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めいせきむ/ろしゅつほせい さーしーえー

前話にも今話にも挿し絵たしたん♪

((((;゜Д゜)))).*・゜


タイトルの意味を……よく理解たのむん……!

(;´༎ຶٹ༎ຶ`)タノム。






 明晰夢(メイセキム)というやつがあるそうで。


 私が実家暮らしの時は、あんま見なかった。


 ぐっすり眠ってたかんなぁ……。


 ガキんちょん時は走り回って。


 食堂の仕込みを手伝って寝て。


 なんて健康的なんでしょう、


 ……って、やつだよね。


 でも。


 夢を、よく見るようになった。


 これは、夢だと思いたい。


 感覚が……ふわふわと、


 五感なんて……。




 ────痛みを、感じるはずがないんだ。





 ヒュォ──ォォォ──ォォォ……、、、。





「……」

「……」






 雪が降る中、彼女と重なって、倒れている。


 金の鎧と、銀の鎧。


 砕け散っている。


 身体は、ビクとも動かない。


 光の消えた視線が、交差している。


 血が、つたっていた。


 これは、あの時の夢?


 体は動かない。


 冷たい。


 熱い。


 貫いている。


 多分、お互いに縫い合わせていた。


 私がえぐったトコロはヘコんで、


 彼女のツララは貫通している。


 地面は白と赤で凍って。


 これは、

 

 五感が、


 あるはずがないのだ。





「……」

「……」





 やめてくれ。


 夢オチとか、大嫌いだ。


 私たちは、幸せだ。


 あの時……、実はどっちも死んでた。


 そんなことはない。


 これは夢だ。


 そうに決まってる。


 ああ、


 ねぇ!


 そうだと言って・・・!





「「……」」





 風が、ビュウビュウふき、


 ドクドクと、何かが漏れ、


 キンキンと、身体が凍る。



 これは、そんな夢だ。



 ふたりっきりでも、意味がない。


 泣きたい夢でも、動かない。


 無表情な仮面の亀裂から、


 彼女の瞳が見える。


 私は、抵抗した。


 こんなことって、あるものか。

 

 タチの悪い金縛りの中、


 ネコの手も借りたい中、


 私たちは、言葉にならない悲鳴をあげた。







 うわぁぁああああああああぁぁぁ────!!!







 夢だ。


 これは夢だ……!


 意志のチカラで、変わるはずだ。


 動け!


 声をはけ!


 言葉にしろ!


 届けるんだッッッ!!!




 視界が霞(かす)み、身体が冷え、


 目の前の少女の瞳の色が、


 明らかに死に近づく時に、


 触れ合うお腹が熱くなる。


 熱は、全身へと循環する。


 紋様が、肌へと、のびる。






    ──ずぉ、おおぉ──……!!






 ──称号『金(きん)を屠(ほふ)りし者(もの)』が発動しています▼


 ──称号『銀(ぎん)を屠(ほふ)りし者(もの)』が発動しています▼



 ──"隷属紋章(れいぞくもんしょう)"がアクティブになりました▼







 あの時は無かった、銀色の首輪が見える。


 今は、どうでもいい。


 もうすぐ、死にゆく中──……。




 熱量が、くたばりかけの私たちの。


 辛うじて、口を動かす。


 まぶたが、おも・・・



 雪。

 

 消える世界の前に────。












「「 ──死なないで 」」










 おねがいだから。











 ──オーダーは / 相互に受諾されました▼















 ──バサァ!



 

「「 ──ッッ!!? 〜〜〜〜〜──……ッ!!! 」」




 私たちが最近見た中で、いっちゃんサイっテーのやつだ。


 布団が吹っ飛んで、


 マイスナは起き抜けざまに、私の首に噛み付いた。



 ──かぷっ!




