⚙⚙⚙ 尋常ならざる出発 ⚙⚙⚙ さーしーえー
目次絵の再利用してます d(ゝω・´○)+
『────ぁ……ぅ、うぅ……:
────あたま:いたぃ……。』
……うん。
起き抜けに頭の上で、
んな事言われてもねぇ。
「……大丈夫?」
『────だいじょば:なぃ……。』
ははは、こいつ相当やべぇな。
優しく求めよう。
歯車からお湯を出し、宣言する。
──ジァァァァァ──・・・!!
「じゃ、3分ね。原因を調べあげて即・私に教えぃ。朝っぷろの間にだ」
「アンティと洗いっこしてる間にだー」
なん……? あぁ、そぉいぅ……。
身体って、同時に洗えます。
容疑者は割かし早めに見つかった。
〘#……その必要は無い……犯人の目処はついている。今、縛りあげている所だ〙
〘------;;のののんのんのんのんのんノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンンンっっ!☆?☆!☆?☆!☆〙
まったく、これだから神は。
〘#……くっくっく……湖で出来ているスライムにとってはウイスキーの三本や四本など、どうってことは無いのだろうな……。君は主食が水分なのだ、なるほど。わからなくもない、いいだろう。だが──友との初めての酒盛りで、道場で空き瓶ボーリングレーンを作って破片をぶち撒けるような邪神には、それなりの罰が必要だ……なぁ? そうだろう? ぇえ? 精霊王。ほら、そうだと言え、、、言うんだ──・・・さ ぁ ─ ─ ─ 〙
〘------かっ;; かかかっ;かッ;寛容な心で許すのんのんのんのんのんなぁぁ──!!!!!☆☆☆〙
先生、怒ると怖いにゃー。
あのさ、先生って……いっつもローザのこと、
どーやって縛ってんの?
え? あっ、氷……?
その……氷漬け?
おっ、あっ、あーぁ……。
なーる……。
……それ、"縛る"って言う?
「アンティ、もっと交互に」
「ん」
「ねぇ……私のこと……好き?」
「はぁ……? ほんとやめてマジで押し倒したくなるから」
「っ! えへへっ☆」
髪、繋がってんだろ。
おま、今かわいい顔はやめぃ。
戦闘開始したら、出発おくれるかんね?
『────うぅ、う:いたたただ…………っ。』
『>>>あっはは……まさか、きみが二日酔いとはねー』
笑ってるバヤイやないわよ先輩。
あんたの嫁さん、私と一蓮托生なんやで。
人妻スキルってだけでも、
まぁまぁ前代未聞なのに……。
友だちと飲み明かすスキルてアンタ……。
わたし、こんなの初めて。
石けん、もうちょっと足そぅ。
「ふりゅふりゅ……お酒って、そんな凄いのかな?」
「ふりゅふりゅ……うーん、私も頭痛とかは、よくわかんないかんなぁー」
『────うぅ〜〜……。』
『>>>けっこう辛そうだよ。こまったねぇ』
ちょ、先輩……?
今も、クラウンのそばに居んのよね?
ちょっと介抱頼むわよ、マジで……。
もぉ、なに酒飲んでダウンしてんのよ、この子……。
『────うぅ:頭痛い……助けて、カネトぉ……。』
『>>> ── く そ か わ い い な ッ ッ ! ! 』
だめだ、コイツら新婚だ。
何もかもが正常じゃねぇ。
「アンティ! 私たちもいつか、一緒にお酒飲もうね♪」
「……くそ可愛いわ……」
「ぇ? えへへ……す・き……☆ ちゅっ☆」
だめだ、私たちも正常じゃねぇ。
〘#……やれやれ……前の仕置きでは、生ぬるかったようだな……〙
ブォン、 ブォン、 ブォン──。
ブォン、 ブォン、
あの……先生?
なんか、振り回してます?
〘------ちょっ!? なっ、ギンガ様ぁ……!? ちょ;ちゃ! そっそれはいくら何でもダメのんッッ……!? うっ;ウチっ☆ 仮にも元帝国王女でガチ神様のんっ!? あああああなた様も前職;教師でしょうのん!? 道徳教育どこいって──やっ;あっ;ダメっ……完全に悪役が巻きつけてるヤツ……──そっ;それ帯電してるのんなぁあッッ──!?!?☆☆☆〙
〘#……よく喋る女神だ〙
バチチ! バチチ! バチチ!
ブォン、 ブォン、
ブォン、 ブォン、 ブォン──。
「……バチバチいってるね」
「……先輩。先生どうなってる? 鎖? 鎖じゃないよね?」
『>>>ここが異世界で良かった』
私らの世界、無法地帯みたいに言わないで……。
〘#……──ムぅンッッ──!!〙
──ブォォオウン……!!!
────ビシ────バシッッッ!!!
〘------のぉォおンッ☆ のぉォおンッ☆☆
------のぉぉぉおおン──ッ☆☆☆〙
バチバチッッ──ゴッッッ!!
バァォオルリィィイインン────・・・!!!!!
「なんかわれたよ」
「……先輩、ちょと……?」
『>>>あー……。。。有名なサイボーグ映画の2作目の敵キャラが液体窒素で固まった後に銃で撃たれたみたいになってる』
異世界人に異世界ネタかますの、
やめましょう……?
