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星見の体温 さーしーえー

Q.漫画版「はぐるまどらいぶ。」第二巻の見所を教えてください。


かば:「いやー有難い話ですよねぇー……!! 10月の中旬くらいでしたっけ? ゃ、まずは何といっても、表紙のアンティのDTをコロしそうな服でしょっ!!(笑) あれはサイコーですねぃ……かばたれバージョンも描いてみたいなぁ! え、ほか!? えーっと後は作者近影で、例の自撮り写真を使ってるんですけ──……ん!?」



⚠⚠⚠ caution ⚠⚠⚠


■はぐるま速報■

ユリップル警報が発令されました

各地域の方は、警戒してください


アナウンサー:

『────非常に強い精力を保ったユリップル7号は、日本列島を縦断するコースを進んでいます。皆様は落ち着いて避難し、決して、壁を殴る・枕に突っ伏して叫ぶ・ユリナオールを限界まで過剰摂取する等の行動は、できる限り控えてください。繰り返しま────☼』








( Littl( こ と )e bird(り の ) chirping(さ え ず り)……/ )












挿絵(By みてみん)



「─「」─」











 あぁ。

 仮に、だ。



 起きた時。

 恋人と、ゼロ距離だったとしよう。


 ぅ──ん……。


 ぁーに、私も年頃の女の子だ。

 こういう朝にも……。

 まぁ、慣れる頃合いでしょや。


 え? なんか違うって?

 いやいやいやぃゃ──……。



 おーけー、食堂娘の金言、いくわよ?







 ── ベッドの中では、


    私たちがルールなのだ。







「─「」─」




 オフトゥンを被っているので、

 視界は限定され、

 世界一大好きな女の子の、

 顔のドアップしか見えない。


 瞳は、お星様みたいで、

 夜空と雲が吸い込まれてそうな、

 海の宝石のような輝きだったりする。

 ん? うん。

 海、絵本でしか見たことないケド。


 あー……、はぃはぃ、

 クッッッッッソ綺麗だってこったわ。

 私の目玉も吸い込まれそうよ。

 やー。


 たぶん、向こう側は、太陽の全ての色、とか、

 流れる夕焼けの雲海とか、夜明けの宝とか、

 そんなこと思ってる。


 気のせいですって?


 ──いーや、思ってる。


 私と彼女の思考の同期は、

 誰にも、邪魔することはできない。


 金色と銀色の流路で、

 今も、繋がっている──。




「─「」─」




 おっ、まるで動けねぇー。

 どうした事だ。

 初めての時みたいに、

 しがみつき合ってなんて別に……ぃゃ、してるけど。




「……「」……」



 

 互いに(いろ)っぺー(ひとみ)の見せ合いを堪能しながら、

 ちょっとばかし、

 周りの状況も気になるくらいは、冷静なのよ?


 ほんとよ、ほーんと。

 バカにしないで。


 これくらいで……もう動揺なんかしないわよ。


 キスの味と、境い目がない温かさで。

 お互い……そろそろ……殴い合い慣れている。

 そうだって。そうなの。


 おいおいぉぃぉぃ……。

 なんで、離れられないの。

 新婚さんだからかな……?




「…、…「」…、…」




 あぁ、わかった。

 髪の毛だ。


 ただ、接続されてるんじゃあない。

 互いの身体に張り巡らされ、

 からまっているんだわ──。


 ん、これ、は……えらいこっちゃだ。

 茹でた後のパスタに、バターを入れ忘れたって、

 こーんなキュウキュウには……くっつきはしない。 




「……「」……」




 仮面は、外れている。

 ハダカの(おう)さまと、ハダカのお(きさき)さまだ。


 は、星の神サマ達は、スルーを決め込むきらしい。

 まったく……ちょっとは助けてくれても……。

 いや、バターを投げ込めとか、

 そーゆー事は言ってないわよ……?


