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はぐれシゼツ、甘党派。さーしーえー

目次下・各話下のリンクを更新しました♪

(*´ω`*).*・゜





挿絵(By みてみん)


『──うぇぇ、うぇえっおおっ……、あむぅ……❖』



「泣きながら、アイス食べてる……!?」

「うまそう……」




 火の神様が持っておられる、

 可愛らしいガラスの入れ物。

 甘そうな、乳白の氷菓子が、

 テロテロと溶けかけていた。


 ていうか……。

 シゼツが座っている前のテーブル。

 豚汁やら、レバニラ炒めがおいてあるんだけど。


 どうやら……このバチあたりな神様は、

 目の前に用意されたオカズを全てスルーして、

 アイスクリーム・オンリーで、

 胃袋を攻めたったようである。


 ウチの母さんなら、

 ほっぺた、グニグニに、されてんぞ……?



「おかずが見えない神さまなんかな?」

「うまそう」


『──うぅー……うぅぅ、ぐすっ……あむぅ……❖』



 アイスクリーム、しょっぱそうねえ……。

 何を泣いとんのや、この子は。

 

 シゼツは、いつもの着物を着ていなかった。

 でも、髪型は……だいたい同じだ。

 ええと……その服、なぁに?

 どう表現すればいんだろ──。



『>>>……なぜに、白い……チャイナ服なんだ……?』



 神の衣装は、そのような名前らしい。

 ほー、勉強なるぅー。


 真っ白な、そして、そで無しのロングドレスには、

 両足がパックリと露出するように、

 大きなスリットが二本、ズッパシ入っている。


 よく見ると……、

 白いテカテカした布地のドレスには、

 細やかな刺繍が、ビッシリと編み込まれていた。


 白っぽい髪は、左右で、四ツひし形の髪留めで、

 可愛らしく留められている。

 白い髪に、赤い結え紐は、とても良く映える。


 あっ! コイツ……!

 黒のニーソ、はいてやがるわっ……!?

 ははぁんん……ナルホド、

 わたしゃー、分かったわ。



「ニーソの発生源は、おまえだな……?」

「ニーソ神め、うまそう」



 ついさっきの、

 私&マイスナの、裸ニーソ装備の案件は、

 どうやら、この泣きっつらアイス神の、

 ニュー・ファッションが、

 イチマイ噛んでいるようである……。


 神よ、ゆるさん。

 きさまのせいで、私と嫁のフェチ度が上がった。

 クセになったら、どうしてくれんだ……。


 とりあえず、横で手を組んでいる、

 初代パイセンに話をふった。



「ねぇ……ねぇ。どゆこと、コレ……? 火の神様が、氷菓子・食ってるようにしか見えないんだけど……」


『>>>奇遇だねぇ。ぼくも、きみの親戚のチャイナっ娘が、甘いモンばっか食い荒らしてるようにしか見えないよ……』


『────あはははは……☼』



 クラウンは、

 非常に愛想笑いが上手くなったわ。

 もう、食堂娘が教えられることは、

 なにもないわね……っ!



『──あんむ……ぐすっ……❖

 ──ぷぃん、ぷぃんくだはぃ……❖』


< はーぃ♪ まちぃや♪ >




 ……。

 何、言ってんだコイツ……。

 ん? ……………ぁ!! プリンかっっ!!!

 ダイさん、よくわかったわね……。


 いや、だから……オカズ食べぇさ。

 そこの……チンジャオロースとか、

 めっちゃ美味しそうやんけ!




「うまそう」

「これ……作ったの? ドロップじゃないわよね? へ? とうとう食材の状態で廊下にぃ……? もう、わっけわかんねぇな箱庭」


【 はぁ。せっかく、こさえたったのに……さっきから、甘味しか食いよらへんのや、こん娘っ子はぁーっ! 】

< かんらかんらぁ〜〜♪ 実際、おうてみると、なんや、えろぅ可愛らしぅ見えよるわぁ〜〜♪♪ >

{{ せっかく、私も自ら炒め物に参加したのに……。はーい、アウトぉー! もう、私が食べまーす! }}


『──うぅぅぅ……私なんて、私なんて……!❖』




 うーん、なるほど。

 こりゃー、異常事態・マキシマムだわ。




「クラウーン!! クラウンはいるかーっ!」

『────あ:はい☼

 ────えーっと:ですねぇ……☼』





  ──"シゼツ"

  ──"サキ"。"ダイ姉"。"イニィさん"。


    この4人が、"同時に存在する"。





 間違いなく、有り得ない状況だった。



 この3人の"どらいぶ"を組み合わせなきゃ、

 シゼツは──召喚することができない。


 そのはず、だったんだけど──……?