「むちゃくちゃじゃないのよ……」
「アンティ、くち洗ってあげよっか」
「んー」
「むー」
『────申し訳……申し訳ありませんんん……。』
『>>>……ぼくに助けられることは?』
『────あ:あたま、触っててください……。
────優しく……うぅ。』
『>>>はいはぃ……。こうかぃ?』
『────ぁ……♡。』
何とか色々きりあげ、
下の階のキッティんトコに行った。
ホールエルの街に行く前に、
簡単なレクチャーを受けるためである。
「いーですかぁ? この時期は水を求めて南東に集まってる魔物が多いので水際は注意するのと、やっぱり今の東部はロックタートルとか、あとバールモンキーとかも厄介ですね。バールモンキーはバカにされがちですが、腕がバールになってるやつと尻尾がバールになってるやつで攻撃の仕方とか違いまして、群れられるとトリッキーで苦労しますよぅー?」
「おさるさんつよい?」
「……バールって、金属の棒で、先クイッてしてるやつよね?」
「そですそです。クイッてしてるやつです。まぁゼルゼウルフ瞬殺のアンティさんチームなら大丈夫かとは思いますが……油断は大敵ですよぅ! それから他は……あっ! 薬草を集める時は、芽の色が若い物はその場に残すこと! また育ちますから。効果が高い濃い緑の葉っぱを狙うんですよ」
「キッティ物知りだ」
「すごいよね」
「くゆーっ♪」
あ、カンクルいますね。
「……新種の魔物さんに称賛されると、少々フクザツですが……。あの……アンティさん?」
「なんや?」
「その……なんで今日は頭の上の王冠、そんなフラフラ回ってるんです?」
「二日酔いだからよ」
「またまたぁー」
私、ウソ言ってないよ。
「すごい不安定ですね……。確かに酔ってるように見えますよ」
王冠に効く頭痛薬はないかんね。
隣のマイスナに聞く。
「……そんなに目立つ?」
「乱回転してる」
マジか……。
ただでさえ目立つカッコしてんだから、
あんまアクロバティックな動きしなさんな……。
『────す:すみませんぅぅ……。
────ぐ──ッ!?。』
────ガキコンッッ!!
──ゴロゴロゴロごろごろゴルゴルごるごるごるぅるるる。
「アンティ、ころがったよ」
「──ぅおおおおおおおおおおおおおおおおいいいいいいぃぃぃどどどッどどどっっっしたくらううううううううううぅぅぅ────んんんんんッッ──!?!?!?!?!?」
「……ぁ、あのぉー、アンティさぁーん? 王冠、おちましたよ……」
知ってるわぃあ!!
今わたし、滑り台みたいなったもん!!!
「ああ……! だからお酒は怖いのよウチが出すのやめたのも正解だわ1回母さんがベロンベロンで鬼のアシュラモード解除不能になった時に父さんと私でどれだけ苦労したかホントにマッタクノルなら飲むな、飲むならノルな──」
「……あの、アンティさん? ついこないだ酒場でマイスナさんとキャットファイトしたの忘れてませんか……?」
「きっ、記憶にございませぇえんんん……」
「しょ、証拠はあるのか、しょうこはー」
マイスナ、つくえバシバシ。
(ノシ 'ω')ノシ バンバン。
「──うわっ、ワルモノっぽ──い!!」
なにがやねん。
私は、そんなにでしょうよ……。
頭を抱えていると、うさ丸が来た。
──ポテポテぽて……。
「にょ、にょきっと……?」
──キラン。
おぉ……。
ローリング大作戦したクラウンを、
拾ってきてくれたようね……。
「にょきっと、にょきっとな? にょきっとな……」
え……? いきなり転がってきて、
かなり驚いたって?
うん、そぅよねぇ……。
時限結晶ひっついた王冠が、
ゴロンゴロン転がってきてみぃさ。
「……ありがと、うさ丸。アンタ、今日一日は私の頭ん上のっときなさい」
「──にょきっと!?」
「あと、これからホールエルの街行くから、一緒に来なさい」
「────にょ、にょきっとなぁ……っ!?」
「ほら……アンタが持ってるそのコ、今日、落ちやすいかんね? アンタのお腹のモフモフに入れとい……あ、登んの早いわね。ほっぺは踏むなよ? ちょ、やめぃ前から登るなぁああ──あっぷ!」
「にょっき♪ にょっきぃ♪」
ほんとポムポムしてんなコイツ。
クラウンは終日ダメそうなので、
今日はウサウサ封印の日である。
「にょきっとにょきっと♪」
「そうそう……そーやってアンタの毛玉ん中に封印しといて。落ちるから。あと踊らないで視界が揺れるからコラ、やめぃ!」
「にょきっと・なぁ〜〜♪ にょきっと・なぁ〜〜♪」
ゆっさ、ウっサ。
「うさ丸ごきげんだ」
「左右に揺れてますねぃ」
私まで酔うやろ。
「んじゃ……行ってくるわキッティ」
「がんばる」
「……! はい、行ってら……──あっ」
「えっ」
「なに」
「これ……ギルマスからのお手紙です」
「っ! ……ヒゲイドさんから?」
「誰宛ですか?」
「ふふ……あなた達ふたりに、ですよ」
「「!」」
「ほら、ちょっと心配性な所ありますし──それに。しばらく"お手紙"ありませんでしたから──ねっ♪」
「「……── 」」
シンプルな封筒から、
ほのかに優しさを感じる──。
……ふふ、無職じゃない、ってことかな?
「……ギルマスに有難う、って言っておいて」
「うん。街を出る前に、必ず読みます」
「はぃっ! では──行ってらっしゃい!」
「「 行ってきます! 」」
さぁ……行くか!
東の街、ホールエルに・・・!
「クラウン、地図だして。……なん? 頭がいたい?」
「ローザ、地図……。えっ、くだけてる? なんで?」
おい、神よ。
(^_^;)……。










