さいしゅう・ゴゥ……!
前話、すごい書き直しました(^_^;)
ごめぬです……(笑).*・゜
さぁて、今日の はぐるまどらいぶ。
は──────……?
クラウンは冷静そうに思えるけど、
やっぱ、キューキューさんから、
すぐにでも話を聞きたいはずよね?
" 記憶があった頃の自分が、何をしでかしたか "
そりゃー超・気になるってもんだわ!
『────ふふ:私は学びました☼
────酔っ払いは:逃げも隠れもしません☼』
「きっひひっ……! それは神さまが仕入れる情報としては、どうなのよ?」
おっしゃ。本人が明るさを忘れないなら、
私は、それを信じよう。
はぁ……不安がって、問題が解決するワケでもない。
すたこら動かないと・ね──?
さてぇー、とぉー。
んじゃ、当初の問題は────……だ。
「よーぅ! 絵本ペアぁ。よーく眠れたかよ?」
「からから♪ おはようでござるぅー♪」
「「っ……」」
教会でバッタリ会ってしまった、
クマさんと、おサムライさん、であるっ!
「ぉッ、おはようございます……」
「は、はざまーっ!」
「ぁん? は、狭間……?」
「からから♪ 斬新な略語でござるなぁー♪」
ど、どうしようか……。
リビには、こっから逃げんな、
って言われちゃったし……?
ベアさんとヒナワさんなら、
バカスカ質問攻めには、してこないかな……?
ぁ、いやダメだ。
……後ろに、みんないるわ。おるおる。
学芸会のダンスみたいに、
左右から、ひょっこり出てきたわ。
「──ははは!!! おはようございまーすっ!!!」
「──ガオオオオオオオオオっっっッ!!!」
わぁー。
ユっ君も、ゴウガさんも、
なかなか元気そうだぁー。
ユっ君は、けっこう血まみれエルフんなってた、
そんな印象がアリアリなのだが……。
「おはようございます……ケガとか、大丈夫です……?」
「ははは!!! こっちのセリフですよーっ!!!」
「あっ、元・コケシ魔女さんもいるー」
「こぉらー……っ、クルルカーン……! 寝ても覚めても、マジ・元のカラダに戻んねーぞぉぉ……!」
「ぇ? ぁ、す、すみません……??」
「私のコケシをかえせーっ!」
「マジはったおすぞ、オクセンフェルトぉぉ……こっちはなぁ! 色んな所で、" マジあんた誰ですか? "、" マジで服どないしはりましてん? " 扱いされんのがぁぁ、マジ・目に見えててなぁぁ……!! マジで、気が気じゃねぇんだよぉぉぉ……!!!」
た、確かに……声すら違うし(汗)。
自分が、とある日、
まったくの別人になってたらと思うと──。
「くそぅ……なんでマジこんなオカン寄りに……」
あ、マジお母さんは、こんな感じなんですね。
「あっこら、さわんな、マジやめ、ほっぺたモミモミすんな!? ほぎゃーっ!」
「うりうり♪ ぷにーっ♪」
マイスナさん……やめてさしあげろ。
マジカさんは、KOKESHIバージョンとは、
また違った、可愛らしい感じの、
悪魔女さんになってしまったみたい。
イニィさんの、パワーの影響かなぁ……。
魔女帽の中に、あんな湾曲した角が隠れていたのね!
それでも変身マジカさんの背は、
私たちより、ちょい低いくらいなので、
マイスナは、ドニオスの街の子供同様、
もっくそチョッカイ出しまくっている。
ほっぺたとか。
「うりうり、おりゃー♪」
「やーめーマージーやぁーめーおーぉぅー」
「……お、おはよぅ」
「……ございます……」
……ぅんっ!?
あんまりにも、密やかな、女のヒトの声。
アレッ、ふたり分、かっ?
誰かと思ったら、おっぱいズやないの。
おお……例のアイアンソードも、
きちんと持ってらっさる。
らっさるが……とにかく元気がない。
「お、おはよ……オシ姉、ヒキ姉? ……なんなの?」
「きょぬーのくせに、おとなしいなー」
「びくっ」
「そ、その、巨乳のくせに、とは何ですの……」
え? なんなの? 何、ショボンヌ?
おっぱいショボンヌ……??
はて……?
「……あの、ベアさん? なんでオシ姉とヒキ姉は、こんなテンション低いんですか……?」
「ははっ、仮面に聞いてみな!」
ちょっとおおおおおおおおおお!
初代ちぃぃぃいいむううぅぅぅうう!
ナニしたのよぉおおおおおおおおおおお!
