⑦ ЯヨHTOM
(´・ω・`)まだちと、
たぼーふにゃふにゃ中です……。
いつも小分けでごめぬぁー.*・゜
嵐の夜は去り。
熱と眩しさが。
朝を香らせた。
「……」
この城にいくつもある、天空の庭。
空と、街を見渡す。
私が生きていた時とは……違う、時代。
「……」
そうじゃ……ない。
家族は、いる。
ここもまた、私の時代だ。
コロン、と。
口の中に広がる、ハチミツ味のジェム──。
「……いけない。ただの飴のように舐ってしまった」
もう、かなり、永いのだ。
物思いにふける時もある。
この甘みが無くなるまでに、
行かなくては。
「……さて。起こしにいくと、しましょうか」
ここにいる、自分。
多少の疲労感はある。
不安と繋げてはいけない。
噛み合わせては、いけない。
私は、いつまで────……。
「……違う、そうじゃない」
切り離せ。
その不安は、まやかし。
少し、疲れているだけ。
唱えよ────。
「…──"さいごのかめん"……起動──」
『──Ready.
──Who are you going to kill? |』
「登録、呼び出し…………"アンティ・キティラ" 」
『──Already.
──No.1:Anti=Kythira.|』
「──"瞬間移動"」
『────Complete.|』
時間の止まりし身体。
四つ目のひとつが光る仮面。
そして、真理を、跳躍する────。
────JUMP。
「にょきっとな☆」
(……)
……うん。
隠蔽のジェムを使っていても、
この子には、あまり意味がないようですね。
「にょっっっき、にょきぃー」
ぴょんぴょん。
……。
……少し、横に移動してみましょう。
サササ……。
「……にょきっと?」
「くゆっくゆ?」
「にょきっとおぉ!」
……肉の詰まった耳がこちらを向き、
その後に丸いボディが向き直ります。
なんと恐ろしい索敵能力でしょう……。
「にょややぁー☆」
「くゆぅ〜〜??」
……もっくそ、指をさされていますね。
その前足、骨はどうなっているの。
こらぁ。
隣のオオカミに私の場所を教えるんじゃありません。
(……はぁ)
ハチミツ味の隠蔽のジェムは、
それはもう、けっこうな高級品です。
気配遮断の効果は、かなり高いはずなのですが……。
お城の上の庭でボーッと舐めていたので、
もうすぐ無くなってしまいそうね。
まったく、勿体ないことです。
──フッ。
────パッ!
「! にょやっ☆」
「くゆぅッ!?」
ジェムの効果が切れ、私の姿が見えるようになったはず。
うさ丸は「やっぱりか」の表情。
カンクルは驚いていますね。
「にょーんにょんっ☆ にょーんにょんっ☆」
「くゅーぅ♪」
「……おはよう、早起きね」
ぶっとい耳と、ふわふわの尻尾が揺れています。
……ホコリが、よく取れそうね。
まったく……美味しそうなお耳だこと。
ぎゅむー。
「くゆっくゆ、くゆゆー」
「に"ょわ"ー」
私が、この前のウサギの着ぐるみ女だと、
この子は気づいているのかしら……?
「……おいで」
「にょおぅ」
「くるぁー」
「……よしよし」
「くゆーぅ♪」
「にょきっとなぁー☆」
ふむ……とても素晴らしい毛並みですね。
2匹とも……こう……やわらかい。
ふわふわで白いというのは卑怯ね。
まぁ、隠蔽のジェムを看破できるようなラビットが、アンティとマイスナのそばにいるのは心強い。
こちらの子には精霊花が生えていますが、魔除けの効果はあるのでしょうか。
まったく……妙なお供ができたものです。
「……あなた達、ふたりを頼みましたよ?」
「にょ? にょやっ☆」
「かーん♪」
ふ、愛らしい。
……それは敬礼ですか?
