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亜界ノ婚礼 さーしーえー

むぉーん、

 だぁーい、

  さぁーく。


      (●´ω`●)たれ



 

           天

           福




    ご お ま こ ま ま お お

    う く も と ご う ま お   

    も と お ご う ま ご ま   

    な も う と と ご と ご   

    き く も く も う  

    に う と      

    や と う      


               









挿絵(By みてみん)

 少女たちは段石を降り、


 虚空の球塊は虹を秘め、


 その輝きは音を食った。


 双英が近づくと、 


 開くる音が響き、


 神扉は解き放つ。


 裂く光に惹かれ、


 祓うような足の音で、


 誘われた。




 宙の聖堂たらしめる、


 時の石の連は輝き、


 魅色に二人は戸惑った。


 悪魔はこの堂の名を、


 伝える事をやめる。


 名知らずとも、


 祝福されていたのだ。


挿絵(By みてみん)


 手取り合う乙女は喋れず、


 惚け、光の中、互いを求め、


 照らされる愛し子を見た。


 ただただ、美しい相手に、


 酔うように歩くしか出来ず、


 虚空の聖堂の真央へと若躯を運ぶ。




 この神聖に呑まれ、


 言葉は穢らわしく、


 誓いの時まで慎みたいと思えた。


 目でたどたどしく、


 互いに顔を窺いながら、


 怪鎧を緩むに至る。


 トロトロと鏡のように脱ぎ出し、


 光と不安から、視線を目合わせ、


 向かい合いつつ、解く。


 これがいけなく、


 徐々に乳房を落ちる鋼に、


 ふたりはクラクラとした。


挿絵(By みてみん)


 天を突く祀り硝子は、


 世界の始まりの様に浴びせ、


 裸でそこに立っていた。


 互いに内腿から血が垂れだし、


 それを見てふたりは驚いたが、


 運命の歯と鎖がかち合ったような、


 妙な震えを感じた。


 互いの神聖に怯えつつも、


 全ての動き出す中で、


 止まれないと悟る。


 金はゆっくりと近づき、


 銀を優しく、白床に寝かせた。


 この時、聖堂の硝子は夜となった。


 深い紫と、灯る時の石の中、


 金は、寝そべる銀に墨をつける。


 揃いの紋を描くのは、互いの宮腹と決めていた。


 練り墨は黒に思えたが、


 透く濃い桜紅の集まった色だった。


 金が被さり、銀に描く時、


 腿の血が混ざるが、共に気にはしない。


 この時、銀は金を見つめ、


 金は愛しき衝動に苦労した。


 銀は描き終えたと悟ると、


 直ぐに金を倒し、墨を奪った。


 銀は金に習い、優しく金を寝かせ、被さった。


 金が寝倒れると、堂は夜から昼となった。


 金も描かれる際、銀を見つめた。


 銀は、強き金が可愛らしく、


 狂いそうな愛に苦労した。

 

挿絵(By みてみん)


 愛の紋様を腹に刻み合い、


 血を滴らせながら、


 双英は立ち上がった。


 手は繋がれ、フラフラと光に向かった。


 精霊の王は、先にある窓硝子が、


 自らを祀るものと解し、


 司祭の役をすべきか散らつくが、


 罪人と人の意が思い止め、


 自身の聖なる身を光の羽衣とし、


 銀の娘に掛け飾るに至った。


 二番目の太陽の冠の子は、


 金の刺繍の入った大生地幕を、


 金の娘に被せ祀るに至った。




 ふたりの少女は、


 相応しい大きな装飾を羽織るが、


 それは背掛けしたのみで、


 肌の色は、互いから全てわかった。


 同じ背丈のふたりが見つめ合うと、


 堂の光は、朝となった。





 互いに誓いを立てる時。


 双英は、大いに困った。


 愛しき心は限界に近く、


 愛の言葉は共に謳いたい。


 しばし見つめ合い、


 髪を繋げ、侵入し合った。


 心を通わせ、同じ言葉で告げるために、


 深く抉り合い、感情は同期する。


 言葉が違うはずもなかった。


 腹を寄せ合い紋を重ね、


 柔らかい体温に、


 狂いそうになりながら、





 想う心は、同じ音にて紡がれた────。








「「

  "

