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Re:?

連投だったりすん。

前話よんだけ?(●´ω`●).*・゜




 壁際の芝にしゃがんどるで。




「ぅえ、うええええんんん……」

「あ、アンティよしよし、よしよし……♪」

「にょぷっとぽー」

「くゆぅ?」



 ぎぅぅぅぅ……。


 慈悲なき神官に、我の心は砕けた。

 もやだ、おうちかえる。



「ふーんだ、なんだーぃ、マザー・レイズって。

 そんな私のコトきらいなのかー」

「……」



 あ。

 マイスナが複雑な顔してる。



「あのね……アンティ。わたし多分……何回か、会ったことある……」

「……! ……」

「よく覚えてないけど……優しそうな人だったと思う」

「……」



 そうだ……。

 あの研究日誌が本当ならば。

 マザー・レイズって人は………、

 マイスナを死なせないために、

 すごくいっしょーけんめい、

 奔走してくれた人のはずだわ。


 それに……。

 "マイスナ"って名前をつけてくれたのも、

 マザー・レイズ、その人だ……。



「あのアンティ……上手く、言えないけど……」

「……!」

「あんまり……嫌いにならないで、ほしい……」



 ……。

 親のいないマイスナにとって、

 研究所のみんなやデブ助、

 それにマザー・レイズは……、家族のようなモノなのかも。



「……ならないわ。でも、チョットおっかないわね」

「そ、そだね」

「あっはは。アマロンさんが、あんなにオドかすから!」



 あそこまで、自分に正直な神官さんだったとはねぇ……。



「……。なんで、マザー・レイズは……私の"歯車法(はぐるまほう)"のこと、隠そうとしてんのかな……?」

『────時限結晶(ストレージ)の能力が露見していて:

 ────それを隠蔽している可能性を示唆。』

「もしそうなら、大変な事だけど……」



 この国を育ててきた人だって、アマロンさんは言ってた。

 もしそうなら、けっこうな……おばあちゃん……?

 どこかで……バレて、それで?

 うーん、派手にやらかした時もあったからなぁ……。



「自業、自得かな……」

「アンティ……」

「ごめんね、なんか巻き込んで……」

「んーっ!」

「なんじゃい」

「……巻き添えじゃないもん。ふたりの事だもん」

「……! ありがとう」



 マイスナが居てくれて、

 本当によかったと思うことばっかりだ。



『────カネトが起きたら:相談してみましょう。』

「先輩、まだ寝てんの? 大丈夫!?」

『────止めたのですが:かなり時を加速して:

 ────プログラムを組んでいたようです。』

「──……! そゆことか……」



 おかしいと思った。

 "反射速度(クロックダウン)"の能力の応用で、

 めいいっぱい思考の時間を加速させて、

 作業量を増やしてたんだ……。

 そりゃ、疲れるはずだわ……。



「……私たちのステータスの分離チャレンジ、台無しにしちゃったかんなぁ……」

「……後で、ちゃんと謝ろう?」

「そうだね」



 いつも皆に、

 すっごい助けられてんだよなぁ……。

 立ち上がる。



「マザーの事は、よくわかんないけど……"隠してくれてる"ってのは、いいことだわ? そうでしょ?」

『────前の私なら:"楽観的だ"と指摘したでしょう。』

「今は?」

『────ドンとこい:ですよ。』

「おおぅ」

『────その都度:ベストを尽くします。

 ────誓いますよ。』



 やめろよ、泣くだろ。



「はぁ……どうすっかなぁ」

「アンティ泣きそうだ」



 こりゃ。



「ごめんね? 観光できそうにない」

「それはいいの。でも、どうする?」



 一度、王城の外にでたら、

 明日のパーティ当日、

 また神官さんに"鑑定"されるかも──。

 それは、マズイ。

 なので────。



『────議題の提示。

 ────アンティ。

 ────あの部屋の存在(・・・・・・・)を:

 ────忘れている訳では:ないのでしょう。』

「そりゃあ、そーよ……。でも、あの後、考えたのよ……」

「?」



 ま、ちょっと愛しの狂銀ちゃんに、

 ヒミツの場所をジマンしたい気持ちはあんのよ?