 ふあぁ。 


 もし、ここが、ドニオスの部屋なら。

 そりゃー……このまま数十時間は、

 密着・癒着・執着を、楽しんでもいいんだけど──。


 そうも、言ってらんないわよね……。

 ここ、どこやねんな……。

 布団の中やんね……。

 天国じゃない事を祈るわ……。


 ──おっと。

 幸い、私たちの お手手は、

 髪の毛の知恵の輪の拘束を、

 すんでの所で──逃れてるわね。


 よいしょ──っ。


 ちがうちがぅちがぅ……。

 マイスナ、そっち、そっちの方の手ぇ、抜いて。

 そうそうそぅ……。

 ぃや、あとで、あとで──……。

 



「……「」……」



 のそのそと、密着したまま上半身を起こす。


 見慣れない、純白のレース付きの、

 滑らかなシーツが、シュルりと、

 肌を撫でながら落ち──。



「……「」……」



 可愛い私のマイスナの顔のドアップの周りに、

 見覚えのない豪華な装飾が、陽に照らされ、輝く。


 おーけー、ここは教会だ。

 わかった、神様、ありがとう。

 ところで、私たちの髪、どーなってんの。


 うわ……どんだけ絡んでんのよぅぅぅ。

 これ、髪なのか……?

 温めたシロップから取り出して、

 カッチカチに固まったキャンディみたいだ。


 私たちの髪は、

 お互いの頭・首元・胴体・その他モロモロを、

 完全に下ごしらえ済みのハムの(ごと)く、

 ガッチリと……縛り上げていやがる、


 このまま燻製器(くんせいき)に入れたら、

 女の子同士が抱き合った、

 バカみたいな料理になるに違いない。


 あぁ……ダメだわ、例えが職業病ね。


 サンドイッチに例えるなら、

 具は、体温かな?




「……「」……」




 こまった。

 髪の反乱か?

 大事そうに……固定しやがって。

 無意識に、お互いを心配して、

 求めて、いたのかな……?

 何にせよ、解かねばなるまい。


 ──かといって、

 この美しい銀の髪を切ることなんて、

 どんな事があろうと、あってはならない。


 金の髪の方は別にいいンだけど──。

 目の前の、最愛の人が、

 決して、許さないだろう。


 うん、まぁ、そうねぇ。

 マイスナの髪を穢されたら、

 ちょっと……冷静さを失う自信があるわ。


 わかった、確実にいこぉ、ちょいまち──。




「……「」……」




 うーむむ……動きが鈍い……?

