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しきはいそげ!

おかしい……

投稿ペースが戻ってきている気がする……

(((;・∀・)))笑


あ、連投でーす!

前話のせくすぃーは必ズ見れ。





『 ガルルルロロロルルルルルルルゥ──ン!!! 』



 ニケツで嫁と、式場に向かっています。



「ガルンがさ、乗る度にカタチ変わってんだけど……」

「そうだねーっ♡」

「やっぱ砂岩帯、あっちいわね! 陽射しもキチいし」

「そうだねーっ♡」

「こ、こぉらぁ……♡ あんまひっついたら、運転できないじゃないのよぉ!」

「そうだねーっ♡」



 ぐああああぁ……!

 後ろの宿敵が、

 くっっそ可愛いんだけどぉぉ──!!



「くっ……! や、やめんかぁー♡♡ 事故るってばぁ!」

「そうだねーっ♡♡♡ むちゅー」

「むあああああ」



 狂銀のラブラブ攻撃を受けながら、

 運転、がんばった。


 で、久しぶりの"深き緑の園(ディープエメラルド)"である。

 あ、ラクーン族の村は迂回する予定です。

 あの村の人達、大半が私がクルルカンスタイルだって知らないし……。


 光が射し込む巨大な森の中を、二人で歩く──。



『────運転中のディープ・キスは:推奨しかねます。』



 クラウンがハッキリ言いやがった。



「既婚者は言うことが違うわねー」

『────今:なんと言いました?。』

『>>>ケンカはやめろよー』



 今日も金ピカチームは、仲良しこよしだ。



「アンティ……すき。ぜんぶあげたい……」

〘------既に全てを;(ささ)げ合いまくってる気もするのん……☪︎〙

〘#……次は怒るからな。運転手の顔を、後ろ向きに固定してはならん……〙



 銀ピカチームも何だか、まとまってきたわね。

 ちなみに今、マイスナとお手手繋いでます。



「くゆー!」

「にょきっとにょきっと!」

「へぇ、アンタの故郷、こんな木があったの?」

「おっきいねー!」


 うさ丸とカンクルが、

 私たちの頭ん上で、大きな輝く森を見ている。



『────"にょきっとマスター"が発動していません……。』

『>>>今なんで、会話が成立したんだ……?』



 なぁによ、何となくわかるじゃないのよ。

 耳の動きとか。



〘------ウチも;まさか木曜日(サーズディ)の勇者が;

 ------ウサちゃんになるとは思ってなかったのん☆〙


「──それ!」



 ローザがポロったので、ついでに聞く事にした。



「うさ丸って、勇者なの?」

〘------そうのん☆

 ------今;この大地に広がっている木々は;

 ------アップル・メイップルっていう;

 ------"原初のプレミオムズ"の一人が;

 ------自分の身体データを植物のプログラムにして;

 ------地上に投影した姿のん──☪︎.*・゜〙


「「!!」」

『────あ:あなたは……。』

『>>>そんな重要な事を……』

〘#……易々と言ってくれる……〙



 え──っと……。

 この世界の木々の全てが、

 元々は……、一人の女性、ってこと??



〘------アップルは偉大のんなぁ……☪︎

 ------ちょっと腐女子っぽかったけど……;

 ------この世界を包み込んで;

 ------"聖樹ネットワーク"をつくりだしたのんっ☆

 ------世界中の言語プログラムを;

 ------根っこで吸い上げて;管理しているのん☆

 ------私の記憶回復にも一役かってるのん!☆☆☆〙


「聖樹……」



 絵本には、よく出てくる存在だわ。



〘------そのウサちゃんは;

 ------アップルの聖樹のひとつが選んだ;

 ------この世界の勇者の一人のんっ☆〙


「ええっ!?」

「うさ丸、勇者?」

「にょっきぃー?」

「くゆくゆくゆくゆ!」



 衝撃の事実。

 我が家のクッションが、勇者だった。



「セミに負けたのに……」

「にょっきゃー!!!」


『>>>……ロザリア。きみが土の神殿で、うさ丸たちを召喚できたのは……』

〘------おおかみちゃんは;勇者であるうさ丸と;

 ------同期していたのん☆

 ------ウチは……あなた達を召喚したことがあるのん☆

 ------ロジックは一緒のんから;

 ------応用したら;あれくらいやれるのん──☪︎.*・゜〙

『>>>…………』

〘#……思わぬ所に、勇者仲間がいたものだ……〙


「うさぎって、勇者になれるのね……」

「にょきっと」



 千年以上を生きる森には、穏やかな空気が流れている。

 木漏れ日は涼しく、まるで異世界みたいだ。



〘------各ダンジョンサーバーの勇者召喚システムは;

