表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
689/1216

⑦ ЯヨHTOM

(´・ω・`)まだちと、

たぼーふにゃふにゃ中です……。

いつも小分けでごめぬぁー.*・゜




 嵐の夜は去り。


 熱と眩しさが。


 朝を香らせた。




「……」




 この城にいくつもある、天空の庭。


 空と、街を見渡す。


 私が生きていた時とは……違う、時代。




「……」




 そうじゃ……ない。


 家族は、いる。


 ここもまた、私の時代だ。


 コロン、と。


 口の中に広がる、ハチミツ味(ハニードロップ)のジェム──。




「……いけない。ただの飴のように(ねぶ)ってしまった」




 もう、かなり、(なが)いのだ。


 物思いにふける時もある。


 この甘みが無くなるまでに、


 行かなくては。




「……さて。起こしにいくと、しましょうか」




 ここにいる、自分。


 多少の疲労感はある。


 不安と繋げてはいけない。


 噛み合わせては、いけない。


 私は、いつまで────……。




「……違う、そうじゃない」




 切り離せ。


 その不安は、まやかし。


 少し、疲れているだけ。


 唱えよ────。


 



「…──"さいごのかめん"……起動──」



『──Ready.

 ──Who are you going to kill? |』



「登録、呼び出し…………"アンティ・キティラ" 」



『──Already.

 ──No.1:Anti=Kythira.|』



「──"瞬間移動(テレポーテイション)"」



『────Complete.|』







 時間の止まりし身体。


 四つ目のひとつが光る仮面。


 そして、真理を、跳躍する────。


 





 ────JUMP。






「にょきっとな☆」


(……)




 ……うん。

 隠蔽(いんぺい)のジェムを使っていても、

 この子には、あまり意味がないようですね。



「にょっっっき、にょきぃー」



 ぴょんぴょん。



 ……。

 ……少し、横に移動してみましょう。


 サササ……。



「……にょきっと?」

「くゆっくゆ?」

「にょきっとおぉ!」



 ……肉の詰まった耳がこちらを向き、

 その後に丸いボディが向き直ります。

 なんと恐ろしい索敵能力でしょう……。



「にょややぁー☆」

「くゆぅ〜〜??」


 

 ……もっくそ、指をさされていますね。

 その前足、骨はどうなっているの。

 こらぁ。

 隣のオオカミに私の場所を教えるんじゃありません。



(……はぁ)



 ハチミツ味の隠蔽(いんぺい)のジェムは、

 それはもう、けっこうな高級品です。

 気配遮断の効果は、かなり高いはずなのですが……。


 お城の上の庭でボーッと舐めていたので、

 もうすぐ無くなってしまいそうね。

 まったく、勿体ないことです。



 ──フッ。


 ────パッ!



「! にょやっ☆」

「くゆぅッ!?」



 ジェムの効果が切れ、私の姿が見えるようになったはず。

 うさ丸は「やっぱりか」の表情。

 カンクルは驚いていますね。



「にょーんにょんっ☆ にょーんにょんっ☆」

「くゅーぅ♪」


「……おはよう、早起きね」



 ぶっとい耳と、ふわふわの尻尾が揺れています。

 ……ホコリが、よく取れそうね。

 まったく……美味しそうなお耳だこと。


 ぎゅむー。



「くゆっくゆ、くゆゆー」

「に"ょわ"ー」



 私が、この前のウサギの着ぐるみ女だと、

 この子は気づいているのかしら……?



「……おいで」

「にょおぅ」

「くるぁー」

「……よしよし」

「くゆーぅ♪」

「にょきっとなぁー☆」



 ふむ……とても素晴らしい毛並みですね。

 2匹とも……こう……やわらかい。

 ふわふわで白いというのは卑怯ね。


 まぁ、隠蔽のジェムを看破できるようなラビットが、アンティとマイスナのそばにいるのは心強い。

 こちらの子には精霊花が生えていますが、魔除けの効果はあるのでしょうか。


 まったく……妙なお供ができたものです。



「……あなた達、ふたりを頼みましたよ?」

「にょ? にょやっ☆」

「かーん♪」



 ふ、愛らしい。

 ……それは敬礼ですか?

