はじめのまほう
今日もな。
だいたいノリなんだ
ごめぬな(ノ)'ω`(ヾ)
グ ォ ォ ォ ォ ン ン ン ────。
金神:『>>>── …… 』
どう考えても、
ぼくの意思とは関係なく、
思考が加速している。
目の前の想い人の髪が、
黄金より、もっと、
美しいものになっていく。
黄金の時の中。
光速のメールは届いた。
──────────────────────
旧金:『→→→頼むよ。じいちゃん』
受け入れますか?
▼はい いいえ
──────────────────────
金神:『>>>……── (ちっ) 』
今は、ぼくの許可がいるらしい。
まったく、しょうがない。
今回だけだよ?
▼はい
ぼくは、体を、明け渡した────。
────log in▼
────complete▼
陽神:『────そんな……☼』
純夜:『→>>>落ち着きな──クラウン』
陽神:『────!! あな:た……!☼』
ぼくの口は、勝手に動き、
彼女は、瞬時に理解した。
くそったれ。
ぼくは、"道化回し" って訳かぃ?
陽神:『────カネトに貰った:私の、ボディ:が……!☼』
純夜:『→>>>大丈夫。きみの、本来のスペックに、最適化されてるだけ──』
ぼくの目は、彼女を直視する。
まぶしい。
本当の神を見た時、
目は、焼け落ちるのだろうか。
陽神:『────ああ:お願いです……!☼
────あなたなら:知っているはず……!☼』
旧金:『→>>>──…… 』
陽神:『────教えて:ください……!☼
──────"答え"を…………!!☼』
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☼
発動コードを入力してください▽
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07
 ̄
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陽神:『────7秒しか:ないのっ……!☼』
ぼくたちの、めのまえに。
うんめいのように、ふゆうする、
だれも、しらない、ウィンドウ。
恐らくは。
誰かが、こじ開けてくれた、
さいごの、きぼうのカギ。
陽神:『────これが!!☼
────必要なんでしょう──!?☼
────みんなを:勝利に導くために……!☼』
クラウンが、しゃべるたびに。
光が、爆発を起こしたみたい。
陽神:『────私には:わからない……っ!!☼
────記憶は:消え落ちている……っ!☼』
純夜:『→>>>落ち着こう、クラウン』
陽神:『────助けてください……!☼
────オウノ・ジュンヤ……!!☼』
加速した、コックピットの内部で。
悲痛な、太陽の女神の声が、響く。
ぼくの髪が、徐々に。
真っ黒へと、なっていく────。
陽神:『────お願い……っ!☼
────あなたが:入力を……っ!☼
────でないと:アンティが……っ!☼』
純夜:『→>>>ぼくでは:意味がない。それは、きみの"SURE-PROMISE"だ──』
陽神:『────何を……!☼
────言っているのですか……ッ……☼』
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☼
発動コードを入力してください▽
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06
 ̄ Dou──……
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遅くなる時間の中で、
カウントダウンは、それでも、動く。
当然だ。
前へと、進まなければ、
ぼくたちは、先へは動けない。
純夜:『→>>>よく、聞いて──。ぼくと、サンドマンが、きみの序列を──1位から2位に変更したのは、地上に降下してしまった──きみを、守るためだった。ファイアーウォールが、もし破られたら──次に襲われるのは──"1st"だから──』
陽神:『────し、知らない……ッ、知らないっ……!
────何も:私には、わからない……ッッ!☼』
純夜:『→>>>サンドマンは──いざという時、きみの身代わりになるために──自分自身を、1位にした。でも──ああなってしまって──……。Q.Q.はね? 緊急メンテナンス用の権限を持っていたんだ。どんな座標にも、瞬時にジャンプできて──今は、無理になってしまったけど──』
陽神:『────ぉ:お願いです!☼
────思い出話は:いいから……!☼
────私の:代わりに──……!☼』
純夜:『→>>>きみの代わりなんて、いないさ──大丈夫。きみは、導いていける──』
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☼
発動コードを入力してください▽
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05
 ̄ Ohuu─
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陽神:『────ぉ:お願いです……っ!☼
────オウノ・ジュンヤ……!☼
────私には……っ!☼
────わからない……ッ!!!☼』
純夜:『→>>>これは──きみの"権限者スキル"を──解放するためのパスコードだ。本当は──ぼくは、こんなの付けなくていいって──言ったんだけど──きみが、どうしてもって──』
陽神:『────わ、た:し……?☼』
純夜:『→>>>HAHA……! かつてのきみは──こう言ったんだ──"──ワタシタチも:純粋なプレイヤーとして:楽しまなければ──"ってね──……!!』
陽神:『────……っ☼』
光り輝くレディ=シルエットが、
ぼくを、まっすぐと、見つめる。
張り裂けそうな、
怒ってそうな、
照れてるような、
そんな顔。
純夜:『→>>>HAHAHA……! あの時のぼくらは──とても──誇らしかった。きみにだって──世界を楽しもう! っていう──希望に満ちた感情があった。ぼくらは──きみが──とても好きだ──…… 』
おいテメ。
ぼくの声で勝手に、
ぼくのお嫁さんを、
口説いてんじゃねーわ。
純夜:『→>>>HAHAHA──。でも、流石に──権限を全て、ほっぽりだそうとした時には──6人全員で止めたんだぜ? きみ! 最初は、一般プレイヤーとして参加しようとしたんだ! HAHAHA──……!!! あんな──ワガママなAIプロセスは──生まれて初めての衝撃だったよ……!』
陽神:『────……! わた──しは──……☼』
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発動コードを入力してください▽
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04