 ------私たちの"概念融合"によって;

 ------正常稼働していない箇所があったのん☪︎

 ------ウチは;この世界の"重力"や"月の夜"と;

 ------同期しちゃったのんし……☪︎.*・゜

 ------"あちら側"の勇者の召喚に成功したのは;

 ------ウチだけだと思うのん……☪︎〙


『>>>……なぁ、ロザリア』



 先輩が、遠慮がちに言いだす。



『>>>今更……恨み言を言うつもりは無い。でも、教えてほしい。なんで……"ぼく達"だったんだ?』

〘#……〙



 私とマイスナは、ゆっくりと緑を歩いた。



〘------ひとつ……誤解を解いておきたいのん☆

 ------わたし(・・・)は;聖樹のネットワークから復元された存在で、完全に記憶が戻っているワケではないのん──☪︎

 ------200年前に目覚めたシゼツと一緒で;

 ------かなり;記憶に"空白"や"欠落"があるのん……☪︎〙


『>>>……! ……ぼくは、クラウンちゃんの新しいボディを創る時に、大人バージョンのきみに会っているんだ』


〘------;……!〙


『>>>その人は、ぼくの目の前で、光になって崩れてったよ……。もしかしたら……アレが、"オリジナル"のヒューガさん、だったのかもしれないな……』


「「……」」


〘------;……☪︎

 ------っ、"勇者召喚システム"は;

 ------元々ゲームだったこの世界で;

 ------実装されていたシステムが;

 ------現実に使えるようになったシロモノのんっ☪︎〙


『>>>……!』

〘#……ゲーム世界の(ことわり)が、実際に世界に反映されたと言うのか……!〙


〘------有り体に言えば;

 ------それは"異世界召喚"の設定を持った;

 ------ゲームシステムだったのん……☪︎

 ------それがわかった私たちは;ある事を;

 ------確かめられずにはいられなかったのん……☪︎〙


『────"地球が滅んだのか否か":ですね。』


『>>>……!』

〘#……〙



 ずっと黙って聞いていたクラウンが、

 核心をつく。

 少し、クラウンの言葉から、怒りを感じた。



『────あなた達は……:

 ────地球の人々を呼び出すことで。

 ────"地球が無事かどうか"を確かめようとした。』

〘------;……。〙



 それは……ちょっと……ヒドイ、かな。

 だって、呼ばれた人たちは……。



〘------迷ったのん……モチロン☪︎

 ------でも;どうしても我慢できなくて……☪︎

 ------わたしたち(・・・・・)は;自分たちの遺伝子に近い;

 ------誰か、が"召喚"されるように設定して;

 ------勇者召喚システムを再設定し直したのん☪︎〙


『>>>──!!』

〘#……巻き込むなら、他人より"親族"……そう思ったわけか〙


〘------;……。

 ------パパやママに;もう一度会いたいって……;

 ------そういう……ワガママもあったのん……☆〙


〘#むぅ……〙



 この発言には、先生も閉口した。

 勝手なやり方だけど、彼女も"人"なんだわ……。



〘------その……もちろん;思い留まったのん☆

 ------でも;ウチ系列のNPCの子孫が……;

 ------それを;実行しちゃったのん……☪︎〙


『>>>"帝国"、か……』

〘#……〙


〘------結果:あなた達が呼ばれたのん☪︎

 ------あなた達は;ウチを蹴り飛ばしまくっていいのん☪︎〙


〘#……そんなことは──せぬっ!!〙

『>>>みくびんな、バカヤロー……!』


〘------のん……☪︎〙



 先輩と先生たちが……。

 ローザたちが残したシステムで、

 "勇者"として、召喚されちゃった。

 ん? でも……。



『────「"遺伝子"に近い……」。』



 私とクラウンが、同時に言った。

 クラウンに、ゆずる。



『────ロザリア……。

 ────先代の"金曜日(FRIDAY)サーバー"は……:


 ────ジュンヤ・オウノは:

 ──────カネトの血族ですか?。』



『>>>──……!』

〘#……ッ!!〙



 オウノ……ジュンヤ。

 またの名を──"キングマン"。

 レエンで私たちと、戦った者。



〘------;ジュンヤは……☪︎

 ------ある事で;有名な宇宙飛行士だったのん☪︎

 ------それは;ジュンヤの祖父と祖母が……;

 ------"集団記憶喪失事件"に巻き込まれた……ってことのん☪︎〙


『>>>……ッ』


〘------ジュンヤのお爺さんとお婆さんが;学生の時……☪︎

 ------とある学校で……集団記憶喪失が起こったのん……☪︎〙


『>>>ま、……』

〘#……〙


「え、え? どゆこと?」

「記憶が、なくなったの?」



 ハテナマークが飛び交う中で、

 先生が、仮説を先輩に語る。



〘#……カネトキ。私たちは、"異世界転移"したのではなく……。"記憶"だけが、"こちら側"にダウンロードされたのでは……ないだろうか?〙



 ……──!!



