キトゥンサポーター
引越し、落ち着いてきました!
((o(。>ω<。)o))
あっ、前話に挿し絵いれましたよおお!!
「れ……れびぇる、さん、に……! なって、いるん、ですっ……!」
まじかァ──……。
すべて説明し終わったヒキ姉は、
お母さんにぶちギレられた子供みたいに、
ベッタベタの泣き顔をさらしている。
私たちの身体は、全く動かない。
お土産やさんの箱の中の人形みたいに、
ふたり仲良く、木のそばに寝そべってた。
「ごめ、ごめんなさい……ごめんなさぃ……! 実際に操作してしまったのは……私なんです」
わぁーった、わぁーったなら、泣くなって……。
やれやれ。
私たちの経験値を利用して、
プレミオム・アーツの封印を解いた、か──。
ローザのやつ、結局プアツが何なのか、
ハッキリとは説明してやがんなかったからなぁー。
あの酒飲みめ。
私たちの呼吸は、深い。
まるで、眠りにおちている時のよう。
先輩がキレそうになってるのを感じた。
『>>>事実確認が……とれた』
ははっ……まさか、
レベル自体が"4つ分"も落ちてるなんてね。
想像すらせん。
そりゃークラウンも、しょげるわよ。
「すぐに、言えば良かったのですが……! まさか、数日でこのような事態になるとは思わず……! ぅ、うっ……!」
あぁー……。
どうやら私達のスキルの名前も、
現プメン全員にバレているらしい。
ジェム、マジ要注意。
私たちの天敵に、けってー。
メソメソ羊さんに喋りたいけど、
口さえ動かない。
こまった。
唯一動く瞳で、
聞いてる事だけは、ヒキ姉に伝わってるはず。
よぉ、マイスナ、起きてる?
え? 凄いおっぱい服だな、って?
……そうだけど、そんなバヤイじゃねーでしょ。
「ウッキー……」
「アンティ……貴女達のこと、どうすれば……!」
まだ、カニさんは600匹以上は残ってるみたい。
全て料理するには、食堂娘が足りない。
内なる世界で、光速の話し合いが行われた。
先輩、わかった、キレんなって。
今を考えましょ、今を。
先生……その顔の模様、なんすか。
うおっ、その人だれ? 後で話す?
……ミャナミ泣くな。
後で私から裸女にはキツく……言えるかな。
サキは、まもなく、
イニィさんの封鎖区画に到達する。
私たちが停止したせいで、
箱庭の崩壊は落ち着いている。
……。
──結論は、出た。
ヒキ姉に、お願いするしかない。
お届け物を、依頼する事にしよう。
──ヴぉん・・・!
──────────────────
ヒキ姉 きいて
──────────────────
「……!! アンティ、なのですか……!?」
──────────────────
まだ 口が動かない
──────────────────
「なん、と……可哀想に……」
──────────────────
これを、誰かに届けてほしい
──────────────────
きゅぅぅううういいいんん・・・!!
小さな黄金のはぐるま。
そして、その輪の中から覗く、
怒りの目。
「これ、は……!」
──────────────────
必ず プレミオム・アーツを
持っている誰かに
必ず 届けて
──────────────────
「……! で、でも……! 貴女たちがッ……!」
──────────────────
おサルさんが いるから
だいじょうぶ です
──────────────────
……!
マイスナ……。
「ウゥキー!!」
「……! ……、しかし……ッ!」
──────────────────
あのカニ共 街まで
届いたら どうすんだ
急いで お願い
──────────────────
「これを……届ける、のね?」
──────────────────
そうよ──
──急いで!! ヒキ姉ッッ!!
──────────────────
「──っ……!」
急にヒキ姉の姿が掻き消えたかと思うと、
持ち上げられた私たちの身体は、
側の高い木の枝の上に、
そっ……と、降ろされる。
かっ跳んでいくヒキ姉の背中には、
赤い、コウモリみたいなマントが、
見えた気がした────。
────。
──バキやぁあああああんんん・・・!!
「──ち。最後の一振りが……」
[ ──GOTTOGQBAAAAAAAAAA──!!!!! ]
「……とうとう、"爪"を使うしか、ない、か──……?」
──ザッ・・・!!
「────お姉ちゃん!!」
「───っ!? ヒキハ……ッ!!」
「──ふせて!! でやァァァァあああああッッ!!!」
──……ザ、シュゥ──!!!