神秘の前足ね。
忠義に免じて、
日替わりランチにするのは、
勘弁してあげるとしましょう。
「……さて、と。
どちらかと言うと問題は………………、
あなた達のご主人様たちの方ですか────……」
「にょ、にょんにょん……」
「かんかんかんくゆ」
"この子たち"は早起きだというのに、
"この子たち"ときたら──……。
「むにゃ……くっか──……」
「なぁぁ……ふみぅ──……」
★ 今朝の大司教の有りがた──い御言葉 ★
服 を 着 ろ 。
「……まさか、毎日?」
「にょ、にょやっ……」
「か、かんかーん……?」
おい……目ぇ、逸らすんじゃねぇ。
「しかも、仮面は付けたままだし……」
マニアックねぇ。
辛うじて、色違いのパンツは履いてるわねぇ。
……あら、けっこう攻めてるわねぇ。
面積的に。
「絶妙なエロさというか……孤児院の良い子のみんなには、とてもとても見せられない義賊と狂銀の艶姿ねぇー……」
仲良しだし、パンツ仮面だし、髪は繋がってるし……。
「むややぁ〜〜……Zz」
「とんぬぅ〜〜……Zz」
……とんぬぅ?
まぁ、マイスナはともかく……。
アンティ、あなたはどうなのよ……。
実家では、仕込みの時間には起きてたはずよね?
まったく、すっかりフヌけてしまって……。
ソーラもデレクくんも、流石にこれは予想外でしょうに……。
15のレディふたりが、
そろってマスクド・トップレスて。
「うーん」
結論。
この子たちにも、"メッ" はした方が良い。
柔肌ボディを晒す彼女たちのベッドのそばで、
私は考えるとしましょう────。
「どーしょかなー……。つーか、仲良すぎない……?」
────────────────────
すっぱだか 義賊と
すっぱだか 狂銀が
あられもない 姿で
なかよく 眠っている!
もうすぐ 唇が触れそうだ……!!
どうやって起こしますか?|
ほえる
シチュー
▼ ケツ引っぱたく
────────────────────
「……」
①手のひらに、息をハーってします。
②うえに、上げましょう。
③えぇ、両手です。
「──ふんっ」
④ふりおろす。
──SPAAAAAAAAAANNN──!!!
「──いッッっっっっつ──ッッッ……!!?」
「──たぁぁあああああ──ッッッ……!!!」
「いい音ね」
────────────────────
マザー・レイズの 容赦のない一撃……!!!▼
────クリティカル!!!●▼●.*・゜
効果はバツグンだぁッッ!!!▼
アンティのライトヒップに99のダメージ!▼
マイスナのレフトヒップに99のダメージ!▼
ダメージは相互リンクした!▼
ふたりに追加ダメージが発生した!!●▼≦.*・゜
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「ぐ、ぐぉおおあああッ、あっああぁッ──……!!?」
「ふ、ふぉぉぁぁぁあ、ぬぬぬっなぅぅ──……!!!」
「起きなさい、パンツ娘ども」
「な、なにすんですかぁぁあああ……!!?」
「お、おはよぉございますぅぅぅ……!!!」
「仮面とオソロの、なかなか可愛いおパンツを履いていますね。しかし、おヘソもお乳も丸出しとは、どういう了見です?」
「にょわー……」
「く、くゆくゅ……」
「ひぐっォ、ひ、ヒリヒリッ、するゥッッ……!!」
「や、やけ、やける……おしり、やけるっ……!!」
「絵本の中の人という自覚を持ちなさいな。まったくしょうの無い子たちですね」
「うわあああああああんんん!!! 訴えてやるぅぅぅぅぅぅ!!!」
「うぇ……。て、てがた、ついてるっ、ぅうッ、ぅぅ……、、」
「大司教の権力なめんなよ。あと、
そのダブルでおしりを突き出すポーズをやめなさい」
(^_^;)むちゃくちゃしよんな……。