「のぁっ……!」

「〜〜──・・・!」




 ブルブル、ぶるぶる。




 震えてる。


 そんなに強くは、やられてない。


 甘がみ……。なるほど、


 猫のようなものか、と勝手に理解した。




「……だいじょうぶ……夢、夢」

「ふぬぬぬぬぬぅー…………」




 銀を撫でる。


 いや、確かに怖かった。


 最悪の夢オチだったわ。


 あれは無いって。




「生きとる生きとる」

「ふぬぬぬぬぬぬっ……!」




 まだ、首をやんわり噛みよる。


 アンタにも、歯型つくわよ。


 私は抱擁し、ふるふると左右に振る。


 だぁーいじょーぶだから……。




「ほら……ぬくいぬくい」

「、………ぅん」




 ──かぽぁ……。




 よだぁれ。


 ふぅ──……。


 くらい。


 夜かな?




「アンティ、首輪ついてる」

「ん? あれ……」




 首を触ると、どうも首輪だけしていた。


 なんで?


 いっつもドラヨロイに一体化してるよね?


 ありー?


 不思議に思って、マイスナを見ると。




「……! マイスナ、あんた……!」

「えっ」

「首! 首!」




 マイスナも、首輪をしていた。


 おそろ。


 銀色のソレに「〒」のマーク。




「な、なぁに、これ」

「私と色違いなんだけど!」

「そうなの……!」



 ちょっと嬉しそうなマイスナさんである。



「えっ、何が、どうなって────……」




 この時。

 大聖堂で押し倒した記憶がフラッシュバックする──。




「「──っ……!」」




 髪の毛、繋がってたので、完全にアウト。

 相手も、似たようなシチュエーションを思い出したはず。


 あああ、ああああ。




「ごっ、ごめ……っ」

「ちが、わたしも……っ」




 言い訳しよう。


 ニセとはいえ、ほぼ太陽光に溢れる大聖堂。


 超キレイ。聖なる空間。


 んなとこに好きな人がハタガで居てみぃ。


 正直、舞い上がった。


 光で肌と髪の輪郭、見えなくなんのよ。


 あれ……綺麗すぎですわ。




「ご、ごめ……私、たぶん、ワーッてなって……」

「ちがう、……アンティきれいで……興奮した……」

「こっ、興奮って、アンタ……」




 いや……マイスナの言う通りかも。


 あそこで、とても興奮した。


 目の前の天使様に、独占欲が湧いた。


 そゆことかもしんない。


 でも、ヤバい。


 アレ押し倒したよな。


 なにやってんだ私は……。




「や、やり直したい……?」

「えっ、う、うーうん……」

「えっ、そなの」




 意外な答え。




「あれは、あれで……背徳感(はいとくかん)があって……良かったです♡」

「ぅをぅ……」




 凄いことを仰る。

 大聖堂で、裸で押し倒しアイ……。




「アンティ、かお熱いよ」

「うっしゃい」




 勝手に触るんじゃねぇ。




「ここどこ?」

「あっ」



 その通りだった。

 このベッド……私んじゃない。



「なんでプレミオムアーツだけ付けてんだ……?」

「アンティ、アンティ! この首輪、ホントにお揃いなの?」



 そもそも、なんで私たちは寝てんだ?

 赤裸々結婚式の後、どうなったの?

 記憶が、あやふやだ……。

 暗いけど、建物の中に見える。



「クラウン、クラウン──服だして」

『────   。』



 えっ。 

 応答がない。




「くらうーん」

『────むぎゅ……。』




 可愛い声が聞こえた。




「……クラウン、寝てる……?」

『────くぅ……。』




 ちょちょちょちょちょちょちょちょ……。

 そんなのアリ? どうした!




「アンタいくら人妻でもスキルなんだから……」

『────すぅ──……。』




 ま、まじかぁぁぁ。

 何故に寝とるか。

 どゆことやねん。

 ちょー!