 でも、あの部屋の大きさは……やっぱり、なんか変だ。



「立地条件もおかしいわ。あの後、王城の地図で確かめてみたのよ……。じゃあやっぱり、あの部屋は、このお城のド真ん中に位置してたでしょ?」

『────それは……。』

「? アンティ……何の話?」

「ほら、前に言ったっしょ? "王城にある私のお部屋"の話……!」

「あ──!」




 "至高の(プレミオムズ)配達職(・ライダーズ)"の、専用クラスルーム──。



 新人プレミオムズの私に宛てがわれたのは、

 高級ベッドがある、やたらデッカイ図書室だった。


 どう考えても、おかしいのよ。

 あの規模、あの位置。あの環境──……。


 アホの私でもわかるわ。

 あの部屋の上には、多分……王様たちが住んでいる。



「……実際、あの部屋の真上で貴族の人から手紙を預かったわ。プレミオムズの部屋が貴族様の住居の下にあるのは、なんか……納得いかないのよ……」

『────……。

 ────あなたの発言に:同意します。』

「……でしょう? 別の建物にしないワケが、イマイチわかんないのよねぇ……」


「にょきっとにょんにょん、にょんにょん!」

「くゆくゆくゆくゆくゆ!」



 うさ丸とカンクルが、お城の芝で蝶々を追いかけている。



「えっと……私もよくわからないけど……。

 それは、間違ってアンティの部屋になった、ってこと?」



 マイスナは、やっぱり賢く、

 仮説は的を射ていたと思う。



「うーん……それがね? その部屋には、ちゃんと"郵送配達職(レターライダー)"の紋章が描かれた旗が、ぶら下がっていたの……私の名前も登録されてたし……」

「……"郵送配達職(レターライダー)"……!? ……"配達職(ライダーズ)"じゃなくて……?」

「!」



 そういえば、そうね……!

 あの図書室にあった旗のマークは「〒」……。


 "配達職(ライダーズ)"は大クラス、

 "郵送配達職(レターライダー)"は、その区分けの下の、

 中クラス職だ……。


 考えてみたら変だわ。

 なんで、"配達職(ライダーズ)"のクラスルームに、

 中クラスの紋章旗が飾ってあったんだろう──。



「私、変なこと言ったかな……」

「いや、アンタはとっても冴えてる! とても妙な事だわ……」

『────"郵送配達職(レターライダー)":専用の部屋なのでは。』

「……! 王城のド真ん中に? なんのために?」

『────回答不能。申し訳ありません。』

「あ、いや、謝る必要なんてないわ! わからない事って、言葉の数だけあるわねぇ──……」



 お空を見たら、今日も綺麗に晴れている。

 例え、それがお城の中庭からだとしてもだ。



「──いくか……」

「──いいの?」

「きひひ……アマロンさんが言ったみたいに、地面に穴、掘りたくないでしょ?」

「うん! こんど、ぶっとばそっか!」



 ははは……。

 ホントにワルモノになっちゃうから、

 そりゃーパスで。


 神官さんとのエンカウントに気をつけながら、

 ふたり+二匹で、えっちらおっちら移動する。



「こっち……? 中央の建物じゃないの……?」

「うん。凄い階段で繋がっててね──」



 ……変だとは思ってんだけどねー。

 この状況で、あの部屋を利用しないって手は……ないわなぁ。

 あぁ……。

 とうとう貴族さんてんこ盛りの場所で、

 一夜を明かしちゃうかぁ。

 いや、まだ昼だけども。



「ひとりだったら、さびしくて泣いちゃうわね」

「えぇー」



 前にプレミオムズ集会をした建物には、

 意外なことに、見張りの人がほとんどいなかった。



『────あちら側の部屋に:何名かのギルド職員を確認。

 ────他は王城中心部に集まっていると予測。』

「あ……しまった! 明日のパーティの時間とか、誰にも聞けてないわね。ちくせぅ……アマロンさん、ふんづかまえときゃよかった。マリーさん、どこかにいるかなー」

「明日の方がお客さん多そう。後で聞きにいく……?」

「うーん、どうしよ……。今日は神官さんがヒマそうだから、かなり遭遇率が高そうなんだよなー」

「あ、そか……」

「……大人しく、ひきこもってても?」

「ふふふ、アンティとなら、いつでもうぇるかむ♪」



 人の気配がほぼない階段を登り、

 赤い高級そうな絨毯を踏んづけて────、


 ────あの壁(・・・)の前まで、やってきた。




「アンティ、ここ、行き止まりだよ?」

「きひひ────ここでいいのよ! 見てな……!」



 おっ・・・!