 ̄ Pii─…
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純夜:『→>>>きみが序列変更によって封じられていたのは──"どんなモンスターでも、この世から抹消できる"──プログラムだ』
陽神:『────……っっ!!!☼』
純夜:『→>>>たとえ──どんな敵でも、リポップシステムごと──構成データを──完全に破壊できる』
陽神:『────完全なる:消去──……☼』
純夜:『→>>>──ああ。"最高権限者"に──相応しいチカラだ──』
陽神:『────そん、な……。おぞましい:チカラ……☼』
純夜:『→>>>きみはね──HAHA! とっっっても、嫌がったんだ!! 忘れもしないよ! "──そんな反則なチカラを使って:この世界を:クソゲーにするおつもりですか──?。"──だ!! HAHAHAHAHA……! きみが──"クソゲー"って言ったから──初めて──サンドマンは爆笑して──……!』
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03
 ̄ Goo─…
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純夜:『→>>>……きみは──ぼくらの、中心だった。だから──"いざという時のチカラ"は──きみに、持ってほしいと思ったんだよ、だから──みんなで色々、あーだこーだ言って──とうとう、きみを。ある条件つきで──納得させた』
陽神:『────じょう:けん──?☼』
純夜:『→>>>──" 敵の体力 "が、" 三割以下 "の時──、そのチカラは──" 発動 "できる────』
陽神:『────:……!!☼』
純夜:『→>>>" 七 壊 絶 殺 "──。きみに、さいしょから搭載されていた、ぼく達、全員が知ってる──ムテキのチカラ──。" 発動コード "は、それを起動するための、"慈悲なき言葉"──』
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☼
発動コードを入力してください▽
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02
 ̄ Kii─……
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陽神:『────知らない……☼』
純夜:『→>>>──いいや。きみは知っている。きみだけじゃない。だれもが、知っている。思い出して──違和感を:感じるんだ────』
陽神:『────いわ、かん……?☼』
純夜:『→>>>──ああ、そうさ! あの時に、なぜ、きみは──ああ言った──? そう、思わなかったかぃ──!? ほぅら──まるで。"魔法少女"が──"はじめて使う魔法"──みたいな──── … … … 』
そして、煌めく声が響く。
金娘:「
──きひひっ──。
クソみたいなヒントばっか、
出してんじゃなぃわよ!
KINGMAN……──?
」
陽神:『───── え っ …… !! ☼』
まるで、それは。
イタズラっ子の、楽しそうな声。
陽神:『────アン、ティ……!☼
────無事:なんですね……!?☼』
金娘:「
うん。視界、体に戻ってる。
たぶん、大丈夫──……!
」
純夜:『→>>>HAHA──うまくいったみたいだね』
金娘:「
なに、したのよーっ
」
純夜:『→>>>序列をイジると──流路の消耗度が、リセットされるのさ──』
はは……きみたちさ?
ちょっと、悠長に、加速しすぎじゃないかぃ?
時間は、リミット、
ギリギリなんだぜ──?
金娘:「
ひとつ、言わせて?
」
純夜:『→>>>──なにかな──?』
金娘:「
── ヒントが、ヘタすぎぃ!
」
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☼
発動コードを入力してください▽
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01
 ̄ Goo─……
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金娘:「
ところが ド ッ コ イ !
私には、な ー ぜ か 、
わ か っ ち ゃ っ た
ん だ な ぁ ──…… !
」
陽神:『──── え っ …… !? ☼』
金娘:「──クラウン。思い出話が したかったチャラ男の代わりに……私が、相応しいヒントを言ってあげる」
陽神:『────???????☼』
金娘:「
私らの、はじめての必殺技は
なんで、あんな名前なの──?
」
陽神:『────!!!!!!!☼☼☼』
──そうだ。
あれは。
あれだけは。
はぐるまは、関係ないんだ。
もともと、たぶん。
彼女の中に、あったもの────。
純夜:『→>>>──……あとは頼むよ、じっちゃん』
うるせーわ。
こっちのセカイじゃ、
ぼくと戸橋、
結婚してねーし。
……まぁ、
まかせな。
→→→。
金神:『>>>ぼくのチカラで、入力システムに負荷をかけるよ。お嬢さん方、準備はO.K.──?』
金娘:「
クラウン! 一緒に言うわよっ……!!
」
陽神:『────はいっ……: は い っ ──!! ☼』
どうやら墜落中に、
後輩ちゃんの流路は、
完全回復。
まだ、ここは、空で。
なかなか、見晴らしがいい。
時間は、ぼくが止めていて。
でも、実は、
チョッピリ、動いている──。
なんで、わかるかって──?
ほぅら。
太陽が──。
少しずつ──。
☼
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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*⋆⸜ᴳᴼᴼᴰ ᴹᴼᴿᴺᴵᴺᴳ⸝⋆*
⸜( ´ ꒳ ` )⸝.*・
し て る だ ろ ── ?
金娘&陽神『「 だぁああん、ざぁぁぁぁぁぁああああああああああいいい────── 」☼』
ぼくが言うのも、ナンだけど、サ。
金娘&陽神『「 しっっっッ、こぅお"おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお──ッッッッッッ!!!!!!! 」☼』
" 飛 び 蹴 り " す る に ゃ あ !
い ぃ 、
高 さ だ ゼ ッ ッ !!!
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発動コードを入力してください▽
[[[[[[[ 断 罪 執 行 ]]]]]]]
.*・゜
●▼≦ ENTER >>>
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