『>>>いや、けして、ワザトじゃ──……!』
〘#……くっくっく。体が知らぬ間に動く。そんな時があるだろう?〙
──ゾッ……。
かつての主人公さん達は、
どうやら私らが思うより、
遥かに恐ろしい御挨拶をカマしたようだ……。
「ね、ねぇ……クルルカンちゃん。初代さん、怒ってない? ない? ねぇ?」
「せ、先日は、とんだ出過ぎたマネをっ……!」
「え!? ちょっとチョット、なんなんですか……!? 怖いんですけど!? どんだけシオらしいのよ!」
「せんせぇ、そんなに怒ったの??」
『>>>べ、べつにもう怒ってないと伝えてくれ……』
〘#……クックックックックックックック……!〙
ぃや、こえぇわ……。
ど、怒鳴ったりしてないでしょうねぇ……。
へ? 不意打ち?
なに、わからん。
「せ、先輩と先生は、もぅ……大丈夫そうですから。つーか、大集合じゃないですか!」
「みんな、朝からどうしたんです?」
「いや……私が呼んだに決まっているでしょう!」
「ふぁぁ……!」
「「 ! 」」
マイスナと振り返ると、
腕組みしている覗き魔・聖女と、
あくびしているエコちゃんがいた。
「おはよーぅ♪ おねーちゃんたち!」
「ぅ、うん! おはよー……!」
「次は、おまえかーっ」
「くゆーっ♪」
「えっ、なにぃ……なんでそんなに、うさ丸、元気ないんですか……? ふにーっ!」
「にょきっと、なぁぁ……」
あ、いや、悪かったって……。
たまには手洗いしてやろうと思って、
いきなし鍋に湯をぶち込んだのは、
ラビットハートにゃ刺激が強すぎたかもしんない。
そんなアンタ……、
毛皮ごとシチューになんかしないってば!
なんで、しくしく泣いてたのよ。
肩に乗ってる勇者が怒る!
「にょんにょんやぁ……!」
「ごめん、ごめんって! もうしないわよぉ!」
「あ、あのぉ、まいふなおねぇひゃん、てへ、はなひへふははぃ……???」
「くゆー」
「なんで、リビっちは、みんな呼んだの?」
「いや、だからぁ……」
「──は、決まってらァ。
"今から口止めされる奴ら"が、
バラけてちゃー、大変だろぉ?」
「「 ──!! 」」
ベアさんっ、それって……!
「からからから♪ 何やら……義賊殿と狂銀殿には、理をひっくり返すような、大層な秘密が溢れているようでござるからなぁー♪」
「つーか、マジ魔王様に、身体をマジ戻す方法、マジ聞いてくれ……。ウチ、直は、まだマジ怖いんだってぇ……!」
「やれやれ。どこかの誰かさん達の絵本のパワーで、私のギルド球の、メッセージ送付上限が無くなっちゃっておりますからね。これくらいの事は、してさしあげてよ?」
「リビ……あんた」
「……だまって、くれるの?」
「む、むやぁー! ま、まひふあ、おへへひゃんーっ??」
「──ひとつ、先に言っておくぜ」
ベアさんが、シュタッ、
と、毛むくじゃらの指を立てる。
「おれ達は、聖人じゃねぇ」
「……くまよね」
「私、聖女なんですけど」
「もし、秘密を守ってほしいなら、見返りは欲しいもんだな」
「「……」」
途中で、元気の無い おっぱい姉と、
リビのチョッカイは入ったが、
私とマイスナは、少し緊張する。
盾のクマさんは、続ける。
「見返り……」
「……何が、望みですか」
「なァに、大したことじゃねーさ……!」
ニヤリと笑うベアさんの表情に、
仮面の中でだが……眉が片方、あがる。
人柄的に……このクマさんは、
そんなヒドイ人では無いと思っているのだが。
はてさて、実家の食堂の接客で、
培われてきた、
相手の良心を、感じ取れるチカラ────。
──その感覚は。
正しく発揮されていると、証明される。
「からから♪ ベア殿、脅かしすぎでござるよ♪」
「いやいや、ま、こんくらいは・な……?」
「「 ……?? 」」
よく見ると──。
私とマイスナ以外、
そこにいる全員が。
身体の後ろに、何かを、隠している。
ユっ君も、リビも、ゴウガさんも、だ。
それは、同時に私たちに、
見せられることとなる。
────サッ・・・!
「 かかか……! おま──料理、得意だったよな? 」
「あっ・・・!!」
「・・・それ、ハサミと、脚ですか??」
カニさん、大集合。
(*´﹃`*).*・゜