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KY・・・U? さーしーえー

※カニさんの身長を分かりやすく修正

 メル or メルトルテ = m

       セルチ = cm

       ミルラ = mm

(^_^;)だったっけ?(笑)




Y:「──……よォ。終わったぜー」

K:「──あっ……! ちょ、ちょっと待ってください!?」

Y:「あー、慌てねぇーでいーぜ。死骸は逃げねーよ」

K:「 (こっちは新人) (パーティ向けの) (ガイダンス資料) (ですから、まだ……) (そう、そっちで) (いいです!) ( 少しだけ) (抜けます!) ……──すみません、お待たせしました!」

Y:「──第五解体室な。わりぃ、第四から勝手に移した。あそこの打ち金じゃないと、アレはバラせなくてよ」

K:「あ、それは、こちらの配慮不足でした。ついつい換気優先にしちゃいますね」

Y:「ん。夏季の冒険者の参入率はどうよ?」

K:「数自体は増えてますね。それがいい事なのかどうかは、これから分かりますが」

Y:「へへっ、あの絵本クランちゃん達が、物好きなルーキーを増やしてるんじゃねぇーのかぁ?」

K:「それ……けっこう洒落になってないんですよ。あの二人が居るから、ドニオスに決めたぜ! って方も多くて……。一応あの二人も、ガッツリ・ルーキーなんですけどねぇ」

Y:「古参の住民も、ほぼ、知ってるもんなぁ……。当の本人たちは? 元気そぅ?」

K:「あはは……2人そろって、女の子の日でして」

Y:「おうぅー、そりゃーあ、たいへんだぁ! 女だけに月イチの試練を与えた神様には、老後にグーパンチだなぁ!」

K:「ちょ、あの……なんで、ここの階段、こんなに濡れてるんですかぁ?」

Y:「あほぅー!! 先月、ソコの滑り止めの素材、入荷、渋りやがったろぉぉーッ!? それで私ったら、ズルっといって!! 砥石用の入れもん、下まで転げ落ちてったんだぜーッ!?」

K:「いや……完全に、水、入れっぱなしで運んだヤンさんが悪いですよねぇ?」

Y:「──べーッだ!!! いーから、ヒゲイドのダンナに予算、通しとけってぇー!? 素材もったまま、私がバーグベアみたいに、スっ転がってもいいのかぁー!?」

K:「ひゃーい、善処しまーっす。あー、臭ってきましたねぇー」

Y:「あのなぁ、こんくらい全然余裕だぜ? まだ、ほぼ腐ってねぇよ。新鮮そのものだって。食えると思うぜ?」

K:「いやいや……食べる前に、見とかないと!」

Y:「わぁーってるよ。ほれ、入んな。はーい、こんちはーっ♪ いい子にしてたでちゅかー♪♪」

K:「……。やっぱ、大きいな」

Y:「はん。この個体の致命傷の場所は、ココだ……深いが、他は余裕で、ほぼ全身・完全に残ってる。立ち上がったら、全長で700セルチは行くだろな……。久しぶりに……心底、ゾッとするヤツをバラしたぜ」

K:「この個体の同種は、全て死んだそうです。生きた個体は居ないと報告を受けていますから、繁殖はしていないと思いたいです」


挿絵(By みてみん)


