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太陽との対話

●今週のストレス解消法●

・小さめの衣装ケースに、ペット床材用のおがくずをメタンコぶち込み、おがくずプールにします。

・そこにデブ助をブチ込みます。

・とても安全に、泳ぎ回るデブを観察できます。




 ────Access.

 ────ギアビルドアップによるボディ生成。

 ────ゴールドフレームの流用化。


 ────メモリダウン:READY。

 ────流動プロトコル:READY。

 ────転送開始。

 ────視界は良好です。




myself:

『────今は:夕方なのですね☼』




 頚椎関節部:異常無し。

 モーターは正常に稼動しています。

 部屋の様子を観測。


 Cシリーズ:02:07の転移体を確認。

 形態は安定。警告を発信。



myself:

『────ミャーツ:ニャーナ☼

 ────お外で寝るのは:

 ────余り:感心しませんよ☼』


『C2:みゃっ……ごめんなさいみゃっ!』

『C7:クラママぁー!! 元気なってるにゃん!』



 左腕部アクチュエータをマニュアル操作。

 手掌による遠隔運用。

 歯車機構による同族の転送を開始。



『C2:みゃーっ!』

『C7:さよならにゃーっ!?』



 ──格納を完了。

 試運転を完了。

 胸部より下方部のアクチュエータを解放。

 腹部:ロック解除。

 臀部:関節機構を補強完了。

 脚部:オートバランサーシステム:ランディング。

 表情筋模造デバイス:ON。




ヒキハ:

「その-YO-うな……姿をし-TE-いたので-SU-ね」




 疑問の入力を確認。

 ⚠︎caution⚠︎

 メカニカルトランスの影響で

 思考がプログラミング属性に依存する

 傾向があります。

 人間性を意識した:

 落ち着いた対応を実行してください。


 ──返答を選択。





 ▼・お会いするのは初めてですね ヒキハ・シナインズ。

  ・おっぱいが大きいことは 正義ではありません。

  ・神罰を与えます。(非推奨)




myself:

『────お会いするのは初めてですね☼

 ────ヒキハ・シナインズ☼』


ヒキハ:

「……! や-HA-り、会話がで-KI-る……! ……光栄ですわ、クラウン」




 眼球ホログラム:稼動テスト中。

 良好。隣点距離感把握デバイス:正常値。

 集音デバイスの微調整。




ベアマックス:

「……よォ、ヒキハ。紹介してくれよ」


ヒナワ:

「なかなか神々しい娘さんでござるなぁ♪」




 ハンドモジュールの稼動テスト。

 良好。握力:420ケルグラマ。

 下方修正。




ヒキハ:

「恐らく……アンティのスキルの……本体ですわ。意思を持つ、ユニークスキル……」


オシハ:

「っ! ……ふぅん? 会話ログには、"陽神"と表示されるけど?」




 個体識別プログラム:良好。

 バストサイズによる個体識別を廃止。

 返礼動作。




myself:

『────その識別コードは:

 ────状況把握のための代替的な記号です☼

 ────お気になさらないでください☼』


オシハ:

「ふふふ……! "あねちち"って、あだ名つけといて、中々おもしろい事いう神さまねぇ?」


ベアマックス:

「んなコト言やぁー、おれも"熊の神さま"なんだが? はっ……! まァ、それはいいゼ。よぉ、アンタさん──?」




 対象の獣人を視認。

 ユニーク個体:バーグベア進化系と予測。

 敵対行動:無。

 脅威判定を更新。




ベアマックス:

「──すぐ後ろの、"絵本サンドウィッチ"なんだが……シーツをかけ直してやった方がいい。嫁入り前なンだろ?」


ゴウガリオン:

「ガ、ガオォー……!!!///」




 ──頚椎と腰部のギアの高速回転。

 アンティ・キティラとマイスナ・オクセンの視認。

 頭髪ランディングケーブル:接続中。

 着用装備:フェイスガードのみ。

 状態:半裸[ 90パセルテルジ ]。


 ベアマックスの警鐘を採用。




myself:

『────全く:この子たちときたら……☼』




 全体運動による:人体の運搬を開始。

 完了。体温測定:正常値。

 シーツを利用し:彼女たちの体温を

 保持してください。




myself:

『────よい:しょっと……☼』



リビエステラ:

「バカな……このような存在が、お姉様のスキルだというの……!? 言葉も理解して……召喚獣の一種ではなくて!?」


ベアマックス:

「落ち着きやがれェ、聖女様。もしかしたら……神さまかもしれねぇんだぞ?」


リビエステラ:

「……!? そ、んな……」




 情報漏洩防止のための殺害は:

 道徳観念の元:禁止されています。

 表情筋と会話機能を利用し:

 有耶無耶にしてください。




  ・もう少し 敬っていただけると嬉しいですね。

 ▼・その事は お気になさらなくて結構です。

  ・頭が高いぞ 有象無象どもめ。(非推奨)


 ▼・にっこり

  ・かなしみ

  ・ブチ切れ




myself:

『────復唱いたしますが:

 ────お気になさらなくて:

 ────結構ですよ☼(にっこり)』


マジカ:

「いや、マジ気にするだろって……」


ユユユ:

「ははは!!! ユーモアのある方だなぁー!!!」


ヒキハ:

「……クラウン。アンティ達の容態は、どうなのですか?」




 疑問の入力を確認。

 返礼してください。




  ・重度の裸族です。取り返しがつきません。

  ・イチャイチャしているので大丈夫だと予測。

 ▼・ご心配には及びません。




myself:

『────ご心配には及びません☼

 ────外傷は全て:治療が完了済みです☼

 ────消耗はしていますが:

 ────全ての流路は正常に動作しています☼』


ユユユ:

「正常、ですか……。そのような過剰な流路束は見たことがありません!!! しかも、二人、共にだ……生まれつきなのですか???」


myself:

『────……その問いには:お答えしかねます☼』


オシハ:

「なるほど……そういう事ね」


ヒキハ:

「……おねぇちゃん?」


オシハ:

「何故、突然に姿を現したのか疑問だったけど……よーするに、情報を隠蔽させるために、私たちがバラける前に慌てて具象化したってワケだ」


myself:

『────ふふ……☼

 ────流石です:と:

 ────お答えした方が:よろしいですか?☼』


オシハ:

「わぁお……神さまっぽい余裕」


リビエステラ:

「き、救国の英雄並みの実力を持っていて!! しかも……二人ともだしっ!? そして……言葉を操る、伝説級の神性まで召喚できるっ……!? わわわわわわっ、私たちが知っていい情報量を、かぁるく、超越してる……ッッ! ドニオス、信じらんなぁい……!! うあぁぁ……」


うさ丸:

「にょわー……」

カンクル:

「カンカン? カンカンーぅ?」


エコープル:

「せ、聖女様、落ち着いて……!」


リビエステラ:

「落ち着いていられますかぁああ……! こんな事を隠しまくっている、あのヒゲはぁああ……! クーデターの疑いをかけられても、なんら文句は言えないのよぅううう……!?」


ヒキハ:

「……! それは! ……有り得ないとは思います」



myself:

『────ヒキハ・シナインズを:肯定します☼

 ────紆余曲折は:ありましたが:

 ────ヒゲイド・ザッパーは:

 ────彼女たちの幸せのために:

 ────彼女たちの実力を隠蔽する事を:

 ────決定しました☼』



リビエステラ:

「……、……っ。ヒゲイド氏は、あなたのような高貴な存在の事まで、王に黙っているのですか……?」


myself:

『────いえ……☼

 ────ヒゲイド・ザッパーは:

 ────私と直接:会話した事は:

 ────ございませんので☼』


リビエステラ:

「あはははは……それ……。私たちにも、国を揺るがすレベルの秘密を、ぶちまけていませんこと……?」


オシハ:

「国もだけれど……教会の幹部クラスは全員、おったまげるわよ? ただでさえ三勢力が、それぞれピリピリしてるのに……神様みたいなモンと対話できるなんて知れたら……間違いなく過激派同士で、彼女たちの争奪戦になる」


ヒキハ:

「……っ!! ……」


リビエステラ:

「め、目に浮かぶようですわ……」


エコープル:

「ぅ、……」



myself:

『────そのような事に:ならないために:

 ────ここに:私がいると

 ────お考えください──☼』




 表情:にっこりを選択。

 聖女リビエステラの表情:半泣きを確認。




リビエステラ:

「……、……っ、……今回の件、街としては……非常に感謝しておりますの……本当ですのよ! でも、お姉様方の実力を隠す必要があるのなら……ギルドとしての正式な御礼は控えた方が、よろしいのですの……?」


myself:

『────はい:仰る通りです。

 ────今回のクエスト達成は:

 ────全て:あなた方の手で行使された様:

 ────記録をお願いします☼』


ベアマックス:

「……英雄になるチャンスだぞ? そのまま報酬もらって引退すりゃ、生涯安泰かもしれねぇ」


myself:

『────それは:

 ────彼女たちの望む平穏では:有り得ません。』


ベアマックス:

「……はぁーっ。そうかもな」


うさ丸:

「にょんやー!」

カンクル:

「くるくるくるくるくるくる!」


リビエステラ:

「あぁあ……。忘れていましたが、このウサギとオオカミも、意味わかんない破壊力を秘めてましたわ……! 小型化できて、何処にでも持ち運べる、巨大化できる戦略従獣……!! おうぇっぷ、め、目眩が……」


myself:

『────ふふ☼

 ────秘密にしてくださいね☼』


エコープル:

「うさ丸、つよかった……。あの、もし秘密にしなかったら……?」




 疑問の入力を確認。

 返礼してください。



  ・切に お願いするだけです。

 ▼・ふふ 神罰でも与えましょうか。

  ・おしりペンペンモード。(非推奨)




myself:

『────ふふ☼

 ────神罰でも:与えましょうか──☼』




 表情選択:にっこり。

 空中に高密度アナライズカードの模造剣を構築。

 数量:42。

 



エコープル:

「ひぃええええぁあ……!」


ヒナワ:

「……。黄金の、透きとおる剣、でござるか」


ベアマックス:

「お、おぃ、やめろって……。子供を怖がらせるモンじゃねェぜ……」



myself:

『────仰る通りですね☼

 ────失礼を:冗談です☼』




 高密度アナライズカードの:

 ソードデバイスを消去。

 よい出来でした。



マジカ:

「ウチ……。いま、マジチビりそうになったんだけど……」


オシハ:

「そのカッコでチビんのは、ホントやめときなさいよ……? シャレになんないから」


ヒナワ:

「真に神かどうかは、わからぬが……かか。あのように瞬時に無限の剣を生み出されてはのぅ……」


リビエステラ:

「──そう、それですよ!」




 聖女リビエステラの顔に注視。




リビエステラ:

「あなたが……お姉様方の"口止め"のために、お姿を現したのは理解しましたわ……! でも……そもそも、あなたは"ホンモノ"なんですの……ッ!?」


myself:

『────ホンモノ:とは──?☼』


リビエステラ:

「あなた様だけの話では、ございませんわ……! 先の戦闘での会話ログでは、まるで……複数の神の助力を得ているようでした! 秘匿の件は、そっ、その……こ、考慮いたしますが!! こちらも納得出来ない事が多すぎる身! 抱えられる悩みにも限度があります!」


myself:

『────ふむ……☼』




 秘匿条件に伴う:

 一部の情報開示のオーダーの受諾。


 思案中……☳。

 思案中……☳。

 ☳ うーん……。




リビエステラ:

「本当に……神さまなんですの?」


myself:

『────その事については:

 ────言及するつもりは:ありません☼

 ────私たちは:それについて:

 ────偉ぶる気は:ありません☼』


リビエステラ:

「こたえになって、ないでしょうぅぅぅぅ……」


ベアマックス:

「いや、暗にYESって言ってるようなモンじゃねぇか……」


マジカ:

「マジその話題には触れんな、ってコトなんだろ……」


エコープル:

「……。あなたの仲間には、月の神さまと表示される方もいました。その方は……"精霊王ヒューガノウン"ですか?」



myself:

『────:……☼』



オシハ:

「おぉ、斬りこんだ……」


ユユユ:

「やりますね」




 道徳観念による:児童保護プログラムの適用。

 敵対レベルが自動的に:マイナス50されます。



myself:

『────彼女は:私の旧友です☼

 ────この対応で:よろしいですか☼』


エコープル:

「……!」


リビエステラ:

「……"勇者"でもあり、"巫女"……、……」




 審議官エコープルの、

 1メルトルテの接近を確認。




エコープル:

「……クラウンさま、聞いてください。今の世の中で、月の女神であるヒューガノウンさまを"精霊王"と呼ぶのは、昔の人の知恵の名残りです──」


myself:

『────……?☼』




 導入会話の意図が不明。

 拝聴モードを続行します。




エコープル:

「はるか昔に……まだ、戦乱が収まらない世の中では、たくさんの神様の信仰があることは、争いの種だと考えられました」


myself:

『────理解が可能です☼

 ────考えの多様化は:

 ────争いの要因となったのでしょう☼』


エコープル:

「その当時から……ヒューガノウン様は、多くの伝承や、石の彫刻や、浮かし彫りとか……大衆に良く御顔が知られた神さまでした」


myself:

『────ふむ……☼』


エコープル:

「でも、昔の教会の偉人さんたちは……"月の女神"という呼称が、他の属性の神を連想させる御名であると、気づいたのです」


myself:

『────……☼』


エコープル:

「──"月"があるなら、"太陽"は? "火"は? "水"は? "木"、"金"、"土"、"光"、"聖"、"闇"、"無"──。その当時の世は、終わらぬ争いに切迫していたそうです。だから、どんな些細なことでも、教会の人たちは懸念を潰さなければいけませんでした」


myself:

『────……他の神の存在を:隠したのですね☼』


エコープル:

「はい……そうです。"精霊王ヒューガノウン"を唯一神として布教するため、たくさんの神の名が、過去の教会と王の手により、無くなっていきました。信仰をひとつにする事で、平和な時代の訪れを早めようと思ったのです」


myself:

『────……あなたは:賢い子供ですね☼』


エコープル:

「ぇ……こ、こほん……/// で、でもっ、昔の教会の人たちも、他の神さまを(ないがし)ろにしたかった訳ではありませんでした! ただ、平和を願ったから……。多くの真名と御名は、長い歴史で失われてしまいましたが……王族と、一部の聖職者には、多くの神の名が語り継がれています」


myself:

『────……☼

 ────神の:名……☼』


リビエステラ:

「エコープル、あなた……?」


エコープル:

「その……長々と、お話して、すみません。ここからが、私の聞きたい事になるのですが……」


myself:

『────:……☼

 ────私に答えられる範囲の:

 ────ことでしたら☼』


エコープル:

「あなたの御名前は、クラウン様、ですよね? これは、たぶん聖女さまも知っていると思うんですが──」


リビエステラ:

「──ぇ? ……── あ っ !!! 」


エコープル:

「──()()()に語り継がれた、数々の神の名のひとつに──……こういうのが、あるんです。


 ────" 転生主(てんせいしゅ) アマノクラウン " 」



myself:

『────……っ!!☼』



エコープル:

「あなたは……神さまだとしたら、太陽の神さまなのでしょう。転生主(てんせいしゅ)という呼び名が、太陽神と同じ存在をあらわすのかどうかは……私には、わかりません。でも、ドニオスの教会にあるステンドグラスには、貴女に……ソックリの姿が描かれています」


リビエステラ:

「……! ……!! そうだ、"能力おろし"の……」


ユユユ:

「あそこの聖堂は、確かに太陽の意匠が目立ちますねぇー!!!」


ヒキハ:

「……、……アンティが、力を貰った場所──」


エコープル:

「私は……これだけ聞いておきたいです。貴女様は……"精霊王ヒューガノウン"様の、お友達だと仰いました。あなたは──


 "転生主アマノクラウン"様、なのですか──?」



myself:

『────  ……☼』




 



 ──新しいキーワードを入手しました!▼




〖  転生主(てんせいしゅ) アマノクラウン  〗new!▼

──────────────────────


 幼き審議官 エコープル・デラ・べリタより

 聞き及んだ、古くにいたという神の真名。

 もしや、これはかつて地上に降下したという

 記憶を失う前の私の呼び名だろうか……?

 神号から察するに、転生を司る神のように

 思えてならない。未確認情報分類。


──────────────────────





 返礼を。

 返礼をしてください。

 あなたは:向き合わなくてはなりません。




 

myself:

『──── 、 ……私は☼

 ────私は:過去の自分を探しています☼

 ────そうとだけ:申し上げておきます☼』


エコープル:

「……!!」


リビエステラ:

「……」


myself:

『────あなた達に開示できる情報は……:

 ────これが:ギリギリのラインです☼

 ────どうか……察していただきたく:

 ────存じます☼』


エコープル:

「……、……、ぇと……」


リビエステラ:

「……もぅ、やめときなさい。良くやったわ……」





 ……ふぅ:恐ろしいですね。

 アンティ以外の者の前に立つことが:

 ここまで緊張する事であろうとは。

 ……。

 ダメ押しは:必要でしょうか──。




myself:

『────秘密を守っていただけるだけの:

 ────心の安寧は:得られましたか?☼』


リビエステラ:

「っ! そ、それは……」


ベアマックス:

「……。お嬢ちゃん達が起きたらよ、ちっと、話をさせてくれ。飯でも食いながら……ゆっくり話したい」


myself:

『────私は:アンティの意思を:

 ────誰よりも尊重します☼

 ────起床した後:行動に移してください☼』


ベアマックス:

「わあった、本人らに聞いてみるよ……。ま、ナンだ。悪ィようにする気はねぇ、とは、伝えておくぜ! な?」


オシハ:

「──ええ。バカ正直に国に伝えようなんて思わないわ?」


ヒキハ:

「……アンティたちの幸せを、それで守れるなら」




 全員の表情筋分析による:感情分析を実行。

 ………………大丈夫そうです。

 そうだと:信じたい。



myself:

『────……感謝します:現代のプレミオムズよ☼』


ベアマックス:

「……?」


オシハ:

「思っていたよりは、嫌いな神さまじゃないわね? あ、それとさァ……この剣、貰いたいンだけど、クルルカンちゃん達にお願いしといてくんなぃ?」


ヒキハ:

「ぁ……、そ、それは私も、お願いしたいです……」


myself:

『────三連剣:バタアナイフの事ですね☼

 ────それは先程:そこで寝ていた:

 ────ミャーツが主体で造ったものですが……☼

 ────保有権はアンティにあります☼

 ────直接交渉してください☼』


オシハ:

「よっしゃ♡ モノにしてやるわ! つーか、何なら、お金払うわよ?」


ヒキハ:

「そうですね……これは私も支払っても構いません。その……頼んでおいて何ですが、このような素晴らしい剣を、いただける可能性は、あるのですか……?」


myself:

『────計算上は:

 ────アンティが該当の剣を使用した場合:

 ────0.7秒で波状圧壊する可能性が:

 ────98.8パセルテルジであると試算されます☼

 ────ぶっちゃけ:不要だと言えるでしょう☼

 ────可能性はあると予測☼』


オシハ:

「……、それ……。ホント言ってんの……?」


ヒキハ:

「ぁ、アンティなら……やりそうですわね……」


リビエステラ:

「ドニオス、ホンっトいみわかんなぃぃ……」


うさ丸:

「にょきっとにょんにょん! にょやーっ♪」

カンクル:

「カンカン! ぷくーっ」



myself:

『────ふ……☼

 ────では:そろそろ失礼しても:

 ────よろしいでしょうか☼

 ────そろそろ戻らないと:

 ────まずいですので……☼』


オシハ:

「あーら! もう消えちゃうの? ゆっくりしていってもいーのよ? ふふふ……今ならお酌でもして差し上げてよ?」


ベアマックス:

「おーいアホ、やめとけって……」



myself:

『────ぁー……☼

 ────私が皆より早く顕現化したのは:

 ────もちろん:あなた方への口止めも:

 ────大きな要因のひとつですが……☼』


オシハ:

「ん? なによ! 煮え切らないわね?」


myself:

『────もうひとつは:

 ────彼を(なだ)めなければ:

 ────なりませんので☼』


ヒキハ:

「!」


オシハ:

「なによ、あなたのイイ人なの?」


myself:

『────ええ☼

 ────夫は:昔は暗殺者さんでして☼

 ────あなた達を:

 ────殺さないようにしない──TO、・・・  』






 ────キ ィ ィ イ ン ン …… !



 ────ギ ィ ィ イ ン ン …… !





myself:

『──── あ っ ☼』




ヒキハ:

「──っ!?」


ベアマックス:

「仮面が取れたぞ!」





 後方のアンティとマイスナを視認。

 双方の仮面の脱落を確認。

 素顔の露出は:

 秘匿度Aクラスのため:非推奨行動。


 つまり……。

 それを無視してまでの:

 "ブチ切れ"──ということですよね……☼




myself:

『────皆さんに:

 ────もうひとつ:

 ────お願いが:あるのですが──……☼』




リビエステラ:

「うっ、後ろ! 後ろ!! 神さまッッ!? 後ろぉおお──!!」


エコープル:

「ゆ、ユウレイ!! き、金と銀の!? ゴースト、立ち上がってるぅううー!!!」


マジカ:

「マジやばいやんけ」


ゴウガリオン:

「ガオォゥ……ッッ!?」


うさ丸:

「にょんやぁー……」


カンクル:

「カンカンカーン!!!」






 最悪の状況が実現しました。

 対象者に生命の危険を知らせてください。







myself:

『────今から:

 ────私の旦那が召喚されますが……☼


 ──────生き残ってくださいね?☼』












 金と銀の、男性のようなゴーストは。


 それぞれの仮面を、



 ────拾った。








先輩ズ、きたぁあああああああああ!!!

((((;゜Д゜)))).*・゜

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[一言] 超ぶちギレ案件発生☆・・・プ会の皆様の全滅を確認ナームー(‐人‐)←コラコラ
[気になる点] ヒナワ: 「真に神【が】どうかは、わからぬが……かか。あのように瞬時に無限の剣を生み出されてはのぅ……」 [一言] にょきっとな
[良い点] やはり熊神は熊神 [気になる点] 転生主アマノクラウンのとこの罫線囲み、下が一行空いてないのはワザとですかね? [一言] >嫁入り前なンだろ? とォころがぎっちょん!2人とも嫁入りは済んで…
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