──バキャアアアアアアア──ッッッ、……!!!
[ GUU・BE・EEE──・・・! ]
──ズズ、ぅん・・・。
「──お姉ちゃん! ケガはない!?」
「あんた、剣が……! それ、何本目!?」
「さ、最後の一振りです……!」
「──!! くそっ!! こんな事なら、鍛治屋からギッてこりゃよかったわ──……!!」
「あ、会えました……!!」
「──!?」
「アンティ達に、会えました……!」
「……!!! ホントなの!?」
「えぇ……ええ、うぅ。ぜ……ぜんぶ、伝える、ました……!!」
「っ、どう、だった」
「……! これ、を……!」
「!?」
「アンティ、たちからです」
「どういう事!?」
「わかりません! 私はただ、これを急いで届けろ、と……!!」
「──……? これは……? 金色の、"歯車"……?」
──きゅぅぅぅううういいいんんん・・・!
──ぽんっっ──!
『C7:ふしゃあァァァァァア"ア"ア"ア"ア"ア"──!』
「「 ──…… 」」
『C7:おまえ、たちかにゃああああ"あ"あ"あ"あ"──……!!!!! ドンたちのケイケンチを、勝手に使ったのはに"ゃぁあ"あ"あ"あ"あ"あ"あああ……っ!!!』
「……ネコ?」
「ね、こ……」
『C7:ネコで悪いか、こんのOPAI山脈姉妹がにゃあああああ……!!! ニャーがその脂肪分を乱れ打ちする前に、さっさとニャーを、プレミオム・アーツの上に持っていくのにゃああああああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"……!!!!!!!』
「「 は……、はぃ…… 」」
『C7:──こちらニャーナ!! いま、姉チチのプレアツに物理接触したにゃ! ドン……。本当にいいんにゃな……?』
" やんな "
『>>>──ハッキングを開始する 』
──ポン。
全ての、プレミオムズに、
メッセージがポップアップする。
「「「「「「 ──……! 」」」」」」
────────────────────
アンティ・クルル から
パーティ申請が 届いています。
承諾しますか?
▼ はい いいえ
────────────────────
「ネコってファンタジックね」
「……くまは嬉しいぜ」
「来ましたかー♪♪♪」
「よう、わからんが──」
「マジ、テンションあがらぁ」
「ガオオオオオオオオオオオオ!!!」
────────────────────
────────────────
────────────
─────────
──────
────
▼ はい
────
──────
─────────
────────────
───────────────
──────────────────
────キィィイイインンン──……!!!!!!
全てのプレミオムズに、
金の歯車の輪が、召喚される──。
それは、神秘の扉たるや────。
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《 " P.O.A.S " を 経由した
クニャウンズ の転送が
開始されました──!●▼≦.*・゜ 》
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ニャッチ ■□■□■ 箱庭フォートレス運用補佐
ミャーツ ▶▷▶▷▶ マジカ
ミャナミ ▶▷▶▷▶ ユユユ
シーニャ ▶▷▶▷▶ ベアマックス
ニャンゴ ▶▷▶▷▶ ヒナワ
ネコロク ▶▷▶▷▶ ゴウガリオン
ニャーナ ▶▷▶▷▶ オシハ
『C1:ぼくは、父さんを助けるよ──』
『C2:よ、よろしくみゃっす……』
「……肩乗りネコって、マジ……?」
『C3:あ、あなたの担当になったみゃ!』
「おやおや……これは可愛らしいですねー!!!」
『C4:シーニャは、くまさんかー』
「なっ、なんなんだ!? コイツは……!?」
『C5:……よろしく、頼む』
「ほぅ……? 招き猫……でござろうか?」
『C6:イェ──イ!!! Let's Party time ──!!!』
「ガオオオオオオオオオオオオオオオゥゥゥ──!!!」
『C7:チッ……! こっちのボディは久しぶりにゃー!! おいッッ!! そこな、OPAI山脈どもっッ!! ボサッとすんなにゃあああー!!! とっとと、キリキリッッッ!! 働ぁけぇえに"ゃあ"あ"あ"あ"あ"ゃあ"あ"あ"あ"あ"──ッ!!!』
「……。……ヒキハ、拾った所に返してきな……」
「──や!? あのっ……でもっ!? ぁ、アンティ〜〜──……!?」
『>>>──"戦闘補助"を、開始する 』
ヌコ、しょうかん!!
( •̀∀•́ )✧