『──し、しらたま……うっ、うっ……しらたまぁ、おかわりくだはぃ……!❖』

【 ぉまっ──ええかげんにせえーっい! 肉・魚・菜っ葉!! ちゃーんと、食べんかああ──ぃ! 】

< あんらぁ〜〜♪♪ 可愛らしゅぅなぁ♪ つぃつぃ、食べさせてしもぅとぉなるぇ〜〜♪♪ >

{{ もぐもぐ。そのままだと貴女、くそデブになるわよ? フフフッ♪ }}



 騒がしい四重奏(カルテット)をB.G.M.に。

 クラウンが、私とマイスナに、

 簡潔に説明し始める。



「はいぃ……? サーバーの序列が変わって──」

「──"概念"が、存在ごと、変化……した??」


『────はい☼

 ────そのように:定義しています☼』


「「 ……??? 」」



 鏡合わせのように、

 首・ひねりまくりの私たちに。

 甘党の神が、何とか補足しようとする。



『──! ぶあっ!❖ だ、だって、キューちゃんが、キューちゃんがぁああ──っ!❖ か、勝手に序列、変えちゃったからぁぁあ……!❖ わ、わたしは"4"の概念の上に、"死"の概念を構築して、再起動してたのにぃぃいい……!❖ そっ、それがッ、いきなし──"3"になっちゃったからぁあ……!❖ 根っこから・・・バーンって!❖ バーンって!❖ ぜ、ぜんぶ書き換わっちゃったのよおおお……!❖』



 ……。



「──ごめーんっ、シゼツっ♪ まるで分からんっ♪」

「これ食べるけどいいですか?」


『──うわわわああぁぁああああんんん……!!❖』



『────泣き方が……:

 ────アンティに:ソックリですね……☼』

『>>>なんで、こんなにマニアックな格好なんだ……?』

『────むっ……!?☼

 ────それは:需要があるのですか……!?☼』



「クラウン、ニーソ欲しいならあるわよ」

「うまい」



【 もーえーやろー。持ってくどー。明けの飯行きじゃー! 】

< ぉほほほ……♪ 次は、お味噌とか、"どろっぷ"せんかいなぁ〜〜♪♪ >

{{ あの、それ……もし廊下にあったら、悲惨・極まりなくないですか……? }}



 ダイさんやサキが、

 荒ぶる火の神の残したディナーを、

 台所へと持っていく。


 その間に私は、

 色々と話を聞き。


 何とか、ふ ん わ ぁ あ り 、と、

 状況を、理解することができた──。




「つ、つまり……? シゼツは元々、"3番目"の神さまで……? でも、この世界が出来て、スグくらいに……"4番目"にズレちゃって──。んで、"4番目"の土台……みたいな所に、"死"の力を積み上げて、神さまのチカラにしてた? んだけど……つい最近、元の"3番目"に戻っちゃった! ……──みたいな!?」


『──あってる!! あってる!!❖』


「テーブルクロス引きに失敗した」


『──ちがあああああああああう!!!❖』


 

 マイスナの崇高な例えは、

 神に否定されたようである。


 クラウンは苦笑い。

 先輩は、ヤレヤレ顔である。



「体調は? どうなのよ。あんたって……"火"と"死"の神様なんでしょ? ようするに……"死"のチカラが弱くなったってことなの……??」


『──今のアンティの発言は……私の現状を、見事に体現してるの……❖ 私は……元々は"火"の要素がメインなんだけど……"4番目"になった事を利用して、"死"のチカラも引き出せていたのに……❖』


「"火"が……元からあるチカラで、"死"は……"あとづけ"だった、って、そーゆーことよね? いや……私も、まだ、あんまり分かっていないのよ?」



 なーんとなーく言った内容だけど、

 下から、上目遣いで覗く火の神様は、

 何やら、目をウルウルさせて感動していた。



『──アンティは、やっぱり流石だわ……!❖

 ──私ね……私ねぇっ……!?❖』


「わきばら(つか)むな、アホタレ」



 こちょばいやろ。



『──火の神さまっ……!❖

 ──クビに、なっちゃったのぉお"お"お"〜〜〜〜!!!』



 ここで、甘党神は、

 かなりのバクダン発言をした。


 ……。


 思考が追いつき、

 各人が反応する──────。




「──はぁっっ……!?」


『────なっ……!?☼』

『>>>そ、それは今、初めて聞いたぞっっ……ッ!!』



 い、ゃ…………??? え……??