   あなたは わたしの 半身です

   あなたは わたしの 一部です


   いつ いかなる時も わたしは共に生きましょう

   寄り添い 求め合い 未来で 共に死にましょう


   苦楽など とうに 互いに 刻まれた

   わたしはあなたに つぐないましょう

   からだと こころの 全てをかけて──



   永遠の愛をかけて あなたを狂わせます

   あなたの前に いつも わたしがいます


   わたしは全て あなたのものです──


                      "

                        」」





 ふたりの真意が混ざった言葉は、


 ひとつの、偽り無き言葉で綴られた。


 誓いをするとき、


 ふたりは祈り子のように、


 立て膝にてするつもりだったが、


 そうは、ならなかった。


 ゾワゾワと、気を失いそうになりながら、


 互いの腹が離れぬように抱き合わせ、


 ふたりは辛うじて倒れまいと、


 潰れるように座った。


 血と紋章は交わり、


 気絶する前に、キスをした。


 大切な人だった。




「にょきっとぉ」

「くゆーっ!」




 金の刺繍と、聖なる衣が、


 いたわりながら、ふたりを覆う。


 決して肌に触れず、


 影を含むように、包んだ。


 ずっとこうしていたいと、思い────、、、







 ──重力のようなものを、感じた。






「「──ぅ……?」」






 目をひらくと、


 金眼と、銀眼が映り込み合い、


 燃えるような体温で焼かれ、


 妙な感覚が宿った。




(なんか……からだ同士が……)

(とけあって、いるみたい……)




 トロンとした目で、ふたりは考える。


 とても強い力で、抱き合って。


 四肢は、そのために動かない。


 腹が、燃えるように熱い──。





(あつい……すき、あつ、……── )

(すき……もえる……お、な……── )






 大聖堂に乱連する時の石たちが、


 ギラギラと光っている──。








『────……アンティ?。』






 堪えきれずに、


 二番目の太陽が、声をだす。


 ────同時だった。







 ぎ、ゅ……






 シュバッッ──っ!!



 ─────>───>──>─>─>。






 聖堂の全ての時の石から、


 彼女たちに、光が伸びた。


 集中する。






『>>> っ、──!?』

〘#……ちぃぃいッッ──!!〙






 仮面を外していたため、対処は遅れた。


 全ては、接続されている。







「「           」」







『────ありえない。』


『>>>接続を……きれっ、切れ!!!!! ヤバいぞ!!!! 後輩ちゃん!!? どうしたッッ!!!??』


〘------時限石が……;並列、じゃ、ない-☪︎〙


〘#……何なのだ、これはッッ──!? くそッッ!! 一度、彼女たちをひっぺがせ……!!〙


『────アンティ……アンティ!! マイスナ!!

 ────聞こえますか!? アンティ!!。』





(( あったかい…… ))






『>>>フレー厶動力が効かないっ……!! なんだこの腕力!? 生身でどっから……ッッ!!』


〘------展開していた私の一部で治療と介入;試みるのん!☪︎

 ------猫ちゃんも全員手伝って!? -☪︎

 ------急いで!! わかる!?-☪︎

 ------非常事態!!☪︎.*・゜〙



『C7:内側から……光ってる、にゃ……?』

『C2:なんで、操作できないみゃ……っ!!』






(( ────…… ))






 きれい。


 きれい。


 わたしの、好きなひと。


 瞳が、きれいだなぁ────。




 わたしを、あげたいなぁ ──── 









 ──PON☆




 ──────────────────


  こここここのふたりは

  すで に けっこ んじょうた い

  です:::::