 神秘の前足ね。


 忠義に免じて、

 日替わりランチにするのは、

 勘弁してあげるとしましょう。



「……さて、と。

 どちらかと言うと問題は………………、

 あなた達のご主人様たちの方ですか────……」


「にょ、にょんにょん……」

「かんかんかんくゆ」



 "この子たち"は早起きだというのに、

 "この子たち"ときたら──……。




「むにゃ……くっか──……」

「なぁぁ……ふみぅ──……」







 ★ 今朝の大司教の有りがた──い御言葉 ★



       服 を 着 ろ 。







「……まさか、毎日?」


「にょ、にょやっ……」

「か、かんかーん……?」



 おい……目ぇ、()らすんじゃねぇ。



「しかも、仮面は付けたままだし……」



 マニアックねぇ。

 辛うじて、色違いのパンツは履いてるわねぇ。

 ……あら、けっこう攻めてるわねぇ。

 面積的に。



「絶妙なエロさというか……孤児院の良い子のみんなには、とてもとても見せられない義賊と狂銀の艶姿(あですがた)ねぇー……」



 仲良しだし、パンツ仮面だし、髪は繋がってるし……。



「むややぁ〜〜……Zz」

「とんぬぅ〜〜……Zz」



 ……とんぬぅ?

 まぁ、マイスナはともかく……。

 アンティ、あなたはどうなのよ……。

 実家では、仕込みの時間には起きてたはずよね?

 まったく、すっかりフヌけてしまって……。

 ソーラもデレクくんも、流石にこれは予想外でしょうに……。


 15のレディふたりが、

 そろってマスクド・トップレスて。



「うーん」



 結論。

 この子たちにも、"メッ" はした方が良い。

 柔肌ボディを晒す彼女たちのベッドのそばで、

 私は考えるとしましょう────。



「どーしょかなー……。つーか、仲良すぎない……?」





────────────────────


 すっぱだか 義賊と

 すっぱだか 狂銀が

 あられもない 姿で

 なかよく 眠っている!

 もうすぐ 唇が触れそうだ……!!


 どうやって起こしますか?|


     ほえる

     シチュー

   ▼ ケツ引っぱたく


────────────────────





「……」




 ①手のひらに、息をハーってします。

 ②うえに、上げましょう。

 ③えぇ、両手です。




「──ふんっ」




 ④ふりおろす。




 ──()()()()()()()()()()()()()()()──!!!




「──いッッっっっっつ──ッッッ……!!?」

「──たぁぁあああああ──ッッッ……!!!」


「いい音ね」




────────────────────


 マザー・レイズの 容赦のない一撃……!!!▼


 ────クリティカル!!!●▼●.*・゜

 効果はバツグンだぁッッ!!!▼


 アンティのライトヒップに99のダメージ!▼

 マイスナのレフトヒップに99のダメージ!▼


 ダメージは相互リンクした!▼

 ふたりに追加ダメージが発生した!!●▼≦.*・゜


────────────────────



「ぐ、ぐぉおおあああッ、あっああぁッ──……!!?」

「ふ、ふぉぉぁぁぁあ、ぬぬぬっなぅぅ──……!!!」


「起きなさい、パンツ娘ども」


「な、なにすんですかぁぁあああ……!!?」

「お、おはよぉございますぅぅぅ……!!!」


「仮面とオソロの、なかなか可愛いおパンツを履いていますね。しかし、おヘソもお乳も丸出しとは、どういう了見です?」


「にょわー……」

「く、くゆくゅ……」


「ひぐっォ、ひ、ヒリヒリッ、するゥッッ……!!」

「や、やけ、やける……おしり、やけるっ……!!」


「絵本の中の人という自覚を持ちなさいな。まったくしょうの無い子たちですね」


「うわあああああああんんん!!! 訴えてやるぅぅぅぅぅぅ!!!」

「うぇ……。て、てがた、ついてるっ、ぅうッ、ぅぅ……、、」


「大司教の権力なめんなよ。あと、

 そのダブルでおしりを突き出すポーズをやめなさい」




(^_^;)むちゃくちゃしよんな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