 それ……ヤバくないっすか……!



『>>>おまぇぇえええええ……!!! 詳しく話せぇえええええ・・・!!』


『──うわあああああああんんん──!!❖』



「あ、先輩がキレた」

「もぐもぐもぐもぐ」




 先輩が、割とガチでシゼっちゃんを問い詰める。

 ち、ちょ、あんま、手荒なことは……。


 その間に、ニャーナとミャーツが居間に来た。

 ひと息、つきにきたらしい。



『C7:あの……ドン? ウチのパパさんが、ギリギリ幼女を卒業したくらいのマニアックな格好の幼女を……両肩つかんでガシガシ揺らしてるように見えるんにゃが……ケーサツ呼んだほうがいいかにゃ?』


「大丈夫よ。ほら、クラウンが、ヒジを必殺技みたいに構えてるでしょ? つーか、ケーサツって何よ……アンタも一緒に止めんかぃ」


『C7:にゃーん?』



 おい娘、目ェそらすんじゃねっぞ。



『>>>──じゃ、じゃあッ!? "火の神様"の権限がッ……この世界の誰かに──ランダムで、移ってしまった……そう、言うのかぃ──ッッ!?!?』


『──ぶぅわあああああああんんん・・・!!❖』



 なーんか、ヤバいこと、言ってんわねぇ……。



『C2:……みゃんか。えらい時に、休憩に来ちゃった感じみゃあ……』

『C7:オクさん、にゃに食べてるんにゃっ?』


「もぐもぐ。レバニラいためー」

「……元・水の神様のカラダ……様子は、どぅ?」



 クイック・クイーンさんは、

 はやくも皆に、クィクィさん、とか、

 キューちゃんと呼ばれはじめている。


 ボテ腹花嫁というアダ名を、

 キャンバスに描いた画家がいたらしく、

 クラウンが制裁を加えたらしい。


 良くやったと褒め讃えたい。 



『────カネト……ダメですよ☼

 ────女の子には……優しく☼

 ────カネト……カネッ:聞いてますか☼

 ────カネ────:ドッゴぉおおおおおんん☼』


『>>>──うおおおおおおおおおおおっ!?!?』

『──ぎぁああああああああ──っ!!!❖』



 あ、火ぃ出た。

 あそこ、ひらくのねぇー。



『C2:あれは……。もはや……ヒジ打ちとは呼べんみゃぁ……』

『C7:いやーっ! どーしたもこーしたも、にゃいんにゃあ! シーニャのヤツ……あんな、ムチャクチャなボディ改造! いったい、どうやって麻酔したんかにゃぁ……??』


「そうなんだ……まだ、起きれそうにない? ほら……あの人、"昔っからの記憶がある神様"でしょう? あ、今は……元・水の神様、か……。クラウンも話を聞きたいはずだし」


『C7:──んにゃ。ボディの無理な消耗は、しょうがにゃー所もあるんにゃが……。二日酔いが悪化した原因は、他にあるようにゃ気がしてならんのにゃ。ボディは、かなり安定してるにゃ……ミャーツと、丁寧に接合したからにゃ!』


「健康なのに、起きないって事……? ……。序列が、ひとつずつズレているなら……。キューキューさんは……"5"から、"4"、になったワケ、か……。今まで、シゼツの持っていた"死"の概念の影響を受けてしまっている……とかは考えられない?」


『C7:……! ……ドンは……たまに、恐ろしいほど、核心を突いてそうにゃトコロを指摘するにゃな……っ!』


「アンタ、ミャーツとデキてるだろ」


『C2:ぅ、うーん。そうだとしても、ずっと昏睡するような状態には、なっていないみゃよ! 今の演算だと、数日中には起きると予測されてるみゃ!』


「ぁ、そうなの? なら、いいんだけど……ふぅー」



 ニャーナ達と話していると、

 黄金夫妻と甘党の神が、

 まるで親子連れのお客さんのように、

 私たちの横に座ってきた。



『────これは……弱りましたね☼』

『>>>あぁぅ……。後輩ちゃん、マズい事になったぞ……』

『──うわあああああああんんん……!!❖』



「ま、ちょっと……横から聞こえてたけどさぁ……?」

「もぐもぐもぐもぐもぐ」


『────シゼツの"火神"としての権限が:

 ────失効してることが判明しました☼』


『C7:うにゃーぁ……』




 ……。


 つまり……。

 キューキューさんと一緒、だわ……。

 元・水の神さま、ならぬ……。


 シゼツは、今……、"元"・火の神さま。

 そーゆーこったわ。

 そうよね?