 ──────────────────





〘------;ッッ───!!?☪︎☪︎〙


『────なん……ッ。』

『>>>なんだッッ!?!? このポップアップは!?』


〘------ゆうしゃ様ァァァッッ──!!!☪︎.*・゜

 ------"さいしょのむねあて"をッッ!!!!☪︎

 ------ヨロイごと;カードで覆ってぇぇえッッ──!!!〙


『>>>ッッ──!?!?!?』



〘------はやくッッ──!!!!☪︎

 ------何重にもッッ──……!!!!!☪︎☪︎


 ------"チュートリアル・システム"が;

 ----------暴走していますッッッ──!!!!!☪︎.*・゜〙








 ──────────────────


  この ふた り ハ


  ひと り ですすすすすすすすすすす


  けっこん じぶ して ま


  ど


  既に あなたは結婚し/ています!


  好感度


            ガ


  MAXになりました!

  やたね



  けっこんは もうしています


  好感度 が まっく



   |


  結婚は、もうし   て



  *********|


 ──────────────────






『>>>ふざけんなよ──……』



   ヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴ黄ヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴ金ヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴのヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴ義ヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴ手ヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴをヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴ唸ヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴらヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴせヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴよヴォヴォヴォヴォ!

   ヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォ!




『>>>──チッ! 今クルルスーツを黄金密度のアナライズカードで千枚積層した! どうだぃッッ──!?』


『────ダメ:です……!。』


〘------止まらない──☪︎.*・゜〙








 ──────────────────



  好感度 を あげ


  結婚は して        す

         い ま



  好感度メーターが、まっくす


    なのに  結婚


           オワタ




  好感 ど|  





  ──Now Loading・・・|


  ──Now Loading・・・|


  ──Now Loading・・・|






  代用の システムを 探しています・・・


  代用の システムを 探しています・・・


  代あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ|


  代用の システムを 探しています・・・






   検索の結果は  1 件です



 ──────────────────















((  …… ♡  ))







          にだ き

       きぐ      し

       す       ぜ

  あ、   い ちかい   っめ

     う だ     ア た

     こゾ    す ン い

  かわいいなぁー  きれテすはでしょ……

  た  さゾ    す ィ な

 し  い ク  マイスナは さ

を く い すお   す す な た

 みる に るな すきなあじ い の

  っ おし か   す    だし

  て い  あ  やったぁ   みせて

  るは   つ   す     き

  ぎ    いれきくごすがめ  も

 と わたしがまもる く    ら

 お    ぬ     ス   か

  で  と     キ れ

   る き     ス

     ま っ と キ

     で     ス






 ────────────────────



   好感度が一定量を 超えています



  『 隷属システム 』が 可能です



 ────────────────────









(( やっぱ……この子(アンティ)、だぁい好き──……♡ ))

           (マイスナ)










『C7:お腹から(・・・・)────』


{{ ────伸びてる(・・・・) }}






『>>>     、       』


〘#……        ば    〙






 この時、金と銀の紳士は、戦慄した。


 身を震えあがらせるような驚きがあった。



 抱きしめ合う彼女たちの腹部から、


 濃い桜色をした、植物の根のような、


 全身の肌に伸び出す刺青の如き其れを、


 彼らは、よく知っていたからである。



 今は亡き、滅びし帝国で、


 かつて、自らも受けた事のある其れを見て、


 初代狂銀は、吼えるように言った────。







〘#……──花殿ぉぉおおお!!! 斬れぇえええええ──!!!〙


【 ──なっ・・・ッッッ──!?!? 】


〘#……術式ッッ!! 流路ッッ!! 髪でも、何でもよいっっ!!〙




 彼は冷静さを、欠いている。




〘#……──接続を、、、斬るのだッッっ!!!!〙


【 なにを──……どうしたぇ!? 】



〘#……──アレはっ、、、!

 #……──" 隷属紋章(れいぞくもんしょう) "だっっ──!!!!!〙



『>>>ダメだ……遅いゃ……』







(( スキスキスキスキあげるあげるあげるあげるあげ……♡ ))







 少女たちの柔肌を、


 イレズミが覆い尽くしたのは、


 彼の呟きと同時だった。








(´◉ω◉)いったんおちつこう。

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