『>>>な、……! む、向こ、うに……。"肉体(からだ)"は、残っていた、ってこと、か……!?』



〘------;……。

 ------黄野(オウノ) 純夜(ジュンヤ)は……。

 ------黄野(オウノ) 金時(カネトキ)と、戸橋(トバシ) 香桜子(カオコ)の;

 ------"(まご)"……だと思うのん──……☪︎.*・゜〙



『>>>    ── 』





 ぇぇええええええええ──ッッ!?!?!?▼

 ハツ耳なんですけどぉぉおおおおお!?!?∑●▼●






「──ビクッ!? にょきっと!? にょっき!?」

「? くゆーっ?」



『>>>……、……』

『────カネトは……。

 ────あちら側では:違う方と結婚したのですね……。』


「「……」」



 なんとも言えねぇ。



〘------ごめんのん……☪︎

 ------ジュンヤに似た遺伝子配列の対象として……;

 ------"オウノ・カネトキ"と"トバシ・カオコ"が;

 ------こちらに呼ばれたんだと……思うのん……☪︎

 ------"過去から召喚"される可能性を;

 ------ウチらは失念していたのんな……☪︎〙


〘#……ふん、なるほど。私は恐らく、二人の近くにいたので巻き込まれたのだろうな……〙

『>>>……』



 ……いたたまれない。

 それで、三人は、あんな目に……。



『>>>はぁ……』



 先輩がため息をして──。



『>>>……そっかぁ……。

 >>>じゃあぼくは……元の世界で、

 >>>"行方不明"には、なっていなかったかも、なのか……。

 >>>それは……よかった、かな?』


〘#……!!〙

〘------;ッ……☪︎〙


『>>>はは、ごめん、クラウンちゃん。……別世界でぼく、浮気してたみたいだ』

『────カネト……。』



 ……せんぱい……。



『>>>はは、そっか……! それは、良かったよ! うん、よかった……』

〘#……ふん。流石は黄金の義賊……と言っておこうか……〙



 先輩の安心の仕方が、いたたまれねぇ……。

 ぐ、すんっ……。



〘------ご……ごめんのんっ……☆ ごめんのん……っ☆〙


『>>>もういいって……。しっかし、向こうの戸橋とぼくが、結婚してたとはなぁー……』

〘#……くっくっく。向こうの私も、式には出たのだろうか?〙





 あばばばばばばばばばば……!!!((●▼●))

 あのチャラ男ぉぉぉおお……!▼

 なんで教えてくんないのよぉぉー!!!▼

 こんちくしょぉおお──!!!(((●▼●)))





「──にょッ!? にょきっと、な……!?」

「くゆっくゆー?」


「記憶だけが、召喚された……かぁ」

「……すごい目に、あったんですね」


『>>>はは……まったくだ』

〘#……否定はできんな?〙

〘------しゅん……☆〙



 ローザが、ヘコんどる。



『>>>……ま! 神サマも反省してることだし……今はこっちで嫁さんもいるんだ! 良しとするさ……』

〘#……、……ああ〙

〘------ぶえええええ──☆〙



 ……先輩は、かっこいいなぁ。



「むぅー」

「え、なに」

「ほっ……他の人に、よそ見しちゃ、いやぁ」

「この場で押し倒したろか?」





 森は終わりを告げ、太古の遺跡が、見え始める。


 式場は、もうすぐだ────。













『ちょっとぉ──!!!▼

 あの引退チャラ男ヤロゥは!?▼

 どこだぁ、こんちくしょおおお──!!?!?●▼●』


『カオコチャン、カオコチャン、オチツイテ……』


『これがオチツイテられますかぁー!!?!?▼

 おい、でてこぉぉおーい!!!▼

 てめー! 私のマゴなのかコラァー!!!(((●▲●)))』



『──>>>HAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!。』



『アッ……バカ……!』

『あっいた、コラちょ待てゴルァぁぁ──!!! ▼▲▼+』




【悲報】チャラ男は孫((((;゜Д゜))))。

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