃー……!!
銅の乙女たちの、
全てを、あきらめない、せくすぃーに……!!!
── 我 は 、
感 動 し た っ !!!!!
ずぅううんん・・!!!!
「
貴 公 た ち の 幸 せ 、
我 も 、
支 え る と し よ う ぞ 。
」
「「「「「「 ……!?!?!? 」」」」」」
む……。
つい、凄んでしまったからだろうか。
やはり、肌着せくすぃすたーずは、
少し……震えている。
しまったせくすぃー……。
我は、あきらめぬ、せくすぃーたちに、
正面から、向き合った。
「すまない……我のような せくすぃーは、
怖いのだろうな……」
「い、いえ……、そ、そのような……」
「ぁっ、あのねぇー! ヨロイ着てなくても……敵、だったら、もっと……しゅば! っと、動ける時も、あるんだよぉー!? ただ……味方かどうか分かんない人がいると、ちょっと、震えちゃう、というか……」
「はは……外が明るい内は、それが顕著なんですよね……。これだけでも、治ってくれたらいいんですが……」
「自分でもよ、けっこう情けねーんだぜ……。ヨロイ依存症っつーかよぉ……。くそ、着てたら、陽向でも平気なのによぉ……」
「明るくて、人が多すぎる場所では、ヨロイ無しだと怖いのよね……」
「……く、無様な、ものです……。あなた様のように、そこまで裸に近くても、堂々とできる人には……わからない感覚でしょうが……」
「我にも、恐怖することは、ある」
「「「「「「 ……え? 」」」」」」
「この、黒き仮面は……貴公たちのヨロイと、
同じようなものだ……」
「「「「「「 ……??? 」」」」」」
よい、しょ……せくすぃー……!!
我は、後ろの売り物から、
黒い長ズボンを取り、
せくすぃーな脚を、ねじ込む!
ふぅ、筋肉が少し、窮屈ではあるが!
今回ばかりは──彼女たちを怖がらせぬため、
露出を控えるべきであろう。
そして、まずは──。
「 これを、渡しておこう 」
「「「「「「 ──? 」」」」」」
我は、紙に包まれた、
6人分の、女性用肌着を差し出した。
「こ、これは……!」
「「「「「 ぅわぉ……! 」」」」」
「
" かっぷぁーぶら&しょーつ " 。
」
──その銅色の輝きは、
乙女たちの……味方だ!!!
「ど、銅色の布地の……肌着、でしょうか?」
「お、おいっ!? 肌触り、サラサラ過ぎだろッ!!」
「こ、こんな……!? 高級な布地すぎますよ!!」
「え、なんか、左右に、かっぷぁー! ってさぁ……」
「ええ……ブラにも、スリットが入っていますわね……」
「ぇ、エロッ!! 貴族でも使えるヤツじゃん……!?」
「それは……貴公たちのヨロイのインナーとして、一番のパフォーマンスを発揮する肌着であるっ! 我の魂に誓おう……それが、きみ達の せくすぃーを、陰ながら支える、最高の装備だ……!!」
「「「「「「 そ、そうなの……? 」」」」」」
ふ……。そうなのだ。
彼女たちは、恐怖を押して、
我に、真意を話してくれた!
隠したいであろう肌を、
陽光に、晒してまで……!!
……。
我も、そのせくすぃーに、
こたえねばならぬ。
慣れぬ、長ズボンを履いたまま、
我は、宣言する!
「我は、今から、きみ達のヨロイを
──相応しいカタチへと、改造する」
「「「「「「 ──!!!!!! 」」」」」」
「加護も活かし、敵意も感じとれ……!
きみ達の心も、導いてくれる!!
そのような、せくすぃーなヨロイを!!
──きみ達に、届けてみせる・・・!!!」
「み、ミスター・アブノ……!」
「そ、そんなことが……」
「可能なのかよ……」
「で、でも、あの義賊と狂銀のヨロイをさ……」
「ええ……造ったのは、この方なんですわよね?」
「じゃあ……期待、しちゃおっか?」
「ふ、む……。あの姫君たちと、
きみ達の大切な者の加護を持つヨロイを、
切り刻むのは、まっこと、
せくすぃーそーりーだが……」
だが、我は、やろう。
やり遂げねば、ならぬっっっ・・!!!
うぉぉおおおおお──っ!!!
たぎるぜぇえええええええええええ!!!!!
「み……!! ミスター……!
一つだけ、たずね……させてください」
「──む! なんであろうか」
「あの……御二人は。クルルカンと、オクセンフェルトの姿を成す、あの方たちは……」
「?」
「高貴な、御方なのでしょうか?」
「……!」
……。
ふふ……。
「貴公たちと、同じである!」
「「「「「「 え? 」」」」」」
「いつも──信じ、
あきらめない心を持つものであーるっ……!」
──バチンッッ!!
我は、漆黒の仮面に手をかけ、
後頭部の、ロックを外す。
前に押し出すように、
仮面は──・・・!
バシャ──コン・・・!!
「「「「「「 !! 」」」」」」
── 恐怖を、知る者の。
意地を、魅せる時なのだ。
「 ──いいか。
俺が、ヨロイを改造する間、
この店の服は……なんでも貸してやる。
ヨロイなしで人に会うのは怖いだろうが、
少しは……心の支えになるはずだ 」
「「「「「「 、 … 」」」」」」
「 なんだ? 」
「「「「「「 ぃ、いえ・・・////// 」」」」」」
「 ……?
少しだが、時間がかかる。
宿は、見つけているのか? 」
「ぁ……」
「ま、それは、なんつーかよ……」
「私たちでは、公共の宿屋は……」
「ホラ、追い出されちゃうのも、あるけど……」
「この体質だから、泊まれないんだよね……」
「それは……なんとかしますから」
「 野宿はするなよ。
なら……ここの二階を使うといい。
この前、従業員と一緒に掃除したんだ。
ベッドは無いが……布団は売りもんがある 」
「「「「「 ……!! 」」」」」
「しかし……そのような御迷惑は……」
「 すぐに、試着や微調整もできる。
いいから、使ってくれ。
俺に……任せておけ。
必ず──最高のモノを、届けてやる 」
「「「「「「 ……/////// 」」」」」」
「 どうした? 」
「 ──い、いえっ、有難うございますっ……!?/// 」
「 」
「 」
「 」
「 」
「 」
「 ……大丈夫か? 」
「「「「「 はっ、ハイ!!! 」」」」」
「で、では……二階のお部屋……、
お言葉に、甘えさせていただきます」
「 ああ。悪いが、このヨロイの改造に、
いくつか、ウチの商品のパーツも、
流用するが、いいか? 」
「ぁ……、お任せ致します。装備の改造費は、
言い値で、払わせていただきますので── 」
「 いいから、そこら辺の服。
はやく着たほうがいいぜ 」
「「「「「「 ぁ……////// 」」」」」」
「 あと、値段は心配すんな 」
「「「「「「 ? 」」」」」」
「
ははっ・・・!
いま、戦闘メイドさんシリーズは、
七割引きフェア中──なんだぜ!
」
Σ( Д ) ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
カメントタライケメーン!!?