「ローザ、服だして」




 ………。

 精霊王、無視。




「ローザ、いない……?」

「そ、そんなワケないでしょ。

 アンタちゃんとティアラしてんだから」




 それはあのスライム神の一部でっしゃろ。

 私も一応、手で王冠があるのを確認する。




「……どーなっとんじゃい」

「せんせぇー、鎖さーん……」




 先輩とかヌコ七兄妹とか呼んだけど、

 全く応答が無かった。




「目が覚めました。アンティ服出せないの」

「いや、どの区画にしまってるか、今わかんないのよ……」




 そりゃバッグ歯車は出せるわよ。

 でも、無限の空間の何処(どこ)ぞにワンピがあるのか。

 クローゼットが広すぎる。




「最近、任せっきりだったからなぁ……。最低限、身の回りの物は自分で取り出せるようにしなきゃダメね」

「アンティ、前、にんじん出してたよね?」

「食料庫は私が把握してる」




 本気だせば、格納場所、検索できるかな……。

 う、ううむ……困った。

 さっき、クラウンの寝息聞こえたから、

 たぶん皆、寝てるだけだと思うんだけど……。




「スキルっつーか普通の人妻になってないか……」

「先輩は、大事なモノを盗んでいきました」




 はははははは……。いや、困ったわ……。


 見知らぬ部屋で恋人と。

 オソロの首輪しか身に付けてねぇ。




「おそろ、嬉しい……!」

「マッパもオソロだということに戦慄してね」




 どーしよう……。

 壁は、タタミみたいに草で編んである……?

 何処だろここ……。

 まさか、レエンコオトの街かな……?


 白金(しろがね)の劇場幕(げきじょうまく)を出そうと思ったんだけど、

 上手くいかない……?

 なぜだ?

 あれーっ?



「アンティ、ローザの翼が上手く出せない……」



 マイスナも服に似たモノを出す努力をしてる。

 うーん……?

 つか、私たちなら普通に服も出せるはずなんだけど……。




「とりあえず、シーツ被っとこう」

「目ぇ覚めたから寝れない。どーする?」



 えっ、どーしよか……。



「探検する」

「マジで言ってる?」



 露出狂にはならないでよ? 狂銀ちゃま……。

 ……って────おい!? ちょ──……!?




 トタタタ……。

 とたた……、




「こっち……!」

「ちょちょちょ! シーツ引っ張んな……!」




 トタタタタタタ……!




 故郷の父さん、母さん、ごめんなさい。


 私、女の子を好きになって、露出狂です。





「さっ、さっきの部屋、帰ろっ!? 夜っぽいし、朝になってからクラウンとかに……!」

「チャンスは動いて待て……!」




 いやいやいやぃゃ……。


 銀の姫君が、妙な格言を仰る。


 せめて、服を着て動きません?




「だっ、誰かに見つかったら、どーすんの!」

「鎖は出るから、天吊りにする」




 あ、こいつ悪いヤツだわ。

 さっすが狂銀、うん知ってた。

 出会い頭に裸の女の子に会ったと思ったら天吊り。

 それって傍若無人の極みじゃね?




「ほら、いく!」

「あんたなんでそゆとこ度胸あんのよっ……!?」



 たたたたたたたたた……!!



「ひぃー」

「アンティ、いっつも凄いのに情けない」



 あのねぇー。

 ほぼ全裸で夜の建物、散策したコト、ねっかんな?

 ん、あれっ、シゼツと初めて会った時、したような気も……。



「鏡ないかな」

「あっ! アンタ……その銀の首輪、はやく見たいだけでしょ!」

「すっごい、はやく見たい」



 こっ、こいつ……ダメだ。

 はやく何とかしないと……。

 あっ、そういや、うさ丸とカンクルどこだっ!?

 さっきの部屋にいたんじゃないのっ!?



「かっ、かえろーよーー、さっきのへやぁーー……!」

「アンティ情けない、けどちょっと可愛い。でも鏡さがす」



 裸の暴君かな?



「むちゃ言うと本気だすぞぅ」

「アンティ……! なんかいる!」



 マジかよ。

 私、泣くで?



「人っぽい」

「うせやろ」

「角の向こうでウロウロしてる」



  (ガ)チャ……!



「……! 今の音……!」

「……、」



 マイスナに、ちょいちょい、と指をさされ、

 そーっ……と、曲がり角の向こうを覗く。



「「……………そぅぉ〜〜──……」」





 ガチャん……、


    がちゃん……、


     がちゃん……、


 ────くるり、




「「──っ」」




 慌てて頭を引っ込めた。


 光(ひかり)の騎士(きし)が、歩いてる。




(なんでこんなトコに全身鎧(フルメイル)がいんのよぅ……!)