Y:「それを聞いて、安心したぜ……増えてみろよ、こんなもんがよぉ。見ろよ……ここの筋肉の繋がり方……芸術的だろ?」

K:「筋肉もだけど、外殻の密度もすごい……外骨格のみで自重を?」

Y:「いーや……コイツは内側にも、支柱みたいな骨がいくつも有りやがったわ。この筋肉量で、この構造だ。巨体のワリに軽い。移動速度も、クラブ系では最強だと思うぜ?」

K:「……こんなパワーのある脚が、6本もあるんですから……当然です、か……」

Y:「んまぁな。ほれ、ハサミの可動範囲もヤベぇ。ここまで……広がって、こう……閉じる。長い方がナイフみてぇだ。フォークを兼ねてるし、アゴみてぇでもある」

K:「……。ブレイン・イーターとは、よく言ったものです」

Y:「明らかに新種だ。ここから……ここまで、歯だわ」

K:「キバは外側だけなんですね……内側の歯の形状は植物種の特徴があります。けど……」

Y:「ああ、重なり方がヤベぇ。ちょうど……水煉鮫が、こんな感じだ」

K:「せり上がるように……奥から、生え変わっていくんだわ……」

Y:「眼球も、複眼を合わせると8つあった。かなりの範囲を索敵できるはずだ。移動力、攻撃力、防御力、フツーの駆け出しなら会ったら終了、あの世行き」

K:「……ヤンさん。分かってるとは思いますが……」

Y:「あーあー、誰にも言わねぇって……! 私も、色々あっし……それに、解体室を5部屋も、ここまで自由に使わしてくれんのは、ここだけだと思ってるよ!」

K:「……いつも、すみませんね」

Y:「全く、秘密の多い職場だぜ。ま……こんだけバラすヤツが新鮮だと、有り難いわ。いつもどーり、何割かは──ギらせてもらうぜっ……♪」

K:「当初からの、お約束ですから……それは、構いませんが……。結局いつも、どちらに流されてるんです──?」

Y:「……。──よぉ、キッティ? これ、狩ってきたの、ほんとうは、誰よ──?」

K:「──おっ……と、すみません。忘れてください」

Y:「ケケケ……。なんか、しゃべってたっけか? 私らさぁー?」

K:「ふぅ。筋組織は……灰色に近いですね……茹でたら赤くなるそうです」

Y:「お。てことは、もう食ったやつがいる?」

K:「反対側の街では……すでにパーティだそうで」

Y:「かー! うーわ、羨ましいねぇ……! 義賊ちゃんらって、料理・得意だっけ?」

K:「……」

Y:「……あっ。た、他意は、ねぇって……!! ただよぉー……、茹でただけで美味くなんのか、私らじゃ、わっかんねぇだろぉー……!?」

K:「……。……ナベスープのレシピ、聞いときますよ」

Y:「おほっ……♪ 楽しみにしてんぜッ?」

K:「はぁ……。この前みたいに、バラしながら飲んでたら……まーた、ギルマスに怒られますよぉー……?」

Y:「お、おまえ……たまに一緒に食ってるくせに、よく言うわ……」

K:「こっち、生殖器ですねぇ」

Y:「キッティって彼氏いんの?」

K:「やめてくださいホント」

Y:「なwんwでwよwぉw」

K:「こんな凶悪なモノ見ながら、する話題じゃないですよねぇええ……ッ!?」

Y:「こんなモン見てる時だからじゃねーかぁ!!」

K:「はいっ、スケッチ終わりー。まーた明日でーすっ」

Y:「あっ!! カニ鍋のレシピ、ちゃんと聞いといてくれよ! ドニオスの、看板受付嬢ぉーっ♪」

K:「ひゃーい……善処しまーっす── 」





 ──。





K:「はぁ──……、ううぅ……。もう少ししたら、受付嬢という職を……失うかもしれませんがねぇぇ……。まさか……聖女様にまで、バレちゃったなんてぇええぇぇぅぅぅ……。ていうか……審議官さんとか、イッッッチバン、バレてはいけないジャンルの御人のような……? はぁー……。まぁ、アンティさん達は、悪いことは、ひッッッとつも、してませんから……釈明の余地はあるかな……? むしろ、色んな人、助けまくってるっぽいですし。実際! 街を破滅の危機から救ってますしねぇー……っ!? 時限結晶・うんぬんが無かったら……! ガチで、Sランク冒険者としてやっていけますよ……!!! あぁっ……! 神さまは、なんて私にイジワルなんですかぁぁー……!」


U:「 あの…… 」


K:「ああ……受付嬢、クビになったらどうしよっかなぁぁあ……? 私の根本的なトコロって、基本的には、ガリ勉なんですよねぇぇー……っ! 好きな人とか、今は……考えらんないし……。知識……。知識だけ女、うぅ……。ほん……本でも出そっかな……。魔物の生体とか、まとめた学術書とか……おお、いいじゃん──」


U:「── あ の っ !! す み ま せ ん !!」


K:「── ひ ゃ !? はいッ!? こんっ! ……にちは……?」


U:「こんにちは。あの……こちらに、キッティさんという方はいますか?」


K:「……、……? ええと……? どういった、ご要件でしょうか……?」


U:「……」


K:「クエスト依頼……? いや……冒険者の、御家族の方でしょうか……? ええっと……ずいぶんと、お若く見えるのですが……お嬢さん? お名前と、お歳を……うかがってもよろしいでしょうか?」


U:「……」


K:「あのぉー……?」


U:「……キッティさん、という人は、ここにいますか?」


K:「……、……、……。キッティは……(わたくし)、ですが……」


U:「──!!」


K:「あの……私に……何か、御用でしょうか? どちらかの冒険者さんの、娘さん……? 親御さんをお探しですか?」


U:「……。あなたが……キッティさんですか? ほんとに?」


K:「はい、はい……そですね」


U:「おねがいがありますっ!」


K:「はぁ」





挿絵(By みてみん)




U:「わたしを、弟子にしてください!」


K:「へぁっ?」








ユービーちゃん、キタ━(゜∀゜)━!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ひさびさ過ぎて忘れてたぜ…。たまにちゃんと出すとこは良いよなあ [気になる点] ヤンさんはたしかお○ぱいが魅力的なおにゃのこだったはず。 [一言] キッティの貰い手がいないなら僕がもら………
[一言] あ、確認したら、UBの登場は770話だったから、丁度100話ぶりになるんだね。
[気になる点] あー、探したらU・Bだったのか
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