 金の首輪になっているプレミオムアーツが、

 少し、あったかくなってきた……!


 ふふ、もうすぐ、

 私の顔の前、30セルチくらいのところに、

 こう、金の光の文字が浮かんで────。




 ……ジ、ジ。






   "────name?"


  "────name?"





「アンティ!」


「えっ!」





『────ローザ……:確認を。』


〘------ん☆ もう済ませたのん☆

 ------あんれまー☆

 ------綺麗に起動しちゃってるのんなぁ──☆〙





「アンティ……目の前に、銀色の字が光ってる!」

「あ……あなたのプレミオム・アーツにも!?」




 おいおいおいおいおいぅおーい……!


 自分の金の首輪の前には、金の文字、

 彼女の銀の首輪の前には、銀の文字が光って浮いている──……!!




『────機能も……完全に再現されていると。』

〘------んなー;そんな気がしてたのん……☪︎.*・゜〙



 いや、そんな気がしてたって、アンタ……。



「ちょと、ローザ。プレミオム・アーツって、結局なんなのよ! アンタ、プレミオムズの大先輩でしょう?」

「これ、きれいだねー!」


〘------;……☪︎.*・゜

 ------"神様用の携帯電話";

 ------と言っておくのん-☪︎.*・

 ------それより;はやく名前を入力するのん!☆〙



 ……ちょ、おいコラ、せーれーおう……!

 っ、たく……!



「……アンティ・クルル!」

「! マイスナ・オクセン……!」





   "──── A:N:T:I - Q:U:R:U:L:U▼"

   "────cleared."



 "──── M;E;I;S;S;N;A - O;C;H;S;E;N"▼"

 "────cleared."




 ……ジジ。




  "────Premioms:class-code?"

 "────Premioms:class-code?"




「「……」」




 マイスナと、顔を見合わす。

 いっしょに言う。




「「 ……"至高の(プレミオムズ)配達職(・ライダーズ)"──!」」




 ……ジジ。




   "────Premioms-Riders." 

   "────cleared."

   "────scanning・・・--"



 "────Premioms-Riders." 

 "────cleared."

 "────scanning・・・--"

 



 ────ヴゥゥウオオン!!




「わっ……!」

「マイスナの方も……ちゃんと読み込んでるの……?」



 手を繋ぐ。


 前と同じように、

 足元から変な音がする! 



「アンティ! "アナライズカード"が床から……!?」

「だ、大丈夫よ。リラックスして──」



 ……ジ……ジ……ジ……!



 足元から、アナライズカードが、

 私たちをスキャンしていく……!


 シュル……っ! サラサラ……!



「わわわ……!」

「あ、こりゃっ!」



 マイスナが、怖かったのか、

 手じゃなくて、髪も繋いだ。



 ……ジジジジジ!



「わ、わ……!」

「きひひ……! 前の私、ソックリの反応ね?

 大丈夫、なんか調べられてるだけだから!」



 透明の板があがってきて────、

 足、太もも、腰、お腹、胸、首……、

 う、顔……通り過ぎていく。



「なんか、ゾクゾクする……」

「そ、そうね……」



 てゆーか、アナライズカードって、

 サンドマンさんが造ったものよね……?

 それが、この世界のからくりに使われているのは、

 こっちでもカガクシャさんが、いたってことなのかな……?




 ……ジ、ジジ……。




 "────G-to-G:rank・・・cleared."

 "────blood・・・cleared."

 "────class-code/matching・・・completed."



 "────Alrighty"

 "Welcome. Ms.Anty────."

 "Welcome. Ms.Meissna────."





  ── ゴ。






 正方形のブロックが解け──、



 天空へと続く、道となる────……!







「す、すごい……!」

「きひひ……!」


「にょわわー!」

「く、くゆっ!?」




 天空の階段、いっちょあがり──……っ!!





「いこっ!」

「うっ、うん!」





  キンキンキンキン (キンキンキン──……)


 ギンギンギンギン (ギンギンギン──……) 








 ……ジ、ジ……。






 

 "Welcome back. Mrs.Re:?────."









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― 新着の感想 ―
久しぶりに読み直し中  "Welcome back. Mrs.Re:?────." マザー・レイズの名前は多分ハテナ・リレイズと予想されるからこの↑お帰りなさいの相手はマザーなのかな つまりマザー・レ…
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