(なんかヨロイ、光ってたよ)




 もっかい、そっと見た。




 ガチャ、ガチャ、ガチャん……!




 やっぱり、全身鎧(フルメイル)の騎士だ。

 顔も、全部隠れてるやつ。

 夜だと思うんだけど、

 なんか、白っぽく光ってる。

 言葉だけで表すと、聖騎士みたい。



(剣と、盾を持ってるわね……)

(グルグル、同じところ回ってるね……)



 マイスナの言う通り、

 まるで見張りをしているみたいだわ。



(アンティ、あっちの通路が、月明かりみたいになってる)

(向かい側じゃん……)



 騎士のいる通路の先は、

 確かに窓から月光が伸びている。

 外を見れるわね。

 で、でも……。



(あれ、何だろ……見つかったら襲ってくるかな)

(やっぱり天吊りにする)



 ぜったい怒んでソレ。

 う、うーん、でも、裸を見られないように、

 チョット"固定"するのはアリかなぁ……?



(タイミング合わせてね)

(アンティ、やる気だ)



 うっしゃい。

 うーむ、何処か分からないまま寝るのは不安だ。

 窓の外は見たい。



(私、手首と足)

(じゃあ地面と繋げる)



 歯車と鎖で、手錠になるもんね。

 あ、もうすぐ後ろ向く……。


 さん、にー、いち────……!




 ガチャん……!


 くるり!



 ──────ダッ!!




 マイスナと二人で、通路に踊り出る。



 ──きゅううん……?

 ──ギぃいいン……?





(( ──っっ……!?!?!? ))




 ────歯車と鎖が、出ないっ!?!?!?




 がちゃん……!?




(やべ!?)

(ふりむくっ……!)




 ──い、いぞげっ!


 マイスナの腕を引っ張り、

 とりあえず向こう側の通路へ……!




 フワリ……!




 うわ、シーツ落とした。

 ええぃ、ままよ──!



 すたたたたたたた──……!!!



(あっ!?)

(えっ!?)





【悲報】

 通路だと思ったら、鏡。

 反対の通路が写ってただけ。

 わずかな柱の窪(くぼ)みアリ。





((うわきゃ〜~〜〜!!))






 ──バサァ……!


 ……がちゃん、、、?





『……?』





【悲報 Part2】

 騎士さん、シーツの落下音に反応。


 私と、マイスナ。

 柱と柱の間の凹みに体を押し込む。




 ──むにぎゅっ!



 コンパクトなダブルおっぷぁいが生み出す奇跡。

 



(ちくしょ〜〜〜〜!)

(あっアンティ、しっ──!!)





 騎士の足音が、近づく。





  (──) (ガチャん、)


   (──) (ガチャん、)


   ──ガチャん、


    ──ガチャんッ、

  

     ────ガチャンッ……!!





(( ……、…… ))





 う、わーぉ……。


 あと20セルチ前に来られたら、アウトですわ。


 騎士さん、シーツを拾う。


 あ、これ振り向かれたらアウトですね。




 ──シュルり……。





『……。……?』


(( ……………、…… ))





 ぅにゅ……。

 見つかっても、

 いきなり裸の女の子ふたりに、

 斬りかからないわよね……?





『……………』





 ──がちゃん。


  ──がちゃン、


    (──ガチャん、)


     (──がちゃん。)


      (──……。)






 ちびるから。




「……こわい」

「せやろ!? はだかで冒険しちゃだめでしょっ!? 勉強になったわねぇー!!」

「あ、アンティ、騎士さん戻ってきちゃうよ」

「ぅうっ……」



 つーかなんで歯車でないのよ!

 クラウンが寝ぼけてんのと関係あるのっ!?

 鎖もでないんでしょっ!?

 うわーん、やべぇわ!



 とにかく騎士が、どっか行ったわ!

 いまの、うーちー!

 鏡に写っていた、あっち側の窓のある通路へ──……!



 ──むにっ!



 マイスナさん……っ!?

 何故に我が腕を抱き寄せるか……!