 私たちの髪は、

 割とジユ──ゥに、

 操作できる、はずなのだが……。


 ラチがあかないので、

 手で……ゆっくりと、ほぐしていこう。


 ぁ……今、涙が出ているのは、

 特に意味がない。

 これは……本当。


 私もマイスナも、寝起きってことで。

 そういうことに、しといて。


 気持ちに、いつも理由がつけられるワケじゃない。


 今さら……至近距離の、

 謎の涙を、恥ずかしがり合うような。

 そんな、チンケな仲じゃないのよ。



 ほどく。ほどく。ほどく。

 ぁー……なんだか、な。


 本当は──正直ゆぅと。

 まんま……くっついていたいのに。

 自ら解き合うってのは……、

 何ともいえない、プチ拷問とも言える。


 は、はは。

 このまま墓に埋めてくれ、とさえ思う。

 あぁ……相当、イカれてきてる自覚は……ある。


 死ぬのが楽しみなほど、

 この子のことが、好きなのだ。

 今、首と肩を固定し合っていた所が(ほど)けた。


 いつでも、同時に生きている。

 それは……幸せだ。


 半身をゆっくりと解き愛い。

 名残り惜しくも、はなれ。


 唯一の利点は、彼女の顔の全体を、

 たんまりと見れる事である。


 髪は、ボサボサ。

 たぶん、私も。


 私たちだけが見れる、

 私たちだけの、スペシャル──。



「……──」 「……──」



 なんか照れている。

 間違いない。

 私が、照れているからだ。


 おっと、上半身は離れたけど、

 あぐらサンドイッチの方は……まだ、これからだ。



「……おはようは、言った方がいい?」



 照れたマイスナは、可愛い。






────────────────────


 ──どうしますか?≧▼≦///.*・゜



 1.「一生、私のそばにいろ」

 2.「"あなたを愛しています"、でしょ?」

 3.「じゃあ、もう一度キスしなきゃね」

▼4. 無言で唇を奪う


────────────────────





「「」」




 ごめん、

 ちょっと……お待ちください。







 ────どがしゃああああああんんん。





「……「」……」



「……」






 ここの家主を発見した。






────────────────────


 恋人とイチャイチャしていたら、

 物陰に隠れていたであろう聖女が

 崩れ落ちてきた!▼


 ──どうしますか?▼



 ▼ 白いモフモフで応戦する(くゆくゆ)

   条件を満たしていません(にょきっと)

   条件を満たしていません(フナナナ)


────────────────────





 ──がしっ!



「──くゆっ!?」


「──ち──ちちちちッ、ちがっちちちがうんですよぉおおおおねえさまがたこれはですねけっして待ち伏せとか隠密行動とかたまたまちょっとはやめに起きたんでエコ布団に置いてきて淡い期待をダメ元で行動に移したらまだ寝てらしたって事は私はこの歴史をこの目で見続ける使命が発生しうわちょぅとまっ──」





 ──ぶぅおおおおんんん!!




「くゆ───────────────っ!?!?」

「──────────ぷぅううんんっ──!!!」





──────────────────────


 アンティ・キティラ の

 " くゆくゆブーメラン " ──!!▼


 カンクルは

 聖女リビエステラの 顔面に直撃した!▼


 効果は モフモフだ……!!▼


 リビエステラの顔面に8のダメージ!!▼


 カンクルは ちょっぴり怒った!!▼



────────────────────




「ぐ、ふっ……かんび……、

 甘美ですわぁぁぁ…………♡

             ──ガクッ」



「くゆゆゆゆ──っ! カンカーン!?」




────────────────────


 聖女は ハナヂを だしている……▼


 聖女リビエステラは 天国を

 ちびっと 見に行ったった……!▼


 カンクルは まだ 元気だった!▼


 精霊獣を ナメるなよ・・・!✧▼✧


 カンクルは 復讐心に燃えている……!▼



           →|

 [■■■■■■■■■■□□□]




 コショコショゲージが MAXになった!▼



────────────────────





「くーゆゆゅ……くゅ、くーゆゆゆゆぅ……!!!

 くるおおおおおおおお・・・!」





挿絵(By みてみん)


「んーむ♡「」んんぅ♡」



「かん、かんっ──、

 かぁぁあああああああんんん・・・・ッッッ!!!」







 いまこそ、せっそうのない、


 かいほうてきな、


 テキミカタ・バカっっっプルに・・・!




 狼王の、" エンドレスコショコショ " が、



 せ ま っ て い た ・ ・ ・ !







「  くゆゆゆゆゆゆゆゆ────っ!!!  」











 ※ラブラブチュッチュしている ユリップルへの

  過剰な コショばし行為は キケンです。

  用法用量を守り、正しく使いましょう。






                 つづく





pixivに、、、

カンクルが、いないバージョンが

ある、だと・・・ッ?

(((;゜Д゜))).*・゜



自己責任でドゾー(´^ω^`;)

まんが二巻、よろしゅうでぃす!!!

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『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[良い点] 後書きにて今更ながら気が付きまして、pixivのほう行ってきました。 はい、ええ。 秒でフォローして参りました、秒で。 コンゴトモ ヨロシク [気になる点] 『キスの味と、境い目がない…
[良い点] 行け行け、カンクル! 毎朝こしょこしょ攻撃だ~!
[良い点] 久々な濃厚な絡みのユリップル回やー!人様のお家(教会)だしもう少し節操を…と思ったけど前回もしてましたわ リビっちェ…エコたんの無垢さで少しは更生せんとな こしょこしょの次はバターでペロペ…
2020/09/30 00:17 ズブロッカ
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