『>>>くあぁ……! シゼツの話が本当なら……。"新しい火の神様"を見つけて保護しないと……最悪、この世から"火"の概念が無くなっちまうぞ……?』


「それ、この世の終わりだよね?」


『────新しい火神の捜索は:

 ────私たちの最重要目的に登録されます☼』


『──ぶぅぅうああああああああんんん……!!!❖』




 なるほど。

 シゼツが、さっきから泣きまくっている理由が、

 ようやく理解できたわ……。


 この子……序列がズレた影響で、

 神たまの権限、ピョーンなっちゃったみたいね。



「……。新しい火の神さまが、その……お亡くなりになったら──」


『────はい☼

 ────全ての火が使えなくなると:

 ────予測されます☼』


「シャレになんねぇ。揚げもんとか、どうすんのよ……」


『C2:そういうモンダイじゃないみゃよ、ドン……』



 いや、アンタ。

 そういう問題よ。

 米すら炊けないのよ。

 レバニラすら炒めれねぇ。



『C7:もう、ヤダにゃー……。にゃーんで休憩しに、お夜食しにきただけで、世界の危機みたいな事案に直面するんにゃー……!! ワタシぁー、フテ寝するにゃー。ワタシもアイス食べたいにゃー……!』



 ニャーナは頭を抱え、

 ネコ耳をフリフリしだした。

 睡眠中にアイス食べるとか荒業だかんね?



< あんらぁー♪ ネコちゃんら、お疲れどすぅ♪ >

【 おーぅ、来とったんかワレェー 】




 机に突っ伏した、ふて寝ニャーナに、

 明るい雰囲気のダイさんとサキが、

 これまた、明るく話しかける。


 ふふふ……。

 実は今、この食卓で話されてる事は、

 世界滅亡の日の、お話だったりするんだよぉー。




『>>>本当にマズいぞ……っ! 現・火の神さまを、早く見つけて、なんとかしないと……! 事故とかで、ポックリいかれてみろ……ッ!! その時点で、世界が凍りついちまうッ……!!』


『────厄介な……任務が出来てしまいましたね☼』


『──わ、私がっ……!❖

 ──私が、ちゃんとしていればぁあ……っ!!!

 ──あぁぁぁぁぁああぁぁぁ…………!❖』



「うーん♪ うまいっ!」




 マイスナが、レバニラ炒めを完食した。




『C7:あのにゃ……? 今、話すことじゃ、にゃいかもしれんにゃけど……。サキさんの識別コードに、ギンガ先生から物言いが入りましてにゃぁ……?』


【 ぉ、おうっ? し、しきべつ……?? なんのコトやぇ?? 】

< せんせぇが、どうか、しなはったんかぇ〜〜? >


『C7:ぇーと……。会話ログで、サキさんって、"鬼姫"って表記されるにゃ? アレを先生が〘#……"花姫"の方が良いのではないか?〙って言っててにゃ──?』


【 ──はっ////// はなひめえええええ──・・・っっ!? 】

< あんらぁああ〜〜♪♪ せんせぇ、お優しおすなぁぁ〜〜! >




『────やはり……総当りで:

 ────地位の高い者から探してみては?☼』


『>>>そ、それはいい案だろうけど──火の神様だろ……? 単純に、魔法の威力が高い人物が、知らない間に引き継いでるのかもしれないぜ……?』


『────そもそも:判断基準が設定できませんね☼

 ────困難な作業になりますよ……☼』


『──うぅぅっ、ううぅうう〜〜〜〜……!❖

 ──私がっ、権限を失う日がっ、

 ──来るなんてぇぇえええ〜〜〜〜……!❖』


{{ ちょっと貴女……! 口のまわり、ベトベトじゃないの! }}




『C7:で、どーですかにゃ??』


【 ──ぁ、あかん!! あかんえっ////// 花姫なんてっ、恥ずかしゅーて、気軽に喋れるかぁぁ──っ!!! やめじゃ、やめぇええ──!!! 今のままで、よろしおすっっっ!! 】

< あんらぁ〜〜♪ わっちはええと思うけんどなぁ〜〜♪ >


『C7:にゃー。とにかく"鬼"の字が無かったらオッケーぽいんにゃ! なんかに、決めてほしぃんにゃー♪』




 同じテーブルの上で、

 話題の温度差は、ピークに達しているわね……。


 え、私?