「ちょっと待って鏡ある! ホントだ首輪おそろいだ♪ 見て見て♪ アンティそこ立って、うわぁ……♪ やったぁあ……♪」

「あほあほあほあほあほあほあほあほあほあほっ……!」




 嫁のほっそい腰に手を回し抱き寄せ、

 通路に引きずりこむ。


 窓の外を見た。




「あっ……あれは──……っ!」

「っ! おっきな、木────……!」





 サァァァァァ──・・・!




 すげぇデッカい木が、淡く光ってた。

 めっちゃ綺麗。カンペキな夜景。




「ゼロンツさんの木だわ……! 間違いない!!

 決まりだ……! ここ、"レエンコオトの街"だわ……!」

「れえん、こおと……!?」




 どうやら湖の下の街に、私たちはマッパでいるらしい。

 どうやってここまで来たの……?




「歯車が自由に出せない事と、関係があるのかな……?」

「アンティ、あっち行ってみよう」

「もぉー……! アンタ、懲りないわねぇ……!」

「ちっ、ちがう。光ってる部屋があるから……」

「む……?」



 先を覗くと、光が漏れている部屋が見えた。

 うぅ……あの騎士は敵か味方か分からない。

 できれば戻りたくなかった。

 ここがレエンコオトなら、

 たぶん、昔の騎士さんが、

 精霊化してるだけだと思うんだけど────。




「行ってみよ」

「アンタのこと、ちょっと見くびってたわ」



 度胸のあるオクさんと廊下を走り、

 部屋の前まで来て、壁に張り付く。

 この建物の部屋はドアが無い所が多く、

 壁は、草を編んだものと、

 粘土の焼き物みたいな質感で出来ている。


 女性の小さな話し声が、聞こえた。



(……っ)

(……ぅん)



 そっと、中を覗く。





「──では、貴女様は昔の記憶の一部を喪失してらっしゃるのね……?」


〘------はい;そうなります……☪︎.*・゜〙




「「……!」」




 中で話していたのは、

 イニィさんとそっくりな人と、

 ローザだった。





〘------こんな事を聞くのは;不躾(ぶしつけ)なのでしょうが……☪︎.*・゜〙


「いえ……それは……とても気になることでしょう。そうですね──」




 あ……。

 イニィさんの、お母さん……?


 マイスナは不思議そうな顔で私を見たので、

 とりあえず大丈夫かな、と、

 こくり、と頷いた。

 出ていくタイミングを逃し、

 ふたりで、ふたりの話を盗み聞く形になる。


 はだかなので、当然か────。

 

 


「──ご存知の通り、私たちレエンの王族は、"しろいふた"を行使した魔術師の末裔です」


〘------はぃ──☪︎.*・゜〙


「古くからの記述は、この街の誕生と共に大半が消失してしまいましたが──口伝(くでん)として我ら王族が伝え聞く物語があります」


〘------;……!! あの……☪︎.*・゜〙


「ふふ……そのようなお顔を成さらなくとも、お話いたしますわ」


〘------;感謝致します;イチサ殿下……☪︎〙


「我らが祖先が"くろいあな"の対抗策を探し歩く時、ある湖の畔(ほとり)で、光の魔素を放つ聖女が倒れていたと聞きます」


〘------;──っ……!☪︎.*・゜〙


「その聖女は尋常なきシンエルを発し……しかし、ぐったりとして地と水の間にいた、と言います」


〘------;…………☪︎〙


「彼女の足が浸かった水は虹色に輝いた後、白い光を閉じ込め、万能薬となったそうです。我らが祖先たちは、恐らく"神"に出会ったのだろうと……頭を低くしたそうです」




(……)

(……)




「"くろいあな"の惨状を、湖の畔(ほとり)で寝そべったまま聞いていた聖女様は、自らを封印に使えばよいと仰ったと……」


〘------;──!☆〙


「我らが祖先は迷ったそうです……。明らかなる超越した存在を殺し、"くろいあな"のふたにするなど──ですが」


〘------;私が;自ら……☪︎〙


「──"もうすぐ滅びてしまう身です。あの暗黒を抑えるために、お使いなさい"、と……」


〘------そぅ……☪︎

 ------それが;私の最期だったのですね──☪︎.*・゜〙




 ローザと王妃様は、

 はるか昔のおとぎ話を語っている。

 私とマイスナは、呼吸も忘れ聞き入っていた。




〘------ありがとう☆

 ------本当の自分の最期が知れて;良かったです☆〙


「大きな事柄過ぎて心中お察ししかねる、というのが本音ですわね……」


〘------私が抑えきれず;精霊への転生をさせてしまった事;申し訳なく思っています──☪︎.*・゜〙



 ──ガタッっ……!!



