プレチャット
みんな「どっ、どしたかば、今回めっちゃ連投するやん……!」
「では……ベア殿は?」
「ずいぶん酔ってたみたい。珍しい事もあるもんね」
「……姉様、プレミオム・アーツ、光っておりますよ」
「……は。部屋に戻ったタイミングで、理にかなってること」
──PON。
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from:ヒナワ・タネガシ
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いやー、まずいでござるな。
やはり、距離も文字数も
関係なさそうでござる。
このような伝説級アイテムを
所有しているとなると、
色々と文句を言ってくる輩が
増えそうでござるよ……
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「……まるで、光の手紙ですね」
「勘弁しなさいよ。否定する言葉が出てこないわ……」
──PON。
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from:マジカ・ルモエキラー
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これマジでヤバくないか?
ギルド水晶球ですら、
このプレアツに比べたらマジくそだぞ?
どれだけ離れてても、マジ会話が
成り立つじゃねぇか……。
バカ貴族とか教会の過激派とか
マジ欲しがると思うんだけど
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「……やれやれ。どえらい事に、なったもんよ」
「結局、今日は聞けませんでしたものね……」
──PON。
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from:ユユユ・ミラーエイド
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ボクが気になっているのは
やっぱり、あのお二人の、
『あの状態』のことですね。
あんな高密度の流路体です。
マジカさんの言う通り、
あそこまで魔力を感じないのも
とてもおかしいと言えます。
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「……お姉ちゃん、代わりに聞いてくれませんか」
「……ん」
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from:オシハ・シナインズ
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ヒキハから。
流路が多い体で、
魔力が少ないってのは、
やっぱりおかしい事なの?
私的には、
あの、繋がってた髪の毛も、
気になるんだけど……。
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「……あんたも、あの状態は知らなかったのよね?」
「……はい。全く……」
──PON。
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from:ユユユ・ミラーエイド
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とても言いにくいのですが
あんな高密度の流路束を持っているのに
魔力が少ないとなると……
身体中の魔素が拡散してしまって、
普通なら死んじゃいますよ。
魔力が無い体なので、
恐らく治癒系魔法も効かないはずです。
ポーションの類は、わかりませんが……
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「……っ、」
「……魔無しだったってこと、言っていいの?」
「それは! 待って……まだ……」
──PON。
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from:ベアマックス・ライオルト
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わり、ちょっと寝てたわ……。
今、マップ機能も見てんだけどよ。
こりゃー……おれ達が行った所が
全部、自動で記録されてやがる。
クルルカンの嬢ちゃんが、プ会で、
地図の修正、しまくってくれてたろ?
あの種明かしやら、カラクリはよォー、
ここら辺に、あるんじゃねぇのか……?
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「……」
「……そうなのですか?」
「……ええ。あの後、調べてみたら……クルルカンちゃんが書いた修正箇所は、とても正確な地形を表してたって」
「……」
──PON。
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from:ヒナワ・タネガシ
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マザー・レイズが隠そうとしている事は
やはり、このプレミオム・アーツの
拡張機能の事なのでござるかな……?
それとも、あの二人の出生自体に、
何か、秘密にせねばならないことが、
あるのでござろうか。
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「……」
「……」
──PON。
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from:マジカ・ルモエキラー
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今、エコっちも一緒に隣で見てる。
審議局的には、このプレアツの機能は
マジで看過できないってよ。
そりゃそうだよな……。やろうと思ったら、
マジ悪い事し放題だもんよ。
でも、マザー・レイズが
潰し回ってるとなるとよ……。
ヘタすりゃ、ウチらもマジやばいぜ?
乳姉妹には、マジ悪いけどよ……。
あの人のウワサ、マジやべぇの、
マジで多いからよ……。
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「……そ、そんな事を、流石にマザーは……」
「……いや、わかんないわ。あんたも感じてるトコ、あるでしょう。あの二人の事になると……あの人は、やり方を選ばないような雰囲気がある……」
「そ、それは……」
──PON。
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from:ベアマックス・ライオルト
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あったま、いってー……。
なんにせよ、このアーツの強化で
あいつらのスキル? みたいなのが
レベルダウンしてるってことは、
言ってやった方がいいだろうよ……。
たまにダンジョンでソレ系の呪詛くらって
ステータス不良起こしてる奴、
見たことあっけどよぉ……。
けっこう、体調に響くみたいだぜ……?
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「ちぇ。あんたがさっさと、聞かないからじゃない……」
「……お姉ちゃんだって、後回しにしてたじゃないですか」
「な、なぬー」
──PON。
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from:ヒナワ・タネガシ
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先の飲み会では、どちらとも、
元気そうでござったがなぁー。
あの時、一瞬表示された、
例のスキルでござろう?
ええと……確か……
でんき、くさり、はぐるま、何とか……。
しかし何故、ひとつしかスキル名が、
表示されなかったのでござろうか。
ううむ、わからんのぅ……。
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「……電鎖、歯車法、Lv.7……」
「……、……。ヒキハ、私から発言するけど、何かある?」
「っ! ぃ、いいえ……」
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from:オシハ・シナインズ
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マザーが何故、あの二人を気にしてんのか
私もヒキハも、正確には分からないわ。
ただ……あのスキルの上限は、
『Lv.7』だった。
一般的なスキル上限が、
『Lv.5』である事から見ても……、
あの子たちは、絶対に
何かが特別なのよ……。
いつか……マザーには直接、
聞いてやろうと思ってる。
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「……! お姉ちゃん……」
「……そんときは、ヒキハも一緒にくんのよ」
──PON。
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from:ユユユ・ミラーエイド
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ボクも、回復職の端くれです。
彼女たちの健康状態は、気になります。
ベアさんの言った通り、
通常、スキルレベルが下がった時は
何らかの倦怠感を感じるのが通説です。
今日はもう遅いですから、
ちょこちょこと、プレミオム・アーツの
機能を試してみますよ……。
マップ機能で、気になる名前の村も
見つけましたし……。
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「ユユユのやつ、この会話方法ならうるさくないわね」
「お、お姉ちゃんったら……失礼ですよ?」
──PON。
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from:ゴウガリオン
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あのふたりは
おれの ともだちだ
よく してやってくれ
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「……」
「……」
──PON。
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from:ベアマックス・ライオルト
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おまえええええええええええええええええ
ええええええええええええ!!!????
言葉、わかったのかぁあああああああああ
ああああああああああああ!!!????
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──PON。
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from:マジカ・ルモエキラー
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マジかああああああああああああああああ
ああああああああああああ!!!????
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──PON。
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from:ヒナワ・タネガシ
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いやぁ……。見た目じゃ、
わからんもんでござるなぁー……。
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──PON。
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from:マジカ・ルモエキラー
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てめぇ、マジだれだっ!?
ウチは騙されんぞ!?!?
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──PON。
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from:ユユユ・ミラーエイド
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ゴウガさん、意外と紳士ですねぇ!!!
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──PON。
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from:ゴウガリオン
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きょうは たのしかった
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──PON。
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from:ベアマックス・ライオルト
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おま、吠えんのやめろよ……
気が気じゃねぇんだよ……
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──PON。
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from:マジカ・ルモエキラー
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ほんそれ。
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「……ほんと、まさしく神の嗜好品、だわ……」
「……ですねぇ」
((´∀`*))ヶラヶラ