 私は、グリーンティーを飲んでいる。

 ズズズ……。


 この温かいお茶も、

 ニュー・ファイヤーゴッドが見つからなかったら、

 安心して飲めなくなるのかなぁ……?




「はぁ……。のんびり、手紙を配っていたいだけなのになぁー」



 色々と、大変なことが起こりすぎである。


 ただでさえ、

 ヒゲイドさんに、何て説明しようか、

 頭がイッパイなのにぃぃ…………!


 色々と、情報を整理させてくれってーの!




『C7:で? 結局、にゃんにするにゃ?』


【 し、しらんっ!!////// ともかく、花姫はッ、ぜ っ た い に 、 や め ぃ っ っ ! 】

< え〜〜! なんでぇ〜〜! めんこいのにぃぃ〜〜♪ >


「ニャーナ、咲姫でいい。サキヒメ」


『C7:にゃ? にゃんて?』



【 そ……! ……、……それなら、まぁ……ええか? 】

< えええぇぇ〜〜!? >



『C2:ドンの……ツルのひと声みゃう』





 ふ・・・わたしは鳥やないっ、


 食 堂 娘 や ぁ ── !!





『C7:それで、いいんにゃ? いいなら今、書き換えちゃうにゃな!』


「ズズズ……。ニャーナ……。あんた……現実から目ぇ逸らしてんじゃないわよ」


『C7:にゃ、にゃはは、は──……。ぽ……、──ポチッと・にゃ!』




 ……ニャーナは、間違いなく、

 夏期休暇の宿題とか、踏み倒すタイプである。




金神:『>>>どうしたら、いいんだ……。

    >>>この星、地球くらいはあんだろ……?』

陽神:『────あきらめては:いけません☼

    ────必ず:方法は見つかります☼』

旧火:『──うぅ……私がぁ……❖

    ──私が、最後までキッチリ❖

    ──するはずだったのにぃぃい……っ!❖』


猫七:『C7:にゃむにゃむ……にゃむにゃむにゃむ。ポチポチ。これでいいにゃ……! ん! もう、書き変わってるはずにゃよ!』

猫二:『C2:みゃー。ボクたちの識別コードが二重になる仕様も、カイゼンした方がいいかみゃあ?』

猫七:『C7:にゃー! いいにゃー! めんどくさーい!』


金娘:「……サキ。試しに、しゃべってみたら?」


咲姫:【 ぅん? おぉ……! おっ、な、なるほど……コレの事やったんかぇ。う、うん、これなら、ええどす。──ホッ 】




 ──ハイッ、と。

 マイスナが手を上げた。


 注目される。




銀娘:「何か、甘いものが食べたいです! ここでは、ふとらないと思うので」




 マイスナ、よく食らう子。




魔王:{{ あーら、それは、どうかしらぁー?? }}


猫七:『C7:ぁ、ワタシにも、くれにゃー!』




 箱庭でドロップする甘味や食べ物は、

 珍しいものが多いので、

 実は皆、かなり楽しみだったりする。




陽神:『────カネト☼

    ────焦る気持ちは:わかりますが……☼

    ────気分転換は必要ですよ☼』


金神:『>>>それは……。そうだな……。

    >>>少し、落ち着いてから……、

    >>>先生にも、相談してみよう……。

    >>>ふぅ……ぼくも、甘いものが食べたいや』




 なぬっ。

 なら、私も、モチ、もらうわよ?

 はいはーい♪


 あんまいの、ウェルカム〜〜♪







火神:< あんらぁ〜〜♪

     なら、栗ようかん、

     皆はんの分、持ってきますぇ〜〜♪ >






金娘:「クラウン、おったで」








マンガ版・第2巻、

よければ ぜひぜひ お願いしますっ!

٩(>ω<*)و.*・゜

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『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[良い点] 怒涛の更新で感想どころか心のツッコミが追いつかない・・・! 半ば予想出来てたオチなのに、皆のどんちゃん騒ぎ読んでて 何時の間にかそれどころじゃなくなる頃に来るオチのタイミングが秀逸です …
[一言] シゼツのアイテム形態がどうなるか気になります。 元々三人の合体武器だったのに分離しちゃって四人になっちゃったらシゼツ分が残ってないじゃないですか・・・。 なんだかんだ皆大体寄り代がありますか…
[気になる点] 『C7:……! ……ドンは……たまに、恐ろしいほど、核心を突いてそうにゃトコロを指摘するにゃな……っ!』 「アンタ、ミャーツとデキてるだろ」 ↑ さらりと言ったなぁw
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