「──何を仰るの! それは……お門違いというものですわ。精霊王様の御加護なくして、レエンの発展は有り得ませんでした! 軟弱な私など……成長した姫をこの目で見られたのです。貴女様の命あらば、我らレエンの民は命を捧げるでしょう……!」


〘------;……、……☪︎〙


「私が死なず……あの愚かな王が生まれなければ……。私を失ったイデカ王は、たいそう気落ちしていたと配下の騎士から聞いております。身分も知れぬ後妻を娶(めと)り、後継ぎを残すためだけに──……」


〘------イチサ殿下……☪︎〙


「ふ……あの者が精霊王様の加護を弱めねば国は滅ばず、しかし娘には会えなかったと思うと、言い様がない気持ちになります……民は魔に変わり、国は滅びたというのに……」


〘------母と……いうものなのでしょう……☪︎

 ------偉そうな事は;言えませんが……☪︎.*・゜〙


「ふふ……」


〘------えっ……?✩〙


「──いえ。"月夜の守護者"、"精霊王ヒューガノウン"様とも有ろうお方が、ずいぶんと謙虚であらせられるのですね?」




 ま、ローザ、

 いっちゃん有名な神様だかんなァ……。




「"くろいあな"、とは、いったい何だったのでしょうね……」


〘------;……☪︎☪︎☪︎.*・゜〙


「私たちは、あの"穴"から出た魔法を、

 ────"ランダム"と呼んでいます」


〘------!!!!!!☪︎.*・゜〙




「ひとりの神官が、民(たみ)の魔物化が進む中、

 鑑定に成功したそうです。


 "ランダム"が発動しています▽ と────」




〘-------;……ぐ、……、……☪︎.*・゜〙




 ローザのやつ……。

 何か、知ってる……。

 まだ、何かを……。


 何を、言いよどんでんのよ……────。






 つんつん。



「ぁ……ぁんてぃ」

「……なによぅ、今、いートコじゃない」

「ぃゃ、その」

「ぇえい、ちょっと静かにせぃ」

「そじゃなくて、うしろ──」

「ちょ、なんなのよ、もぉ──」






 ──ガっチャん。





 あっ。


 ……よォし。


 振り向いたった。





 ぴゃっ──。





挿絵(By みてみん)




『…………』


「……」

「……」








 わぁ。

 

 ピカー騎士さんとの距離:約70セルチ。





『……』


(( あばばばばばばばばば──…… ))





 すっっっっっっごい、裸(ハダカ)みられてると思うの。


 いや、わかってる。


 むしろ被害者は、騎士さんである。


 見回りしてたら、ハダァカの15の女が二人、


 廊下に突っ立っていた。


 オワタ。


 まるみーえ。


 フル兜で顔は分からんけど?


 きゅ〜〜〜〜っ、てなる。


 そんなキヲツケ。







『……』


「「……」」







 ────ファサ……。




 シーツかけてくれた。


 紳士か。





『……』





 ──かちゃり。


 騎士様、一礼。





 ──がちゃん。


  ──がちゃン、


    (──ガチャん、)


     (──がちゃん。)


      (──……。)





 ……。




「……アンティ、私もうお嫁いけない」

「こっちのセリフだ、ばかやろぉー。つかてめーは私が貰(もろ)たんじゃい」

「私もアンティ貰(もら)ったった」

「責任とってよ?」

「そっちこそー!」




「あら、誰かいるのですか?」

〘------のんなぁ〜〜〜〜〜〜☆☆☆〙








 服は、ローザが作ってくれた。



 ピカ騎士様の名は、ブラインさんだって。






ブラインさんは、マジ紳士……。

(;´༎ຶٹ༎ຶ`).*・゜

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